根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【ポケモン】休むと言えるあなたはすごい/時々休むネモについて

ポケットモンスター スカーレット&バイオレットに登場する、主人公のお友達、ネモちゃんが度々休憩を入れているのは、登校するまでの道中で気づかざるを得なかった。ここで考えたいのは、ネモの個性と「ちょっと休憩が多め」という性質のバランス感だ。

ネモはポケモン対戦が大好きなようで、ポケモンと出会ったばかりの主人公に連戦を持ち込むし、テーブルシティの入り口前でも戦いを挑まれるし、主人公にチャンピオンを目指せと示すし、とにかくバトルが好きだ。どうして彼女がバトルをそこまで好きなのかはまだよくわからない。

一方で、ネモは度々休憩する。灯台で休憩し、テーブルシティ手前でも休憩する(確か)。彼女の休憩のおかげで、灯台からパルデアの豊かな自然を一望できたし、ネモと一緒ではなく、先に主人公だけで探索するという「自分だけの」旅がある。ネモに導かれてだと完全に自由な散策はできないので、もしかしたらゲーム上の都合かもなあと思う。誰かに付きっきりでいられると窮屈に思うのは私もよく感じることだから。せっかくのオープンフィールドだもの、細かいところで主人公を一人で動かす工夫がされてるのかもしれない。

ということで、ネモの休憩はゲームの都合によるものかもしれないが、それは置いておいて、休憩を度々するネモと、彼女の個性というのは不思議なバランスの上に成り立っていて、私はそれが好きだ。

度々休憩する=疲れやすい、と言い換えると、疲れやすさは大概デメリットのように感じられる。

同じことをして私は疲れてクタクタなのに、他の子は元気が有り余っていて私の先に行く。その背中を眺めるのは少なくとも嬉しいことではない。あの子のように自分ももっと体力があったらなあ…という気持ちは、自分は駄目な人間なんだと、時に自己否定に繋がる。

が、ネモの振る舞いにはそれがない。ネモは堂々している。チャンピオンクラスという、ポケモンバトルのプロ級の実力の持ち主で、生徒会長でもある。疲れやすい?性質は、彼女にとってただの事実であり、そこにプラスマイナスの感情は無いように見える。

あと、これは率直にすごいことだと思うのだけど、あの年頃でちゃんと自分の体力リソースを把握し休憩を入れられるのってすごくないですか。びっくり。自分の持っているものを正確に把握することなんて大人でも難しく、「ちょっと休むねー」と言えるネモはすごいと思う。さっぱりとした性格も関係しているのだろうか。

ゲームというのはなんでもできてしまうからこそ、その「なんでもできる」に対してどういう制限をかけていくのか、というのは興味深いと思う。制限はゲームを作る側がかけていくもの、というのも面白い。制限のデザイン。

ポケモンSVは一度クリアしていて、もう一度最初からやり直しているところである。記憶を辿っても、そしてもう一度遊び直してもキャラクターたちがいきいきとしているように思うのは、足りているところと足りないところが描かれているからではないか。

ネモの時々休むところは彼女の足りないところかもしれないが、劣っていることではないし、休めるというのは素敵なことなのでむしろすごいことだよね、と考えられる深みがあるのが、ポケモン、楽しい。

【音楽】散歩プレイリスト Winter 2023

 今日も今日とて散歩をしました。

 2023年、どういう年だったか。2023年1月というのは遥か前の出来事でもはや総括することなどできないですが、意識的に日記(紙)を書き、意識的に散歩をした年だった気がします。いや、2022年からそうだったかもしれないけれど…。

 冬の陽の光というのは温かくて気持ちがいいもので、今日も歩きながらポカポカといい気分でしたので、もしこれからも歩き続けられるのであれば、2023年の冬の散歩プレイリストを残しておくのもいいかもしれないと思い、こうして筆をとった次第です。

 

散歩プレイリスト Winter 2023

  1. ヒプノシスマイク ‐D.R.B‐ (夢野幻太郎)「蕚」
  2. 向井太一「声が聞こえる」
  3. [Alexandros]「ハナウタ (feat. 最果タヒ)」
  4. 星野源「夢の外へ」
  5. SEVENTEEN「Still Lonely」
  6. SEVENTEEN「_WORLD」
  7. YUKI「Baby, it's you」
  8. PENTAGON「1+1」
  9. Girl's Day「Hello Bubble」
  10. 仲野順也「元気!」(デュープリズム サウンドトラックより)
  11. NiL「Blowing」
  12. 春野「Like A Seraph」
  13. ひかりとだいち love SOIL&“PIMP”SESSIONS「eden」
  14. Galileo Galilei「ピーターへ愛を込めて」
  15. 宇多田ヒカル「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー」
  16. XG「NEW DANCE」
  17. Schroeder-Headz「Blue Bird」
  18. VALORANT & ericdoa「>one (greater than one)」
  19. 水曜日のカンパネラ聖徳太子」※2023年12月30日追加

 このプレイリストに入る曲は、例に漏れず私の好きな曲ですが、私の好きな曲がすべて散歩プレイリストに入るわけではありません。このプレイリストに加わる為には、程よい楽しさと心地よさが必要です。それ以上の過剰な感情は不要です。あと数か月経って、このプレイリストから消えてしまうこともあるかもしれませんが、それは悲しむことではなく、チューニングの結果でしかありません。しっくりこないな、と首を傾げたときが調整のタイミングです。

 この中でも特に声を大にして言いたいのは、XGのNEW DANCEは朝の散歩の最初に流すとマジでアゲ↑↑↑なので、試してほしいです!

【雑記】SPECと糖分補給

しょうもない話ですけど。

私は昔々、SPECというドラマにはまってたことがありまして、主人公の当麻の言動に影響を受けたことが一つや二つはあります。

当麻という人間は、確か京都大学卒業の天才で彼女の奇怪な振る舞いを挙げてみますと、

  • 赤いキャリーバッグを持ち歩いている
  • 餃子をこよなく愛している
  • 口と歯を使って2リットルの水のペットボトルを開ける(当麻は布で吊っている為左手を使えません)
  • 事件を整理するときに半紙も筆と墨と硯を用意する
  • 大容量のシロップ(はちみつ?)をそのまま飲む

などなど。

中でも私が当麻から影響を受けたのは、彼女の大喰らい性でした。あ、よく食べるのはSPEC以前の話で、SPECから影響を受けたのは、とにかく好きなものを食べること、でした。

当麻はめちゃめちゃ頭の良い人らしく、脳みそが常にフル回転しているからか、よく食べる食べる。バディの瀬文に、シロップのがぶ飲みのときかな違うかも、何やってんじゃてめーは、とつっこまれたときには、脳をたくさん使ってるから糖分補給じゃ、みたいなことを答えていた気がする。気のせいかもしれん。

以来、シロップをがぶ飲みしたり、わらび餅や牛丼や銀だこを食べている当麻の絵と、「脳を酷使した時の糖分補給」がしっかりと頭の中で結びつき、「いやー、今日は頭脳労働めっちゃしたなあ!」と思ったときは、嬉々として間食するようになりました。基本的には間食をしない人間なのですけどね。

ということで、今日も今日とて、チョコチャンクスコーンを手に入れてきましたわくわく、というだけの話です。

【音楽】2023年にVIXXがカムバックしたぞ!

VIXXがカムバックしたぞ!私はChemicalが特にお気に入りです!

この文章で書きながら考えたいことはひとつしかないので、端的に書きます。自分の好きなアーティストが今もなお作品を発表してくれることが嬉しい!です。そして、それはとても幸福なことであることも噛み締めております。当たり前のことではない。当たり前にそこに存在するわけではないのです。

また、作品が発表されるだけでなく、心が動くこともまた嬉しい。その辺は甘えたくなくて、馴染みのアーティストの新作、微妙かな…、でも作品がリリースされたことそのものは嬉しいし祝福したい。そういう忖度をしなくていい、ちゃんと私はこの作品が好きだと言えること。そう言える作品を作ってくれたアーティストに最大限の感謝はもちろん、自分自身も良かったね、まあ感動できなくてもそれはひとつの変化であって、心動く対象が変わっただけかもしれないからそれも喜ぶべきことだけどね! 

私の言いたいことは以上です。VIXXの新作ありがたい。そして、またひとつふたつ変化したVIXXを見ることができて嬉しいです。

あとは余談ですけど、改めてVIXXは歌が上手いなあと思いました。メインボーカルだけでなくヒョギも。声の安定感が段違いと感じます。ブレがなく、その中で様々な表現をしている。VIXXの曲への没入感というのは、その歌声の安定感によるものではないかと思うけど、この点については今後も考えていきたいな。音響技術の進歩もあるのか、明らかにどっしり感がある今作の楽曲。

そしてがっつりとしたフィジカルもいい。昨今それらは得難いものになりつつあるのかしら…グループで体格があまりに異なるのはバランスの問題で避けられそうなのは想像に難くない。XGちゃんの最新アルバムの映像コンテンツを見て思ったけど、あまりに華奢であるということも心許なさを覚えるというか、脂肪(とはいえ彼ら彼女らは一般的な水準でいえば痩せている領域なはず)はほどほどに必要だと思う…。骨格と肉は分けて考えるべきで、VIXXは背が高く肩も広いのが、もう今は結構貴重かもしれないという話。デビューがあまりに若いから? どうだろう。あとは、アイドルを目指す人が多いからか。一昔前はもっと人間のゾーンが広かった印象だけどそれは本当だろうか。要考察ですね。

この没入感の源流は何だろう、と考えています。好きな小説を読んでいるときみたいに、とりあえず「世界」を疑わなくていい状態に自分を持っていくのは、年々難しくなっていると感じるのに。VIXXの場合、アイドルというよりは、演技する俳優の方が近いのかもしれないですね。なぜかそういう6人たちが集まってしまったのか、グループの活動を続ける上で培われたものなのか、私がインタビュアーならその辺り聞きたいなあ!(もう聞いている人がいるだろうけど)

【ゲーム】ゼノブレイド3が楽しい初心者ゼノブレイヤーのメモ

 タイトルの通りなのですが、ゼノブレイド3が面白いです。やり過ぎないようコントロールしながら、それでも時々ガッと進めることもありつつ、ようやく第2話(第2話? 話にしてはボリューミー過ぎないか、第2章と考えて良さそうだ…)。

 ゼノブレイドとは、シュルクというキャラクターが登場するゲーム、ぐらいの理解度である初心者ゼノブレイヤーがゼノブレイドに触って感じたメモです。

 

前提となる書き手の情報

戦闘システム

様々な要素があり、それらを身につけるまでの情報量に圧倒されました。システム自体は難しくないと思いますが、なにぶん、戦闘を構成する要素が多く、第一話、二話で散らしながらチュートリアルがあるとはいえ、覚えることは多いです。慣れるまでがしんどいか。一つ一つ確実に身につけたいです。チュートリアル後は、TIPSというマニュアルでいくらでも確認できるし、「訓練」というトレーニングモードでそのトピックに集中して実戦も可能。チュートリアル的なものをスキップしたがる私ですが、復習として利用しないと理解が到底追いつかないです。

ただ要素が多いというだけで、戦闘難易度が高いかは別か。今の課題は、FF13のロール的な、キャラクターに割り当てられた役割(攻撃、防御、回復)の理解度を深めることと、強敵との戦闘においてゴリ押しではなく、スマートな戦闘をすること…。ゼノブレ3は、

  • プレイヤーの操作キャラは1人だけど、その1人を戦闘内外でいくらでも自由に切り替えられる
  • 位置取りも重要
  • 回復できるのは回復役だけなので、それが落とされたら復活できなくてやばい

という、「オートで動かしながらプレイヤーが適宜手動で調整していく」戦闘かなあ、という印象です。FF12FF13、どちらの要素もある感じ。私は操作キャラでバフやデバフをちまちま掛けるのが好きなんですけど、今のところ、回復と補助(バフデバフかかる役)が一緒ぽく、そこが果たして切り分けられるのか気になるところです。アーツ(特殊技みたいなもの)のレパートリーが増えていくのかしら…?

 

キャラクター

主要なキャラクターが6人います。どのキャラクターも好きになれるところが良いなと思いました。まあ、RPGやっていれば大体好きになってしまうものなのですが…。

ノア

あの世界で生きる人間としては稀有であろう、柔らかく穏やかな思考の持ち主。ウロボロス(という存在に主要キャラは途中でなってしまいます)になる前から、自分たちや世界に対しての漠然とした疑問を抱き、それを殺すことなく、かといって自分のやること(ノアは兵士なので戦に出ます)を放り投げることもなく、グレーなままであり続けたノアという人間の強さが、まーじですごいなと思います。見習いたい。

ケヴェス(ノアとランツとユーニが属する国)にいたころは、そんなノアがチームのリーダーとして方針を決めることもあったと思うけれど、のちにアグヌスのミオ、セナ、タイオンと旅をするようになり、進むべき方向をタイオンがまず提示→そこに対してノアが意見を言う、という流れができます。これ、ノアの負担を減らすことにつながっただろうなあ、よかったなあと私は思っており(まあ、決断しないといけない負担はあるけど、そこはミオちゃんも一緒に考えてくれるので…)ノアとタイオンのやりとりを、個人的に楽しみにしております。二人の良いところが存分に活きているパートなので。

私がノアの敵だったら、籠絡しにくい彼の柔軟さ、掴みどころのなさにイライラすると思うし、実際、ノアの幼少期に登場するいじめっ子みたいな男の子(名前を忘れた)がしょっちゅうノアに当たっていたのは、共感はしないけど理解するところであります。ノアはまじ厄介。

 

ランツ

フィジカル強め、筋骨隆々タイプなガテン系のランツ。めちゃめちゃ仲間想いなのに素直にそれを伝えられず不器用。ランツのそういうコアな部分に慣れたユーニは適当にランツと戯れてくれるし、度を超えるとノアが落ち着いた声で諌めてくれる黄金トライアングル(?)の完成です。みんなの盾。こいつ折れないだろうな、という精神的柱のノアに対して、こいつバテることないしやられないだろうな、というフィジカル面の安心感は凄まじい。タンクトップ姿が尊いです。

 

ユーニ

姉御。女に好まれる要素たっぷりな女という感じ。私? もちろん好きです。

 

ゼノブレイド3の面白いところに「男と女のジェンダーロールが我々の生きる世界とは違う」というところがあり、まだ世界の謎に迫ることができてない段階で語ることがあるならば、

  • ノアたちの寿命は10年
  • その命は寿命後陣営の女王に還っていくらしい

でして、つまり、ノアたちは子孫繁栄の為にあれやこれやする必要がないらしい(機能があるかはわからん)。

「回復役」は「膂力のない女が仕方なくできること」みたいなイメージを持ってしまうので、最初、ユーニちゃんのクラス(役割)が回復だった時「えー」と思うところがなかったかというと嘘なんですけども(RPGは、そしてそれを遊ぶ我々はこの役割イメージからいまだに脱却できない)ユーニを見ていると、ユーニは私の好みの素敵な女性で回復担当だけど、それ以上にユーニはユーニなんだと思いたい、という気持ちになります。好きな女のタイプなのでユーニちゃんみたいな女の人いいなあと思う。けど、その感情からもうちょっと「女」という部分を剥がしたいなという感じです。難しいな。

 

ミオ

ミオちゃんってすごく不思議な魅力のある人だと思っていて、ノアたちと一太刀交えたあの邂逅なときの強さ、烈しさと、旅を共にするようになってからの穏やかさは、同じ人間の中にあるものとは思えないのです。清楚系狐耳ボブヘア巫女装束のキャラ!?という、属性のパフェかよ みたいなミオちゃんの本質は、そういう上辺にはもちろんあらず、内面はとても複雑かつ趣深い人だなあという印象です。その点、すっきりとして余計な要素がない(ように思える)ユーニのビジュアルとの対比も良い。うまく言語化できない(そしてそれを良しとして耐えることのできる)混沌した内面を持つところはノアと似ていて、そういうところがインクリンクか…と一人納得したりします。あと、ミオちゃんの武器好き。

 

セナ

小柄だけど腕力がすごい、控えめだけど人の背中を押せるまっすぐなエネルギーを持つ人。健康的、という言葉が似合う人。戦闘中、柔らかなミオ、サバサバなユーニの声を超えて、一番よく聞こえるのがセナちゃんの声です。どでかいハンマーを持って戦う様は、先ほど言っていたジェンダーロールだなんだを超えた、頼れるキャラクターです。個人的にはFF零式のシンクというキャラの武器がメイスで、女の子がでかいハンマーを持ってバチコラ敵を倒していくやつが私はとても好きです。ああ、他のクラスに変えたくない。年上のミオを慕っているようで、良き姉妹のような、二人のやりとりは微笑ましいものがあります。ランツとはフィジカル強勢力として意気投合。自分の思うことをストレートに伝えられないこともあるランツに不貞腐れることなく「それってこういうこと?」と切り込めそうなセナちゃんの率直さは、なるほど、確かに相性良きかもしれないと思います。二人の共通点はなんだろうか。誰かの盾になることを厭わなそうなところか。あとは、強靭なフィジカルとは別に、心が柔らかく自信のなさがちらりと覗くところかな。今後も考えていきたいです。

 

タイオン

ごっつー好みの男来たな!?となったのがタイオン。髪もじゃ黒ぶち眼鏡が好きです(ex.青葉つむぎ)。性格を見ていくと、まあー、6人中ずば抜けて扱いづらい。慎重な戦術家。そして頑固。初登場時、大量の折紙のような武器を使っている様にわくわくしました。回復役とは知らず、しかし、こいつから先にぶっ倒した私はえらかった。

タイオンのえらいところは、問題を提示することを厭わないところだと思います。まじうぜーな、と思われたとしても、投げかけることをやめなさそう(それは習性みたいなものですから)。投じられた一石を受けて、他の5人があれやこれや考えることで、自分たちが置かれているこの状況ってなんだろう?という大いなる謎に繋がるわけです。ありがてえ。ノアやミオはどちらかというとスローというか、結論に至るまで時間がかかると思うので、先んじてタイオンがリスクを検討してくれるのは本当良いことだなと思います。タイユニ(タイオンとユーニのカップリング)尊い

 

ストーリー

面白いです。ゲームにおいて未知は必須要素。えー、どういうこと? という謎がスパイスとなり、時間が許してくれるなら、謎を解き明かす為にひたすら進められるストーリーです。一瞬で世界が自分たちの敵になってしまった、というのはFF13で馴染み深いです。RPGにおける敵って、言うてこちらが反撃する弱さみたいなのを与えてくれるのですが、メビウスは割と容赦なくて良い感じです。

 

ユーニのところでも考えたけれど、人と人の親密さをどう考えるか、というのが6人の人物の心情を理解する上では大切ではないかと思っていて、彼ら彼女らにはおそらく親がいない、親に準じる人がいるのかも不明、となると、身近で一緒に行動する仲間たちが本当に大切な存在ではないかと。RPGにおける仲間たちの心の結びつき、その強度、性質はゲームによって違い、そのゲームの世界観を踏まえた上で理解しないと見誤りそうです。

ケヴェス組はケヴェス組が、アグヌス組はアグヌス組がそれぞれ大事だけど、ケヴェスとアグヌスの関係が「敵対」からどう変化するか、慎重に追いかけたいです。また、キャラクターによっても変化の速度がばらばらなのでそこも。

 

フィールド

自然豊かなフィールドを自由に歩くことができるのも嬉しいです。モンスター図鑑とかあったらもっと嬉しいなと思いました。あったら、自分ずっと読んでしまうと思う。私はレベリング好きなのでいいけれど、フィールドが広いのにモンスターが密集しているのはリアリティがあるのかないのか。FF12のRボタンのエスケープ機能は良かったわね…(懐古)。

第二話までで街(ないし町)を散策したことがなく、今後のストーリーでその機会はあるのか、気になるところです。ドラクエもFFも、思えば街があり町があり村があるものです。コロニー(軍の拠点のようなもの)は…町ではないな。

まだ草原、荒野を彷徨っている段階なのでこれからどんなフィールドを歩くことができるかわくわくしています。廃坑とかないでしょうか。FF12の魔石鉱を探索するのが大好きだったんです…。

 

 ということで、初見ならではの感想を綴ってみました。ここを出発点として、どんなふうにゼノブレイドの世界に対する感想が変わっていくのか、自分でも楽しみです。

【食】タンスティックを食べ牛の舌について考える

ファミリーマートのタンスティックがおいしいです。

おにぎりを食べることが好きで、頻度こそ高くないにせよコンビニのおにぎりは私にとって嗜好品であり、食べることは趣味みたいな、もはやそういう存在なのだけど、ああ、おにぎりを食べる、炭水化物、さて…? と考え込むとき、そこにはファミマのタンスティックがある。

私が好きなのは瀬戸内レモンだけど、どれもいい感じだ。タン特有のこりこりじゃきじゃきした食感を、文字通りそして比喩的な意味で噛み締める。その気になればあっという間に食べ終えてしまうことができるから、それはそれは慎重に少しずつ食べていく、じゃきじゃき。

そして私はタンスティックを食べながら、牛の舌(タン)のことを考える。どこかで「これがタンです〜」と紹介されてた肉のかたまりを脳内に描く。私は何かの舌を食っている(タンスティックの成分表をちゃんと見るのを忘れたので、一体この食べ物がなんなのかはわからない)。タンスティックだけでなく、牛タンももちろん好きだ。あれも舌なんだよなあと思う。屠殺されてから部位ごとに解体されたはずで、だから生きながらにして「ぶごー」と舌を引っこ抜かれたわけではないはずだ(おそらくは)。なんにせよ、どういう形であれ私は肉を食べている。話を戻そう。屠殺されて舌も切り分けられ、牛タンとして運ばれた舌はさらに切り分けられ、網にのせて焼いてレモン汁に胡椒を溶かしたタレに小口ネギを上にのせたタンを絡めて、私は牛タンを食べるのである。ああ、お腹が空いた。このじゃきじゃきは、私に牛の舌を思い出させる。

タンスティック、おすすめです。

【音楽】XGのPUPPET SHOWについて考えてたこと

XGのPUPPET SHOWに関しての感想メモ。文章にして整える気力がない(元気は有り余っているが、整えるのが超面倒)ので箇条書きベースで書いていく。

  • PUPPET SHOWは、私の英語力と他に訳されている人のものを総合して考えるに、女性のエンパワメントの音楽である
  • XGがheでありBoyである相手に対して「想像してみて」と問いかける
  • どういう世界を?というと、私たちが違う役割を担う世界であり、Girlsたちが彼らを操る世界である
  • その世界をPUPPET SHOWと見立てている一方で
  • 現在進行形でBoysたちが私たちを操る世界があるのだという視座も与えている
  • 曲の冒頭でその辺りは言っている(話を聞いて、レディとして(はたまた人間として、と考えていい)扱って)
  • というかそうやって一方的に誰かが誰かを操っている可能性ってない? あるでしょう? あんたもそうなのよ、ということが言いたいのだ思う
  • 「私の話を聞けよ、ゴラァ」と私もリアルで誰かに啖呵切ってみたい
  • でも思うけど、そうやって伝えてくれるだけ親切だし、相手に変わって欲しいのよね
  • つまり、無関心ではなく変わって欲しいと願い続けるのも、世界が変わる為には必要なのだと思う
  • 歌詞としてはかなり強い内容だと思うが
  • 私ならば、そういった価値の転倒を、あの軽やかで前向きなメロディに当てようと思わない
  • ひとつは、私は悲観的なところがあるからと、
  • 操られている側(という当事者意識は自分にはそこまでないけども、このあたりの当事者性はまた別の話なので割愛)としてみれば、恨みつらみのあれやこれはあり、それは呪いとして他者に向かう
  • あのメロディは呪いではない、軽やかに前向きに祝福していることにこそ、この曲の真価がある
  • 誰かを呪わず祝福せよ
  • なんだか魔法少女まどか☆マギカみたいだな
  • 結局、世界に蔓延る問題をほぐすためには、呪いではなく祝福が必要である
  • ただ呪う方が簡単ではないかと思う
  • 衝動や欲にそのまま従えばいいので
  • そこを祝福に転じることができるのは理性だろう
  • 私たちは理性的であるか
  • PUPPET SHOWは誰かを断じたいわけではない
  • そこを汲み取り、前に進めるかということを我々は問われている
  • 歌詞だけフィーチャーしメロディを置き去りにすると、問い質されているように思えるが、
  • メロディに誰かを裁くような厳しさはあったのだろうか(いや、ない)←反語
  • 人は正論や自分に都合が悪いことを突きつけられた時、自己防衛的に拗れることがままあるが(もちろん私にもある)
  • PUPPET SHOWは誰かを攻撃する曲ではない、前に進む為の曲だ
  • この曲はXGというグループからのリスナーへの問いである
  • またGirlsの為の曲ではあるが、思想は何もGirlsたちに限らない、すべての操られし者たちへ送る曲である
  • 二分しない、その胆力もまたリスナー側に求められる
  • 世界よ、拗れないでくれ、と私は思っちゃう
  • 非難することは容易いが、そこから少しでも何かを掴まなければならない
  • でなければ先はない、未来はない
  • そして私自身は、やっぱり悲観的なのは良くないな、呪うの良くないな、元気で健やかに楽しく思いやりを持って生きたいな、とこの曲を聴いて思いましたとさ
  • 公式MVの日本語字幕についても考えたいけど、力尽きたので割愛
  • 何故あのような表現になったのか、原文との違いやそれによる受け取り方解釈のずれは生じうるか、ということについても考えたいところ

以上!

追記)objectifyという観点についてはもうちょい考えないといけないのだけど、想像してみて? という仮定の話をしており、男性と女性の立場逆転という話ではないと思っている(そんなのありえない)。

祝福というのは、現在進行形で誰かの糸で操られざるをえない人たちを糸から解放することに対して、である。様々な意見があって然るべき。考えを深めていきたい。

 

あと、曲が好きすぎて連日この曲ばかり聴いている。アルバムも現物を遅ればせながら購入したので(お金払わせてください)楽しみ!

あと自分は割と拗れてるのか、歌詞をベースに、人々を無邪気に操るXG(妖艶に微笑む魔女あるいは無慈悲な天使の如く)で妄想しながら、その声を、曲を味わう、という聴き方をするのが好きなのだが、王道的な(王道というものが果たしてあるのかはわからないが)ストレートな解釈を蔑ろにして楽しむものでもないことは自覚しており、妄想は妄想として。歌唱力がすごい〜。