根津と時々、晴天なり

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【ゲーム】私のFF13日記 第二章 下界のファルシ 異跡

 私のFF13日記 第二章 下界のファルシ 異跡編です。一章はこちら

 

ざっとしたおさらい

 FF13の舞台はコクーンという中天に浮かぶ球体のような世界。コクーンの外には下界(パルス)と呼ばれる世界が広がっていて、コクーンの中で生きる人は下界を恐れながら生きていた。下界がコクーンを侵攻してくるかもしれないと信じているのだ。

 第一章の舞台は、コクーンの辺境、打ち捨てられて人々が立ち入ることのない「抵抗領域 ハングドエッジ」。パージと呼ばれる隔離政策によって突如コクーンを追放された人々。彼ら彼女らが乗る列車内では元軍人のライトニングが抵抗を始め、物語はその場面から始まる。パージされた人々は武器を手に取り聖府(「政府」のようなもの)に抵抗するが苦戦中。

 登場する人物は5人。ライトニングと何故か彼女と行動を共にするサッズ。謎めいた少女ヴァニラと少年ホープ、そして大柄な体格の青年スノウ。スノウはライトニングの妹であるセラの婚約者であるが、セラは下界の異跡に囚われているという。ライトニングが抵抗したのも、そもそもは列車から脱出してパージ対象者と一緒に下界に護送される、下界の異跡に乗り込むためであった。スノウも同じく、ライトニングとは別で単独で異跡に向かおうとしているが、その道のりで彼を庇って一人のパージ対象者が亡くなっている。それがホープの母親。ということで、ホープはスノウに一言二言言いたいことがあるのでスノウを追いかけに成り行きで異跡へと。ヴァニラもホープと同行します。ここまでが一章のまとめ。

 

 なげえ。なげえよ。十三章とかまで続いたら(続けたいね)説明だけで一万文字ぐらいなるではないか?まあ、その辺はおいおい考えていきましょう。

 

パージ政策

 ということで、舞台は下界の異跡になる。そもそも事の発端は、神様みたいな超人的物体であるファルシコクーンに放置されていた下界の異跡に眠っていたことであった。何故下界の異跡がコクーンにあるのかというと、コクーンの建築資材に下界の異跡の資材を使うこともあったから、だそうです。コクーンまで引き上げていたわけですね。安全だと言われていたのに、実は安全じゃなかった…。そして下界を恐れるコクーンの人々は、下界の異跡ごと排除、さらには下界の異跡が発見された都市に住む人々も汚染されているかもしれないと排除することに。これ第三章で明かされますが、なんとパージ政策を支持する人はコクーン市民の90%だったか。70%だったかもしれない。とにかく高い支持を得ているらしい。怖え。他人事じゃない。

 この一般的なコクーン市民を投射しているキャラクターがサッズなわけで、サッズとヴァニラの問答によりプレイヤーはパージ政策について考えをめぐらせられる仕組みになっているというわけです。パージ政策については第三章以降も続いていく話なので今回はこの辺にしとこ。

 

異跡

 外の喧騒はつゆ知らず、異跡の中は非常に静かで穏やかです。異跡、好きです。天井が高くて、回廊や望楼、礼拝するところ、とさりげなく異跡の奥底に移動していく流れ。ああ、もうこの異跡に入ることができないなんて。先に進むのが惜しすぎる、FF13

 

シ骸

 今回印象的だったのは異跡に現れる「シ骸」というモンスター。これは元々異跡を調査していた(ファルシを発見した)調査団の人たちらしいですが、ファルシの命令(使命という)によってルシ(ファルシの手先みたいなもの)になり、使命を果たせず化け物になり果てた姿です。悲しい。シ骸を倒すとドロップする「~~の涙」というアイテムがさらに悲しい。人間に対して慈悲の欠片もないファルシです。そして人間も同様に。

 

武器

 第二章で初めてヴァニラとホープが戦闘するのですが、武器はヴァニラは異跡の隅で拾ったでっかい熊手みたいなやつ、ホープはなんとブーメラン。ブーメランですよ???最高なのだが。武器を手に取って戦うロール(役割みたいなもん)はアタッカーになり、ヴァニラやホープがアタッカーになるのは後半になるので貴重な場面。できることなら序盤からホープのブーメランでバシバシ敵をなぎ倒していきたかったよおおおおおお。あとヴァニラの熊手もめちゃめちゃ面白くて、熊手の先がワイヤーみたいになっていて、それがびよーーーーんと伸びて敵を打つ感じ。伸縮自在の鞭みたいな感じでもある。アーシェやパンネロが斧でドコドコ敵を殴っているFF12の自由さも好きだったけど、キャラクターの武器が固定化されているFF13も私は好き…。

 

ライトニング、ファルシに喧嘩を売る

 そして色々あって早くも残酷な絶望が彼らを襲うのが第二章でもありますが、絶望の淵で自棄なのか、ファルシに喧嘩を売るライトニング姉さんが最高です。人外のよくわからん生命体?ですよ。一応ファルシは怖い存在で、ファルシのルシになったら人生終わり、という概念が広く浸透している世界において、そんなこと知るかと突っかかるライトニング姉さんの負けん気がやばい。

 

スノウという人物

 そしてスノウという人物。これを遊んでいた当時(何歳だったんだ私)スノウというキャラが嫌いで奴のディフェンダーとか使ってたまるか、という戦力外追放みたいな姿勢で結局遊びきってしまった思い出があるのですが、今遊ぶとそこまで嫌悪感はないのが不思議。頭で考えず直感を信じ、向こう見ずで「ヒーロー」と言い続ける寒い奴。それがスノウなのだけど…でも、すごいっちゃすごい。

 スノウの婚約者であるセラは人々がパージされる前に下界の異跡に眠るファルシによってルシにされるのだけれど(ほんとFF13を知らない人にとってはなんのこっちゃという単語のオンパレード)スノウは動揺することなくセラを受け入れるし、なんならどうにか解決法を探そうと前向きでいてくれる。ルシになったやつは即刻殺せ、が当たり前の世界で、スノウには常識が通用しない。それはセラが彼にとって大切な人だからということもあるけれど、多分、セラじゃなくても意味もなくルシになった人を殺すという発想にはならないと思われる。じゃあスノウはどういう人物なのかというと…なんだろう、彼にとって大切なことって、多分指で数えきれるほどで、それ以外のことはどうでもいい(というか考える余裕がない)から寛容でいられる…みたいな感じ…。別に非難しているわけではなく、暴力性と拒絶する心がないヤンキー、みたいな。めっちゃ酷いこと言っている気がするが、私はスノウのそういうところは買っている。兎にも角にも印象的なキャラクターであることは間違いないです。遊びながら、やっぱり腹立つけど。

 

 ということで、やっぱり見どころいっぱいな第二章となりました。繰り返し言うけど、もうこの異跡に立ち寄ることができないなんて悲しい。シクシク。ファルシ=アニマ戦も楽しかったよ~~~。もう一回第二章やりたいよおおおお。

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 ライトニングさん、感情の表現が苦手というか、常に冷静沈着なので彼女の感情の揺れ動きを丁寧に追うってのも欠かせないんですよねFF13