根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【文房具】私の筆箱の中身

 机周りを整理する流れで筆箱の中身も一回棚卸をしたので(といっても、入れてるものがそこまで多くないので、今後もこれを使うよね?という点検)いいきっかけなので中身を全部一枚の写真に納めてみた。

 What’s in my bagはやろうと思わないけれど(ろくなものが入っていない)筆箱はいいのでは?それこそ、ろくでもないもの、使用感満載の写真になったが。そもそも学生でない人で日ごろ筆箱を持ち歩く人はどれくらいいるのか?どうなのだろうな。

 

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1. ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 MSXE5-1000 1.0mm

https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/jetstream/jetstream2/4_1/msxe5_1000.html

 色は限定だったと思う。この多機能ペン、3本くらい持ってる…(3000円…馬鹿…)。色は黒、赤、青、緑とシャープペンで、玄人になると例えば緑の部分を黒芯に替えちゃうとかやるみたいだが、私はスタンダードに全色利用している。なんとなく意味は決めていて、赤は大事&見出し、青は語彙、緑は疑問点、みたいな使い分けをしているけれど、まあ、そのときの気分。シャープペンは本職(後述)に任せたいので使っていないけれど、例えば出かけるときにこの多機能ペンだけ持っていくときに、シャープペンでラフに書きたい、なんてことがあると便利。ないけど。

 

2. クルトガ ハイグレードモデル 0.5mm ブラック

https://www.mpuni.co.jp/products/mechanical_pencils/sharp_pen/kurutoga/high_grade/m3_1012_1p.html

 ずっとクルトガ スタンダードを使っていたのだけれど、ずっと使ってきたし、今後別のシャープペンに移る気配もないからちょっと高いやつ買ってずっと使お~~~と思って買ったやつ(1000円)。本職のシャープペン。私はシャープペンは0.5mm派。クルトガ以外のシャープペンを長く使ったことがないので比較しようがないけれど、書きやすいと思う。でも、学生でノート取る量が多かったらスタンダードの方がおすすめかもしれない。そちらの方がボディが軽い気がする。

 

3. アイン替芯 シュタイン B 0.5mm

https://www.pentel.co.jp/products/refillleads_refilleraser/refillleads/ainsteinrefill/

 昔から濃さはB。HBは書くときの質感がざらざらしてゾワゾワ鳥肌が立つする気がする。メーカーにこだわりがないので、パッケージが好きなやつを気ままに選んでいる。メーカーごとに比較したいものだけれど、使っている替え芯が一生なくならない。

 

4. ユニボール シグノ 極細 0.38mm ボルドーブラック&ブルーブラック

https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/gel/signo/signo/um_151.html

 上手に文字が書けてそうな錯覚を抱かせてくれるユニボール シグノが好き。色を二色使っているのは、暖色&寒色を気分で分けて使いたいから。替え芯もあるので、今使っている色が終わったらボディはそのままで替え芯だけ別の色に変えてもいいかもしれない。

 

5. MONO

https://www.tombow.com/products/mono/

 消しゴムはずっとMONO使っている。これ以上も、これ以下もない。

 

6. ルージェル

 まじ可愛い。主に好きな文章を書き写す用。インクが薄くなったので今後は観賞用にするかも。代わりにSARASAの0.5mmをレギュラーにしようかなと思っているところだけど、実用的であることとデザインがなかなか両立しない。ルージェルは持っていて楽しいペンであった。

 

7. ラミー サファリ スケルト

https://lamy.jp/collections/frontpage

 だいぶ長く使っている。万年筆は物によるけれど使い続けないとインクが詰まってしまうのでラミーについては何回もやらかした。そのたびにペン先を熱湯に沈めてインクを溶かすのだけど、ここ1年くらいはやってない。使い続ける習慣がついたみたい。ブルーブラック一択。ボディのカラーバリエーションが豊富でその年毎に限定色が出るのが憎い。毎年追いかけたい欲もあるけれど我慢している。買ったけど使わないのは道具として寂しい。私は一人しかいないので。

 

8. プラチナ万年筆 #3776 センチュリー #2 シュノンソーホワイト

https://www.platinum-pen.co.jp/products/fountain-pen/1464/

 自分が買うなら絶対選ばないボディの色だけれど、プレゼントで運よく当たったものなので文句は言えない。使っています。インクは緑。そろそろカートリッジがなくなるので別の色に挑戦したいところ。ラミーと交代交代で使っています(インクを詰まらせたら大変なので万年筆は使い続けることが肝要かと)。

 

9. スイングクール パステ蛍光ペン

https://www.stabilo.com/jp/

 某ディスカウントストアにて購入。普段使っているMILDLINERを失くしてしまったので(その後見つかる)同じような淡い色の蛍光ペンを、ということで買った。悪くない。ボディが若干横に潰れているので、線を引くときに力を入れやすく安定感がある。

 

10. 左利きでも使いやすいカッター

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4547315822928

 無印良品のカッター。譲ってもらったものだけど、コンパクトなところはいい。

 

11. フリクションスタンプ

https://www.pilot.co.jp/products/stationery/frixion/frixion_stump/

 スケジュール帳に運動した日を記録したかったので買う。そういう使い方していると実は消す機会がほぼなくて、フリクションの存在意義がない。

 

12. 定規

 無印良品の。特に言うことはない。

 

 文房具は筆箱の大きさで規定される(自説)ので、持ち歩く際に重たくてげんなりするなら小さめの筆箱なりペンケースを買えばよろし。これ以上は減らせないなあ…。かなりぎりぎりのメンバーで今の仕様用途と照らし合わせ、自分の好みをある程度突き詰めた結果なので、大幅なメンバーチェンジは想像できない。となると、いつまでもレギュラーになれないペンが机の上のペン立てに増えていくので、それはそれで悲しいことだ。

【VERIVERY】『SERIES ’O’ (ROUND 2 : HOLE)』REALITY.ver 開封の儀

 CDを買うことについて考えている。あるいは音楽を聴くことについても。

 K-POPアイドルのCDを買うのは楽しい。とても、楽しい。

 同時に私はこれ以上CDを買いたくないと思っている。というか、買うなら買うだけの意味を持たせたいと思っている。でなければ、とても「勿体ない」。

 ということで、この記事は「買うなら買うだけの意味を持たせたい」という自分の気持ちを晴らしたいという思惑がある。買ったんだ、買うだけのことをしないと。

 

 絶賛あそび中のアイドリッシュセブンの六弥ナギが出演しているこの動画は、端正な顔立ちとは裏腹に、ナギのぶっ飛んだテンションが惜しげもなく出ている良い動画だと思うけれど(最初の頃はこの人好きになれない人じゃないかなと思ったが、ナギっちの明るさとまだまだよくわからない未知なる部分が気になっている書き手)そう、ナギの言葉を借りるなら「何度引いても開封の儀式というのは楽しいもの」なのだ。最近スマホアプリゲームのガチャを引くのも楽しい。ガチャ特有の不確かさとか、自分ではコントロールできない現実がわかりやすく可視化、具体化される感じが痺れるのだけど、まあ、その話は割愛だ。

 何を開封したかって?これです。

 SINK、LOCK、REALITYと3バージョンある中で、REALITYの評判が良さそうだなと察知、私もREALITYの衣装がすごくいいなと思ったので在庫があったタワレコで注文した。ちなみにこれはリリース後のことである。好きなアーティストであるはずなのに、発売前にCDを予約できたためしがない。VERIVERYに限った話ではなく、私がそういう人間ってことなのだが。

 重ねて言うが、K-POPアイドルのCD現物を買うのは楽しい。

 今は音楽をどのような形態で売るのか、その転換点なのだろうな、と思う。一般市民の肌感覚でひしひしと感じるぐらい変わっている。

 K-POPアイドルのCD販売形態のお祭り騒ぎ(私はこの華やかさを「お祭り」のようだと思う)が死にゆく文化なのかまだわからない。というのも、この文化の根底にあるのは人が誰かに熱狂する心の動きにあるから。

この情動が滅びない限り、外的な要因がなければお祭り騒ぎは続くだろうなと思う。外的な要因というのは、情動以上に環境変動の危惧が高まればとか?(プラスチックは駄目だ!もったいない精神を尊べ!)

 ま、ただ現状、K-POPアイドルのCDはお祭り状態なので、それを思いっきり楽しむのも良いと思う。先にも書いた通り、この記事は私なりのお祭りの楽しみ方なのである。

 

ここからテンションが上がります

 

 まずは外観から。

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 お洒落ーーー!

 めっちゃ洒落てないですか、そんなことないですか、いやそんなことあるよね。

 黒をベースに型押し(って言うのかな)で印字されてるのと、白のタイトル。そして艶やかな大人の赤で綴られたHoleの文字。写真じゃわからないと思いますが、光の当て方でラメラメするのです(注:ラメっぽい加工がされてきらきら光る、の意)。えーーー、めっちゃ可愛いのですが。そんなことないですか?可愛いよね。

 そう、どうしてCDを買おうと思ったかって、ブックレットの素材がつるつる安っぽい作りじゃなく厚みというか重たさがあるというか、上品な作りじゃないかなあと思ったからでした。ちゃんと自分で確認したいですからね、買いました。その感覚は間違ってなかった。重厚感。頑張ってる感がある。背表紙の赤色だけがちょっと鮮やかで気に入らないけれど(Holeの文字の赤とは違う赤色)考えてみればこの赤ってミュージックビデオでも使われているレーサー衣装の赤に繋がる赤なのでまあいっか、となる(単純)。意味づけできるデザインであれば何でもいいオタクです。

 

 次は内容。

 良かった…。評判通り良かった。REALITYのカジュアルめな衣装が好みなんです(かっちりとコンセプトを体現したSINKやLOCKの衣装よりよほど、と言ったら怒られると思うけど)。起きがけにブックレットの中身を一周したらその日一日は幸せになれそうな良さ、と言ったら伝わりますか。伝わらんか…。それくらい良いです。そう、REALITYの写真は朝に見るといいよね、一日の始まり似合うもん。

(さてお手元にREALITY.verがある人は実際に開きながら副音声的に以下文面をお楽しみください)

 REALITYの衣装の写真は各メンバー見開きで3ページあります。以降ページについて言及するときは()で、右上に振られたページ数も、書いておきます。

 まずはドンホン。ページをめくるたびに実線が引かれていくかのような、濃淡の移ろいがいいです。最初の見開き(p.04-05)はぼんやりと淡い感じ。そこから線が、色が、形が濃くなっていく感じです。ホニさん柔らかくて儚くて綺麗…から、どんどんくっきりとしていきます。これ狙ってんの?天才?真ん中(p.06)と最後のページ(p.09)で日差しが出てくるのとかめっちゃいいよね、いいよね!?ホニさんって目が綺麗だな~と再発見した。

 と思って、ほかほかしながら次のページをめくるとホヨン担は死にます(私がホヨン推しかどうかは…どうなんでしょうね、あんまり推しってのがわからないもので)。かわーーーーーーーーー!(注:可愛いを叫んでいる)シュッとした顔立ちなのにほっぺはもちもちしてて笑うと笑窪ができるって、何!?何事!?とはいえ、私のお気に入りは見開き1ページ目(p.11)の右下、目線を横に流しているやつです。くあああああああああ。あと見開き2ページ目(p.13)の右上、こちらを見る2枚の写真な、そんな目で見ないでーーーー死ぬからーーーー。

 息も絶え絶えなんですけど、まだ二人目なんですよね、ここは天国か。次、ミンチャン。ぺらり(ページをめくる音)。ミンチャン、おかえりーーーーーー!そんな目でみないでーーーー!(p.16)ぜえぜえ。目が眩む。かっこよすぎて目がしょぼしょぼしてくる。真面目にコメントすると、REALITY.verのミンチャンさんの表情の柔らかさがすごくてな。大丈夫か、大丈夫なんか。君は幸せなのか?でも私は嬉しいよ、このミンチャンさんが見れて嬉しいよ、シクシク、と思いながらページをめくり目に飛び込んできたミンチャンさんにぶっ倒れました(p.21)。私がトータルで一番「好きだな」と思った写真でした。印刷して近所の人に配って大声で叫びたいくらい(ダメゼッタイ)かっこよくて朗らかで優しい写真ですね。

 一度呼吸を落ち着けて、次はケー様です。あら。あらら。なんというか、ケー様はこちらの身が引き締まるかっこよさですね。ほんと。マジで。ケー様はかっこいいと可愛いの間に大地溝帯があるのか?ってぐらいきっぱりと分かれている印象で、そのギャップにこちらはクラクラするわけですけどREALITYに関してはかっこいいに振ってる感じです(私の印象)。そこにちらっと笑みが入ると余計にぴりりと引き締まります。ケーの一連の写真は眼差しに着目して見ていくと面白いのではないかしら。

 次、ヨノ。かわーーーーーーーー!(注:可愛いを叫んでいる)ふあふあヨノちゃ、可愛すぎる。アクリルスタンドで欲し!手のひらにヨノちゃ!(←自主規制)あとツッコミ待ちだと思うから容赦なく言うけど、花食ってるの面白すぎんだろ。なんかのアニメで花食ってたら実は痺れ作用のある花でした、みたいなネタなかったっけ、あ、BLEACHの京楽さんか(思い出した、花じゃなくて道端に生えている雑草ですね)。あと二次創作で花吐き病みたいなジャンルなかったでしたっけ、うっっっっこれ以上深追いすると私が倒れる。陽の光浴びるヨノちゃ(p.28)が好き。

 ヨノの次はヨンスン。えーーーーーーん、どのカットも可愛いしかっこいいぞー。ヨンスンが柔らかく笑うやつが私は好きです、昔から(「今からVERIVERY」単独Teaserまで遡る)。p.38の無邪気スンに私が倒れた。可愛すぎかよ…。希望の光かよ…。ヨンスンさえいればこの世界は美しい、みたいな謎の文言が頭の中をよぎった。柄シャツをあてがわれているけれど、顔はどこかの国の皇太子みたいな気品溢れる雰囲気なのよ…なんなのよ…。

 最後はカンミンちゃん。青い(髪色が)。カンミンちゃんの耳が気になるオタクなので、髪のボリュームを減らした今の髪型はニコニコしちゃう。カンミンちゃんのターンの最初と最後で繋がっているの(p.40とp.43)なんなん!?なんなん!?(叫ぶ)ほんとまあこの人は目力ある人で、まっすぐカメラを見つめる写真の威力のすさまじさよ。そんなことを思っていたら、ぐっと落ち着いた雰囲気を出してくる(P.43)ので「坊、いつからそんなことできるようになったの!?」と写真に向かって叫んでしまう。貴重な瞬間を見させていただいているのだなと、厳粛な気持ちになります。背筋がのびる。

 結果。

 ため息。

 いいものを見させてもらった、という語彙力がない感想に落ち着く。いいものを見させてもらった。そして後半は、なんだろう、あれか仮面ベリの衣装かな、とか、レーサー衣装で撮った「ガチ」写真と、撮影中のoffモードの写真が混ざったような構成でメンバー毎にページが続きます。これうまいよなあ。何がリアリティなんだろうと考えさせられる感じ。DIYではないですけれど、一つの作品で様々な面を、表と裏を見せようとしている感じがうかがえます。

 他のアイドルのアルバムを複数枚ちゃんと買って見たわけではないですけれど、なんというか、印象として他は表A.ver、表B.ver、表C.verみたいなラインナップなんですかね。どうなんだろ。REALITYの衣装の写真を比較すると楽しいですね。非常に満足感あるREALITY.ver…SINKやLOCKも買いたくなってしまうな…買わないですけど(買わないんだ?)

 

 さて、トレカ諸々についてはこんな感じでした。

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 すみません、交換はできません!

 ここまでばらけたなら、ヨンスンとケヒョンさんも欲しかったな。ポスターとか遠慮なく部屋に飾りたいところなんだけど、どうも羞恥心があって超えられない壁なんだよな…心の部屋に飾っていつでも望んだタイミングでだれにも見えないバーチャルな感じで映し出してほしい。技術変革、待たれる…。

 

 ということで、大体お祭りは楽しんだか…。マジでK-POPアイドルの開封の儀は楽しい。ほんと、いくらでも書ける楽しさ(ここまで4500字超。原稿用紙10枚分?え)です。私の目的は達成されました。

 これだけ言って、万が一「か、かおうかな…」と思っている人がいたとして、在庫切れだったら申し訳なさすぎるけど、2021/9/18 12時時点では、少なくともタワレコオンラインにはあったので良かった良かった。私の懐には一銭も入らないので、REALITY買ってみようかなと思った人がいたら是非。

 

【アイナナ】RESTART POiNTERをちゃんと聞きたくて速攻で二部を消化する

 タイトルの通りです。以下、アイドリッシュセブンのストーリー第二部のネタバレになるので閲覧ご注意ください。てか、YouTubeで公式に挙がっている『RESTART POiNTER』MV FULLはネタバレになるから、アイナナやろうかなと思っている人は見るの注意だぞ☆(書き手はMVを見てから二部を消化した人間)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 事の発端は、『RESTART POiNTER』MV FULLに始まる。

youtu.be

 曲がいいのだが。そして映像もいいのだが。

 そう、1:45から1:57ぐらいまでカットがすごく良い。めっちゃ好きです。良すぎて初見の際は驚いてしまった。

 円形で階段状になっているセットから、七瀬陸の指差しに導かれるように、壮五→環→三月→陸→一織→大和→ナギの順にカメラが映していく流れ!躍動感よ~。きゃあきゃあ心の中で叫びながら、この部分だけ何回も見てしまいました。

 この曲はRESTART POiNTERというらしい。通称リスポ?ふーん。そう思って自分のタブレットにインストールしているアイナナを開いて曲を探してみたのだけど、ない。リスポが、ない。

 そう、この時点で私はストーリーは二部まで進めてなかったのだ。もしかして、これはストーリーを進めないと叩けないやつか!うわーーーーーん、ショックだ。叩きたい!叩きたい、リスポとやらを!

 ということで、私はストーリーを進めることにしました。面倒だな…。

 そして二部。第一章第一話「大事なお知らせ」。突然のセンターチェンジ。

 私「あ…(すべてを察知した人間)」。

 『RESTART POiNTER』MVの最初の演出と「センターチェンジ」という言葉、ここから二部のおおよそのストーリーと着地点がある程度わかってしまいました。

 

 私「 (T_T) 」

 

 何が悪いとは言いません。ええ。ええ。なんなら、飛んで火に入ったも同然の私が悪いのです。そしてアイナナをリアルタイムで遊んでこなかった私が馬鹿者だったのです(人間にはタイミングというものがあります)。人がそのコンテンツと最初に出会うタイミングを、コンテンツ側は完璧に制御することはできません。誰も悪くない話。

 

 ただ当初の目的は依然として存在するわけで(私はリスポを叩きたい!)自分の立てた予想を確認するように二部のストーリーを消化しました。

 そしてようやくリスポを解禁することができたので、私はこの文章を書いています。

 単純に「リスポのこのシーンがめっちゃ好きでさ~」だけだったら書けたわけですが、やっぱりストーリー上この曲がどのような意味を持っているのか確定しないまま書くのは憚られました。ようやく私は「RESTART POiNTERという曲が良くってさ、私好きなんだよね~」ということを、存分に書くことができます。長かった。
  

 まずリスポの衣装がかっこよくて可愛くて。特に逢坂壮五よ…めっちゃ可愛いやんか…。何その帽子…君の丸っとした頭とサラサラの御髪にぴったりじゃんか…。私の手元に「逢坂 壮五 [リスポ]」があると気づいたときは、「きゃあ」って言っちゃったもんね。速攻で編成に組み入れて愛着度を上げてる。頑張って上げてる。

 三月のもいいよね、初めは可愛いショタ系のキャラかなと思ってたのにそんなことなかったよね、君はいつもかっこよくて一生懸命で頑張り屋でメンバー内では一番男気ある人なんだ。

 ナギは王子様みたい~~馬に乗ってそうな~~~ナギのスタイルの良さに白のパンツ黒のブーツがめっちゃ~似合ってる~~かっけ~~~。

 大和さんはいつも眼鏡してくれてありがとう、しかない。あと衣装によって眼鏡を変えることもない、ガチ眼鏡ユーザー感があって最高です、ガチ眼鏡アイドルっていないからさ…。あと肩のふわふわ羽の飾りが髪のてっぺんとリンクしていて良き~大和さんの髪質ぜったい硬めでごわごわしているタイプでしょ?ええよね、ええよね。

 一織はかっこいいに全振りしててこれも良き~~~。衣装なら一織のが一番好きかも~。

 環は襟巻だよねやっぱり、これは環しか着られないやつ!「俺の衣装、暑いんだけど~。でも、がんばる…」とか一人ごにょごにょ言うやつかもしれん!いい!

 そして圧倒的センター七瀬陸。センターな衣装です。帽子!センターの帽子です!

 

 TRIGGERはストイックに完璧なパフォーマンスを見せる。アイドリッシュセブンはもがき苦しみ立ち向かう姿勢を見せる。

 そんなコメントをどこかで目にして、曲にも存分に表れているなあと思います。両者をどのように好むかは受け手の価値観次第で、そして人間は色々な側面があるから「今日はTRIGGERの気分」「今日はアイドリッシュセブンの気分」と切り替えることも可能なんだよな。

 

 アイナナのストーリーはよく作られているし面白い。TRIGGERとアイドリッシュセブンでユニットを組むという企画を通して、先輩アイドルTRIGGERからアイドルとしての心構えを学ぶところなんかは、「なるほどね~」となりました。普通にプライベートだとそこまで打ち解けてないので会話が成立しないこと間違いないのに、ファンの為仕事の為の準備という場面設定がコミュニケーションを可能にするということ。

  ほんとTRIGGERの、特に九条天と八乙女楽が言っていることはその通りで、だから私はアイドリッシュセブンの人たちが吹っ切れるまでの過程が見ていて本当にじれったかったです。アイナナ恐ろし…。

 

 ガチャを引きたくて始めたアイナナにどっぷりはまっているかと聞かれたら、まあはまっているんだろうな、と思いつつ、私は元来キャラクターにあんまり執着しない人間で、じゃあ、どの点ではまっているかというと、アイナナのストーリーは各登場人物が機能不全に陥る見本市みたいだなということです。

 「機能不全」を、私はそれぞれの人間が持つ個性がネガティブに作用する状態、としていますけど、アイナナは各メンバーそれぞれ特徴的なので、機能不全のパターンも様々なんですよね。

 感受性が豊かであるあまり、マイナスの意見に引っ張り込まれる陸や、自信が無いからこそその自信を担保するものが崩れると動揺する三月、自我は安定しているけど友だち思いだから、友人のケアに葛藤したりメンタルに引っ張られるナギ、ひたすら自分の中に溜めこんでしまう壮五や、良くも悪くも世界に期待しないし自己開示しない大和のひねくれ模様とか、本質に対する洞察力は鋭いのに、何せ感覚派で言語化できてないから誤解を生みまくる環、ストイックさと完璧さの内側にある柔らかさを誰とも共有できず(まあ、する必要もないと思うけど)クールに完璧を提供し続けるあまり内面の葛藤が周囲に伝わらない一織など。

 アイナナ各メンバーのMBTIのタイプって何だろうね~というのを考えたサイトを見ていた時、そのタイプ分けが正しいか正しくないかは別として、彼らの魅力が同時に反転してネガティブに働くこともあるのよね、ということに気づかされました。それは仕方のないことなのかもしれないです。

 で、アイナナは機能不全の見本市であるのと同時に、どのようにしたらネガティブな作用を弱めることができるか?という試行錯誤の過程でもあるわけです。めっちゃ勉強になる~。

 

 というのが、今の私のアイナナ楽しむポイントです。(人間面白いけど、つくづく面倒な生き物だな。)それに何より曲を好きになれるからリズムゲーム楽しい!ってのが大事です。きっと人ぞれぞれアイナナのどんなところが好きなのかは異なると思いますが、そうした様々な需要を受ける度量の広さこそ、アイナナの魅力なんでしょうね。

 

 さて、これで存分にRESTART POiNTERで遊ぶことができますが、今6周年イベント?の楽曲として遊べている、アニメ3期のOPであるらしい『THE POLiCY』が目下のところのお気に入り曲なんですけど、これ、まだイベントでの解禁のみで、もしかしてイベントが終わると遊べなくなっちゃいますか?ということに先ほど気づき、打ちのめされてます…いっぱい遊びますね、、、エキスパートのノード構成がめっちゃ好みで叩くの楽しいんです…。

TVアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』第1クールOP主題歌「THE POLiCY」

【VERIVERY】Heart Attackがすごい ~SERIES ’O’ (ROUND 2 : HOLE)より~

 前置きは不要です。VERIVERYの新しいミニアルバムに収録されているHeart Attackがすごい。

  活動曲(プロモーション活動を引っ張る核の曲)は『TRIGGER』であってそちらもまた違った良さがあるのだけれど、先に語りたくなったのが『Heart Attack』なのでこちらを書きまするるる。

 

 今日この曲を聴きながら歩いていたとき考えていたのは「最善とは何か」ということで、一つひとつのパートに関して、そのパートを歌うメンバーのことを考えていました。

 冒頭のミンチャンさん。ああ、ミンチャンさんが歌っておられる!(今年6月に休養から復帰したばかり)その嬉しさよ!出だしって大事よね、だって3分だか4分だかの物語を突然始めなければならないのだもの、陸上のリレーは1走から4走まであって、やっぱりそれなりに各走順に適したタイプがあると聞きます、ミンチャンさんは1走にぴったりの声なんじゃないですかね、存在感ある落ち着いた声なので。

 そんなミンチャンさん、私のポンコツ聴力で頑張って聴いても、パートが冒頭しかない気がするのです(他にもパートがあったらごめんね)。

 そこで、先に書いた「最善とは何か」という話に繋がります。

 音楽のド素人である私の意見を言うと、パート配分というのはその曲の完成度を高めるために徹底されるべきで、パートの多寡に一喜一憂するのは受け手として勿体ないというスタンスです(まあ、そう思わないと推しのパート不足に耐えられないということでもある)。例えば「推しは運営側に嫌われているのかしら」とかは考えるだけ精神を摩耗させるだけなので無駄です!

 ということで、私は出された料理をそれが最善だったのだと思って食べます。パート配分から演出側の意図を、曲の奥深さを感じようと努力します。その方が楽しいもんね。(何回も聴いていたら、サビでうっすら低音が入っているのはミンチャンさんかなあ、どうかな)

 では、今回の曲のポイントは何だったのか。

 それは、ケヒョン様のご活躍並びに、ヨンスンさんカンミンちゃんの躍進でしょう。後者については曲がリリースされる度に言っている気がしますが、今回はさらに一段階二段階飛躍されたと思います!おい、2019年の私よ、これが2021年だ!(デビュー曲とかはほんとヨンスンさんパートが少なかったんですよ…彼の声の良さが目立つパートではあったものの…)

 まずケヒョンさんのご活躍。

 VERIVERYの楽曲には時々、ケー様(ケヒョンさんのこと)大活躍ソングというのが出現するのですが(ほんとこの現象面白いです)Heart Attackもご多分に漏れず、です。最近だと、アルバム『FACE YOU』のSKYDIVEなんかはそうですね。この曲とかサビはケー様一強体制です(最後のサビはヨノのボーカルの裏でケヒョンさんが思いっきり跳ねてます)。

 そういえば、最近のショーケースで披露されたSKYDIVEで、サビはケヒョンさんのボーカルにミンチャンさんが下の音程で入っていることが判明(!)して、改めて奥深いなと思いました。公式定点画像だと補正されてしまっているので、fancamやVLIVEのライブ映像の方がミンチャンさんの低音がより聞こえてきます。探してみてください。

youtu.be

 Heart Attackはサビの中盤をケヒョンさんががっつりと持っていっています。1番はヨノ→ケヒョン→ヨンスンで締めてます。ここも、デビュー当時だったらヨノ→ケヒョン→ヨノになっていたんだろうな…なんて思いますけれど、それは後ほど語るとして、「Ooh- like a heart heart heart heart attack」のパートがケヒョンさんじゃなかったら誰になるのかなあと考えたら、やっぱりケヒョンさんの声が一番しっくりくる気がします。

 ケヒョンさんの声は、私個人の感覚ですけど、かなり特徴がある声だと思っていて、語弊がある言い方かもしれないですけど「歌が上手いか上手くないかよくわからん声だな」と思っていて、つまり、普段喋る地の声に近いというか、あからさまな歌唱モードにならない声というか、不思議な歌い方する人なんですよね。だからこそ、めちゃめちゃめちゃめちゃ印象に残る声で、ヨノをメインボーカル、ケヒョンをリードボーカルに据えたのは「わ、わかるう~」になります。

 これはケヒョンさんの歌、という印象を持てるのは、ケヒョンさんの特徴的な声質だったり歌い方に起因するのだろうと思います。つまり、彼は、はまると効果が倍増するタイプ。ヨノは無色透明なタイプ。曲を引き立てる出汁みたいな声。そう考えると、ケヒョンさんは加算タイプ、ヨノは引き算タイプの歌い手なのかなあ。まあここらへんは引き続き考えていきます。

 私が個人的に「宇多田ヒカルモーメント(なんか宇多田ヒカルの曲の展開っぽいから」と呼んでいる2:32あたりからの一番の聞かせどころは、サッカー漫画なら、ゴール直前、ゴールキーパーと一対一のシーン、ボールを持つケヒョンさんの後ろでメンバーが「ケヒョン、行け!」と目配せするパートだと思います。VERIVERYのこと知らないやつらに、一発かましてやれ、と。いやー、しっかり歌い上げていて聴きながら嬉しくなってしまいました。ずっとずっと努力されているのだなあ、また新たな力を見せていただいたと心震えるパートです。

 

 さて、ケヒョンさんの話をしたところで、次はヨンスンとカンミンの話です。

 ほんとこの二人がボーカル力を上げていることで、VERIVERYは楽曲の中でとれる選択肢が増えたなあと思います。昔のVERIVERYなら出せなかった曲がごろごろ出てきている感じ。特に、ヨンスンが高音域でも自分の声のままぶれることなく歌えるようになったというのが大きいかなと思いました。ただ歌うのではなく、自分の声のまま、聴く人が聴けば「あ、VERIVERYのヨンスンが歌っているんですね」という存在感を放って歌えていることが大切かと。それできないとVERIVERYの事務所って歌わせない気がする…勝手な印象ですけど。

 宇多田ヒカルモーメント後のラストサビも、私が間違っている可能性が大いにありつつも、ヨンスン→カンミン→ケヒョンで歌って、ヨノで締めているんですよね多分。え~~~これ昔じゃ絶対できなかったやつやん。総合力、上がってます!

 特に私が興奮したのはおそらくカンミンちゃんですけど、綺麗な裏声でthirsty歌ってる~~~渇きなんて~~~、です。感慨深いにもほどがあるだろ。

 ヨンスンさんカンミンちゃんの声はどう考えているか。ヨンスンに関してはご本人の印象にだいぶ引っ張られてますけど、少年漫画のほのぼの優しい主人公の声だなと思います。素朴というか、無加工という感じ。カンミンさんは形容するのが難しいです。毛玉みたいな声?ほかほかと籠っている感じですかね。音に対してほわわんと覆っている何かがある感じです。そう考えると、ヨンスンとカンミンさんの声は比較すると違いがわかりやすいかもしれないですね。ヨンスンの声は素朴できりりと端麗なので(何言ってんだ)。

 

 さて、だいぶ書きましたが、ラップについて感想はあるか?あります。

 ドンホンさんとホヨンさんの役割分担をどう考えるかというときに、今回のアルバムに限った話ではないものの、低いドンホン、高めをホヨン、という切り分けができると思いました。あと攻撃的なドンホンと優雅なホヨンという分け方もできる。Get Awayのサビ終わりの歌い方の違いなんかもそれですね。

 あとHeart Attackについては、つなぐラップとかき回すラップという違いがあって面白いです。2番の最初とかは初見だと絶対「んんん?」と困惑する一方で、曲の流れに馴染んで「あれラップってどこだっけ?」と違和感がないパートもある。この違いがあるのは面白いなあと思いました。

 

 書きたいことは書きました。Heart Attack、既に振付がある説に期待を寄せつつ、ゆるゆるとHOLE活を楽しみたいと思います。TRIGGERの感想もそのうち書くぞ!(多分)

Heart Attack

【雑記】私の読書感想文の書き方2021

 最近よく考えていることを1年前の私は既に言語化していて「あら、やるじゃない」と自分のことながら言ってみたいものだけれど、この件に関して2021年に新しく言いたいことがあるのかというと、それは「別に読書の感想に限ったことではないのよね」ということだった。

dorian19.hatenadiary.jp

 

 私の好きな『図書館の魔女』より、以下を引用する。注)傍点は省略

 ――なぜ私の不意をつきたかったのかって? 不意をついてどうするの? たまたま遭ったということで、普通の会見とは違う何か重要な違いが生じるの?

(中略)

「先を取るためです。自分の気持ちで勝負をはじめたというかたちにするためです」

 (高田大介『図書館の魔女 第一巻』p.158)

 

 私は本の感想を書こうと思っているとき、結果的に書かなかったとしても、自分の中で内容に関する感想がまとまるまでは他人の感想を読まないようにしている。まずは他人の感想にできるだけ染まってない状態を形にする。形にしたら、いくらでも気が済むまで他人の感想を読む。オリジナルなものとミックスしていく。変化していく。

 感想に「間違っている」なんてことはあり得ないのだけれど(同時に「正解」もない)自分の感想で観点がずれていたとしてもあんまり気にしないようにする。何故ずれているのか、何がずれているのか、そんなことを検討する方がずっと面白いと思うから。

 以上のことは、別に本の感想に限った話ではなく、最近だと日々のニュースで言えると思う。ただニュースは本の感想と少し違う感じがする。正しいか正しくないかの議論がもう少し活発だ(うまく表現できない)。そりゃそうだ。本の感想と社会的な出来事は違う。

 引用でキリヒトは「先を取るためです」と言った。私はこの言葉がずっと好きだった。他人の感想を読まないことは、私にとっての「先を取ること」で、つまり、主体的に物事と関わるということだった。

 少しずつ世の中のニュースに関わっていく。まずは先を取り、自分はどう思うのか考える。そして多くの人の意見に触れながら変容させていく。

 何故そんなことをする?うーん。誰かを無自覚に傷つけたくはないし、もし自分が間違っているとしたら(ほんとよくこの言葉できるけど、何なんだろうね「間違う」って。何と照らして「間違う」の?)そこは正したいじゃない?それに人間には好奇心ってものがあるのよ。

 

 ということで、方針は変わらない。本の感想に対する振る舞いを、社会的出来事に拡張しただけ。それにしてもこの世の中には「感想」が多すぎる。そのこと自体は絶対悪いことではない(大事なことだし)。ただ「感想」に触れて消耗しないというわけではないのよね、なんてことも考えていた。これも私の「感想」。

【文房具】ZEBRA サラサクリップ 黒 1.0mm

 「サラサの1.0mmを買えばいいんじゃないか?」

 唐突に、天啓のように、そのような言葉が降ってきたので、ディスカウントストアでパパっと買ってきた。

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 1.0mm、写経(写経?)に良いやん!!!使います。

 あと「薔薇」の字間違えてる…横棒一本足りないです。精進します。

SHOW BOY@シアタークリエ 観劇の記録

 シアタークリエ『SHOW BOY』を観劇してまいりました。

 このご時世、観劇できるかどうかは本当に直前になるまでわからず、公演が中止する可能性も大いにあり得ると(それはとても悲しいことですが)思っていたので、ぎりぎりまで公演の存在を意識しないよう生活をしていました。ずっと楽しみにしていて、いざ中止となった場合のショックからの回復に時間がかかること間違いなし…。それは自分なりのメンタルヘルスケアですが、この1年半近く、至る所でたくさんの人が悲しんできたし、今も苦しい思いをしている人がいることは事実。まずは無事に観劇できたこと嬉しく思うのと同時に、関係者の方々の感染対策に感謝したいところです。

 

※以降、ネタバレありなのでご注意ください 

 

初シアタークリエ

 初めてのシアタークリエでした。開演30分前からの開場でしたが、それ以前から入ることができました。案内の方々が親切で「こ、これが日比谷なのか…」と、その所作一つ一つに色めき立つ私。アンケート用紙を書くところかしら、アクリル板で仕切られたスペース一つひとつに除菌スプレーが綺麗に置いてあって「すげえな…」と思いました。はい。半券のもぎりは自分で、エレベーターは人数制限あり、劇場内では会話はお控えくださいという案内が大事ということでよく回っていて、感染者を出さないという意識がとにかく徹底されていたように思います。

 シアタークリエは約600席。観劇歴が少ない=訪れた劇場も少ない為、水準より広いのか狭いのかはわからないけれど、私は「ちょうどよいな」と感じるキャパシティでした。

 舞台には暗転幕(多分)が下りていて、暗がりの舞台上には甲板のセット。事前情報なしの私は、この時点で、物語の舞台が客船なのだと気づきました。HPも一応見たのですが、あらすじとかは載せないスタイルなのか。そもそもSHOW BOYに行こうとしている時点で事前情報を知っていると踏んでいるのか、それはわからず。

 

SHOW BOY 全体的な感想

 まず上演終了後、私の感想はまず「Endless SHOCK*1みたいな末永く続いていく作品になるんじゃないか(なってほしいな)」というものでした。それぐらい、ふぉ~ゆ~がSHOW BOYをやることのメッセージ性が高いなと。ふぉ~ゆ~抜きのSHOW BOYはあり得ないなと、そう思いました。そもそも私がふぉ~ゆ~を知ったのが他ならぬEndless SHOCKだったということもあるのですが。

 次に、とても充実した2時間半でした。脚本が緻密に練られていて隙が無い。本読みなので、物語上に散りばめられた伏線が回収されていく様、ああ、あの場面はそういうことだったのか、という気づきがもたらす快感はやっぱりいいですよね。ストーリー構成については後程別で書きます。

 最後に全体的な印象として「声が良い人が多いな」と思いました。視力が悪くてオペラグラスも持っていなかった私は、実はキャストの表情が全然わからず、動きと声で演技を楽しんでいたわけですが、皆さん、いい声をしていらっしゃると思ったのでした。私自身がアニメを好きなのもあるのかなあ…どうなんだろう。発声の仕方が演目毎の指導によって違う、ということはある?他の劇では「いい声しているなあ…」と思うことはなかったので、単純にここ数年で私が観劇に際して着目するポイントが変わったのかなんなのか。

 

ストーリー

 舞台は客船のキャバレー。その日最後のショーが始まる開演1時間前から物語は始まります。SHOW BOYを観劇している私たちは、「物語内のショーを観ようとしている観客」であり、かつ「物語を俯瞰して見る神的な視点を持つ目撃者」でもあります。この視点のズレがひとつポイントになります。面白いですよ~。

 物語は、最初のイントロダクション的なものの後に、第1話から第5話で構成されていました。(公式パンフレット買わなかったので、あくまで私が整理したものですが。)

 第1話から第4話までは、開演1時間前から開演直前(10分前とかそこらへんまで)の時間を、異なる4つの視点で切り分けています。文字で説明するの怠いなと思ったので、表にして整理しました。

 

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 私は、「1.intro」にてSHOW BOYのメインテーマをキャストで踊るやつは、客船のその日最後のショーのオープニングそのものだと思っていたのですが、どうでしょうね。このintroを起点に「と、その前に」という合図でもって、時間の巻き戻しが起こる認識です。合っているかしら。この物語のからくりが分からない初見で、introと2の「裏方とダンサー」の繋ぎに何が起こったかなんて覚えてないですからね、ああ、それだけ確認したいからあと1回は確実に観たい!

 観劇していて恩田陸の『ドミノ』っぽいなあ…と思いました。他にもこのような同時並行型?の話は多く存在すると思いますが、私がパッと挙げられる作品だと『ドミノ』?あとは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の終盤、ハーマイオニーが逆転時計を使うやつ、みたい、と考えてもらえればわかりやすいかもしれない。

 このように、構成として簡単ではないので、戸惑う人もいるかもしれないなあと思いました。これぐらいごちゃごちゃしている方が歯ごたえがあって好み!という人ももちろんいるでしょう(私はこのタイプ)。

 

 裏方、ギャンブラー、マフィア、見習いが主人公となり、それぞれ『SHOW BOY』状のストーリーでは1~4話と設定されています。各話切り替わる前に「と、その前に」という口上で以て時間が巻き戻ります。ここの演出が見事で、舞台上は暗転、下ろした暗転幕に映像が投射されるのですが、次の話は誰誰が登場しますよ、というのがもうわかりやすくかっこよく紹介されててな。初見だと次は誰の番かわからないので、どきどきわくわくでした。SHOW BOYは字幕の移し方が凝ってて良かったなあ。シンプルに各話のタイトルが表示されるのだけど、そのシンプルさにセンスを感じました。各話ちゃんとタイトルがあるのですが忘れてしまったので、便宜的に出てくる登場人物で以下に紹介します。

 

裏方とダンサー

 「叶わぬ夢の下、と、憧れたあの人がいない舞台の上で」というお話。裏方が福田さん、ダンサーがジャニーズの高田翔さん。

 舞台前なのにイマイチ力が入っていないダンサー。本当は踊りたいのに事情で踊れない自分。だらしない後輩にガチで怒る真面目さや情の濃さを持ちながら、直前で踏みとどまり冷静に相手と会話しようとする裏方さんって、いい人だな…と思いました。そりゃあ、惚れる人もいるよね。

 印象的だったのは、甲板の上、夜空の下で先輩と後輩、お互いの本音をちょっとだけ明かした後で、でもやっぱり状況は変わらない。「先輩踊ってくださいよ」と言われて「よっしゃ、やります!」となるのかと思ったら、この時点ではやっぱり裏方は裏方のままで、引き続き牡蠣にあたって出られなくなったDIVAの代役を探すのが良いなと思いました。人生ってそんなに上手くいかない。この最後のシーンの裏方さんのカラッとした声音がいいなあと思いました。やらないといけないことをやらなければいけない。それって、大切なんですね。

 

 メタ的な話だと、裏方の福田さんはジャニーズの中でも様々なアイドルのバックダンサーを務め、デビューはせずにジャニーズJrを卒業?したふぉ~ゆ~のメンバーであり、高田さんは福田さんの後輩。当然ステージ上のキャリアも福田さんの方が積んでいるでしょうから、「俺より先輩の方が上手いのに」というダンサーの言葉は結構刺さりました。

 

ギャンブラーと少女

 「ギャンブルに向いてない優柔不断な男と強かな少女の交流」の話。

 訳ありで勘当されてしまい妹の結婚式に行くためギャンブルで一山当てようと思ってカジノに乗り込んだけれどボロ負けしたギャンブラーと、事情があって彼と行動を共にする少女の話。少女の率直な物言いがギャンブラーという表の仮面を剥がしていきます。

 性別も年齢も、その他立場や身分や国籍が異なっていても、人間何処かで共鳴し合えるというのはSHOW BOYの一つのテーマなのかもしれないな、と思いました。最初は語気が荒いギャンブラーですが、少女と交流をしていくうちに言葉が柔らかくなり本来の彼に近づいていっているのかと思うと興味深かったです。表のトリックスターはマフィアでしょうけれど、実は彼よりもギャンブラーの方が色々とやらかしているのもポイントです。第5話のギャンブラーは最初から最後までぶっ飛んでる。

 SHOW BOYは叶えてこなかった夢を叶える話でもありますが、さて、ギャンブラーの夢は叶ったのでしょうか。裏方、マフィア、見習いは一つ夢が結実したような気がしましたが、ギャンブラーは?少女と過ごした束の間の時間、それは失った妹との時間の追体験、だから間接的に夢は叶ったのかな。どうなのだろうねえ。少女が持っていた大金が結局どうなったのか追いきれなかったので、やっぱりもう一度見たいですね。

 

 ギャンブラーを演じる越岡さんですが、「おい!(荒い)」とか「くそ!(荒い)」とか、語気が荒めだったのか私はお気に入りポイントでした。ほら、越岡さんという人、穏やかでほわほわしていらっしゃるので…。かっこよかった…(越岡推し)。

 また、兄妹というよりは、おじさんと姪のような年の差の赤の他人であっても心が通じ合うそんなひと時、という図は私の好みでした。

 

マフィアと通訳と支配人

 「家族の為に気乗りしない裏家業に足を突っ込んでいるマフィアと、取引の為に駆り出された通訳と、キャバレーの支配人」の話。マフィアはふぉ~ゆ~の松崎さん、支配人は中川翔子さんです。

 まずは、支配人がストーリーにがっつり絡んでくるとは思ってなかったのでちょっと意外に思いました。それこそEndless SHOCKのオーナーのように、キャストを見守り導くイメージを持っていたので。

 客船で行われる銃の取引。マフィアは銃を用意し対価として大量のチップを受け取るはずが、それはこの国の当局による隠蔽捜査?であり、逮捕を間一髪のところで回避したマフィアは、何故か手錠でつながれてしまった通訳を人質に、客船内を逃走する、という流れ。手錠を外したマフィアは通訳と分かれ、何も知らない支配人から「あなたDIVAの代役?」と勘違いされ、なんと今夜最後のショーに出ることに。

 この話で大切なのは、マフィアは中華圏の人であり、支配人とは言葉が通じないという点。身振り手振りによるコミュニケーションはところどころミスがあるけども、不思議なことに着地するところには着地する。ステージに立てないと尻込みするマフィアを勇気づけるべく、支配人は自分の中にある蟠りをマフィアに語りかける。まるでもう一人の自分を解きほぐす様に。そして二人は意気投合していく…。

 SHOW BOYのセットでいいなあと思ったのが、可動式ドアと鏡が張られた化粧台なのですが、控室でマフィアをセットしていくシーンでは、記憶に違いがなければ、支配人もマフィアも観客に背を向けていたはず。観客は鏡に映った彼らの姿を見る構図だったと思うのですが、結構新鮮だな~と思いました。鏡って重要なアイテムだな~なんて。

 あとは、マフィア役の松崎さんの台詞は中国語も多かっただろうにちゃんと消化されていてすごいなと思いました。松崎、おそるべし。

 

見習いとマジシャンとエンジェル

 最後は、見習いとマジシャンとキャバレーのメイン歌手ことエンジェル。場面はその日客船で行われていた年に1回の見習い試験から。10年目になる見習いは、この試験をクリアしないと見習い失格、客船から下ろされてしまうのですが、緊張しいな見習いは案の定失敗、師匠であるマジシャンから最後通牒を言い渡されてしまいます。失意の見習いは、客船のバーで飲んだくれている一人の天使(エンジェル)と出会い…?という話。気弱でおとなしい見習いと、サバサバとぶった切っていくエンジェルの威勢の組み合わせが絶妙でした。

 印象的だったのは、やっぱり甲板のシーンでしょう。「失敗してしまうマジックも君の前だと上手くいってしまう、不思議だね」の見習いと共に楽しい時間を過ごしたエンジェル。二人には共鳴するものがあるけれども、一方はLikeで一方はLoveになるあの微妙な間合いが本当に良かった。柔らかい部分を掬っている感じです。見習いには意中の人がいて、なおかつ恋愛指向も噛み合わない二人であることは観客には一目瞭然で、しかしエンジェルは時間差で遅れてそのことを知るので、その辺のタイムラグも良かったです。なんというか、誰が悪いというわけでもないのにね。このLikeとLoveが関係性において入り混じるやつは誰しもありうることで、個人的には考えこんでしまうトピックでした。

 なんにせよ、見習いとエンジェルは心を通い合わせた瞬間があって、それは素晴らしいことなのだと、そんな感想に収束してしまいます。うまく言えないですね。

 

 辰巳さんは、発声の時点で「真面目な好青年」になるのがずるいです。好き。

 

好き勝手に好きなところを語るSHOW BOY

 これまで様々なグループのバックダンサーを務めてきたふぉ~ゆ~ですが、そんな彼らが主役となる構図が既にずるいなと思いました。この文脈を理解している人とそうでない人で、ストーリーの響き方が変わりそう。そういうところが面白い。個人的に「オラ、わくわくすっぞ」となったのは、支配人・中川翔子が真ん中でどーーーーーんと歌い上げるところで、それまでの主役モード・ふぉ~ゆ~だったのが、バックダンサーモードになるところ。ここ、すごく良い!「誰かを演じるふぉ~ゆ~」と、「ふぉ~ゆ~であるふぉ~ゆ~」と、「誰かの影となり引き立てるふぉ~ゆ~」と。彼らの様々な面を見ることができるというのが、このSHOW BOYの良さであり、なおかつ、ストーリーとしても破綻していない、過度な演出になっていない絶妙なバランス感覚が見事だと思いました。そしてふぉ~ゆ~のことそこまで知らない人が見ても、きっと面白いと思える舞台であると、自信を持って言えるクオリティなのもすごいです。「嫌いになれるやつがいない」というのは、いいコンテンツなんじゃないかなと思います。(もちろん「嫌いになれるやつがいない」ことが、良いコンテンツである為の必要条件ではないのですが。)

 

 繰り返しになるかもしれませんが、世代性別人種国籍、様々な違いはあれど、人は誰かと交歓できる瞬間がある、というメッセージが好きです。心が通い合うというのは、それは時間の積み重なりで必ずしも生まれるものではなく、瞬間的なことだってあるのだ。

 あとは、自分がミュージカルの身体だからだと思うけれど、「踊って歌って食べて飲めば仲良くなることってあるよね」と思いました。時々、「急に歌って踊りだすミュージカルってのがよくわからない」という意見を目にするし、冷静に考えれば「確かにな、意味わからんよな」と思うのだけど、事実、私は自分の感覚として「歌って踊って食べて飲めば仲良くなれそう、その気持ちわかる!」という身体なので、魂の叫びを歌に乗せ体の動きに宿らせる、ミュージカルのフォーマットに則った素敵な舞台だったと思います。

 長く続く舞台になればいいなあ。積み重なることで深まる劇ではないでしょうか。

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*1:KinKi Kids堂本光一が主演を務めるミュージカル作品「SHOCK」シリーズのこと。Endless SHOCKとは正確には2005年から光一さん自身が脚本・演出・音楽すべてを手掛けているようになった上演のこと。