根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【金子】Golden Child 2nd Mini Album『Miracle』感想

 「奇跡」って、奇跡なはずなのに既にたくさんのところで使い古されているようで、すっかり手の届くところにあるように錯覚してしまい、そこまで好きな言葉ではないのかもしれない。「奇跡」って、なんだ。身近で本当の本当に「奇跡」を感じることは、私は無いし。運がいいな、ぐらいはあるかもしれないけれど。

 

 「ゴルチャ」ことGolden Childがついにサブスクリプションに登場してきました。私個人としてはかねてから望んでいたことだけれど、最近の星野源さんの解禁の折にも考えた。この仕組みは私にとっては嬉しいことだ。けれどミュージシャンにとってはどれだけ良いことなのだろうか、と。私はサブスク解禁しても解禁しなくても滅多にCDを買わないからお金を落とす消費者でないことに変わらない。むしろ音楽に触れる機会を増やしてもらった方が、遠慮なく「好き~~~~~~~~」と言えるし、そこから他の人に伝播してお金が動くならそれはそれでいい、と思っている。ということで、遠慮なくいかせてもらう。

 Golden Childをガンガン聴こう。

 

 今感想を書きたいアルバムはゴルチャの1stとドボイズの2ndなのだけど、今回そのどちらでもない。ゴルチャの2ndミニアルバムであります。特にイントロのMiracle、活動曲のIt's U、そのあと後続曲として活動したLadyの流れが想像以上に、良い、と思う。

 

1. Miracle

 この曲を聴きながら、私は冒頭に書いたことを考えてしまったのだな。奇跡ってなんなのだろう。でも、奇跡にBGMをつけるなら、それはこの曲のイメージなのかもしれない。そう思わせるめちゃめちゃ良いインスト。何より春の日の陽光みたいな、ぽかぽかした温かさを感じられるから好きです。ここから『Miracle』というミニアルバムは始まります。

 ゴルチャや先輩ガールズグループは今もミニアルバムにはinst.をつけてくれていて、私はこのインストなる存在が大好きなのである。K-POPのアルバムをきっかけに知ったのは、アルバムというのは一つの世界であり丁寧に(丁寧に?)作りこまれ構成された作品なのだ。K-POPを聴いていると活動曲のみに注目しがちなのだけど、アルバム全体をひっくるめて考えるのも、すごく、楽しい。これはK-POPに限らずJ-POPもその他の音楽についても言えることだと思う。楽曲それぞれも大切だけれど、それを並べ替えた存在もいるはず!最近芸術祭に行ったこともあって、作品だけでなくキュレーションも気になってきたことも関係しています。あとはライブ構成なんかも考えると面白いですよね。

 

2. It's U

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 「ええい~~~~うるさい~~~(良い意味で)」となる切り出し。でもそのうるささに救われることもある。それにこの曲は最後に音程?ピッチが一段階あがるじゃないですか、これが大好きの大好きなんですね。終わり方も見事だ。

 

3. Lady

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 奇跡のA面がIt's Uなら、B面はこのLadyという曲なのでしょう。あとこの曲はとにかくYさんの無双っぷりがすさまじいのでそれを聴いてゲラゲラ笑いつつ、ラストサビのジュチャン君の「You're just be my love~♪」の声にどっぷり溺れて咽び泣くという、オタクの喜怒哀楽が激しい楽曲でもあります(何言っているかわからなくなってきた)

 

4. Crush

 ゴルチャ、こんな曲歌うのか〜〜〜いいやんか〜〜〜となる曲です。ジャンジュンがいい感じ。あとジボムさんかな。ライブでやったらさぞかし楽しそうだ。できればバンド形式とかでやるとテンション上がる〜〜〜。演出してみたい。ここらへんのバンド感のイメージだけMVに投影されたのがLet Meですかね…。

 

5. All Day

 Crushでテンションどーんと上げたところで、まったりとミディアムバラードな曲ぶつけてくるの幅広いですよゴルチャ。ゴルチャ、とにかく人が多くみんなそれなりに歌えてしまうので、バラードになったところで層が厚いんですよね…。CrushではYさんいた?って感じですけど、こういう曲だとすぐ見つかるYさん。

 

6. I'm Falling

 これぞアンコール曲きました。Tシャツを着崩してタオルを首に巻いてステージを縦横無尽に駆けるゴルチャ、サビでぴょんぴょん跳ねるゴルチャ、見えました。ライブはいつやりますか。

 

 こう考えると、Miracle推しの人格で記事を書き出してしまったなという気がしないでもないですが、ゴルチャ良い曲たくさんありますので、これをきっかけに聴く人が増えたらいいな~私もアルバム曲とか全然聴けてないから聴く~という感じです。みんな幸せになろうね、私も自分で自分を幸せにするね。

【言葉】私の赤いノートの話/言葉ストック帳

 

 妻は、物語の肝や盛り上がりのシーンよりも、登場人物が道を歩きながらどんなものを見て、夕飯にはどんなものを食べたか、来年のクリスマスには何を欲しがっているかなどを匂わせる細々としたシーンを書き抜いていた。

彩瀬まる『骨を彩る』(ページ数不明)

 

 これ、私なのだが!?!?

 

 そうなのです。ここ1か月くらいノートにちまちまと文章を書き写しています私です。この習慣自体は昔からちょくちょく行っていたことだけれど、やめたり復活したりしていたので今後もどうなるかはわかりません。飽き性だし…。ただ1か月くらいは続いたのだからとりあげてもよかろう!と思ってこれを書いています。

 本を読むのが習慣でして、時々「あーーーーーー超好き…」という文章に出会ったりします。「好き♡」じゃなくても、何か無視できない、目が離せない、そんな文章に出会うとき、私はおもむろに鞄から付箋を取り出してその部分にぺたりの目印をつけるのです。時間がある時にゆっくりと読み返して、それでもなお魅かれる何かがあったとき、私は赤いノートを開き、万年筆(1000円くらいのやつだよ!おすすめ!)(というかこの記事約2年前のものなんですか!超ショック!時の流れが早い!)を手に取ります。あとは特に深いことは考えず、上手に漢字が書けたらいいなぁ…と思いながら、文章を書き写していきます。地味な作業ではありますが、綺麗に書きたいので結構集中します。集中していると、高確率で嫌なことが書き消えるのでストレスマネジメント(ちょっとカッコつけた言い方ですね)には良いのでは?と思っています。根拠はないですけど。書いたものを読み返すことはしないですし。私は自分の字は好きですけれど、読みやすいとは思っていないのでノートを読み返しません。でも、たまに読むと自分の好きな言葉が載っているので嬉しくなります。おすすめ!

 冒頭の文章ももちろんこの赤いノートに書かれてる言葉なのですが、最初に出会った時「これ私なのだが!?」となりました。

 自分が魅かれる文章を分析してみたとき、

  • 着ている服装
  • 自然の描写
  • 食べ物
  • 生活感

が好きなのだな…と思いました。例えば、

 

 私は夕方お風呂に入るのが好きだ。まだ空気にあかるさの残っている時間。仕事のない水曜日と金曜日には、たいてい夕食の仕度までお風呂場にいる。マーヴがしょっちゅうジムにいくのと一緒。ただ、ジムとちがってお風呂は無為だ。

江國香織冷静と情熱のあいだ』(p.11)

 

 とか。これはある種の偏愛というのか、コレクター気質というのか。何故こんなことをしているのか、意味があるのか(意味はないと思う。強いて言えば、他人の文章のテンポを知るにはいい機会である)私もよくわかっていない。ただなんとなく好き、という理由で、今日も赤いノートをひらく。

 

 

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【ONF】《彼》に辿り着けない、永遠に

 こんなことがあるたびに、私の頭の中ではこの曲が流れる。

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 誰かの願いが叶うころ、誰かの願いは叶わない。誰かが笑う地球の裏側で、誰かが泣いている。

 小さなころ通っていたスポーツクラブの有線でこの曲を何回も何回も何回も聞いた。この曲のタイトルが真理だと実感する前から私はこれが世界の真理だと知った。だからこそ私は、昔から、その人が精いっぱい幸せであろうとすることが必要だ、と思っている。でないと、私は何もできない。これは自分勝手な論理だ。でも、そう思う。その人が精いっぱい幸せであろうとする気持ちを、誰も損ねてはいけない、とも。

 ちなみにこの曲は大好きな曲だ。結構歌うのが難しい。

 

youtu.be

 

 We Must Loveの密林の奥へ消えてしまった彼を取り戻す物語。この物語の続きは、永遠に紡がれない。なんて皮肉だ。こんなことって、あるのかよ。そう思いながらもう一度ミュージックビデオを見て、切ない気持ちになる。そしてONFというグループは伝説になった。こんな形で私の中の伝説になってほしくはなかったが、見事である。彼を追い求め彼を見つけられない永遠に完結しない物語が完成してしまった。

 何を言うにも後付けであり、真実からは程遠い。年少メンバーらしく年上メンバーに甘えつつ、どこかメンバーに対して距離を置いているようにも思えたその姿。そのミステリアスなギャップまるごとアイドルとして魅力的で、この子がアイドルとして活躍できる世界なら、それはそれでとても面白い、そう思わせる不思議なところがあったように思う。だから驚きはしない。唐突なタイミングに驚くだけで。

 何故という気持ちがとてもある。何故、今だったのか。本当に、何故。私はその真相を知りたくない。知ろうともしないでしょう。

 

 最初に述べた通り、どんな人にも自分を幸せにする心の動きが必要だ。そしてそれを阻んではいけない、と思う。原則としては。だから、ラウンちゃんも幸せであって。メンバーも幸せでありますように。幸せでなかった瞬間の方が多かったとしても、これから幸せが上回ればいいなと思います。

 私は花粉症のメカニズムを色んなことに採用していて、いわゆるコップに注がれる最後の一滴のことだけど、ぽたぽたと注がれる水滴はただの一滴かもしれないけれどたくさん注がればコップを溢れさせる量にもなるわけで、私は誰かのコップに注がれる一滴にはなりたくないな、って思っていて。でもアイドルを追いかけることは、誰かのコップに一滴注ぐことかもしれないなと思うと、まあ、どうしていいかわからないですね。だから、自戒を込めて、宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』を聴いて今日は寝ようと思います(そこはONFの曲ではないのですか)。

 あと「彼を追い求め彼を見つけられない永遠に完結しない物語が完成してしまった。」と書いたけれど、物語は続けようと思えば続けられるもので、確かにラウンちゃんは舞台から消えるかもしれないけれど、ONFの物語は続けられると思うし、続けようと思っている限り私はONFというグループを追いかけると思います。でもやっぱり何でって思うよね、ラウンちゃん、ほんと何で。だってドラマ出てビハインド映像も上がって運動会も出てカムバックの謎ときTeaserにもラウンさんらしき記述あったんだよね何でマジで何故。なんで、(死

 

【追記】

 

【K-POP・雑記】いなくたってなんとかなるけど、やっぱりいてほしい

 「社会の歯車」という言葉を時々小説を読んでいると見かけることがある。「社会の歯車になりたくない」そんな感じだ。これは私の性格的な問題でもあるし働き始めての実感なのだけれど、社会の歯車、そんなに悪い言葉じゃない。社会の歯車であることにどれだけ救われていると感じることもあるからだ。

 社会が無数の歯車で成り立っていること。それはまず責任が分散され見えにくいということ。責任を取るべきときに責任の所在が見えにくい誰も取らないという一面がある。逆に言えば特定の誰かに責任が集中しないという一面もある。

 私はよく幼いころから「責任感があるよね」と言われて育ってきたけれど、この年まで生きてみればそれは間違いだったと思っている。私より私の周りの人の方がよっぽど責任感がある。私の「責任感」はただ私自身の「こうしなければいけない」「気が済まない」でしかなかった。

 責任に弱い。衣類を着用して学校のプールを泳ぐような、動きづらさを感じる。責任、難しい。私は無責任だ。

 というのは、私の「責任観」だから余談であった。社会の歯車についての話だった。社会の歯車はもしかしたら「人間」らしさを人々の意識から薄れさせるものなのかもしれない。その危険性は十分にあった。そのときは正々堂々戦うしかない。が、私は「社会は歯車」論の立場だ、多分。歯車であることを前提にその際生じる問題を適宜解決しなければいけない、というスタンスだ。

 

 さて。

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 ヨノ、おまえってやつは…

 好きになっちゃうだろ。(既に好きですけど)

 

 何が起こったかというと、8/8の夜か、収録中にダンス&ラップ&リーダー&長兄担当のドンホンさん(以下ホニさん)が負傷、顔の怪我によって病院の検査を受け10日ほどの休養となってしまった。ダンスではセンターを張り、パートもあるお方なので、これは痛すぎる。つらい。私はもちろん彼の復帰までVERIVERYの出演はないだろ、と思っていたのだけれど…。

 

 「6人でミュージックバンク収録したよ」

 

 はあ!?!?!?!?!?!?!私は叫んだ。マジかよ、奴ら翌日の音楽番組の収録を普通にこなしてた。動線を組み直しホニさんのパートは誰かが代理をしたってのか?いくら若くえげつないアウトプットばりを見せつけているVERIVERY君でもそんなこと、できるわけ、、、な

 

 できてた。

 正直なことを言うと、ちょっと震えた。すげえな。

 

 といっても、ブラックなアイドル界、こういうことは悲しいかな、ありえないことではない。なのだけど今回「すげえな」と思ったのはそれを実現してしまったのが、ただでさえパートが多いメインボーカルのヨノ君だった(あとダンス担のヨンスンな)ということだった。つまりヨノ君、すげえ、ってことです(もちろん細かな移動、タイミング、カメラの把握等、修正を余儀なくされそれに対応したVERIVERY全メンバーがすげえ、ということは言わずもがなです)。

 忙しかったり興味がない人向けに言うと1番サビから2番のラップのところまで見ていただければ大丈夫です。

1番サビ ヨノ→ミンチャン→ケヒョン→①ヨノ(ここまでは通常通り)からの 

2番ラップ ②ヨノ(ホニさん代打)→ホヨン(通常)→③ヨノ(通常)→ホヨン(ホニさんパートもやる)→~Bメロ突入~→ヨノ(通常)

 なんというヨノさん無双。文字で書いているとわかりづらいので実際の映像見てほしいのですが、めちゃめちゃ忙しい、それが魅力的なパートなんです。ここは元々ドンホン、ホヨン、ヨノという三角形が出たり引っ込んだりというのが良かったのに、もうヨノとホヨンが殴り合いみたいになっててそれはそれで面白くとても貴重な映像になりました。

 特に「うっわ、すげえ」と思ったのは①②③のところ。①③はヨノ本来のパートなのでアクセル全開で歌いっぱなし、というところですが、そこに本来はホニさんのパートまで歌うことになっちゃって一人で緩急をつけなきゃいけないってのがすごさの理由です。ヨノさんそこらへん上手く歌ったものだなぁ(音だけ別撮りかもしれないけど)。

 そこはミンチャンやケヒョン君できなかった?という指摘もあるだろうし、できるとは思うのですが、ここのパートヨノとドンホン、動線が似ていて上手の方に移動するものだから、下手のケヒョン君がやるとカメラが注目するポイントがズレるし(そこは修正できる範囲かもしれないけど)ミンチャンはホニさんラップのパートのすぐ後ろで踊っちゃうからタイミング難しそうだし、結果ヨノが引き受けるのが一番無難そう(本人の負荷が増えることだけが懸念)という結論に達しました。ヨンスンが受け持ったところも同じで一番安全で修正が少ないのはヨンスンが受け持つことだったと思うし、ヨンスンのふわふわラップもすんごく良かったな。結果ヨンスンの可能性を垣間見ることができました。

 今回の件で思い出したのは、VIXXのG.R.8.U活のメインボーカルであるレオさん不在の回。途中省略したりと工夫しながら、しかし最後一番盛り上がるところは削ることなどできず結果、同じくメインボーカルのケンちゃん無双になってしまった回。

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レオさん負傷のときに撮ったVIXX TVのこの回が私めちゃめちゃ好きなのですが、「そんな~時代も~あぁ~~~たねと~~♪(中島みゆき『時代』)」になるといいなぁと思います。今回のホニさんの負傷も。それくらい、綺麗に治るといいのだけど。

 

 先ほどの歯車論ですが、あなたがいなくても私がいなくても世界は問題なく機能すると思います。だけどあなたという歯車はあなたしかいなくて、歯車の機能を他の人が引き受けることはできるかもしれないけれど、その人らしさみたいなものは取って代わることができません。(例外はあって、その人が類まれなる能力を持っている場合は別)。だから「いなくたってなんとかなるけど、やっぱりあなたにいてほしい」なのだと思います。ホニさんのキレッキレのダンスがないのは寂しいし、肩幅広い背中が無いのも寂しいし、7人ではなく6人なのも寂しいし、それはVERIVERYに限らずすべてのグループに言えることだった。

 ドンホンさんお大事に。事務所は所属アイドルの健康管理ちゃんとするように。ちゃんと睡眠とらせろ(その点「寝ないと無理です!」と時々言っているカンミンさん、あんたは偉いよ。寝ないと無理です!ってこれからも言っていこうな)。

【文房具】スケジュール帳との付き合い方(9月始まり)

 思えば、私はスケジュール帳を一年きっちり通して使い切ったことがないです。それだけ飽き性であるということなのだけれど、最近はようやく落ち着いてきた気がします。何故落ち着いたかというと理由は二つあって、一つは自分が好むものがわかり失敗しないようになったこと。もう一つは物を捨てるのが嫌いになったことが挙げられる。自分が何を好むのか。こんなブログを続けていることだし、あとは働くようになって毎月一定の金額を手にすることができ学生時代よりは多少余裕が生まれたことで、選べる物の選択肢が増えたことがあると思います。「大人」になるっていいよ。絶対いい。物を捨てるのが嫌いになったのは、ごみ箱のその先をイメージするようになってしまったから。具体的に言えば、ごみ袋に入れられた私のごみが、ごごごーと唸るごみ清掃車のぐるぐるに取り込まれる光景。何かを手にすればいつかは手放されなければいけない。そしてごみ清掃車。なんだか無常を感じてしまうようになってしまった。だからできれば物を買いたくないのです(ちょっとミニマリスト的な考え方かもしれない。でも新しいものは好きである)。

 話は変わるが、私の誕生日は9月であります。具体的な日付は伏せるけれど。そしてこの世の中には不思議なことに、4月始まりでも1月始まりでも10月始まりでもなく「9月始まり」という奇怪なスケジュール帳が存在する。確かアメリカ(とか中国とか)の学校は9月始まりだったかな。ハリーがうんざりするような夏休みを過ごし、9月の到来を待ち望む姿、子ども心にとても印象に残っている(ハリーポッターの話です)。ということで万歳、自分の誕生日のタイミングで私はスケジュール帳を始められるわけである。このテンションが上がる考えを思いついたのが今年という、なんとも残念で不思議な事態なのだが、とにかく善は急げ、7月1日に無印良品に駆け込んだ。

 

 表紙は「2019.9」と書いてあるのに、なんと商品名は8月始まりと書いてあった。今日の今日まで気がつかなかった…。ショック…(並々ならぬ9月への思い入れ)。

 7月の31日間を早く8月がこないかなーこないかなーと思いながら過ごして、ようやく8月になりました。新しいスケジュール帳の開始です。(9月はまだだけど)

 

 スケジュール帳との付き合い方。そもそも私はスケジュール帳がほぼ必要ないのであって、だってそれは予定がないからなのでありました(仕事は別途管理していますし)。予定がない故真っ白になってしまうスケジュール帳を見るのはなんとも虚しい。予定があっても覚えていられる範囲のものですし、スケジュール帳って何のためにあるのか、最近まで自分の中で意味を見出せませんでした。

 が、気づきました。

 Todo(予定)じゃなくてDone(行ったこと)を書けばいいのだ!

 いわば日記代わりの存在になりました、スケジュール帳ってやつは。

 なんでも書きます。読んだ本も書くし買いたい本も書くし食べたいお店のチラシも挟んでいるし毎日日替わりでやる筋トレも書いているし(NHKの筋肉体操です!)食べたものを書くしバケットリストも書く。行きたいところも書くし美術館のことも書くしもちろん予定も書く。好きなアイドルのカムバックの日付も書く。あとで読み返すことはあまりないのだろうけれど、今日何をしたのかということを今日整理するためにも有効な手段ではあるのかなーと思います。

 

dorian19.hatenadiary.jp

 

 記録フェチということもあります。きょうはこんなことをしたよ×365日×10年くらいあれば、なんとなく人生良かったんじゃないかなと思える気がしています。

 無印良品でなくてもいいけれど、デザインが好きになれる、かつ、バーチカルタイプ、かつ、9月始まり、かつ、安定供給、を満たす手帳がさてどれだけあるのでしょう。心当たりがある方、コメントよろしくお願いします。

 

【VERIVERY】『Tag Tag Tag』感想

 見たいものが思わぬ形で供給されることによる驚きと喜び。それをひしひしと味わっております。どうもこんにちはVERRERです(VERRERとはVERIVERYのファンの総称)。

 

 今回については前作をリリースして活動を終えてからの時間があまりに無さ過ぎ、かつ、それ以外の海外スケ等もあったことから「嬉しい」より「マジでお前ら大丈夫か(色々な意味で)」が勝ってしまい直前までまったくテンションが上がりませんでした。むしろ消費者として「そこは駄目ですよ」という態度であるべきなのではないか、とかうだうだ考えていたのですが、私が何を考えようがスケジュールは決まったものであり、出された以上その食べ物は美味しく食べるのが最善だと思っています。故に、リリース後はまー楽しいですね、どんだけコンテンツが供給されるんだよ、心が引きこもりの私でも追いついてないぞ。

 VERIVERYがカムバックしました。

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 めちゃめちゃ好きな曲です。

 VERIVERYってパリピ曲なAlright!とかGet Readyを除き、どこか物悲しいというか切なさがうかがえる曲なのがたまらない魅力でして、デビュー直後のSEVENTEENやASTROとかその辺りが通ってきた道の脇道を歩いている、みたいなそういうところを勝手に感じています。何故か必ずどこかしらに悲しみポイントが設けられてるのだなぁ。Tag Tag Tagの場合は、サビがいいですよね…。ミンチャンのパートの最初のとこらへんで「あーなんか切なーい」と思いながら聞いています。

 言いたいことは、その物悲しさが私は好きだよということであり、なんだが私のアイドル観を具現化したような存在、VERIVERY。

 特に好きになったアイドルグループは何故自分にとって特別なのか言葉にしようと思っていて、VIXXなら悲哀の中から見える世界の美しさとか、gugudanなら女の子って色々な風になれるんだよ、音楽って楽しいねということを、ONFはぎゅっとミニマルな世界をのぞき込んでいるようなほっとするとことが特別なんですけれど(今のところ)VERIVERYは物悲しさだと思われます。毎回最終回だよ。そのうちすっとどこかに消えちゃうのだろうな、みたいなところが「ぎゅーーーーーーーん」と来て、なんだか悲しいです。今はその物悲しさをスルメを噛みしめる感じで味わいたいなとか漠然と思って、夏。特に展望が見えません。

 

 

 

…と。

 実はすんごくダラダラ書いたのですが、結局何が言いたいのかよくわからなくなりました。ただ、書いたものを消すのも勿体無いので残しておきます。

 

 

 

 

 

 楽しそうですね私。

 

 MVの感想と曲の感想とダンスの感想をお送りしたいのですが、まずは曲の感想から。例のごとくだらだら綴る文章ですのでご留意ください。

 

 今のところVERIVERYの曲は軒並み好き、本当に、というところで、今作も相変わらず好き、今一番聴いている曲、になってしまいました。重さがちょうどいいんですよね。過度に明るすぎず、重たすぎず。ニュージャックスウィング。MVの雰囲気とは別で先輩グループのVIXXっぽい曲の流れだなと初めて思いました。ラストサビ前の間とかめちゃめちゃVIXXだなと思いました。色々とお気に入りのポイントはあります。

  • ミンチャンの良さが存分のパート
  • ヨンスン&カンミンの新たな一面
  • ヨノさんの深み
  • ケヒョンの安定感
  • ホヨン&ドンホンのラップ陣のどっしり感

といったところでしょうか。順番に。

 まずはミンチャンの良さが発揮されているパートが散りばめられていて良いなぁ…とため息。

  私はミンチャンの中低音ボイスが大の大好きなので、今回の曲はそこらへんあまり活かされていないような気もしないではないですが、ミンチャンめっちゃ頑張っているなぁと思います。音域的にかなりぎりぎりのところだと推察しますが、下はあんなに低いのにここまで出せるものなのだなぁ…という感想。あとは呟きにもあるように、0:26のところの微妙なビブラートというか語尾を揺らすところ~~~~ああいうの~好き~~~(落ち着け)。ミンチャンいい声しているのだけれど、歌だけじゃないそのマルチな才能、能力としては絶対この世の中生き残れる多彩さをもちながら一所に留まらない不安定さが絶妙な魅力になってて、皆さんミンチャンを推しましょう。ますます整ってきたビジュアルを自分からぶち壊しに行く奇人ぽさとか好きになるしかないじゃないですか。

 そしてこれをお読みのヨンスンファンの皆さまこんにちは(読んでくれる人がいればの話なのですが…)。ええ、わかるような気もします、もしかしたら「ああまたヨンスンのパートが少ないわ…」みたいに思われているのかもしれません。が、この曲でもきちんとヨンスンは爪痕を残していると私は思います、というかこれまでの作品でもヨンスンなしには曲が成立しないところありません?私はヨンスンのパート大好きなんですけど。ヨンスンパートの良いところは、そこで良い意味で流れがすっと穏やかになるところです。ちょっとひらけるといいますか、多分それはヨンスンの声の特徴も関係していると思いますが、すっと落ち着くんです。それが無いと最後までがーーーーーーっと突き進むだけの曲になってしまうような気がして、なのでヨンスンパートはVERIVERYの曲のVERIVERYらしさを担っていると思っております。今回の曲で思ったのですが、カンミンちゃんが割と気を抜くとホヨンさんっぽく聞こえちゃうんですよね、聴き分けは出来るのですが似ているなぁと。だからますますヨンスンが目立ちますね。絶対わかりますもん彼の歌声。ファルセットを使ったヨンスンパート聴けるなんて私、嬉しいです。またこれからが楽しみ。

 逆にカンミンさんは今回まー重要人物として台頭してきたわけですが、それでもまだやりすぎないところにこの事務所の上品さを感じてしまう私です(そう感じたいだけなんですけどね)。カンミンさんはまだ私の中で決まりきらないというか、決まりきってないのをしばらくは楽しませて、という感じ。なのでえらいー超えらいー、とだけ言います。にしてもパートが増えたね。ありがたいね。ホヨンペが歌ってもいいんじゃないかと思われるところもあったのに、ちゃんと自分のものにしていますね。

 私はヨノさんの歌声が大好きでして、それがぎゅーっと詰まったのがBメロです。もあーんと歌っているところ。

  これまで好きになったグループのボーカルは思えば線がやや細め、高音がスパッと綺麗に出せるボーカリストが多かったなぁと思うのですが、ヨノさんはまたそれとは異なっていて、細いと太いの中間の太さなのではないかなと思います声の太さが。それを味わうのは例えばサビのようなちょっと高めでばばばーんと歌うところもいいのですが、この曲のBメロなんかはヨノさんのめちゃめちゃ良いところが出ているパートではないかなと思いましたです。なので毎回このパートを楽しみに聴いています。このもわーーーーーんとした感じ、普通にそのままで歌が上手い、ってのが良いと思います。というか全体的にVERIVERY、場数をこなしているのでボーカル力もダンス力も上がっている気がします。1集2集から3集までの上がり方が半端ない。

 ケヒョン君と言えば、日本のショーケースで感じたことに、万能クリエイターミンチャンとはまた異なる万能感を書きましたが、今回もそうで、安定したパフォーマンスを発揮しています。ケヒョン君なんでもできる。2番サビが終わってからのパートはケヒョン君だからこそのパートだなぁと思いました。他のメンバーが歌っているイメージが湧かないです。ミンチャンもケヒョンも、華やかというのとは違いますが、メンバーと声がばっちり一致する特徴的な歌声の持ち主なので場面の切り替えとか出だしとか本当に向いている~って感じ。先輩のVIXXは出だしが結構スロースターターか、もしくは教祖ラビさんがいきなりギア全開にして突入するかどっちかが多い(ちょっと今からVIXX聞いてきます!)。が、VERIVERYはパッとすぐ曲に入り込める感じ?単なる印象ですけれどね。あとドンホン&ホヨンできゃぴっとしてから入るのはお決まりになりつつあるパターンか。もはや歌声の感想ではなく「ケヒョン君観」になってしまうけれど、ダンス&ラップ担当としてドンホン&ホヨン、万能さとクリエイティブさでミンチャン、メインボーカルとしてヨノ、末っ子キャラクターとして未知のカンミンは「でしょうね」という肩書きだと思うのですが、そこにダンス担当かつ圧倒的キャラクターかつふわわんと素朴な歌声担当としてのヨンスン、リードボーカルかつグループの引き締め役のケヒョン君がいることでぐっとグループとしての盤石さができあがるというか、えええい人選、ってなってしまう私がいます。隙が無い(強いて言えば、もう一人歌える子がいると面白いかも)。また場面によって前線に立つメンバーを変えられそうってのがこのグループの好きなところです。知名度的な部分ではカンミン、ダンスではドンホン、舞台に強いのはケヒョンやホヨン、ヨンスン、トークはヨノ、映像制作や普段の笑いの起点はミンチャン、みたいな。は、強い(個人的な意見です)。ケヒョン君のターンで長くなってしまったので次に行きます。ちなみに私はケヒョン君の塩っぽさと笑い上戸っぽいところの読めないキャラクターにドキドキしているなう、です。

 ホヨンさんについては最初の「らーいなーう!!!」が面白くて、そのあたりも楽しみにしながら曲をぐるぐる回しています。VERIVERY、ところどころダサいのがまたいいんだよなぁ(ダサいという表現が妥当なのかは怪しいのですが)。あとハッシュタグのところが好きです。2番は全体的にリズムとパートが入り乱れていて頭がおかしくなりそうで大好きです。今回は割とラップ陣が暴れてなくてその分ボーカル陣頑張れ…!!!って曲です。ラップ陣が要所部分補強している感じ。

 

 だらだら書いているのでまだまだ続きます。次はミュージックビデオ。

 といっても、私は考察する思考体力がないので、最後の最後でぽつりと取り残されたっぽいカンミンさんが可哀そう、という感想ぐらいしかありません。家に入る描写はあるのに出る描写がないのは気になるのですが、多分本当のカンミンは見つけてもらえなかった、そしてカンミン以外は外に出た、なのかなと思います。もしくは全員外に出ることはできなかった、か。タグをつける=形を与える、ということで、見つけてもらえなかったカンミンはTagされなかった、ってことでしょうか。

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この時点で偽カンミンさん

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ここの視線の交錯、ビシビシきますよね、最高の絵

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今気づいたけどカンミンさん、笑い方時々、ド・ギョンス

 多分これも偽カンミンさんなのだけど、こんなに楽しそうならいっそのことみんなで遊んでやれよ。 お化けその他よくわからないもの巻き込んでパーティーだぜ!にしなかったのはVERI-CHILLだからでしょうか。

 歌詞のplay tag(鬼ごっこ)、僕を捕まえて、君を捕まえる、とSNSで使われているハッシュタグを絡めてのミュージックビデオなんですねー、流石。そういうの好きー。

 SNSや動画で積極的にコンテンツを作り発信していくスタイルをとるVERIVERYがこれをやるってのがメタメタというか、ぐぬぬと唸っちゃうところであります。タグをつけるってのはある種のもっともらしい形を与えるということで、だから映像の終盤には見えない存在にもタグがついていたり、見えない存在にタグをつけたことで見える存在にしたわけなのかもしれないけど、ということはタグをつけなければ存在しないのと同じなのかもしれない。彼らは歌詞から見てもわかるようにTag Tag Tagと歌う。捕まえてほしいと思っている。本当の自分を。VERIVERYの名前には「真実の」という意味が込められていて、自分たちの本当の姿、自分たちらしさを発信していこうという意欲が込められているのだとすれば、SNSで用いられている(ハッシュ)タグで自分たちを見える存在にするってのはなかなかそれっぽい。私はこれを最初は「自己批判」と捉えていたのだけど(私は、タグをつけることで初めて可視化されるってのは同意だけど、それでいいのか?というと違うと思う。必ずタグから漏れる何かはある、という考え方だから)自己批判というわけではなかったのかもしれない。自己批判かもしれないと思ったのは、あんまりTag Tag言っていると、痛い目見るよ、というところからだと思われます。必ずしも本当のものをタグできるとは限らない。タグするから本当になるだけで。というと、やっぱり自己批判なのかな、そこらへんはわかりません。このように様々な内容を考察できるのが流石DEGIPEDIといったところです。(なんだかんだ感想を書いてしまいました)

 

 まだまだいきますよ、ダンスパフォーマンス。

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 VERIVERYのダンスパフォーマンス大好きなんですよね私。もうそれはこの振付師さんの振付が好き、の領域です。多分。ミュージックビデオの雰囲気にきちんと沿った振付というのも好印象です。鏡合わせのところが、最初と最後で映っている人物が変わる、とか。右と左が交差する隊形とか、カンミンさんを解き放つラストサビの直前の振りとか。捕まえる、捕まえないという歌詞に合った手をぎゅっとのばしたような振り。曲とダンスとミュージックビデオがきちんと連携が取れている印象を受けました。

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 この文章を書いてる時は個人カムが全員分あがってなかったのであれなのですが(全員分早く見たいなぁ…(オタクの戯言))個人で見るとやっぱり動きの癖は微妙に違うのに引いて全体を見るとばっちり揃って見えるのはそういうダンスなのでしょうね。足運びと腕の振りの角度が揃っているのが見事だと思います。私的VERIVERYダンス感想を更新したので書きます。ドンホン→同じ振りをしたら誰よりも早くキレがある、ホヨン→動きが軽く表情に茶目っ気があり、また違った色気、ミンチャン→頑張ってる、ケヒョン→誰よりも大きく動きパワーでねじ伏せるダンス、ヨノ→素直なダンス、ヨンスン→角度が素晴らしい、カンミン→暴れてる(可愛い)、です。私は特にケヒョン君のダンスが好きなので早く個人カム上がらないかなぁ〜と思ってます。ケヒョンは踊ってても迷わない感じがいいです。

 

 VIXXやgugudanは自治を大事にしそれを「味」と肯定的に捉えてたようなダンスだったのに対し、VERIVERYはホニさんによる統制がなんとなく伺えるダンス…そのホニさんが綺麗なダンスを踊るものだから皆さん綺麗に踊りますよねー。6人がホニさんのダンスに憧れ、ホニさんはその憧れをきちんと受け止められる実力を持ってる、という感じ。だからホニさんの動きがベースにあり、そこに個人の動きの癖が乗っかってるのではないかなぁと思いました。私はダンス詳しくないですけど。VIXXだとNさんもラビさんもレオさんもケンちゃんもほんびんもヒョギも動きが違いすぎる。でもコンセプトを大事にしてるからそれぞれが繋がってるダンスなんだな、と改めて思いましたです。

 

 

「次が楽しみです。どんなのが来るのでしょう」という次への展望を抱く間も無くカムバックされてしまったのですが、この曲をリリースしてさてVERIVERYどうする?というところでしょうか。1集2集とは異なる色味を出したところで、また、最近立て続けに披露したカバーを見る限り君たち何でもできるのですよね、できるから…何やるのだろう。なかなか無い音楽をやってくれてるので、このまま色々な姿を見せて欲しいと思っています。

【アニメ】Netflix放浪旅/賭ケグルイ××『理の女』&ヴァイオレット・エヴァーガーデン第10話

 オタクとは繰り返しの中に快楽を見出せるもの、というのが個人的な意見ですが、何かに夢中になっている方、例えば同じ振付を「あ~~~好き…」と何度も巻き戻しては再生ボタンを押すことはありませんか?あるいは「ここの、表情…さいっっっっこう!!!」と何度も見てしまうことは?ある特定の領域における刺激に対する耐性がついてない、という感じ。私はそうですね、『風の谷のナウシカ』の最初の腐海遊びのシーンがめちゃめちゃ好きで、永遠に王蟲の暴走(クライマックス)に辿り着けません。

 ということでビデオにしろDVDにしろ、「あとで何回でも見られる」にめっぽう弱い。だってずっと見ていられるからです。それを持ち歩ける端末で見られるのでしょう?DVDとかだったら「あービデオデッキの電源つけてー読み込んでー再生してー」という面倒くささが抵抗になってまだこの欲求に抗うことができるけど、スマホじゃそうもいかない。このNetflixというサービス、多分ほどほどにしないと私は廃人になる、そんな危機感を抱きながらどうしても見たかったお話があったので30日間無料トライアル中です。

 

賭ケグルイ××『理の女』感想

 まず言っておくと、生徒会長・桃喰綺羅莉の声優さんが好きなのです~。沢城さんはハスキーでかっこいい声の声優さんなのですが、これまで性別年齢様々な役を演じられていると思います(初めて認識したのはアニメ『テガミバチ』のラグの声)。この素敵な声が生徒会長のキャラクターとばっちり合って「うーーーーこの台詞が聞きたかった!!!」のオンパレードなのです。賭ケグルイはタイトル通り登場人物が狂いっぱなし、ネタか?と思うぐらいの感情の起伏とリアクションが面白い話ですが、そのてっぺんに君臨する桃喰綺羅莉だけが常に淡々と周囲の人間に対し強権を行使しまくる。それを沢城さんの声で聞ける!嬉しい!賭ケグルイはアニメもドラマも声優、俳優さんの演技がとにかくすごいので、その点も魅かれる作品ではありますが(特に蛇喰夢子役の早見さんの演技力がものすごい)。

 そしてこの『理の女』という話が好きです。多く言うとネタバレなので控えます。最初「これはギャンブルなのか」と思ったのですが、そもそもギャンブルとは「賭け事」の意ですから、この塔のゲームも何かを賭けて行われている以上それはギャンブルなのでした。私はどちらかというと「運任せのゲーム」+「何かを賭ける」ものがギャンブルだと思っていたので、知識力が重要になるこのゲームってギャンブルかなぁとそれまでは腑に落ちていなかったのですが。

 この生徒会長・桃喰綺羅莉と生徒会書記の五十嵐清華の関係性がよくわかるエピソードが『理の女』という話らしく、今まで淡々と有能な書記っぷりを披露していた五十嵐清華の狂った部分が露わになるのが好きなところです。

 この二人の関係性、この話のオチ、非常に「百合っぽい」と一般的には解釈されるのかなと思うのですが、私はむしろ、「自分と圧倒的に異なる他者に対する異常な興味関心で繋がれた関係」という視点で非常に気になっているところです。『リズと青い鳥』でも感じましたが、ある二人がいて、お互いに向けられる心のエネルギーがどう考えても同じじゃない、量も質も違う、という関係がちょっと不思議…。むしろその方がしっくりくると思うのですが、ではそうした場合二人はどんな風に関係を維持しているのだろう?その微妙なバランスは?みたいなところが関心の背景にはあるのだと思います。この二人の関係、この先どうなるのでしょう。生徒会長は異常な好奇心があるけどそれはどちらかというと「知識」とか「経験」とかの好奇心であって、そこに「情」は含まれているのか、とか。五十嵐清華への興味と、月の裏側への興味は同じ種類のものじゃないのか、とか。面白い~。

 ま~でもこの話、本当に音楽が素敵で効果的で、すごく良いのです~。五十嵐清華は理をとことん重んじることで最終的には救われた。それは五十嵐清華が「人としてちょっとおかしい」と評されたとしても、そのまま理を重んじて生きれば?というメッセージにも思えて、賭ケグルイという話はさらーっとアニメを見ただけの感想だけど、登場人物たちがのびのびと狂っている、そしてそれが認められているのが良いなぁと思いました。その狂気に親近感が湧かなかったとしても。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン第10話

 一番近くのレンタルショップヴァイオレット・エヴァーガーデンのDVDが無いことから始まったNetflix放浪旅でした。話としてはわかりやすくまっすぐ悲しく素敵な話だと思うのですが、改めて細かく見ていくとまた涙涙涙。そしてそれは最高のアニメーションと声優さんの演技があってのことかと思います。アン役の諸星さんすげえ…お母さん役の川澄さんのこらえた感情が漏れ出している感じも素晴らしかった…。

 「私が嫌な子だから」。これまでのアンの晴れない葛藤や自己嫌悪が滲む名台詞だと思っています。この場合、アンに言わせる台詞の候補はたくさんあると思うしもっと言葉を畳みかけてもいいと思うのですが、これっきりってのがまたね…がーーーーーんときちゃいます。ヴァイオレットに甘えたがり、強気で自己主張ができる可愛らしい女の子。そんなアンのイメージがまたちょっと変わる場面です。お母さん思いの良い子ってのがよくわかるし、アンの本音が一番ぽろっとむき出しになる台詞なのでした。ああ、また泣けちゃう。性懲りもなく何回もこの話見ちゃうかもしれないな…。ちなみに一番好きな場面は第7話、水の上を三歩歩くヴァイオレット、です。うっとりするぐらい、綺麗。

 

 

 ということで、Netflixには色々なアニメやらドラマやら映像コンテンツがあるようです。30日の間に自分の時間を損ねない程度にたくさん見たいと思っています。で、なんとか30日で抜け出すぞ、じゃないと廃人になるぞ私。