根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【雑記】「疲れ」を言語化すること

 恩田陸『灰の劇場』の中に、こんな一節がある。

『疲れたわ』

 

 暗転。

  この場面がぐるぐると頭の中を駆け回って消えてくれない。今日はあいにくの曇天だし。「灰」という言葉から引き出されてしまったのだろうけれど、まったく、困ったものである。私は鬱々とした気分になる。

 なにか明確なきっかけがあったわけではない。様々な要素が絡み絡まり合って、ここ数日自分のメンタル面について、うっすらぼんやり、地下を流れる伏流水のごとく、生活のどこかで頭のわずかなリソースを使って、コンピュータのバックグラウンドさながらに考えていた。

 そして閃く。私、「疲れ」を言語化してこなかったな?

 

 これは自慢であり自己暗示でもあるのだが、学生時代の授業中、あるいは、働き始めてからは業務中になるのだが、とにかく何かをしていて眠くなることがあんまり無い。いわゆる活動的な人間で、自分はタフだと思っていた。

 話は変わって、最近の私。最近といったら、週末出かけてた。お出かけとなると、せっかく出かけられるのだもの、欲張りハッピーセット!みたいな感じで、とにかく詰め込む、歩く、動く、無茶なスケジュールを組む。帰ればやるべきこと放り出して泥のように眠るぐらい、それぐらい遊ぶ。

 そんなこんなで肉体的な疲労の限界を何度か立て続けに経験したことで、どうやら「疲れ」とやらに敏感になったらしい。というか「疲れている」という状態がわかったらしい。疲れると体は重たいし頭は働かない。視野は狭まるし足は痛い。はやく眠りたい。お腹が空いた。自分の中に何かがパンパンに詰まっているようで、その実何も考えられない空虚な自分。これが「疲れ」ってやつなのだ。

 いまさら?と自分でも思う。もちろん今までも「くたくた」という状態は何度も何度も経験してきた。一日中ずっと遊んだ疲れの比にならないくらい、肉体的にも精神的にも疲れた日はたくさんあった。それでも「疲れた」をここまで冷静に鮮明に見つめられたときはあったのだろうか?と思うのだ。私は今まで「疲れ」を言語化してこなかった。

 

 学校に通って、あるいは会社で仕事をして帰ると文字通りバタンと倒れ込む日が、今までもたくさんあった。本当にそんな感じだった。そして翌朝になるときまって自己嫌悪に陥った。どうして昨日の自分は何もできなかったのだろう。こんなにやるべきことがあるのに、何も手をつけられていない。私ってば駄目なやつなんだ。その繰り返し。だいぶつらい状態だ。それでも慣れれば少しは余裕が生まれたし、何より日中の自分がそこそこに活動的だったので、その貯蓄で生きているようなものだった。ありがとう昼間の私。

 何に疲れていたか言語化すべきだったなと思う。そもそも自分がどれくらい疲れているのかさえ考えられなかったのだ。何も考えられなかった。棍棒で頭を殴られたみたいに呆然として、眠って、翌日回復して、また家を出るの繰り返しだったから。

 何に対して疲れるかわかってないと、対策のしようがないのだ。逆に言えば、疲れの対象がわかっていれば策を講じることができるかもしれないのだ。今になって私は気づいた。世の中に広がっているアドバイスを「はいはいわかってますよ」と流していたけど、すとんと納得できたのは昨日今日の話である。

 例えば。

 私は新しく知ったことだったり見たことについて、もう一度自分の中で言葉にし直すのが好きだ。どういう意味だっけ?とか、これ実は知っているようで知らなかったな?とか考えるのが楽しい。その為の時間が作れないと、未処理の情報がどんどん溜まっていって消化不良に陥る。全部をいちいち考え直すのは無理にしても、ある程度の量「自分の中で考えているぞい!」と思えれば精神的にハッピーなのだ。

 ただし、忙しくて物理的に時間がとれないと詰むし、時間があってもその時間を使える精神的なエネルギーが残ってないと無理。消化不良の状態が続くと、段々と病んでいく。個人的に基準としてるのが、本を読めているか、あるいは日記を書けているか、なのだけど、そうなるとそこからのリカバリが本当に面倒で労力を要するのだ。

 一日の中で少しでもゆったりと考える時間が必要だとして、そのための精神的なエネルギーが残ってないというのは、つまり精神的に疲労しているということで、じゃあその原因ってなんだ?となる。私が疲れる原因って何なのだろう。もしくは物理的に時間が作れない理由はなんだ?となるかもしれない。何かが忙しいのか、自分の時間の使い方がおかしいのか。おかしいならどんな理由で?云々。

 ということで目下、考え中である。思いついたらメモしている。

 

 疲れに自覚的である2021であるといいなと思っている。

 具体的には「今私疲れてる?」と自分自身に聞くことが癖になればいいな。

 疲れていると思った時点で無理はしない。きちんと休むことを実践できれば、そこまで深く落ち込まなくても浮上できるし、素早く浮上した分作りだせた時間で自分のやりたいことができる、ような気がする。ハッピーだ。

 何が私を疲れさせるのかも言葉にしていきたい。中には言語化するにもしんどい事柄もあるだろうけれど、そこは無理をせず。

 

 というようなことを勢いで書いていたら、あっという間に睡眠時間が削れていく。自分がやりたいことであっても無理をしては駄目ですね。さっさと寝よう。

 これを読む人もどうか自分の疲れで擦り減らないように。

【音楽】2021年3月の音楽

 2021年3月が、終わ…る…だ…と?

 

VERIVERY『Get Away』

 3月と共に始まり、3月が終わると共に終わる。なんてすばらしいのでしょう。Get Awayとは何だったのか。3月がよくわからないまま終わるのと同時に、いまだにGet Awayという曲がわからないし、幻だったのかもしれない。3月という月がぼやけているのと同じように。

 

宇多田ヒカル『One Last Kiss』

 そういえばエヴァンゲリオンを私は知らない。せいぜいヤシマ作戦までの知識だ。

 

PENTAGON『1+1』

 狂ったように聴いてた。そろそろ発狂すると思って聴くのをやめたぐらい、それくらい聴いていた。

 

VERIVERY『So Gravity』

 浄化ソング。心が洗われるよう。

 

SnowMan『Black Gold』

youtu.be

 私ぁ、舘様のパフォーマンスが好きなんですね。館様のパートまで聴いて、また最初から巻き戻しってのを多分30回くらいやっている(マジで)。SnowManさんは9人全員いいなあ応援したいなあと思っているのだけれども、宮舘さん、いいです!これを見ながら「かっくいいいいいいいいいい」って唸って、また最初から聴く。メンバーカラーでライトアップしているのかっこいいなあと思うし、黒である目黒さんはどうするのだろうと思ったら、光を絞ってるのか周囲の闇が強調された演出だったのですごく素敵だなと思った。あと渡辺さんパートの青が深海のようでそれも好き。特攻隊長の佐久間君も、かっこいいに全振りしている向井さん(手の演技が好きです)も、爽やかグリーンアップルな阿部ちゃんさんも、車から出てくる怖いお兄さんな岩本さんも、防御はばっちりな衣装で紫ライトな深澤さん、なんなら一番ゾクッとする!だし、憑依型なラウールさんの天性の動きと真っ白衣装に目が眩みます。そして大サビの前までいいなあいいなあ思っているのに、大サビがそこまで好きじゃないということも含めて面白くて好きです。

 

NCT127『0 Mile』

  これを流しながら踊り、踊りながら洗濯物を干していた。

 

YUKI『Baby, it's you』

 3月滑り込みはYUKIの『Baby, it's you』。YUKIはいつも踊っているのよなあ。この季節にぴったりだぜと思いながらルンルンで聴いている。

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 音楽が生活に織り込まれているといいなあと思う。「もう月末だなんて」という言葉言いたくなくて、言わないように突っ張っている。

【お出かけ】電車に乗るのが好きらしい

 どうやら私は電車に乗るのが好きらしい。(満員電車は除く)

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よくホーム上から線路の写真を撮っている

 読みかけの本を数冊と、ノートと、多色ペンを持ち、水筒には氷を満杯まで入れた上で水を詰める。体を冷やすのは駄目!という説が一般的なようだが、いまだに冷たいものを飲みたがるこの私。ファミリーマートの1リットルペットボトルも買っておく。めちゃめちゃ利用している。水筒の水を飲み切ったら詰め替えればいいのだ。

 

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駅のホームもよく撮っている

 電車の中では本を読んだり書き物をしている。都心を離れれば離れるほど乗客の数は少なくなり、1車両に両手の数で数えるほど、という状態に近づいていく。おすすめはノートに思うがままに書き連ねることであり、いいストレス発散になると思う。ポーク卵おむすびはおいしいとか、そんな他愛のないことを書いている(実際駅のNEWDAYSで買ってホームで食べたけど好きなやつだった)。

 

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 「乗り鉄ですか?」という質問には答えを窮する。電車そのものに関心があるわけではなく、電車に運ばれることが好きなのだ。風景が過ぎ去っていく感じ、目的地が近づいているという予感みたいなもの、二度と出会わない人や建物や景色を体に通していく。この上なく楽しい時間なのだった。

 

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 廃線跡の遊歩道も歩いた。散歩が好きというのもある。散歩が好きで、電車に乗るのも好き。考えることが連続しているのがいい感じ。疲れて何も考えたくないという状態まで持っていけるとさらに良い。

 

 このご時世、電車に乗ることも億劫になっている。いいのかしら、いいのかしらと思いながら、この3月は週末がやってくるたびにひっそりと電車に乗っている(なぜなら青春18きっぷを買ってしまったからだ)(写真は過去2年くらいの間に行った場所のものも含まれている)。もちろん体調が悪ければ絶対に行かない。人気の多いところにも行かない。手の消毒は必須。それが原則である。渋谷に行くのと渋谷から遠ざかることだったらどちらのリスクが高いだろうとか考えて言い訳している自分がいる。誤魔化している。不要不急の外出は控えてください。不要不急。不要不急。精神の落ち込みに対する対応策は不要不急なことなのかな。もちろん電車旅以外にも対応策は持っているはずだけれど。

 

 電車に乗ることが好きらしい。本当に言いたいことは、それだけ。

【SHINee】拒絶のミルフィーユを味わう/『Don't Call Me』感想

 忘れてはない。 

書きたかったけど間に合わなかった。でも多分そのうちブログ記事書くと思われる。めっちゃかっこいい。

【音楽】2021年2月の音楽 - 根津と時々、晴天なり

 ということで、SHINee先輩のDon’t Call Meである。めっちゃかっこいいポイント、好きなポイントあるけども、まず言っていいか。

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(あんまり綺麗にスクショ撮れてないがいいのです)

 カラスの羽を頭にのっけておいてこんなにかっこいいこと、ある?

 キー様、そりゃあなんでもかっこよく身につけてしまう天賦の才がある御方だとは思っていたけれど、もうすべてがかっこいい、なんでこんなにかっこいいのだろう、MV見ながら「かっくいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」と叫んでおりました。かっこいいね。

 

 その他にも、上半身裸なジャケットスタイルに嫌らしさがまるでない(なんなん?)もう映像だけで熱さが伝わってくるミノさんとか、グレイな髪色とふわふわパーマがゆるくかかっているヘアスタイルがどタイプのオニュさんとか(あとトレーナーのフードを被っているのもすごく好き)やっぱりダンスに芯が通っていてうんめええええなテミンさん。一人武者修行ではないが自分の世界観を深めていったテミンさんがSHINeeとして歌い踊っておられる。感慨深いです。

 

 そして公式MVを見るともれなく日本語字幕も出てくるありがた仕様なのだけれど、これを書きながらふと思った。これって、サセンに対する曲なの?(違うと思う)(サセンってのは私生活まで追いかけまわす悪質ファンのこと)

  つまり、一方的で相手を尊重しない強引な愛には人はうんざりするということか…サセンのそれが「愛」なのかはわからないけども。いや違うな。かつて愛だったものが、個人のエゴに変質してしまった、エゴの方が相手への愛より強くなってしまったってことか。割とアイドルを推す身としては他人事ならない歌詞であります。ホラーです。MVの舞台も退廃した映画館?劇場みたいですし。

 

 この曲を聴いたとき、意外に思いました。だって、SHINeeの4人が久々に揃ったアルバムでしょう?そのタイトル曲がこの曲?って(いや嫌いだったからそもそも書かないので印象に残る曲ではあるのです)。どうしてそう思うかというと、曲のスケールがそこまで大きくないように感じたから。でもそれはSHINeeとしては特に不自然なことではないのかもしれないと思い直しました。他のSMドルと比較した時に「スケールが大きくない」と感じるだけで、SHINeeというグループは、彼らの活動曲は、往々にして個人の周りの、親しみが持てる部分に焦点を当てているような気がしました。というか昨今のSMドルのスケールは地球を飛び越え宇宙感溢れており(あくまで目立つ活動曲についてですが)SHINee先輩たちの枠って貴重。まあ、こじつけかもしれない。それにEverybodyはスケールがでかかったし。そしてSHINeeはお洒落だなと思った。思えばデビューからずっとお洒落だったね。今になって気づく。今になって言語化した。

 そして何よりパフォーマンスがすごかった。この曲はSHINeeにしか歌えないし、踊れないということを、とにかく感じました。かっこいい。

 Don’t Call Meというタイトル曲も、Don’t call me.(私に電話しないで)を重ねていく感じ、その間に具体的な生々しい感情や要請が挟まっていて、よくわからないミルフィーユになっている感じ、たまらんですね。へっへっへ。まさに拒絶でできたミルフィーユです。

 次はテミンさんが兵役を務めることになることと思いますが、きっとテミンさんが一人で音楽を深めていったように、3人もそれぞれの音楽や演技など多方面に活躍されることだろうと思います。そうして再びテミンさんがこの地上へ降り立つとき(天使みたい)SHINeeはどんなグループになるのかな。私はもう期待しないけれど(それSHINeeは期待できませんという意味ではなく、あらゆるK-POPドルに期待をしないので)次はオニュやミノ、キーさんの活躍を遠い場所から見守りたく思います。

 

youtu.be

 

Don't Call Me-PhotoBook Ver.(韓国盤)

【VERIVERY】彼の「失いたくない」は至福のひと時/『Get Away』より

 Get Awayの衝撃は時間が経つにつれ沈静化し、落ち着きを取り戻しつつある日々です。人間というのは恒常性を持つ生き物ですね。

 相変わらずよく聴いていますが、やっぱり好きだなぁ〜と思うことがあったのでこうして記事を書いております。

 何が、というと「ケー様(ケヒョンさん)のパート最高ですよね!」ということであり、「ケー様に「失いたくない」と歌わせた人、金一封あげたる!」ということです。この記事の主旨はこれです。これしかありません。なので、このあとはぐだぐだと餡を包んでいる饅頭の皮について語るみたいな、そういう感じです。

 

 さて、他の人によるケー様評について、私は知る由もありませんし、そもそも人間は他者を正当に適切に評価できるのかもよくわかりませんし、つまりこれは私が見ている幻想です。その上でふんわりとイメージを言うと「一筋縄ではいかない人」という印象です。多面的で多彩。様々な顔を持ち、様々な魅せ方ができ、センスが良く、しかしそのセンスは元々持っているものだけではありえない、その人の努力なしには維持されないもの、という認識です。何が言いたいって、ケヒョンさんは確かに出来ないことが少なそうだけれど、別にそれは天性のものだけでなく本人の努力なしにはあり得ないし、むしろ「絶対こなしてみせる!」というプライドが高い人なんじゃないかな、ということです。幻想なんですけどね。意志の力でもってきちんと形にし、最高の瞬間を作り上げていくケヒョンさん、いいなあと私は思っていますが、そういう強さ(何事も自分のものにしてみせる!そしてそれを完遂できる、何食わぬ顔で、の強さ)にGet Awayのケヒョンさんパート「失いたくない」のくだりが絡んでしまうと、もうダメでした、私が何言わせとんのかと(ありがとうございます)。

  Get Awayのハイライトは、ケヒョン様が歌うCメロ(Cメロって言うのかな、つまりラストのサビにつながるブリッジのところです)だと思ってて、ツイートした通り韻の踏み方がすごく綺麗だし「シルエット」の歌い方がめちゃめちゃ艶やかでドキドキするし、その後の「失いたくない」ですよ。ひゃーーーーーー(←え?)。そっかあ「失いたくない」かあ…。なるほどねえ…ふむふむ。

  この「失いたくない」は、つまるところ、強いケヒョンさんの唯一の泣き言みたいに聞こえちゃうってことなのだろうなあ、と自己分析しています。これはケヒョンさんじゃないと成り立たないパートなのだろうな、と。他のメンバーでもできると思う。しかし決して同じ表現にはならない。同じ歌詞でも聞こえ方は変わっただろうと思っています。でもそれって、私が思うケヒョンさん像に照らし合わせての結果だから、多分人それぞれ聞こえ方は違うでしょうね。面白いところです。

 「失いたくない」が後を引かない、その後にすぐに言葉が続いて余韻に浸らせない、ってのも好きです。すごく刹那的だと思いますがどうでしょう。しっかりしていて普段隙を見せないあの人がほんの少しさらけ出した弱み、みたいな、ね。ひゃーーーーーー(目を覆う)。「ケヒョンさんに「失いたくない」と言わせたい」じゃなくて「「失いたくない」って言っているケヒョンさんが見たい」という感情なんですね。わかります?MVでもBパターンのケヒョンさんは常に強強(つよつよ)スタンスで、むしろその自信はどこから?っていうぐらい、ドンホンに刺されそうになってもにらみつけているような感じですし、狙ってんのかなあ…どうなんでしょうね。

 

 私が好きな歌詞にVIXXの『Error』があって、結構あの世界観に通じるものがあるGet Awayです。利己的で、弱くて、失うことに怯えていて戸惑っていて。なのにそれをレゲエポップ調?にまとめていて重たく感じさせないところがいいです。逆にどっぷり沈み込むようなErrorももちろん好き。曲と歌詞とMV、一つひとつを考えると別個なのにそれが何故かハマって作品として成立してしまっている、不思議な作品だなと思いました。

 

 ということで、ケー様の「失いたくない」について考えておりました。「失いたくない」か…難しい感情ですね。そりゃあ、失うことは痛いだろうさと思います。失わないに越したことはないだろうと思います。tragedyはエンターテインメントなのかしらね。

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【VERIVERY】瞬間冷凍したい/VERIVERY『Get Away』MV感想

 好きすぎて。個人的に性癖どストライクな映像にテンション爆上がりしている自分が嫌になるくらい好き。

 私はVIXXのことが好き。VIXXのどこまでも潜り込める深い世界観が好き。

 最初から彼らのことはそういう風には見ていなかった。逆に太陽のようであたたかく、風のように軽やかで優しい音楽に惹かれた。

私、ドはまり。ちょろすぎる。自分大丈夫か、と心配するくらいガシっと心掴まれてしまっています。

【VERIVERY】この街は俺たちのものだ/「Super Special」感想 - 根津と時々、晴天なり

 だけど、結局私は。

 呆然としている。やっぱり、結局はこういう路線が好きなのか?

 

長い長い前置き

 ということで、いつの間にかVERIVERYカムバックするってよ、ということでカムバックされました。正直本当にK-POPへの熱は冷めてて「へ~カムバックするのか~」ってぐらいの感覚でした。カムバックするのもわかる(何より時間がない)メンバーの一人であるミンチャンが欠けている中でもカムバックするのはわかる。ここら辺個人の考え方があると思うので押し付けるつもりはないのだけれど、私は、メンバーや会社とのコミュニケーションがうまく取れている状態であれば、活動するのはありだと思う。個人の不在がグループ活動に影響を与えることが吉と出るか、凶と出るかという話だから。その上で、メンバーの不在をどのように扱うのかという話は別になる。その辺は昨年のNiziUちゃんでも話題になっていた気がする。ここでは触れないけれど。

 何が言いたいって、期待してなかった、ってことだ。それはVERIVERYに限らずすべてのK-POPドルに私はもう期待してないのだ(期待という表現はどうも上から目線で嫌なのだが)。期待しないことにしたのだ。クオリティが劣っているとかじゃなく(んなのあるわけないだろ)もう漠然とした言い方だけど、「世界に期待したくない」のだった。

 ただ、新曲がリリースされる18時にちゃんと待機しているのは、それは期待だろう?と言われれば返す言葉がない。まあ、楽しみではあった。それぐらいのテンション感だった。

youtu.be

 

 え。 

 

 うむ。

 

 体調が悪くなってくる。

 

 好きだ。

 

 そして頭の片隅で計算し始める。これからどれくらいの時間で、このMVの感想をまとめることができるだろうか?と。私は書くことが好きだ。書きながら考えるし、考えながら書く。久々に「書きたい!まとめたい!」と思った。何が言いたいって?このGet Awayという作品は、そういう音楽であり、そういう映像だった。わかってもらえるだろうか?私にとってそういうレベルの「好き」だったのだ。

 

 VERIVERYがプレデビューした頃から線が繋がっている感覚はあるが、それら一つひとつ考察する力が私にはない。だからあくまでこの曲を見た直後の感覚を残しておきたいと思う。(多分見当違いのことも言っていると思う。まあいいさ)

 

MV本編

 読書感想文にあらすじを書くなんてそんな怠いことしたくない主義(というかあらすじを書くのが苦手)なりに書いてみると

「とある森にキャンプに出かけたVERIVERYのメンバー6人。その晩彼らが一つのテントで休んでいると、不思議な不思議な球体が木立の間から現れる。驚くことにその球体は一人でに浮遊し素早く動く。球体は彼らのテントに飛び込むとメンバーをまるで嘲笑うかのように飛び回るといつのまにか消えていた。不思議なこともあるものだと思っていると、ヨンスンのジャケットの内ポケットに見覚えのない封筒が入っているではないか。そこには晩餐会の招待状のような紙が一枚。彼らは外に出ると招待状に書かれている通り(書かれていたのかな、よくわかんない。解析班頼む)円陣を組んだ。すると彼らの足元はずぶずぶと崩れ落ち深い深い穴が。そこで全員の意識が途切れる。

 目を覚ますとそこは無機質な円形の空間。中央にはベッドが7床。それぞれが寝かされている。彼らはどうやら別空間へ飛ばされてしまったらしい。いつの間にか着ていた服装も変わっていて戸惑うメンバー。とりあえず光源がある方向へ移動するメンバーたち(何故かカンミンちゃんが弱っている。何故of何故)。時を同じくして、そんな彼らの姿をたくさんのモニターを通して見つめているのは、メンバーとまったく同じ容姿の人物たち。彼らの眼差しには何の感情もない。一体ここはどこなのだろう。《分身》は何者なのだろう。

 

 (あらすじ面倒…)

 

 光が差し込む方角へ向かうと、そこはまた別の部屋。先ほどの殺風景な空間と異なり、豪奢な照明に壁紙。円卓にはこれまた豪勢な食事に飲み物。ここがどこなのかもわからない彼らは各々着座し周囲を窺う。やることも無いのでめいめいがグラスに口をつけ丸鶏に手を伸ばしゆっくりと食べ始める。穏やかにこのまま食事の時間が過ぎるのかと思ったその時、6人の様子が変わった。あるものはケーキを素手でつかみ、あるものはロブスターを荒々しく引きちぎる。グラスに注がれた液体を飲む手を止められない。各々が立ち上がり、他のものには目もくれず、文字通り手あたり次第に円卓の上のものを口に運んでいく。一体どうしたというのだろう。何か神経をおかしくさせるような薬でも入っていたのだろうか。食べることに夢中な彼らは気づかない。周囲をぐるぐると、彼らを嘗め回すかのように浮遊する球体を。それは夜の森で見かけた謎めいた球体と同じ。あの時は感じなかったけれど、まるで人間の眼球のようにも思えた。

 どうやらその球体はカメラの機能を有しているようで、《分身》たちはモニター越しに本当のVERIVERYを見つめている。彼らが秩序なき晩餐に耽るのと同じように、《分身》たちの宴も始まった。《分身》たちは何を祝っているのだろう。そもそもそれは宴なのだろうか。わからない。まるで《分身》たちにとっての「もう一人の自分」をこの手におさめたことを祝うかのような…それは考えすぎか。とにかく《分身》たちも食べて飲んでの騒ぎである。

 と、赤髪と灰の髪を持つ者の間にある空気が乱れた。《分身》たちの目的は定かではないが、お互い友好的な関係でも無さそうだ。先ほどの宴の様相から一転して険悪なムードになると、一人が別の人間につかみかかり片手に握ったナイフを今にも振り下ろそうとしている!

 一方その頃本当の?VERIVERYの方はやはり薬でも回ったのだろうか、一人を除き昏倒している。残された一人となったドンホンも意識を保つのに精いっぱい。崩れ落ち遠くなる意識の片隅で、視線の先にあるのは末っ子カンミンの姿。最後の一人が陥落したのを見届けたからか、《分身》の一人が振り下ろそうとするナイフを止める手。

 《分身》側の6人は何かすることがあるのだろうか。モニターが置かれている部屋から立ち去る。彼らが向かう場所はどこなのだろう。そして意識を失った本当の方のVERIVERYは一体どうなったのだろう。」映像が良すぎてぜんぜん意識してなかったけれど、この先不穏すぎる終わり方!以上、Get Awayのまとまらないあらすじでした。

 

 好きすぎて、多分すべてのカットにコメントつけたくなってしまうので、今回は厳選して好きなカット5つに言及したいと思います。

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《分身》側の勝利の宴

 テーブルに足のっけてるのがケー様で優勝だし、瓶を煽っているのもドンホンで優勝。K-POP、晩餐のシーンが好きでニコニコしちゃう。どうして人類はかくも「晩餐」が好きなのだろう。

 

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ラメラメが中二病っぽくてたまんねえよ

 ラメラメ優勝だし、近いってば近いはさておき、真打は首だよ首。首筋好きなお姉さんお兄さんはおいでおいで?この《分身》VERIVERYの中でもドンホンさんはとても狂ってていいですね。演技できるもんだなあ(失礼)。このシーンはカンミンちゃんが身の程知らずにもBOSSのサンドイッチを取ろうとして怒られているシーンだと思えばそこまで怖くないです。

 

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わ~~~い

 こう「今から君を手に入れるからね」みたいな台詞が当てられるカットなのに、台詞がない贅沢なミュージックビデオ!ぐへへへへ。好きな人で好きなカットがあるの本当にうれしい。

 

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この挑発的なケーの視線がめっちゃ好き

 陽気なドンホンなのでこのミュージックビデオおもしろ~~~の人格が現れるわけだけども、短気なところはリアルなホニさんと相違なくて益々ニコニコしてしまう。そして負けん気が強いケーたまもその通り。

 

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私がいちばんゾクッとしたカット

 なんだろう。もう個人的な嗜好の話になるのですが、こう、全員倒れてしまいました、みたいなシーンがとっても好きなんですね。「推しには気絶してほしい(キリッ)」って言えば伝わりますか。言うことだいぶヤバいなという自覚はあります、はい。わかってますけど、まあ、だからVIXXの『呪いの人形』が好きなんですけども。まさかVERIVERYで叶うなんて思っても見なかったので感無量です。ふふふふ。

 その他にも『千と千尋の神隠し』の食い散らかしシーンとか、全体的にごちゃっとしたセットとか衣装とかホヨンさんの手袋とかケヒョンさんの強調された泣きぼくろとかヨンスンの凍る冷たさとかカンミンさんの仕上がりっぷりと演出される弱弱しさとか、そんな中でもいつまでもヨノなヨノとか、まあ、言いたいことは無限にありますが、ミュージックビデオはこの辺にします。

 

曲の感想:レベルアップしているボーカル

 ミュージックビデオがいかに好きかと言うことを語りましたが、実は曲もめちゃめちゃ好き。

 挙げたいポイントは3点あって、レゲエポップ?というのかな、Ko Ko Bopでおなじみのあのテンポなのに印象がぜんぜん異なるのが面白いです。ただBメロのひらき方はVIXXの音楽っぽくてニコニコ。そう、レゲエ?のリズムっぽい深い縦ノリパートと、そこまで強くないところのグラデーションがあるのが面白いのかも。ホヨンさんのラップパートとか。

 次は細かな音が好きということで、序盤のケー様のパートの「カッコン」という音とCメロ。ラストサビの手前、パートだとケヒョンの部分。あそこで鳴っている音、何。ばいーんと弦を跳ねる音。何の楽器かな。あの音が好きで毎回ケーたまのパートを楽しみにしている自分がいる。めっちゃ癖になる。

 最後はヨンスンとカンミンの躍進。ヨンスンは昨年から言及していたと思うけれども、もうすんなりと曲に馴染んでいるボーカル力。この人デビュー期はぜんぜんパートもらえなかったんですよ(これは歌の実力が足りないとかではなく、組み立て方の問題かもしれない)それが高いパートもしっかりとした声量で安定して出せるようになったのだと思う。すごい。ヨノ&ヨンスンの00lineがそれぞれボーカルとダンスで引っ張っていくのかしら?と思っていたら、ヨンスンがボーカルも侵食してきている(素晴らしいこと)。ヨンスンだけでなく、今回はカンミンちゃんに驚いた。え!?って声出してしまった。色んな風に歌えるようになったのね…。誰のパートだろう?と思っていたらカンミンさんで驚くこと多数。相変わらず安定してVERIVERYの曲の屋台骨になっているヨノや、繊細に磨きがかかってエレガントな味を出しているケヒョン様、ホヨンさんのラップはレイベック以降、さらに磨きがかかって安心するし、そこに低めのドンホンさんが入る。この辺のラップ周りも今回の曲は好きだなあ。歌の聴きどころも多い新曲です。

 昨年の末からミンチャンが活動休止になって、私はミンチャンというアイドルがとても好きだしその歌声に惚れている人間で。彼の歌声が無いことがとても悲しいのと同時に、彼の穴が目立たないくらいに他のメンバーめっちゃ頑張っているってのが一見したところわからないくらい、メンバー1人欠けていることを感じさせない仕上がりだと思います。それはミンチャン不在が痛手にならないじゃなくて(そんなこと断じてありません。だってミンチャンの中低音ボイスは唯一無二のものだもの)メンバーの実力が上がっているしできることが増えているからだと思うのですな。単純にパート量は増えますし。ただ特にLay Backなんかはミンチャンの色が強い曲だから、彼がいないことでこなせる曲がある程度限られるってのはあるかも。シンプルに寂しい。この曲にミンチャンがいたらどんな風になっていただろうって、思います。

 

ダンスもなんだかよさげ

 記者向けのステージを見たけど、こちらもよさそうだった。一番のサビで「ドンホンさんの体幹!」て叫んだ。はやく定点で観たいなぁと思います。

 

 

 ということで、やるべきことやることやらずにここまで書きました。疲れました。でも楽しかった。好きなアーティストができるだけ長く素敵な曲を作り出すことができる世界であればいいのに。私が願うのはもうそれだけです。ただ、それだけです。

 キラキラの髑髏も、テーブルを飾る絢爛な花飾りも、黒の手袋もラメラメもスーツも襟足もイヤーカフも全部全部大好き。大好きなこの気持ちを瞬間冷凍して保存できたらいいのにね。この気持ちの高鳴りがいつかは褪せてしまうことが、私はとても寂しいです。

 

【音楽】2021年2月の音楽

 2月も忘れていない自分すごい。

 

V6『Remember your love』

 書いた。

【V6】Remember your love/アルバム『The ONES』より - 根津と時々、晴天なり

 

松たか子明日、春が来たら

 もうすぐ春みたいなのでふと思い出す。松さんの声との出会いは映画『ブレイブストーリー』の亘だけども、良い声だなと。とても聞きやすいと感じる。感情が波立たない、安心する声?といいますか。まあ人それぞれどんな声に安心感を抱くのかは違うことと思います。 

 

[Alexandros]『ハナウタ(feat.最果タヒ)』

 私的お散歩ソング。目的地までとにかくストイックに何も聞かず歩いた後に、帰り道にダラダラした状態で聴きながら帰るのが好き。確か石原さとみさんの東京メトロのCMソングだった。そういえば東京メトロのCM、最近見ていない。このご時世だからか?

 

Sexy Zone『RIGHT NEXT TO YOU』

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 セクゾはあんまり見たことがないのだけれど、デビュー曲の歌詞「時代を創ろう Sexy Zone」というのはとても良い。心意気がかっこいい。

 そんなセクゾの新曲がめっちゃかっこよかった。音が良くてダンスがかっこよくて気を緩めながら流して見てたミュージックビデオの映像もこれまた良かった。ソロカットのモチーフは「それぞれが抱く美」なのかしら。ちょっと"狂"の部分も垣間見えるけれどあくまでお洒落に仕上がっているのが尚良し…。セクゾの方々は魅せ方が上手なんですなあ。あと個人的にグッとくるポイントは、メンバーさんそれぞれが系統が違いすぎるスタイルで、グループだけど「個」、バラッバラな感じがいいですね(褒めてる)。

 

ふぉ~ゆ~『Everything 4 You』

youtu.be

 

 ついに。この時が。

 合法的に(合法的?)Everything 4 Youが浴びれるぜ☆

 2021年1月末のこと。

 

 その通り。

 

youtu.be

 ふゆパラ、応募したけど外れた人が通ります。

 ジャニーズ公式からもついに動画が…。この調子でガチのガチなEverything 4 Youが聴けるようになったら、もう道歩く人々に普及しまくることでしょう。(「ガチのガチ」というのは、キリっとタキシードを着こなしたファンサ抜きのガチなパフォーマンスの意。反論は認める)というか、動画を見てて思うけどマツ(松崎さん)のダンス、力みが無くてめっちゃうまいな?

 

ONF『Beautiful Beautiful』

 書いた。

【ONF】これは終点ではない、始まりの曲/ONF『Beautiful Beautiful』 - 根津と時々、晴天なり

 

SHINee『Don’t Call Me』

 書きたかったけど間に合わなかった。でも多分そのうちブログ記事書くと思われる。めっちゃかっこいい。

 

向井太一『BABY CAKES』

 向井太一さんの新曲である。

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 めっちゃ、いい。今まで音楽を聴いていて「幸せになる」という感覚がよくわからない気もした。「元気になる」もよくわからないかもしれない。嘘だ。そんなことない。ただ、私にとっての音楽って、自分の記憶とか、感情とか、その時考えていることとか風景とかに沿ったり、新しい考え方を知る出会いの場って感じの聴き方で、落ち込んでいるときに落ち込める曲を聴くとか、そういう音楽だった。向井さんの音楽は聴いていてとても元気になる音楽。人生には厚みがあって、多層になっていて、だから一時の感情はそれはそれであって。ああ、ここには厚みがあると思い出す音楽、それが向井太一。共感できるとかできないとかもどうでもよかった。それが嬉しい。

 

 2月が終わる。そうやって「1か月」を意識すると、3月頑張れる気がしない。でも多分大丈夫。また3月31日が楽しみ。