根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【VERIVERY】カワサキ・K-POP・ある暑い夏の日/VERIVERY Japan 1st Show ~Let's show who we are~

 行ってきました。

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 このブログとしては久しぶりの更新となります。VERIVERYの日本初単独イベント「VERIVERY Japan 1st Show ~Let's show who we are~」に行ってきました。その模様をお送りいたします。

 が、その前に会場がある川崎をぶらぶらしたのでその模様から。目次を立てるのでめいめい好きなところを読んでいただければ幸いです。ちなみに公演は昼の部のみ参加です。

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【amazarashi】今日は木曜日だけれど『月曜日』はいつでも沁みる

 阿部共実『月曜日の友達』とamazarashi『月曜日』、私が知ったのはどちらが先だろうと思ったら後者だったらしい。

 

 

 漫画『月曜日の友達』は感想を書いているので、amazarashiの『月曜日』について今回は。曲もたいそう好きなのだが、ミュージックビデオが好きなのだということを改めて自覚したのでした。

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 amazarashiは圧倒的に言葉が重い。ガラス細工のように繊細に扱いつつ、迸る歌詞はまるで振り下ろす鈍器のよう。7分近くのミュージックビデオは可愛らしい独特のイラストと言葉が見事に融合していて、正直ひらがなって面白いなぁと思ってしまう。漢字よりひらがなの方が数倍恐怖で、それは多分漢字は男性的でひらがなは女性的という思い込みが作用している。

 10秒ぐらいでピアノの音色に弦楽器の音が重なって、ここで世界がもう構築されているのがすごいなぁと思う。漫画『月曜日の友達』の世界が、音で表現されている。海辺の町。都会から離れたほどほどの否か。空間が開けていて、しかし世界は狭い。緑の匂いと塩気の混じった風が鼻孔をくすぐる。それが、水谷と月野が生きる町の匂いだ。

 この曲のハイライト、あなたは特別という秘めた言葉の告白。一番一番大切な思いを告げて、一気に駆け抜ける言葉たち。映像も併せて今まで抑えていた感情が爆発する感じが、とても好きだなと思う。そして、余韻。ここの水谷と月野のやりとりは漫画には無かったと思うので、いいなぁいいなぁと思いながら最後まで映像を見ることにする。

 

 わかるなぁ、と思って最初はこの曲も聴いていたし漫画も読んだけれど、音楽も芸術も、あらゆる楽しみは人によって色々な楽しみ方、解釈ができると思っていて、この曲を聴きたいときにこの曲を聴くとちょっと頑張れるというか、そういう曲なのでした。要は、意味に引きずられなくてもいいのかなということ。共感は必ずしも必要ない、のか。

 文字、怖い。文字、好き。そういうミュージックビデオです。

 amazarashiは他にはひたすら肉喰っているMVとか、ただスピーカーを眺めるMVとか、確かに言葉なんだな。

 

 浅学は承知で、好きだと、良いのだと言いたい人生だけれど、そういう姿勢はどうなのだろうかとうだうだ考え、それを書かざるを得ないこの業を一体どうしてくれる。お喋りなのです私は。

 

 

【ONF】いいからとっととその歌声に恋して/『Pretty』感想

 忙しさとかタイミングとか色々な要素はありますが、基本的には「書かねば!」みたいな衝動による記事というのは何度か書いたかもしれませんが、最近のトレンドは「溶ける!」だと思います。溶けたら書きます。でろんでろんに脳が柔らかくなるような、そんな甘やかさ、愛しさ、「あああああ~~~~」と悲鳴をあげたら、書く。ということで溶けました

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 詳しくは知りませんが、ラウン大天使様がドラマに出ていらっしゃるのですね?

ONF、ウェブドラマ「ふっくらとした恋愛2」OSTに参加…主題歌「きれいでたまらない」7/14リリース - DRAMA - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

 

 ONFは2月に『WE MUST LOVE』を引っ提げてカムバックして以降あまり音沙汰がないというか、違いますね、私があまり追ってないからですが日本でのイベントにも行けなかったし…でも相変わらず目覚まし時計のアラームは『Complete』を指定していて私は毎朝彼らに叩き起こされています。

 ONFは曲のクオリティを上げるためなのかなんなのか、まあゆったりと活動しているなぁというイメージで、そういうもんだなと思っているので私は割と好意的に感じています。それに多分もうすぐカムバックするでしょう?(よろしくお願いします)

 そして本題、OST(劇中歌)。これも~~~~また~~~~良い~~~~。何故良い曲ばかりなのONF。みんなもっとONFにワイワイ言ってくれよおかしいだろ私とはしゃいで?(←?)この清涼感、このミニマムさというか、なんというか、可愛げがありつつ媚びないというか(あくまで私的感想です)淡々と良い音楽やってくれているONF、もっと評価されるべきだろうよ…。

 ONFの良さって、ぎゅっとコンパクトというかとにかく世界観が「ぎゅっ」と詰まっていそうで部分部分開放的な要素を持ってくるところとか、実力確かな歌唱力が根底にあってとにかくしっかりしているわけです。デビューの勢いそのままに駆け抜けていくぜ、みたいな短距離走型じゃないんですよ、絶対長距離走向き。

 という思いがあるので、あまり音沙汰無くても好きの温度が持続するONFさんです。

 

 『Pretty』はこれがONFの総合力だぜよ!って感じで、これもまた好きです。彼らのファンということもありますが、「ファンッファン…」というイントロ数秒でがしっと心掴まれてしまいました。おっし、この曲も遠慮なく好きになれるぞ。

 今回は特にユト君の声がいい味を出していてな…。ONFってONチーム+ジェイアス先輩がもう全員メインボーカルだろ、という火力でして、さぞかしレッスンをたくさん消化した歌い手さんだろう、という感じのまとまった綺麗な歌い方をするなぁと思っていて、でもそればかりだと、「うまいのだけれどつまらないかな」と思うところに、ラップのワイアットさんと、ダンサーのユト君とラウンさんの声が入ることでま~~~~~~面白い。飽きない。面白いグループなんですね。これは結構何回も言っていると思う。それは決して二人が下手だからじゃなくて、磨かれ方の違いというか、味と技巧のバランスなのかなという気がしています。あるいは声質の問題か。同じ輝く原石があったとして、ユト君やラウンさんの歌い方はやすりで磨ききってない歌い方をしているのだと思います。そしてこれからもやすりでつるっつるには磨かないと思う。そのままで魅力的だからです。そういう感じ。

 私はONFの声が大好きなので、もういくらでもそのボーカルについて書きますが、ボーカル陣だって4人が4人聴き分けしやすい歌い方してそれが全員歌うまさんなんて神がかってません?誰が最前線に立っても大丈夫、だから全員が攻めて全員が守れるグループONF(自分でも何を書いているかわからなくなってきた)。最初のジェイアスさんなんて「あ…イケメン…」「これは…恋…?」な声だし、そのあとのMK君は相変わらず気持ちが良いくらいレモンスカッシュな声で、晴天が似合いすぎる声で、イーション先輩は歌い方がすごく几帳面で繊細なんですよね、歌に命かけてるのがわかる…。そしてラスボス、ヒョジン氏…。最後のサビのシャウトなんて「へへへっ…」と笑うしかない音程の正確さと伸びやかさ。音の照準をガシっと捉えてスパッと射抜く感じが本当に気持ちの良いボーカリスト

 色々と好きなアイドルグループができましたがこのあたりまで「あ~~この部分が~~好き~~~」と思えるのは幸せなことです。音楽が良くて遠慮なく好きになれるグループというのも、私にとっては珍しいものですから。それに色々なグループを好きになれたからこそ、それぞれの良さがずっしりわかって「ああ愛しい!!!(エア抱擁)」になってしまいます…。10年ぐらいで本当に音楽の聴き方が変わってしまったですね。K-POPへの温度も日毎にどんどん変わっていきますが、そのときそのときを楽しみたいと思います。とりあえずこの曲を聴きながらゆるゆると彼らの新曲を待つとします。

 

Pretty

Pretty

  • provided courtesy of iTunes

 

 なお、この曲を聴いた後にこれを聴くと

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 感覚としてはサウナでじんわり汗をかいてから飛び込む水風呂なのでみんなやってみて(温度差がありすぎて脳がシャキッとするよ!の意)

【女王蜂】踊らにゃ損損/『Introduction』

 梅酒ロックとカシスウーロンと白ワインとカシスピーチと芋焼酎ロックとピーチグレープフルーツと最後は梅酒ロック。飲み会に参加することがほぼ無いのでいざ参加すると物珍しく飲めるだけ頼んでしまう。酒の飲み方がわかっていない私。私は酒を嫌悪する。個人的な体験より。だけど一方で酒を飲む私がいる。体質的には飲めるからな。この矛盾というか、そういうモヤモヤ、いささか自分を持て余し、飲み会の後はきまって自己嫌悪に陥る。ああ嫌だ。嫌だ。ぽわわんとした頭なのに最近リリースされた「ドクターマリオ ワールド」でVSモード(見ず知らずの他人と1対1でバトルするモード)では連勝しまくって拍子抜けする。多少破目を外した方が物事はうまくいくのだろうか。わからない。思考は、正常ではないのに。気分を切り替えようとYouTubeを開く。

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 ぬ。

 

 お。

 

 おおおう。

 

 

 なんだか元気が出てきた(あなた酔っていますよ)。

 私の葬式で、この曲流してほしい。そんな曲だなぁ…と、ぱっと思ってしまった。

 この感覚何かに似ているなあ、と思ったら

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 これだった。

 

 誰もいない夜道。本来なら車が通る車道の真ん中を歩く私は、さながらランウェイをカツカツと歩くモデル。いいぞ。今日、この瞬間だけは、味わう全能感。そんな輩がきっと危ないことをするのだろう。最近の若者は本当にロクなことをしないね。これだから云々。町中に灯油をぶち撒く前に、私はきちんとおうちに帰ることができました。

 踊ろう、食べよう。好きな服を着よう。好きなことを書こう。世界で一番「イケている」人間になろう。そんなことを馬鹿みたいに真面目に考えているのだもの。私ったらイケてない。踊るって何を?でも、踊りたい。

  

 ちなみに、映画『東京喰種【S】』主題歌なのですが、ぜひ劇場でエンドロールで流れるであろうこの曲を聴きたい(本編は見ても見なくてもいいけど。この曲が流れるエンドロールだけ見たい、なんて思うことありませんか?)

【IMFACT】この街の雰囲気とここにはいない人/『Please Be My First Love』感想

 ということで、急にどうしたという感じだが、感想を書きます。

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 思考の連鎖のはじまりを辿ると、多分これなんだな。

 

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 これはポルノグラフィティのお二人がただ街を歩いてライブハウスに辿り着いて、というミュージックビデオで、フルバージョンではないのだけれど街をテクテクしている感じがいいなぁと思った。これはきちんとタイミングを考えられていてリハーサルとかもされている「作られた散歩」なわけだけれど、それでも良いと思って、何気ない街並みが映像として切り取られただけでなんだか愛おしく思えちゃう魔法が良いのだと思われ。

 

 街、町、まち、ね…。

 

 話をIMFACTに戻そう。

 この曲との出会いはこちら。

dorian19.hatenadiary.jp

 

「初恋をお願い」は、みんなで腕を波波する振付があってそれが良くて…テホくん思い浮かべながら聴いてる我(2回目)

【IMFACT】音源からこぼれたものがぶつかってきた至福の時間/「IMFACT LIVE TOUR 2019」レポ - 根津と時々、晴天なり

 

 オタクだなぁ自分、と思うのはこういうときで、「オタク」って粘着質な人種だと思う。同じものを繰り返し繰り返しビデオテープが擦り切れるほど再生してもなおそこに快楽を見いだせるのがオタクであって、繰り返し「ここがいいよね!」と言えてしまう。ということで3か月経ってもまだまだ思う、IMFACTのライブ良かったよね。そしてこの曲大好きになっちゃったよね。これからも何度も言うぞ。

『Please Be My First Love』(私の初恋をお願い、か)。

・・・。

 

恋がしてえええええ(←!?)

 

 恋がしたくなる曲ですね。恋っていいもんなんだよね、と思わせてくれる曲ですね。そこら辺考えるとなんだか悲しくなっちゃうのであまり深入りしませんけどね。恋ってどうしたらできるようになるのでしょうね。

 IMFACTの良さがぎゅぎゅぎゅっと詰まっているというか、そんなこと言えるぐらいIMFACT知っているのかよお前はと聞かれたら多分知らないですけれど。テンション爆上げパーティソングもヤバいですが、多分私にとってのIMFACTはこの初恋をお願いになってしまった。それこそ、私にとっての「IMFACTの初めて」はこの曲なんだ。

 ジェオプさんテホさんサンくんのボーカル陣の歌声って結構統一感があると思っていて、この曲の雰囲気がめちゃめちゃ似合っていると思っている。あとしっとりと歌声に浸れるところが多分好きでそこにウンジェさんの煮詰めた飴色みたいな声とジアンさんの灰色の声がまー絡んでて良いじゃないですか。テンション爆上げ曲も最高なのですがね(大事なことなので2回目)

 何より~ミュージックビデオが~~~良い~~~~(泣)

 みんなかっこよくて、可愛い~~~~。こんな人が街中歩いていたら恋する~~~~多分~~~~という画力で、私はこのミュージックビデオが大好きです。内容としてはIMFACTのメンバーが大阪の街を練り歩きショッピングに楽しみウンジェさんおめでとう!ですね。あと絶対視聴者は疑似恋愛しているでしょう、しているよね?してません?私はしてる!(突然の告白)帽子をかぶったテホ君可愛い。なんとなく背が低い人の雰囲気で可愛い。ジアンさんきゅるんきゅるんで小動物だと見まごう。サン君、マジで近所の優しくちょっとチャラいお兄さんポジションで軽率に恋させてほしい。ジェオプさん顔がかっこいいのは知ってたあと服装が好きそして冒頭スマホのゲームに熱中しているのが挙動が怪しくて笑う。そしてウンジェさん愛されまくってて可愛い可愛い超かわいい。

 

 そんな風にはしゃぐ一方で、私の街にはIMFACTはいねーんだよな、ということを思い知らされちょっとだけ落ち込む。落ち込むというか、このミュージックビデオの世界もそれはそれだけのものであり、「ここにはいない人」なんだ。

 それは「こんなかっこいい人に恋をしたい」「でもこんなかっこいい人はいない」の落ち込みではない、と思う。最初の方で書いた街の切り取られ方の問題。

 同じ街なのに、映像で歩いた、使われた街をきっと私が歩いても、映像を見て感じた「いいなぁ」という感覚は得られないような気がする。得られない代わりにもっと細かいことに気づくだろう。音とか匂いとか。細かなところに。切り取るから綺麗なのだと思う。その辺り盆栽や生け花と通ずるものがあるのだろうか、いや、無いかな。わからないな。切り取られた世界の中で動く彼らに愛しさを感じるのであって、切り取られていない世界で往来する人々には果たして愛着を持てるのか云々。書いていてわけがわからなくなってしまった。

 映像で切り取られた世界はなんだか美しく見えてしまう。私が実際に見るとそれほどでもない。これって不思議だね。ということと、IMFACTの『Please Be My First Love』は良いぞ、という話でした。

 ま、私の町でIMFACTは歩いてないってことは間違いがない。

【お出かけ】郷さくら美術館と附属自然教育園に行ってきた

 書きたいときに書けばいいのであって、今書きたいから今書く。中目黒にある郷さくら美術館と、白金にある国立科学博物館附属自然教育園に行ってきたというお話。

 

 出不精の私であるが、これまでの傾向として「えー行きたいかも」と声に出した場合7割くらいは行くような気がしている。

  ということで行ってきた。

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中目黒駅から徒歩5分かからないくらい

 落ち着いた雰囲気のこじんまりとした美術館。平日ということもあってゆったりと見れる。施設もすごく綺麗。現代日本画専門の美術館です。

 この1,2年で美術館に行くようになったのだけれど、それはアイドルのライブに行けるようになった理由と同じものであって、つまりその場で体験しきれないこと、覚えてられないことに関しては潔く諦めろ、という境地に達することができたからだと思う。以前はすべてを見て、すべてを覚えていられないことが悔しくて、すごくストレスだった。でもそんなことでストレスを感じていたら身がもたないし、楽しみがどんどん遠ざかって行ってしまうことに気づいて、私はライブにも美術館にも行くようになった。楽しみの方を優先させ、遠慮なく忘れることにしたのだ。去る者追わず。

 ということで、結構忘れてしまっている部分もあるのだけど、忘れたくない絵でポストカードが販売されているものについては買ってみた。3枚。それを大切に大切に、いつも使っているノートのポケットに入れておく。嬉しいなぁ。

 日本画はまったく知らない人間だけれども、日本画ってこんなことができるのかぁという新しい気づきを得た。何より油絵じゃないからキャンバスに描かない。私はどうやらキャンバスにべっとりと塗られた絵の具とキャンバスのざらっとした感じ、筆のタッチなどを見るのが好きであるようだけれど、日本画はまたちょっと違う楽しみ方ができる。塗られ方が異なる。均一?ともまた違うのだけれども…。それに全体的にとても柔らかいなと思いました。ぼんやり、とも違うのであります。日本画にもちょっとだけ興味が湧いてきた。

 

 場所を移動する。

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川、嬉しくなっちゃう

 こちらが目黒川。目黒川といえば桜の季節になると度々テレビ等で取り上げられる桜の名所。さぞかし綺麗なのでしょうが、人も多そうだ。夜桜なら比較的人は少ないだろうか。それでもきっと各所で宴会騒ぎだろうなぁ。

 桜の季節じゃなくても綺麗な場所で、頭上に桜の木の緑が生い茂る川沿いの道も大変良いものでした。ここから歩いて白金の方に移動します。40分くらい。

 

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 次の目的地はこちら。

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 本当の本当は、自然教育園に行った後東京都庭園美術館にも行きたかったのですが、気温30℃近くをがっつり歩いてしまったことで疲労困憊、泣く泣く断念することに。自分、もう若くない、と思う。

 

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 入園料310円。思うけれども、安い。安い。いいのか。もっと払うぞ?という気分になる。310円ってセブンイレブンのサンドイッチ、チキンカツサンド(税込み318円)より安いわけだ。

 

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 不覚にも、近所のスーパーに行くような服装で白金の街を徘徊することになり、サンダルで園内を散策することになってしまったが、一応歩く場所はこのようにルートが確保されているのでサンダルでもいける。おすすめはしない。

 

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 自然教育園の片面に沿う形で首都高が走っているはずなのだが、騒音がほぼない。木々が吸い取っているからだと思うけれど、本当にここは東京23区ですかとなる。

 

 なんとなく緑が恋しいというか時々森林浴がしたくなるのは、多分人込みの中だと人間のことについて考えなければならないからで、それはそれで良いけれどたまには息抜きがしたい。ということで、植物園然り大きな公園然り、探せば色々あるもんだなという感じ。庭園美術館も、そのうちリベンジするぞ。

【OMG】その愛くるしさに溺れて溶けろ/『Touch My Heart』感想 他

 7月3日(水)朝。人形をかろうじて保ちながら私はなんとか通勤しようと必死であった。意識しないと、溶ける。人の形を保てる気がしない。頑張れ、頑張るんだ私。なんで溶けそうかって?『OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM』を聴きながら通勤していたからだよ!

 ということで、おまごるちゃんことOH MY GIRLが日本でのアルバム二作目をリリースしました。既存曲のJapanese.verで揃えた1stに対して2ndは既存曲のJapanese.verと日本オリジナル楽曲を織り交ぜた作品となりました。このあたりは、おまごる陣営がどんな戦略で行きたいのか、私はビジネス的なことはわかりません。なのでおまごるちゃんたちに「こうしてほしい」と思うこともあまりありません。出された美味しそうな料理を存分に楽しむ、みたいなスタンス。が思ったことがあったので、それについては書いておきます。

 

「OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM」というネーミングについて

 そのままストレートすぎるこのアルバムネーミング、いざそちらの手札が開示されたあとではこれもアリだなぁと思ってしまったのが事実です。というのも、このネーミング、もう無印すぎて意味すら解釈すら持たなくて、そんな無味無臭な感じが粒がそろった既存曲のJapanese.verを強引にもまとめてしまうのですから。むしろ既にリリースされた曲の日本語版を寄せ集めて(という表現はやや棘がある言い方ですが)パッケージするようなことをしていれば致し方がない、というかこれ以上のネーミングは無いと思います。

 この「意味をもたせる」というのは「コンセプトを立てる」ということと同義なのかなと思うのですが、わざわざ日本という隣国でアルバムをリリースするために様々な候補が挙げられるコンセプト案の中から1つを消費するのか。私はK-POPアイドルに何かを強く求めようとは思っていないけど、それでも好きなアイドルを私がさっぱりする方法で応援したいと思っていて、「さっぱりする」ということはつまり「驚き」「感動」がそこにはあって、おまごるちゃんたちのこれからの活動が楽しみなところではあります。驚きが、欲しかったりする。

 何が言いたいかというと、おまごるちゃんたち、次の一手はどうする?ということです。日本でどう売るかってのはすごく難しいよな。何か無理なことはせず工夫で面白いことができないかなと思うのですが。今のところの売り方はそれこそ1月のコンサートで感じた「体育会系」「パワーごり押し」という感じで、スタミナがある彼女たちらしいといえばらしいのかもしれないけれど、それで過剰に消耗することが無いようにと願っています(リリースイベント、軒並み行ってない人間の戯言です)。

 

歌詞がすごいぞ、おまごる

 おまごるちゃんの日本活動の特筆できることは「日本語歌詞がすげえ」だと思います。それをひしひしと感じる1stと2ndでして、1stで「おおおおう」とどよめいた私の心は、そのまま2ndでも健在です。すげえ。

 特に私が感動したのは、Coloring Bookです。

 私は和訳されたものを読んでそこで歌われていることを理解していますが、Coloring Bookという曲は空想と現実の濃度が本当に微妙なラインを突いてる曲だなぁ、というか、空想をきちんと空想のまま、可笑しさを可笑しいまま歌う曲じゃないですか。ちょっと抽象的だなぁと思うことを、日本語バージョンでもそのまま捉えていて、本当にすごいなぁと思いました。音のつながりが滑らかだし、日本語の発音がきれいで癖がないので本当に聴きやすいおまごるちゃんたち。花火(Remember Me)なんて、1stアルバムの先頭バッターということもあるし、本当に滑らかで良い曲なので日本語バージョンの方が聴いている始末。細かいですけれど、ビニちゃんの「砂粒みたいな記憶だって~♪」の「すなつぶみたいな」の発音が好きの好きすぎるのです。

 あとこれ。

  溶ける。

 

 そうだ。多分日本語で歌うことを消化するにとどまらず、聴く者の心に「あ~~~~~~可愛い~~~~~♪」の感情を喚起できるたぷたぷの余裕が多分ヤバさの秘密なのだろう。

 

『Touch My Heart』を聴いて溶けやがれ

 既存曲の日本語バージョンがやばいぞすごいぞ!ばかり言っていますが、日本オリジナル楽曲も負けてはおりません。『抱きしめるの』は、聖母っぷりがすごくて「いいんですか、聴いて…?」という気分になってしまう。特にイントロが。そのタイトル通り「抱きしめられた」ような温かさを感じつつ、そこに甘えさせない厳しさがなんとなくミミちゃんパートを聴いていると存在していて、それは私の「ミミちゃん観」故なのですが、彼女めちゃめちゃ強いというか、ちゃきちゃきっとした器量よしのお姉さんじゃないですか。にゃはははって大口あけて太陽の光のようにぴかーんと笑っている人で、ぴしっと決意滲ますミミちゃんパートを聴くと自然としゃきっとせざるを得ないという、一体私は何を書いているのだろう。ミミちゃんのパートが好き好きの好きです。

 そして『Touch My Heart』です。これが個人的脳内溶け溶けソングなのでおすすめしています。ずっと聴いてしまっている。まず開始3秒でこれです。

  

 なんでしょう。ちょっとシュワっとした感じが入っている「もぉしもし?」で、溶ける。この「もぉしもし」に会うためにエンドレスリピートしてしまう。

 そしてサビは、ビニちゃん→スンヒ嬢→キャンディリダのトリプルコンボだドン、ですが、ここの流れも「うーん♪」とメロメロにならざるを得ない。

 私はおまごる楽曲におけるビニちゃんの存在は無くてはならない(もちろん誰もが欠けてはならんのですが)声だと思っていて、そのビニちゃんの声の良さが存分に出ているパートだと思います。ちょっと高めのパートを何度も何度もリテイク重ねて作り上げていった、そんな積み重ねを感じるその歌いこなしが好きです。声の抜け加減とか好きなんです。「ドキドキするほど~♪」の「ほ」のところとか。

 そして安定の上手さ、スンヒさん。スンヒは先ほどの「みんな知ってるよね~♪」のように、語尾にスンヒらしい可愛さが詰まっているのが最高に好きです。サビだと「離さないでね~♪」の「ね~♪」のところとかスンヒすぎると思う。溶ける。

 そしてラスボスはキャンディリダことヒョジョンさん。まずはこちらの呟きを。

  もうここが珠玉のパートといっても過言ではない。聴いてて毎回楽しみすぎる。ヒョジョンさんというのも、もう気持ちが良いほどに上手く伸びやかに歌う人ですが、スンヒのパワーさとは別で私はもう少し現実的というかぱっきりしている声だなと思っています。形があるというか、線がくっきりしている感じ。なのでちょっと力をこめちゃうと本当にくっきりなる。このパートでいうと「ゆずれないわ」の「わ」がちょっと力が入っているのでそれだけで優雅に歌っているけれど「マジ譲れないぜ」感が出て最高なんです。にっこり「んふふふ」と笑っているのに目が笑ってないヒョジョン姉さまが浮かんで良いですね。

 ユアたまについては「知らないあなたを~♪」の持っていき方がすごくユアたまらしくてうううと呻いてしまいました。ユアたまって歌い方?流れがすごくユアたま。アリンちゃんはあれですね、一歩二歩がすごいなと思いました。

 日本語になっても、やっぱり可愛い、それぞれの歌い方がちゃんと楽曲に染みこんでいるのに発音が滑らかってこと、おまごるはいいぞ。

 

一歩二歩について

 きっとおまごるファンの誰しもがドキドキわくわく胸躍らせたでしょう『一歩二歩』についても、やはり触れなければなりません。正直に言えば期待が大きすぎて、あるいは、原曲が名曲すぎて少々肩透かし(という表現はあまり好きではありませんが)でした。別の言葉で表現するなら「驚き」はなかった。完全に私の聴き方なのでスルーしていただきたいのですが、一番初めに聴いたときちょっとだけブツ切り感を感じてしまいました。期待が大きすぎたっぽい。あるいは原曲を聴きこみすぎた。音が途切れるのか意味が途切れるのかわかりませんが。ドゥバドゥバ以前と以後で分断された感じに聴こえるのかなと思いましたが、個人的感想です。にしてもサビはすごく歌いにくそうなのに綺麗に歌っているなぁ…ボーカル陣。

 そしてこの曲で「あ~~~~~」ととろけたのは、ラストサビへのつなぎの部分、アリン嬢の「あとちょっと Oh もうちょっと」というところ。アリンさんがアリンすぎる。アリンさんのボーカルの良さが十二分に出ていてその糖分たっぷりふわふわな「あとちょっと」に溶けました。皆さんぜひ溶けてください。

 

 

 ということで、感想はこの辺で終わりにしたいと思います。たくさんの溶けポイントがあるアルバムとなっています。溶けましょう。私はTwilightからのSixteenが好きです。マジでいい曲なのでいいから世界、聴け。聴いてくれ。

 

※アルバムジャケット 、7人!って感じだし綺麗だなぁと思うのだけれど、それこそコンセプトが不在で本当にもったいないというかウズウズする。おまごるちゃん、宝石とか熱帯魚コンセプトやってくれませんか?でもおまごるちゃんは、物質的なものじゃなくてもうちょっと抽象的な、概念をコンセプトする方がなんだかしっくりくる。

 

OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM(初回限定盤B)(DVD付)(特典なし)