根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【ゲーム】私のFF13日記 第三章 ビルジ湖

 間は空いていますが、引き続き日記を続けていきます。

 

dorian19.hatenadiary.jp

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 第二章で下界のファルシファルシ=アニマを倒し、そのまま護送中だった下界の遺跡はコクーンの地上へ落下。遺跡が落下したビルジ湖はファルシの力によってか湖水が水晶化。落下した際の水しぶきや波もそのまま凍り付き、幻想的な風景が出来上がりました。第三章はこのビルジ湖が舞台です。

 

彼らは何に打ちのめされているか

 第二章でファルシ=アニマによってルシにされたライトニング、スノウ、ホープ、サッズ、そしてヴァニラ。ファルシ=アニマは下界(パルス)のファルシなので、コクーンとは敵対する存在。その手先みたいなものになったライトニング一同は衝撃を隠すことができません。

 このあたり、コクーン市民ではないプレイヤーは想像力を働かせながら遊ぶ必要がありそうです。コクーン市民は幼い頃から「下界(パルス)はとんでもなく恐ろしいところ。いつかコクーンを攻めてくるかもしれない(過去に攻めてきたから)」ということを教えられて生きています。私としては「いやいやそれ誰かが実際に見たわけじゃないし確認したわけじゃないし、違うかもよ?」と思うわけですが、人の固定観念の強さ、恐ろしさというのは歴史によって証明されています。

 ビルジ湖に辿り着いた時点で彼ら彼女らは何に打ちのめされているのか?丁寧に見ていく必要があります。彼ら彼女らは本当にルシになったことに打ちのめされているのか。この時点では多分違うのではないかと思います。ライトニングやスノウはセラを失ったこと、ホープは戦いで母親を失ったこと、サッズやヴァニラは目的が謎めいているのでまだまだわからない。

 FF13は面白いことに、下界(パルス)へのパージ(強制送還)に対する心構えがそれぞれ違います。ライトニングやスノウは多分ボーダム住みなので、パージ対象者かつ能動的に臨みます。ホープは完全に巻き込まれた形、パージ対象となった一般市民に近い。サッズは多分ボーダム住みではなく、パージ対象外なのに乗り込んでいます。ヴァニラは謎です。

 要は何が言いたいのかというと、5人の心情について想像するには「①セラと近い関係かどうか」と「②パージ対象者であるかどうか」がポイントなのだろうなということです。当時遊んでいた時はあまり気にしてなかった「パージ」というのが重たくのしかかります。人権侵害にもほどがある…というかこのFF13における人権ってのは何だ?という問いにもつながります。

 

召喚獣

 第三章でははじめて「召喚獣」というのが登場します。正直戦闘上で召喚獣を使うかと聞かれたら「使わない」なのですが、演出とか設定は好きです。召喚獣は特殊ボスみたいな感じで工夫して戦う必要があるのも面白いです。できるだけ攻略を見ずにこれからも遊んでいけたらいいなと思っています。

 

その他

 FF13って、一つひとつの戦闘に星1から5までの評価がつけられます。推奨戦闘時間に応じた評価だと思うのですが、これを星5にしたくて逆にゲームオーバーになるということが第三章から度々あります。要は、早く戦闘を終わらせたいから回復を手薄にしてしまう、ということなのですが、ここら辺の駆け引きが面白いです。味方側のHPと相手の攻撃力を見極めながら攻撃したり回復に専念したり。最適な戦闘プランがなかなか見つけられない。案外楽しいですよ。戦闘を長引かせたくないプレイヤー心理をうまく利用している気がしました。

 

 ということで、1か月くらい前に既にクリアしていた第三章なので内容が薄くなってしまいました。ビルジ湖の最後の方に訪れる都市の廃墟なんかは、心が疼きます。ああいうの弱いです。再びあの場所に立ち寄ることができないのは寂しいですが、今回はそれがわかっていたのでめいいっぱい目に焼き付けておきました。次は第四章。既にプレイ済みなので早く日記が書ければいいなと思います。

 

【THE BOYZ】「THE STEALERS’ TRICKS」についてつらつら

 THE BOYZがカムバックするらしい。

  正直に言えばそこまでテンションが上がっていなかった。今もめちゃめちゃ高いかと言われればそうではないけど。

 特にK-POPアイドルについては感情が動かない(動かしたくない)というゾンビモードなのですが、ゾンビだと実はTeaserというのはものすごく負担なのかもしれない。そこには必ず「サプライズ」の要素が入ってきて、「新しい世界」を見せてくれるのがそれこそK-POPアイドルを追っていた理由の一つであったのに、その新鮮な驚きが今や無視できない負担になっている。負担に思うかどうかは個人によると思っていて、毎回のカムバ祭りが楽しみだよ?全然問題ない、超楽しい!という人もいるだろうし、私も元気であるならばその立場だったかもしれない。

 もう少し私の話をすると(早くTHE BOYZの話をしろって思われると思いますが)視覚情報ってのは強い。ビジュアル面での刺激は聴覚でゲットした情報より刺激が強いのか、心が弱っているとき疲れているときに、実は新しい曲のミュージックビデオが見られなかったりする。これはそのグループの好き度合いとはあまり関係ない。むしろ好き度が高い方が負担に思うかもしれない。それだけ刺激が強いということだから。

 ということでTHE BOYZ、ようやくようやくカムバするんだって~~~。Kingdomも蜃気楼みたいなもんだったもんね…時間と金と体力は有限だってのにさ(ぶつぶつ)。

 よくわからん印象で語ってしまい恐縮だけれど、2020年のTHE BOYZはロードマップを作ってきた。もしかしたら彼らに限らずどのグループも短・中期的なロードマップ(2~3年?)を作っているのかもしれないけど、THE BOYZは対外的にも「私らこんな風にやっていきまっせ」みたいなことをアピールしていたように思う。それが予告内に散りばめられたヒントによる謎解きではなく、直球でコンテンツなんかも出していた。

www.youtube.com

 上の動画なんてのは、『Boy』で華々しく「12人の少年たち」としてデビューしたTHE BOYZがやらなくて誰がやる?という動画だろう。Road to Kingdom真っ最中の中出された動画ではあるけれど、ここからRoad to Kingdomの華麗なパフォーマンスを挟んだうえでの今回のカムバだ。「THE STEALERS’ TRICKS」だ。

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  繋げられる…。多分、オタクの脳内補完機能を使えば(いや、使わなくても)この道のりはまだ続いている。途切れていない。良いぞ…。

 ネタなのかネタじゃないのか、ところどころコメディ調というか笑っちゃうところがあるのも面白い。ジュヨンとヒョンジェさんとエリックさんがおすすめ。あとVIXXのオタクはレースとか好きでしょ、それならジェイコブ先輩とかニューくんがおすすめだよ。他のメンバーも好き~~~私のいちばんお気に入りはハンニョンくんでした~~~素晴らしい~~~。このTeaser、めちゃめちゃ好きなのでたくさん見てます。題材が良すぎるから綺麗に印刷して製本して売ったらいいのに…(本好きの精神)。

 11人はそれぞれ違うんだよ!ということを言うTHE BOYZ、良いなと思う。それが最初から上手だったのがTWICEというグループで今も徹底されているなぁと思う。MCやドラマでそれぞれ活躍しているけれど、本当に11人がそれぞれで活躍できる場所が大なり小なりあればいいなと思います。

 

 このTeaser、色が赤と黒なので、そこから連想して私はこのミュージックビデオを思い出していました。

youtu.be

 改めて思うけれど、この曲とEvanesceは発明だよな…。もっと評価されるべき。

 

 少年たちから大人へ。余裕たっぷりでエレガントに。でも完全にそこに肩まで使っているわけでもなく、ちょっとした茶目っ気やエネルギーを、勢いを残すあたり、THE BOYZ、良いところに行ったなと思います。でも、私はアコギ一本でR&B(というのかな?)を歌い上げる彼らが一番しっくりくるんだよな…全然違うところ行くのだな(それはそう)。

 

 ミュージックビデオのTeaser見たらがっしがし踊ってそうな気配がしたので、そういうとこ…まだまだ元気…と思い、ゆるゆる楽しめたらいいなと思います。

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【アニメ】私はこの「瞬間」に恋している/アニメ『BURN THE WITCH』本PV②

 最近漫画BLEACHをぱらぱらと読んだり読まなかったりしています。実は全巻持ってました、治野です。

youtu.be

 

 その『BLEACH』の作者である久保帯人氏新作の読み切り漫画『BURN THE WITCH』の本誌連載が終わったと思うのですが(本誌をそのためにわざわざ買うのもあれなので、おとなしく単行本出ないかなーどうなのかなーと待っている状態です。まあ単行本出なくても、いいか、ぐらいのテンション)かねてから予告はされていた映画中編『BURN THE WITCH』の新しいプロモーションビデオが公開されていたので見ました。

 

 え、好きなんだけど

 

 私はいわゆる「予告」ってやつが、大好きなんですね。私が好きなもの、紙袋、ちっちゃめの箱、そして、予告。証拠?にわかだって?はいはい。

 

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 予告って本当に面白い。本編から切りだされた内容、未収録の情報、切り貼りして繋がれたことで予告だけに立ち現れる世界。「予告詐欺じゃん」というのは、やっぱり見せ方が少し違えば解釈が変わってしまうことの証左で、予告でワクワクしても本編はそんなに…ということも、ある。それを今言うのか。まあいい。つまり何が言いたいって『BURN THE WITCH』の予告が私は気にいったんさ。

 

『BURN THE WITCH』の予告、お気に入りポイント

1. 声

 私はこの声に恋している。声優さんのことについて少しばかり考えたとき、そんな言葉が頭の中をよぎる。性別問わず、声というのはつまりは「音」であり、声優さんの演技をきくときは、音楽を聴くときに感じる愉楽があるものではないか。声優さんの演技は生っぽく、生きている人っぽいけれど、演技なのだから日常の会話とは強調されるものが違うと思うし、声優さんは音楽であり役者でもあるのだ、云々。この「強調」の仕方がおそらくもう一つの愉楽。声そのものに浸れることと、その演技に対して感じる心地よさ。

 ニニーちゃんと対峙している重要人物メイシーの悲痛な叫び声には予告の時点で心震えてしまった。早見さんだ…さすが…好き…。一瞬登場する平田さんの深みあるこちらの耳が溶けそうな声も劇場で聞きたいものだし、ニニー、のえる、バルゴという主要キャラの声は、もうキャラクターの声である。たまらない。

 予告は「切り取る」ことで強調される宣伝方法だと思う。これが長い尺回しで撮られた本編ともなると違う感想になるのは間違いなくて、早くその変化を体験したい。

 声優さんってのがどのようにキャスティングされるかはわからないけれど、きっと制作する側がこのキャラの声はこの人の声(に近い)という観点があるのだと思う。それを信頼し、それに委ねよう。

2. 色

 確かにーと思ったのが、とても柔らかい色彩であること。

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 ニニーちゃんの金髪なんて、もう少しどぎつくすることもできるのにちょっとくすみが入っているのからか、きつく感じないのですよ。

 あと何気なく切り取ったこのカット、ニニーの目線と後ろの壁の光の入り方のシンクロが「好き…」になる。おそらく相対するのはメイシーなのだから、光はメイシーに向けて真っすぐ伸びてもよさそうなのに、まあ光の入り方はこれが自然だし云々。

 色彩はぜひ注目したいポイントだなと思います。劇場で見たい。

3. 主題歌

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 主題歌、好きの好きなのだが。

主題歌「Blowing」アーティスト:NiL/作詞:ミズノゲンキ/作曲・編曲 睦月周平

主題歌は、本PV②でも使用されている「Blowing」。
アーティストは今作の世界観をサウンドから具現化するために結成された音楽ユニット「NiL

「Blowing」は、10月2日より各配信サービスで配信開始!

https://burn-the-witch-anime.com/news/308/

 だ、だからこのアーティストさん調べても出てこなかったんか…(調べた)。予告的にも主題歌が入るタイミングはバッチリで、これ、映画館の椅子に深く沈み込んでエンドロールでしみじみと聞きたい…(映画のエンドロールも好きなのです私!)配信もされるとのことなので早くfullで聞きたい。あと誰が歌っているか知りたい。

 

私はこの「瞬間」に恋している

 こんなに予告に囚われる人間もあんまりいない気もするけれど、予告ってのは短くてとにかく回せて、このようにはまってしまうとずーーーーーーっと繰り返し見てしまう(危ないこととは思いますが)。漫画もアニメもドラマも、結局はシーンのカットがつなげられたもので、切り取られた一瞬が連続しているに過ぎないと思う。その一瞬一瞬が予告ともなるとより刹那的になるし、どれもがパワーを持ってしまう。その迫力に心が痺れてしまう。本編はもう少し強弱メリハリがついているはずなので、構えず楽しめたらいいな…。公開される劇場と期間が限られているし、このご時世、映画館に行けるのかというところも含めて、前向きに検討したい。

画像

 

 

【矯正】私の矯正日記 vol.1/歯列矯正を検討中

 「好きなことを書く」がコンセプトのはずのこのブログでよもや歯列矯正の話を書くとは思わなかった。でも、めちゃめちゃ不安なんだ。超不安。あと、歯列矯正関係の情報を収集する時「歯並び綺麗になりました☆」はそれとして、実際どうだったのよとは思うので、備忘録的にも記録に残しておくか、という感じ。歯医者のページあるある、歯の写真は一切ないので安心してくれ。

状況

歯並び:だいぶ悪い

 道を歩いている人ランダムに100人ぐらい集めて開催された歯並び悪い選手権で、一位になるかと聞かれたら自信がないが(自信を持ってどうするという話でもある)多分トップ5くらいには入りそうな歯並びの悪さ。凸凹と歯のねじれ、ですね。

顎:下顎前突気味

 これがなー。つまり上あごより下あごの方が前に出ちゃっているということなのだが、医者に相談したら歯並びは綺麗になるとして顎の骨はそのままだから今度は反対咬合が目立っちゃうかもね、とのこと。マジか。重度の下顎突合ではない分、後述するけど外科的矯正治療に踏み切るかは微妙なところかもしれない。

 私の場合、元々歯並びが悪いのは知ってたけど、顎かーーーー、そっちは正直気にしてなかったーーーー(歯並びの方がどうしてもわかりやすい分気になってしまう)そういえば、さ行とた行って言いにくいんだよな…それ治るかな…。

 

Youは何故矯正を?

 そもそも二十代も半ばを過ぎてどうして今更矯正を?って話なのです。端的に言えば「このままいけば歯無くなるかも」と思ったから、です。

 歯並びが悪いと、どうしても歯磨きが難しくなり歯周病や虫歯のリスクが高くなると思うのですが、本当にそうだよー、そもそも歯に対するコンプレックスや嫌な記憶が、そのまま歯医者嫌いや歯磨きへの苦手意識になるから、ますますリスクが上がる…。やばい…入れ歯は嫌だ…。スリザリンは別にいいけど(スリザリン寮って私は5周くらい回ってだいぶ気になる寮)入れ歯は嫌だ…。

 あとはある程度(ある程度)お金貯めたし!というのもあった。まあ払ってもらうという道もあるのだけど(言えばお金は出してくれるかもしれない)学生時代、自分で「矯正は!いやです!!」と一蹴した手前、もし矯正をやるとしたら自分のお金でやりたかった。

 

閑話休題:可愛いってなんですか

 生まれつき色々あったこともあり、また歯並びがだいぶ悪かったために、可愛いとか可愛くないとか、考えたことがない人生だったな、と久々に訪れた歯医者の帰りに考えておりました。

 正面に立たれて「お前ブーーーーーーース」と言われたことはなかったんですけど(そしてそれは改めて考えるととても幸せなことでした)逆に容姿を褒めてもらう機会もなかったな。それは歯並びだけの問題ではないのでしょうけどね。自分の外見についてとやかく言われるのが良くも悪くも嫌いで、自信がなく、自分から関心を持たないようにしていたなーと(他に考えたいこと、やりたいこと、面白いことはたくさんありますから)。「私、美醜については興味ないんですけど?」というポジションを確立するのに躍起になってました。

 歯列矯正ってのは幼い頃の自分の選択肢として常にあって、ただ後述するように「歯」にまつわる色々なことが嫌すぎて選択しなかったのだけど、今、誰から指摘されたわけでもなく自分から「歯を矯正するか?」ということを考えたときに、考えたことがなかった(考えることを避けていた)外見の問題について、改めて向き合わなければいけないのかなとか思っております。

 でもやっぱり私は、自分の好きなものや自分の魅力をわかっていて、いきいきとしている人が、最高にかっこよくて可愛いと思うけどなー、ビジュアルの問題なのかー?かっこいいとか可愛いって、という結論になりました。自分の容姿で悩む人とかいると思うのだけど、それって果てがない、場合によっては苦しいことだと思うから、そこのところ折り合いがつけばいいよな…それが難しいのだけどさ、と思いました。

 

今後の方針

 今後の方針としては歯列矯正をしていく感じになるのだろうだけど(歯が無くなるのは嫌なので!)まずは保険が適用になるかどうか。歯列矯正は基本的に保険適用外だけれど、保険がきく場合もある。その場合は歯医者さんが限られるので注意です。

矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは | 公益社団法人 日本矯正歯科学会

 歯列矯正ではなく下顎前突メインで顎変形症治療だよ☆に切り替えちゃえば、治療は外科手術(顎) + 歯列矯正(歯並び)で一発保険適用ですね♪ということだけど、歯列矯正単独で適用されるかは一応確認。どのみち矯正はするかぁーーーー(溜息)という感じだけど乗り気ではないので、金銭的な負担が減ればいいなとは、思う。

 次に、下顎前突の治療もするかどうか。「えーーーーすればーーーー?」って軽く言われたけど(親に)ともなると全身麻酔の手術+1~2週間の入院になるので、仕事どうするよ、おい、って感じ。そもそも外科的矯正治療しないと駄目なのかという、もう少し突っ込んだ話が必要そう。いかん、単純に歯を綺麗に並べれば良いと思っていたのに、大ごとになってきた感がある。困った。歯列矯正、しばらくの私の懸案事項になりそうです。

 

おまけ:私の歯医者嫌い 口に詰め込まれた綿の味

 顎が小さかったからか、もはや経緯をおぼえてないのだけれど、小さい頃にとにかく歯を抜かれた。毎週のように抜かれた。

 通っていた歯医者が家から徒歩圏内で、親曰く「歯を抜くのが巧い」歯医者だったらしいのだが、とにかく怖かった。優しくなかった。鬼だった。怒られたことはないのだけど、不愛想な男性のお医者さんで、とにかく容赦がなかった。

 今はどのように抜歯をしているのかはわからないけど、麻酔の注射針は「こんなん歯茎に刺さりますか???」という太さで(まあ、あの頃は小さかったから余計に怖く見えたのだろうけれど)そもそも痛みを抑えるのが目的じゃないのかい、麻酔の針が痛いんだけど!?!?という悲しさ。そして歯を抜くためのペンチみたいな銀色の道具。がりっと歯を掴む音。痛み。血の味。

 「頑張ったねー」と歯医者さんにも看護師さんにも言われるが、そう言われたところで痛いし怖いんだけど!?それならお金ちょうだい!?!?お金もらっても嫌だけどね!?

 歯医者と家が近いから、最終的には一人でとぼとぼ病院まで歩き、帰りは口に綿を詰められてふがふがもごもごさせながら一人で帰るあの悲しさ。親に泣きついたところでどうしようもない空しさ。思えば、あの歯医者通いで「人間、泣きわめいてもどうしようもないことってあるんだな…」という真理を私は知ったのかもしれない。ありがたいとは思わないけど。

 そういうこともあり、歯医者が嫌いになりました。矯正治療では抜歯することも多く、過去の嫌な思い出が「矯正やりたくない!!」という抵抗に繋がったというわけだ。流石に一本二本の抜歯の痛みと、将来的には歯を全部失うかもしれないという恐怖だったら、前者を選択できるぐらいには年を取ったので、矯正しようかなと思います。「あー、とりあえず上と下は一本ずつ最低でも抜くねー、抜かないで治療という選択肢はなさそうですね」・・・。はい。

 

 矯正について、有識者はじめ何かアドバイスあればよろしくお願いします。。。あ、全然それ以外でも大丈夫です。。。

治野にマシュマロを投げる | マシュマロ

【音楽】aikoの『ストロー』を聴きながら震える

 aikoをあまり知らない人生だった。知っている曲は『KissHug』と『恋をしたのは』だけだ(『カブトムシ』のサビを歌えと言われても、たぶん無理だ)その数少ない「知っている曲」に『ストロー』という曲が加わるのだけれど、『ストロー』最高だなと思いながら朝の通勤で聴いていたりする。

 歌詞っていいな、と思う。表現の実験場。言葉の遊び場。なんとなく自分のパソコンのテキストファイルを検索かけたら(デジタルで日記を書いているときもあるので)思いのほか「ストロー」という単語がヒットして驚いている。多分私が飲み物を飲むこと、喫茶店やカフェで、テイクアウトでドリンクを飲むのが好きでその描写を入れると必ず入っちゃうんだろうなと思うのだけど、つまり何が言いたいって、ストローって飲み物を飲むときに使うものなんだよな、という当たり前かもしれないけどそんなこと。

 最近「呪い」について考えていて、といっても、大したことじゃないけれど、「祝う」という言葉と漢字が似ているなとかそういうこと。そうして「呪い」についてぼんやりと考えながらこの曲がシャッフル再生で流れたとき、はたしてこれは「祈り」なのか「呪い」なのか、どちらなのだろうと思った。

 「祈り」とは「神や仏に願うこと」であり「心から望む、希望する」ことらしい。ここで強く願っているのは「君にいいことがあるように」ということだ。「君に良いことがあるように」と願うことと、「赤いストローをさしてあげる」は冷静に考えればよくわからない。「赤いストローをさしてあげる」は果たしてあたしと「君」で意味が了解されていることなのだろうか。それとも、あたしだけがその胸に秘めているおまじないなのだろうか。なんにせよ、私には「君にいいことがあるように」という願いがどうしてストローとつながるのかわからないのにわかってしまう。それが恐ろしいことだと思う。

 関係ない二つのことが、あたかも当然のようにつながっていると思えてしまうこと。そのように錯覚させる能力、誰かにいいことがあるようにと願うその力が二つをつなげてしまうということ。想像力は無限大とか、ほんとそれ。怖くないですか。

 祈りも呪いも、エネルギーみたいなものは一緒で、中身が相手の良いことを願う「善」なのか、不幸を願う「悪」なのかの違いでしかない、この脆さがドキドキするね。それだけの精神エネルギーがあるaiko、怖いってことなのだ(そうなのか?)aikoが人を呪う歌があるのかはわからないけれど。

 飲み物を飲むときに、私たちはストローを使うことがある。「君にいいことがあるように」と差された赤いストローでオレンジジュースを飲む「君」。そのの正面で、テーブルに頬杖をついてニコニコ笑うあたし。繰り返し込められた祈りがもし呪いに転換するならば、ストローには毒が塗られるのかな。オレンジジュースが吸い込まれる唇をどきどきしながら見つめるのだろうな。

 なんにせよ、『ストロー』という曲は最高だと思う。日常のささやかな祈りが溢れてるから。

 

ストロー

ストロー

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【雑記】私の読書感想文の書き方

 最初に書いていくと、これは例えば学校の宿題にもある「読書感想文」をいかに書くか、という文章ではないです。なので夏休み最終日、原稿用紙は白紙、血眼になってインターネットで検索した結果この記事に辿り着いた人の期待にはそえないかもしれないです。というか、学校教育から既に抜け出した立場としては、読書感想文って、本読んで気になるところをメモっておいて、どうしてそう思ったんだろうとか考えてそれを書けば良くない?食べ物が美味しそうでした、どうしてそう思うかというとそもそも私は食べ物に関心があるからです。また食と言うのは人々の生活を色濃く描き出すモチーフでもあると思います。云々。・・・。適当に書きました。こんな風に「かんたんじゃーーーーん」と思えるのは、多分私が読書感想文を書くことに比較的苦しまないタイプだからで、夏休み最終日に読書感想文が真っ白な人は、読書感想文を書くのが苦手な人のやり方を参考にした方がいいのかもしれません、アドバイスでした。ま、私は読書感想文が書けるタイプでしたが、計画的に宿題をこなせない人間だったので夏休み最終日に宿題を一気に片付けてました。思い出したくない思い出です。

 

 では、この文章は何故書かれるのかというと、私が日常を生きる上であらゆるコンテンツを楽しむうえで意識している(したい)ことを書いておくかーーーーと思ったからです。言語化するってことですね。別に誰かの役に立つとは思っていない、自分の為の作業です。

 

 『ワールドトリガー』を読み始めました。面白い面白い言われているなぁ…とは思っていて、なんだか暇だったので(他にやらねばならないことはたくさんあるんですけど!それらをやりたくない!)読んでみるか…という感じです。

 週刊少年ジャンプに連載されていた頃から知っている、それこそ第一話も本誌で読んでいたのではないかという『ワールドトリガー』ですが、見事に話の筋は忘れているので「初めまして」に近い出会い。ウィキペディアも今度ばかりは読まないぞ!!!と固く決意し、第一巻を読みました。

面白い…

 めっちゃ面白い…。めっちゃというか、なんというか、まだまだ謎めいていてどうなるかわからない。あとボケの挟み方が結構好き、、、読んでいて「クスッ」って笑っちゃう一コマが登場する、そのテンポが好きかもしれない。あとマニア向けの細かい設定を読んでいると楽しい。ワートリ、奥が深そう。これが世の中で言われている「面白い」なのか…。昔読んだ印象とは違う感覚があって、その頃とはだいぶ年が経っているし私も色んなことがあって価値観も多少なりとも変わって、過去の印象と今の印象が違うことが楽しい。

 ワートリのストーリーをほぼ知らないというこの白紙の状態。この白紙を少しずつ埋めていく作業。あと21巻も続くわけか(現状22巻が最新)。最高か。知らないって、強いなと思いました。(良くも、悪くも、です)

 感想文の話に戻すと、私が大切にしている(しようと思っている)のはこの「知らない」という状態です。

 

 こことは別に読書ブログというのもやっていて、読んだ本全部ではないけど感想を置いている場所があって(8月2日の書庫)。ここに書かなくても読んだ本についてはメモなりノートなりEvernoteなりにまとめるのだけれど、その際のルールが「他の人の感想を読まない」なのです。

 人の価値観って、これまで関わった出来事や人、得た情報、それらに対する考えの混合物だと思っているので、まったくもって自分オリジナルな意見ってのは無いと思っています(ただミックスの仕方や中身のバリエーションが個性)。そういう意味では他の人の感想を読んで自分はこんな風に思った、でもいいのでしょうけれど、私は他の人の感想が入る前の自分の状態で一回感想をまとめておいて、そのあとに他の人の感想を入れるようにしています。何故なら「他の人の感想を知らない」という状態に回帰することは無理だからです。思考のバックアップみたいなものです。コンピュータの領域ならバックアップしたものに戻すことも可能なんですけど、人間の脳はよほどのことがない限り無理。で私は「他の人の感想」が入る前と入った後の自分の考え方の変化を見ていくのも面白いんじゃないかなと思っています。

 あと、これは私の性格なのですが、簡単に他人の意見に左右されるので自分の考えがある程度整理できるまでは敢えて入れないようにしている、というのもあります。「他人の意見に左右されやすい」というのは良いか悪いかどちらの側面もあると思うけれど、何かの感想という領域においては私は割とネガティブに、自分の悪いところだなと思いがちなので、自己嫌悪を減らすための策というのもあります。自分の中である程度意見が固まった状態で他人の意見によって柔軟に変化していくってことと、自分の意見も持たず他人の考えをそのまま自分のものにするのは全然違うことですから。

 まとめると、自分の感想をある程度固めてから他の人の感想を調べること!!!が、私の読書感想文の書き方です。

 

 SNSで手軽に自分が感じたことを海に流すことはできますが、思わぬところでネタバレを食らったり、また誰かと何かの最初の出会いのすばらしさを損なっているのかもしれないなぁ…とワートリを読みながら考えていまして、自分が思ったことを共有できるということの難しさについて考えずにはいられません。あ、私は別にワートリのネタバレを食らってはいません。ありがたい!!!

 難しいですね。最近、宇野常寛『遅いインターネット』を読んでまして、その趣旨と一致するかは微妙ですが、SNSの速さと拒むことのできないある種の強さについて、懐疑的である方がいいのかな云々、考えています。例えば、この記事はブログなので調べたりして見つける必要がある、つまりある程度能動的である必要があるし、冒頭に前置きをすることで出会い頭にネタバレとぶつかることも避けられるかもしれない。

 Twitterにはミュートとかブロックという機能があってそれで防げることもあるけれど、あれはあくまで守りのツールであり限界もあるような気がします…。

 

 なので、自分が見ようと思っているものの事前情報はなるべく調べない、食べログ読まない、Twitter見ない、レビュー読まない!など、防御策を自分で講じて今後も何かとの素敵な出会いをなるべくプレーンな状態で味わえたらいいなと思います。マジで、読書感想文を書くなら最初は他の人の感想はあんまり読まない方がいいと思うぞ。知らない状態って、貴重だぞ。K-POPのカムバ祭りがあんなに楽しくてわくわくするのは、対峙しているのが自分にとって未知なことだからっすよ、多分ね。

 ということで、自分がSNSに感想を書くことに対しても厳しい目で見ていかねばな…って感じです。反省。ブログはSNSよりは遅いツールだと思います。

 

 

 

清純の先は/Lovelyz『Obliviate』とGFRIEND『Apple』

 私は両グループを丁寧に追ってきた立場ではないので『Obliviate』という曲と『Apple』という曲、そして彼女たちに対する私のイメージだけで語ってしまうことを始めに書いておきたい。

 GFRIENDの『Apple』のミュージックビデオが公開されて私は割とこのMVを見ていた気がする。

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 踊りにくそうなことこの上ない衣装も印象的だったし(ちょっと違うけれど、f(x)の『4walls』やCLC『Where are you?』、GIRL'S DAYの『Something』の衣装を思い出す)このMVは『眠れる森の美女』を下敷きにしているのかなぁ…これは読まねばと思った次第(他にもキリスト教や『白雪姫』などの気配も感じる)。K-POPのMV神話や童話を下敷きにしたものが多いのは、考えてみれば不思議だ。なんというか、意味づけをしたい、数作にわたって一つの物語が続くものを作りたいという潮流は果たしてどこから…。私はついていけなくなったタイプの人間だけれど、本当に考えればきりがないし遡らなければいけない(神話などの知識も必要?)と考えると、その過程を楽しめる人はどれくらいいるのか。視聴する側の知識によって、解像度が変わるんだろうなというところだけはわかるMV。私はというと「そうかぁ…GFRIEND、そこに行くか」ぐらいの浅はかな感想で終わった。

 対して、GFRIENDのカムバックから約2か月後の9月にLovelyzがカムバックした。

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 曲やビジュアルイメージで考えればまったく似通っていないと思うこの2グループだけれど、LovelyzのTeaserを見た時点で「なんだかAppleっぽいな…」と思ったのが面白かった。

 

 バッサリ言えば、Lovelyzは従来のK-POPぽい(異なるカットのコラージュのような、そんな感じ)でGFRIENDは今っぽい(もっとつながりが滑らかでドラマ的)感じ。どちらが良いとか悪いとかは、無い。LovelyzのMVにはやっぱり安心する気がすると、見る負担も少ない。GFRIENDは隠喩のオンパレードで考えごとが捗るけれど負荷がかかる。一長一短。でも、両者似ているなぁと思う。何かが燃えるし、何かと決別する。葛藤があったり秘められていたことが明らかになっていったり、光から闇へ。明るい場所から暗い場所へ。最後は決意。

 デビューした当初「清純」というカテゴリに入れられていた彼女たちが、同時期に同じような雰囲気のミュージックビデオを出したというのが面白いなぁと思っただけの文章なのだけれど、K-POPの女性アイドルはキャリアの移り変わり?過程が似通ってしまうのだということを意味するなら、それはなんだか味気ないなと思ったりする。もっと人間ってのは多様なのではないか?これはたまたまの事象なのだろうか。そもそも「雰囲気が似ている」と思う私の感想が、そう思いたい、ひとまとめにして現象として語ってしまいたいという欲なのでは?だとすれば?云々かんぬん。

 この流れから私は、LovelyzとGFRIENDとOH MY GIRLという女性グループは注目してみたら面白いのではないかと思っている。三大事務所のガールズグループはデビュー時点で差はあれど注目されてそのままキャリアを歩んでいるから除外、CLCも面白いのだけれどちょっと別、だからこの3グループ(パッと考えているだけなので他にも当てはまるよとかあったらすみません)。ネームバリューや成績、ファンの規模に差はあれど、今なおコンスタンスに活動しそれぞれデビュー当初からはコンセプトを変えつつも地位をある程度確立できているグループ。どうなるんだろうね…ガールズグループ。

 男性グループは割と道筋は見えるというか、ラインは生まれていると思うのだけれど(兵役を越えグループがそもそも続くかという問題もあるし)ガールズグループはさて、どこまで行くのだろう。少女時代、KARA、f(x)、GIRL'S DAY、Wonder Girls、2NE1、SISTAR、EXID…etc。多くのグループが解散したり休止したりしてきたなぁ。特にLovelyzとGFRIENDは「清純」とカテゴライズされたアイドルがどこに行くのかという点で興味がある。なんだかこの言葉は象徴的?そう、どこかの誰かの「かくあるべし!」という願望がより投影されているような。今や「あなたが思う私」ではなく「私が思う私」の時代になって、ガールズグループも変わってきていて。GFRIENDは吹っ切ったかな(いつ吹っ切ったかはわからん)と思うけど、Lovelyzはまだまだ面白くなるという余地がありそうなカムバックだなと思いました。おまごるちゃんはずっと異なる「可愛い」を見せている。それもまたすごい。

 

 ということで、まだLovelyzのアルバム全部は聴けていないので、これを書き終わったら聴きます。あれやね、スジョンちゃんソロの流れを受け継いでいるという雰囲気もありました。Lovelyz、タイプが異なるメンバーばかりでほんと面白いわぁ…。

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