根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【VERIVERY】『Tag Tag Tag』感想

 見たいものが思わぬ形で供給されることによる驚きと喜び。それをひしひしと味わっております。どうもこんにちはVERRERです(VERRERとはVERIVERYのファンの総称)。

 

 今回については前作をリリースして活動を終えてからの時間があまりに無さ過ぎ、かつ、それ以外の海外スケ等もあったことから「嬉しい」より「マジでお前ら大丈夫か(色々な意味で)」が勝ってしまい直前までまったくテンションが上がりませんでした。むしろ消費者として「そこは駄目ですよ」という態度であるべきなのではないか、とかうだうだ考えていたのですが、私が何を考えようがスケジュールは決まったものであり、出された以上その食べ物は美味しく食べるのが最善だと思っています。故に、リリース後はまー楽しいですね、どんだけコンテンツが供給されるんだよ、心が引きこもりの私でも追いついてないぞ。

 VERIVERYがカムバックしました。

youtu.be

 

 めちゃめちゃ好きな曲です。

 VERIVERYってパリピ曲なAlright!とかGet Readyを除き、どこか物悲しいというか切なさがうかがえる曲なのがたまらない魅力でして、デビュー直後のSEVENTEENやASTROとかその辺りが通ってきた道の脇道を歩いている、みたいなそういうところを勝手に感じています。何故か必ずどこかしらに悲しみポイントが設けられてるのだなぁ。Tag Tag Tagの場合は、サビがいいですよね…。ミンチャンのパートの最初のとこらへんで「あーなんか切なーい」と思いながら聞いています。

 言いたいことは、その物悲しさが私は好きだよということであり、なんだが私のアイドル観を具現化したような存在、VERIVERY。

 特に好きになったアイドルグループは何故自分にとって特別なのか言葉にしようと思っていて、VIXXなら悲哀の中から見える世界の美しさとか、gugudanなら女の子って色々な風になれるんだよ、音楽って楽しいねということを、ONFはぎゅっとミニマルな世界をのぞき込んでいるようなほっとするとことが特別なんですけれど(今のところ)VERIVERYは物悲しさだと思われます。毎回最終回だよ。そのうちすっとどこかに消えちゃうのだろうな、みたいなところが「ぎゅーーーーーーーん」と来て、なんだか悲しいです。今はその物悲しさをスルメを噛みしめる感じで味わいたいなとか漠然と思って、夏。特に展望が見えません。

 

 

 

…と。

 実はすんごくダラダラ書いたのですが、結局何が言いたいのかよくわからなくなりました。ただ、書いたものを消すのも勿体無いので残しておきます。

 

 

 

 

 

 楽しそうですね私。

 

 MVの感想と曲の感想とダンスの感想をお送りしたいのですが、まずは曲の感想から。例のごとくだらだら綴る文章ですのでご留意ください。

 

 今のところVERIVERYの曲は軒並み好き、本当に、というところで、今作も相変わらず好き、今一番聴いている曲、になってしまいました。重さがちょうどいいんですよね。過度に明るすぎず、重たすぎず。ニュージャックスウィング。MVの雰囲気とは別で先輩グループのVIXXっぽい曲の流れだなと初めて思いました。ラストサビ前の間とかめちゃめちゃVIXXだなと思いました。色々とお気に入りのポイントはあります。

  • ミンチャンの良さが存分のパート
  • ヨンスン&カンミンの新たな一面
  • ヨノさんの深み
  • ケヒョンの安定感
  • ホヨン&ドンホンのラップ陣のどっしり感

といったところでしょうか。順番に。

 まずはミンチャンの良さが発揮されているパートが散りばめられていて良いなぁ…とため息。

  私はミンチャンの中低音ボイスが大の大好きなので、今回の曲はそこらへんあまり活かされていないような気もしないではないですが、ミンチャンめっちゃ頑張っているなぁと思います。音域的にかなりぎりぎりのところだと推察しますが、下はあんなに低いのにここまで出せるものなのだなぁ…という感想。あとは呟きにもあるように、0:26のところの微妙なビブラートというか語尾を揺らすところ~~~~ああいうの~好き~~~(落ち着け)。ミンチャンいい声しているのだけれど、歌だけじゃないそのマルチな才能、能力としては絶対この世の中生き残れる多彩さをもちながら一所に留まらない不安定さが絶妙な魅力になってて、皆さんミンチャンを推しましょう。ますます整ってきたビジュアルを自分からぶち壊しに行く奇人ぽさとか好きになるしかないじゃないですか。

 そしてこれをお読みのヨンスンファンの皆さまこんにちは(読んでくれる人がいればの話なのですが…)。ええ、わかるような気もします、もしかしたら「ああまたヨンスンのパートが少ないわ…」みたいに思われているのかもしれません。が、この曲でもきちんとヨンスンは爪痕を残していると私は思います、というかこれまでの作品でもヨンスンなしには曲が成立しないところありません?私はヨンスンのパート大好きなんですけど。ヨンスンパートの良いところは、そこで良い意味で流れがすっと穏やかになるところです。ちょっとひらけるといいますか、多分それはヨンスンの声の特徴も関係していると思いますが、すっと落ち着くんです。それが無いと最後までがーーーーーーっと突き進むだけの曲になってしまうような気がして、なのでヨンスンパートはVERIVERYの曲のVERIVERYらしさを担っていると思っております。今回の曲で思ったのですが、カンミンちゃんが割と気を抜くとホヨンさんっぽく聞こえちゃうんですよね、聴き分けは出来るのですが似ているなぁと。だからますますヨンスンが目立ちますね。絶対わかりますもん彼の歌声。ファルセットを使ったヨンスンパート聴けるなんて私、嬉しいです。またこれからが楽しみ。

 逆にカンミンさんは今回まー重要人物として台頭してきたわけですが、それでもまだやりすぎないところにこの事務所の上品さを感じてしまう私です(そう感じたいだけなんですけどね)。カンミンさんはまだ私の中で決まりきらないというか、決まりきってないのをしばらくは楽しませて、という感じ。なのでえらいー超えらいー、とだけ言います。にしてもパートが増えたね。ありがたいね。ホヨンペが歌ってもいいんじゃないかと思われるところもあったのに、ちゃんと自分のものにしていますね。

 私はヨノさんの歌声が大好きでして、それがぎゅーっと詰まったのがBメロです。もあーんと歌っているところ。

  これまで好きになったグループのボーカルは思えば線がやや細め、高音がスパッと綺麗に出せるボーカリストが多かったなぁと思うのですが、ヨノさんはまたそれとは異なっていて、細いと太いの中間の太さなのではないかなと思います声の太さが。それを味わうのは例えばサビのようなちょっと高めでばばばーんと歌うところもいいのですが、この曲のBメロなんかはヨノさんのめちゃめちゃ良いところが出ているパートではないかなと思いましたです。なので毎回このパートを楽しみに聴いています。このもわーーーーーんとした感じ、普通にそのままで歌が上手い、ってのが良いと思います。というか全体的にVERIVERY、場数をこなしているのでボーカル力もダンス力も上がっている気がします。1集2集から3集までの上がり方が半端ない。

 ケヒョン君と言えば、日本のショーケースで感じたことに、万能クリエイターミンチャンとはまた異なる万能感を書きましたが、今回もそうで、安定したパフォーマンスを発揮しています。ケヒョン君なんでもできる。2番サビが終わってからのパートはケヒョン君だからこそのパートだなぁと思いました。他のメンバーが歌っているイメージが湧かないです。ミンチャンもケヒョンも、華やかというのとは違いますが、メンバーと声がばっちり一致する特徴的な歌声の持ち主なので場面の切り替えとか出だしとか本当に向いている~って感じ。先輩のVIXXは出だしが結構スロースターターか、もしくは教祖ラビさんがいきなりギア全開にして突入するかどっちかが多い(ちょっと今からVIXX聞いてきます!)。が、VERIVERYはパッとすぐ曲に入り込める感じ?単なる印象ですけれどね。あとドンホン&ホヨンできゃぴっとしてから入るのはお決まりになりつつあるパターンか。もはや歌声の感想ではなく「ケヒョン君観」になってしまうけれど、ダンス&ラップ担当としてドンホン&ホヨン、万能さとクリエイティブさでミンチャン、メインボーカルとしてヨノ、末っ子キャラクターとして未知のカンミンは「でしょうね」という肩書きだと思うのですが、そこにダンス担当かつ圧倒的キャラクターかつふわわんと素朴な歌声担当としてのヨンスン、リードボーカルかつグループの引き締め役のケヒョン君がいることでぐっとグループとしての盤石さができあがるというか、えええい人選、ってなってしまう私がいます。隙が無い(強いて言えば、もう一人歌える子がいると面白いかも)。また場面によって前線に立つメンバーを変えられそうってのがこのグループの好きなところです。知名度的な部分ではカンミン、ダンスではドンホン、舞台に強いのはケヒョンやホヨン、ヨンスン、トークはヨノ、映像制作や普段の笑いの起点はミンチャン、みたいな。は、強い(個人的な意見です)。ケヒョン君のターンで長くなってしまったので次に行きます。ちなみに私はケヒョン君の塩っぽさと笑い上戸っぽいところの読めないキャラクターにドキドキしているなう、です。

 ホヨンさんについては最初の「らーいなーう!!!」が面白くて、そのあたりも楽しみにしながら曲をぐるぐる回しています。VERIVERY、ところどころダサいのがまたいいんだよなぁ(ダサいという表現が妥当なのかは怪しいのですが)。あとハッシュタグのところが好きです。2番は全体的にリズムとパートが入り乱れていて頭がおかしくなりそうで大好きです。今回は割とラップ陣が暴れてなくてその分ボーカル陣頑張れ…!!!って曲です。ラップ陣が要所部分補強している感じ。

 

 だらだら書いているのでまだまだ続きます。次はミュージックビデオ。

 といっても、私は考察する思考体力がないので、最後の最後でぽつりと取り残されたっぽいカンミンさんが可哀そう、という感想ぐらいしかありません。家に入る描写はあるのに出る描写がないのは気になるのですが、多分本当のカンミンは見つけてもらえなかった、そしてカンミン以外は外に出た、なのかなと思います。もしくは全員外に出ることはできなかった、か。タグをつける=形を与える、ということで、見つけてもらえなかったカンミンはTagされなかった、ってことでしょうか。

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この時点で偽カンミンさん

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ここの視線の交錯、ビシビシきますよね、最高の絵

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今気づいたけどカンミンさん、笑い方時々、ド・ギョンス

 多分これも偽カンミンさんなのだけど、こんなに楽しそうならいっそのことみんなで遊んでやれよ。 お化けその他よくわからないもの巻き込んでパーティーだぜ!にしなかったのはVERI-CHILLだからでしょうか。

 歌詞のplay tag(鬼ごっこ)、僕を捕まえて、君を捕まえる、とSNSで使われているハッシュタグを絡めてのミュージックビデオなんですねー、流石。そういうの好きー。

 SNSや動画で積極的にコンテンツを作り発信していくスタイルをとるVERIVERYがこれをやるってのがメタメタというか、ぐぬぬと唸っちゃうところであります。タグをつけるってのはある種のもっともらしい形を与えるということで、だから映像の終盤には見えない存在にもタグがついていたり、見えない存在にタグをつけたことで見える存在にしたわけなのかもしれないけど、ということはタグをつけなければ存在しないのと同じなのかもしれない。彼らは歌詞から見てもわかるようにTag Tag Tagと歌う。捕まえてほしいと思っている。本当の自分を。VERIVERYの名前には「真実の」という意味が込められていて、自分たちの本当の姿、自分たちらしさを発信していこうという意欲が込められているのだとすれば、SNSで用いられている(ハッシュ)タグで自分たちを見える存在にするってのはなかなかそれっぽい。私はこれを最初は「自己批判」と捉えていたのだけど(私は、タグをつけることで初めて可視化されるってのは同意だけど、それでいいのか?というと違うと思う。必ずタグから漏れる何かはある、という考え方だから)自己批判というわけではなかったのかもしれない。自己批判かもしれないと思ったのは、あんまりTag Tag言っていると、痛い目見るよ、というところからだと思われます。必ずしも本当のものをタグできるとは限らない。タグするから本当になるだけで。というと、やっぱり自己批判なのかな、そこらへんはわかりません。このように様々な内容を考察できるのが流石DEGIPEDIといったところです。(なんだかんだ感想を書いてしまいました)

 

 まだまだいきますよ、ダンスパフォーマンス。

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 VERIVERYのダンスパフォーマンス大好きなんですよね私。もうそれはこの振付師さんの振付が好き、の領域です。多分。ミュージックビデオの雰囲気にきちんと沿った振付というのも好印象です。鏡合わせのところが、最初と最後で映っている人物が変わる、とか。右と左が交差する隊形とか、カンミンさんを解き放つラストサビの直前の振りとか。捕まえる、捕まえないという歌詞に合った手をぎゅっとのばしたような振り。曲とダンスとミュージックビデオがきちんと連携が取れている印象を受けました。

youtu.be

 この文章を書いてる時は個人カムが全員分あがってなかったのであれなのですが(全員分早く見たいなぁ…(オタクの戯言))個人で見るとやっぱり動きの癖は微妙に違うのに引いて全体を見るとばっちり揃って見えるのはそういうダンスなのでしょうね。足運びと腕の振りの角度が揃っているのが見事だと思います。私的VERIVERYダンス感想を更新したので書きます。ドンホン→同じ振りをしたら誰よりも早くキレがある、ホヨン→動きが軽く表情に茶目っ気があり、また違った色気、ミンチャン→頑張ってる、ケヒョン→誰よりも大きく動きパワーでねじ伏せるダンス、ヨノ→素直なダンス、ヨンスン→角度が素晴らしい、カンミン→暴れてる(可愛い)、です。私は特にケヒョン君のダンスが好きなので早く個人カム上がらないかなぁ〜と思ってます。ケヒョンは踊ってても迷わない感じがいいです。

 

 VIXXやgugudanは自治を大事にしそれを「味」と肯定的に捉えてたようなダンスだったのに対し、VERIVERYはホニさんによる統制がなんとなく伺えるダンス…そのホニさんが綺麗なダンスを踊るものだから皆さん綺麗に踊りますよねー。6人がホニさんのダンスに憧れ、ホニさんはその憧れをきちんと受け止められる実力を持ってる、という感じ。だからホニさんの動きがベースにあり、そこに個人の動きの癖が乗っかってるのではないかなぁと思いました。私はダンス詳しくないですけど。VIXXだとNさんもラビさんもレオさんもケンちゃんもほんびんもヒョギも動きが違いすぎる。でもコンセプトを大事にしてるからそれぞれが繋がってるダンスなんだな、と改めて思いましたです。

 

 

「次が楽しみです。どんなのが来るのでしょう」という次への展望を抱く間も無くカムバックされてしまったのですが、この曲をリリースしてさてVERIVERYどうする?というところでしょうか。1集2集とは異なる色味を出したところで、また、最近立て続けに披露したカバーを見る限り君たち何でもできるのですよね、できるから…何やるのだろう。なかなか無い音楽をやってくれてるので、このまま色々な姿を見せて欲しいと思っています。