根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【女王蜂】踊らにゃ損損/『Introduction』

 梅酒ロックとカシスウーロンと白ワインとカシスピーチと芋焼酎ロックとピーチグレープフルーツと最後は梅酒ロック。飲み会に参加することがほぼ無いのでいざ参加すると物珍しく飲めるだけ頼んでしまう。酒の飲み方がわかっていない私。私は酒を嫌悪する。個人的な体験より。だけど一方で酒を飲む私がいる。体質的には飲めるからな。この矛盾というか、そういうモヤモヤ、いささか自分を持て余し、飲み会の後はきまって自己嫌悪に陥る。ああ嫌だ。嫌だ。ぽわわんとした頭なのに最近リリースされた「ドクターマリオ ワールド」でVSモード(見ず知らずの他人と1対1でバトルするモード)では連勝しまくって拍子抜けする。多少破目を外した方が物事はうまくいくのだろうか。わからない。思考は、正常ではないのに。気分を切り替えようとYouTubeを開く。

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 ぬ。

 

 お。

 

 おおおう。

 

 

 なんだか元気が出てきた(あなた酔っていますよ)。

 私の葬式で、この曲流してほしい。そんな曲だなぁ…と、ぱっと思ってしまった。

 この感覚何かに似ているなあ、と思ったら

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 これだった。

 

 誰もいない夜道。本来なら車が通る車道の真ん中を歩く私は、さながらランウェイをカツカツと歩くモデル。いいぞ。今日、この瞬間だけは、味わう全能感。そんな輩がきっと危ないことをするのだろう。最近の若者は本当にロクなことをしないね。これだから云々。町中に灯油をぶち撒く前に、私はきちんとおうちに帰ることができました。

 踊ろう、食べよう。好きな服を着よう。好きなことを書こう。世界で一番「イケている」人間になろう。そんなことを馬鹿みたいに真面目に考えているのだもの。私ったらイケてない。踊るって何を?でも、踊りたい。

  

 ちなみに、映画『東京喰種【S】』主題歌なのですが、ぜひ劇場でエンドロールで流れるであろうこの曲を聴きたい(本編は見ても見なくてもいいけど。この曲が流れるエンドロールだけ見たい、なんて思うことありませんか?)

【IMFACT】この街の雰囲気とここにはいない人/『Please Be My First Love』感想

 ということで、急にどうしたという感じだが、感想を書きます。

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 思考の連鎖のはじまりを辿ると、多分これなんだな。

 

youtu.be

 

  

 これはポルノグラフィティのお二人がただ街を歩いてライブハウスに辿り着いて、というミュージックビデオで、フルバージョンではないのだけれど街をテクテクしている感じがいいなぁと思った。これはきちんとタイミングを考えられていてリハーサルとかもされている「作られた散歩」なわけだけれど、それでも良いと思って、何気ない街並みが映像として切り取られただけでなんだか愛おしく思えちゃう魔法が良いのだと思われ。

 

 街、町、まち、ね…。

 

 話をIMFACTに戻そう。

 この曲との出会いはこちら。

dorian19.hatenadiary.jp

 

「初恋をお願い」は、みんなで腕を波波する振付があってそれが良くて…テホくん思い浮かべながら聴いてる我(2回目)

【IMFACT】音源からこぼれたものがぶつかってきた至福の時間/「IMFACT LIVE TOUR 2019」レポ - 根津と時々、晴天なり

 

 オタクだなぁ自分、と思うのはこういうときで、「オタク」って粘着質な人種だと思う。同じものを繰り返し繰り返しビデオテープが擦り切れるほど再生してもなおそこに快楽を見いだせるのがオタクであって、繰り返し「ここがいいよね!」と言えてしまう。ということで3か月経ってもまだまだ思う、IMFACTのライブ良かったよね。そしてこの曲大好きになっちゃったよね。これからも何度も言うぞ。

『Please Be My First Love』(私の初恋をお願い、か)。

・・・。

 

恋がしてえええええ(←!?)

 

 恋がしたくなる曲ですね。恋っていいもんなんだよね、と思わせてくれる曲ですね。そこら辺考えるとなんだか悲しくなっちゃうのであまり深入りしませんけどね。恋ってどうしたらできるようになるのでしょうね。

 IMFACTの良さがぎゅぎゅぎゅっと詰まっているというか、そんなこと言えるぐらいIMFACT知っているのかよお前はと聞かれたら多分知らないですけれど。テンション爆上げパーティソングもヤバいですが、多分私にとってのIMFACTはこの初恋をお願いになってしまった。それこそ、私にとっての「IMFACTの初めて」はこの曲なんだ。

 ジェオプさんテホさんサンくんのボーカル陣の歌声って結構統一感があると思っていて、この曲の雰囲気がめちゃめちゃ似合っていると思っている。あとしっとりと歌声に浸れるところが多分好きでそこにウンジェさんの煮詰めた飴色みたいな声とジアンさんの灰色の声がまー絡んでて良いじゃないですか。テンション爆上げ曲も最高なのですがね(大事なことなので2回目)

 何より~ミュージックビデオが~~~良い~~~~(泣)

 みんなかっこよくて、可愛い~~~~。こんな人が街中歩いていたら恋する~~~~多分~~~~という画力で、私はこのミュージックビデオが大好きです。内容としてはIMFACTのメンバーが大阪の街を練り歩きショッピングに楽しみウンジェさんおめでとう!ですね。あと絶対視聴者は疑似恋愛しているでしょう、しているよね?してません?私はしてる!(突然の告白)帽子をかぶったテホ君可愛い。なんとなく背が低い人の雰囲気で可愛い。ジアンさんきゅるんきゅるんで小動物だと見まごう。サン君、マジで近所の優しくちょっとチャラいお兄さんポジションで軽率に恋させてほしい。ジェオプさん顔がかっこいいのは知ってたあと服装が好きそして冒頭スマホのゲームに熱中しているのが挙動が怪しくて笑う。そしてウンジェさん愛されまくってて可愛い可愛い超かわいい。

 

 そんな風にはしゃぐ一方で、私の街にはIMFACTはいねーんだよな、ということを思い知らされちょっとだけ落ち込む。落ち込むというか、このミュージックビデオの世界もそれはそれだけのものであり、「ここにはいない人」なんだ。

 それは「こんなかっこいい人に恋をしたい」「でもこんなかっこいい人はいない」の落ち込みではない、と思う。最初の方で書いた街の切り取られ方の問題。

 同じ街なのに、映像で歩いた、使われた街をきっと私が歩いても、映像を見て感じた「いいなぁ」という感覚は得られないような気がする。得られない代わりにもっと細かいことに気づくだろう。音とか匂いとか。細かなところに。切り取るから綺麗なのだと思う。その辺り盆栽や生け花と通ずるものがあるのだろうか、いや、無いかな。わからないな。切り取られた世界の中で動く彼らに愛しさを感じるのであって、切り取られていない世界で往来する人々には果たして愛着を持てるのか云々。書いていてわけがわからなくなってしまった。

 映像で切り取られた世界はなんだか美しく見えてしまう。私が実際に見るとそれほどでもない。これって不思議だね。ということと、IMFACTの『Please Be My First Love』は良いぞ、という話でした。

 ま、私の町でIMFACTは歩いてないってことは間違いがない。

【お出かけ】郷さくら美術館と附属自然教育園に行ってきた

 書きたいときに書けばいいのであって、今書きたいから今書く。中目黒にある郷さくら美術館と、白金にある国立科学博物館附属自然教育園に行ってきたというお話。

 

 出不精の私であるが、これまでの傾向として「えー行きたいかも」と声に出した場合7割くらいは行くような気がしている。

  ということで行ってきた。

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中目黒駅から徒歩5分かからないくらい

 落ち着いた雰囲気のこじんまりとした美術館。平日ということもあってゆったりと見れる。施設もすごく綺麗。現代日本画専門の美術館です。

 この1,2年で美術館に行くようになったのだけれど、それはアイドルのライブに行けるようになった理由と同じものであって、つまりその場で体験しきれないこと、覚えてられないことに関しては潔く諦めろ、という境地に達することができたからだと思う。以前はすべてを見て、すべてを覚えていられないことが悔しくて、すごくストレスだった。でもそんなことでストレスを感じていたら身がもたないし、楽しみがどんどん遠ざかって行ってしまうことに気づいて、私はライブにも美術館にも行くようになった。楽しみの方を優先させ、遠慮なく忘れることにしたのだ。去る者追わず。

 ということで、結構忘れてしまっている部分もあるのだけど、忘れたくない絵でポストカードが販売されているものについては買ってみた。3枚。それを大切に大切に、いつも使っているノートのポケットに入れておく。嬉しいなぁ。

 日本画はまったく知らない人間だけれども、日本画ってこんなことができるのかぁという新しい気づきを得た。何より油絵じゃないからキャンバスに描かない。私はどうやらキャンバスにべっとりと塗られた絵の具とキャンバスのざらっとした感じ、筆のタッチなどを見るのが好きであるようだけれど、日本画はまたちょっと違う楽しみ方ができる。塗られ方が異なる。均一?ともまた違うのだけれども…。それに全体的にとても柔らかいなと思いました。ぼんやり、とも違うのであります。日本画にもちょっとだけ興味が湧いてきた。

 

 場所を移動する。

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川、嬉しくなっちゃう

 こちらが目黒川。目黒川といえば桜の季節になると度々テレビ等で取り上げられる桜の名所。さぞかし綺麗なのでしょうが、人も多そうだ。夜桜なら比較的人は少ないだろうか。それでもきっと各所で宴会騒ぎだろうなぁ。

 桜の季節じゃなくても綺麗な場所で、頭上に桜の木の緑が生い茂る川沿いの道も大変良いものでした。ここから歩いて白金の方に移動します。40分くらい。

 

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 次の目的地はこちら。

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 本当の本当は、自然教育園に行った後東京都庭園美術館にも行きたかったのですが、気温30℃近くをがっつり歩いてしまったことで疲労困憊、泣く泣く断念することに。自分、もう若くない、と思う。

 

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 入園料310円。思うけれども、安い。安い。いいのか。もっと払うぞ?という気分になる。310円ってセブンイレブンのサンドイッチ、チキンカツサンド(税込み318円)より安いわけだ。

 

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 不覚にも、近所のスーパーに行くような服装で白金の街を徘徊することになり、サンダルで園内を散策することになってしまったが、一応歩く場所はこのようにルートが確保されているのでサンダルでもいける。おすすめはしない。

 

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 自然教育園の片面に沿う形で首都高が走っているはずなのだが、騒音がほぼない。木々が吸い取っているからだと思うけれど、本当にここは東京23区ですかとなる。

 

 なんとなく緑が恋しいというか時々森林浴がしたくなるのは、多分人込みの中だと人間のことについて考えなければならないからで、それはそれで良いけれどたまには息抜きがしたい。ということで、植物園然り大きな公園然り、探せば色々あるもんだなという感じ。庭園美術館も、そのうちリベンジするぞ。

【OMG】その愛くるしさに溺れて溶けろ/『Touch My Heart』感想 他

 7月3日(水)朝。人形をかろうじて保ちながら私はなんとか通勤しようと必死であった。意識しないと、溶ける。人の形を保てる気がしない。頑張れ、頑張るんだ私。なんで溶けそうかって?『OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM』を聴きながら通勤していたからだよ!

 ということで、おまごるちゃんことOH MY GIRLが日本でのアルバム二作目をリリースしました。既存曲のJapanese.verで揃えた1stに対して2ndは既存曲のJapanese.verと日本オリジナル楽曲を織り交ぜた作品となりました。このあたりは、おまごる陣営がどんな戦略で行きたいのか、私はビジネス的なことはわかりません。なのでおまごるちゃんたちに「こうしてほしい」と思うこともあまりありません。出された美味しそうな料理を存分に楽しむ、みたいなスタンス。が思ったことがあったので、それについては書いておきます。

 

「OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM」というネーミングについて

 そのままストレートすぎるこのアルバムネーミング、いざそちらの手札が開示されたあとではこれもアリだなぁと思ってしまったのが事実です。というのも、このネーミング、もう無印すぎて意味すら解釈すら持たなくて、そんな無味無臭な感じが粒がそろった既存曲のJapanese.verを強引にもまとめてしまうのですから。むしろ既にリリースされた曲の日本語版を寄せ集めて(という表現はやや棘がある言い方ですが)パッケージするようなことをしていれば致し方がない、というかこれ以上のネーミングは無いと思います。

 この「意味をもたせる」というのは「コンセプトを立てる」ということと同義なのかなと思うのですが、わざわざ日本という隣国でアルバムをリリースするために様々な候補が挙げられるコンセプト案の中から1つを消費するのか。私はK-POPアイドルに何かを強く求めようとは思っていないけど、それでも好きなアイドルを私がさっぱりする方法で応援したいと思っていて、「さっぱりする」ということはつまり「驚き」「感動」がそこにはあって、おまごるちゃんたちのこれからの活動が楽しみなところではあります。驚きが、欲しかったりする。

 何が言いたいかというと、おまごるちゃんたち、次の一手はどうする?ということです。日本でどう売るかってのはすごく難しいよな。何か無理なことはせず工夫で面白いことができないかなと思うのですが。今のところの売り方はそれこそ1月のコンサートで感じた「体育会系」「パワーごり押し」という感じで、スタミナがある彼女たちらしいといえばらしいのかもしれないけれど、それで過剰に消耗することが無いようにと願っています(リリースイベント、軒並み行ってない人間の戯言です)。

 

歌詞がすごいぞ、おまごる

 おまごるちゃんの日本活動の特筆できることは「日本語歌詞がすげえ」だと思います。それをひしひしと感じる1stと2ndでして、1stで「おおおおう」とどよめいた私の心は、そのまま2ndでも健在です。すげえ。

 特に私が感動したのは、Coloring Bookです。

 私は和訳されたものを読んでそこで歌われていることを理解していますが、Coloring Bookという曲は空想と現実の濃度が本当に微妙なラインを突いてる曲だなぁ、というか、空想をきちんと空想のまま、可笑しさを可笑しいまま歌う曲じゃないですか。ちょっと抽象的だなぁと思うことを、日本語バージョンでもそのまま捉えていて、本当にすごいなぁと思いました。音のつながりが滑らかだし、日本語の発音がきれいで癖がないので本当に聴きやすいおまごるちゃんたち。花火(Remember Me)なんて、1stアルバムの先頭バッターということもあるし、本当に滑らかで良い曲なので日本語バージョンの方が聴いている始末。細かいですけれど、ビニちゃんの「砂粒みたいな記憶だって~♪」の「すなつぶみたいな」の発音が好きの好きすぎるのです。

 あとこれ。

  溶ける。

 

 そうだ。多分日本語で歌うことを消化するにとどまらず、聴く者の心に「あ~~~~~~可愛い~~~~~♪」の感情を喚起できるたぷたぷの余裕が多分ヤバさの秘密なのだろう。

 

『Touch My Heart』を聴いて溶けやがれ

 既存曲の日本語バージョンがやばいぞすごいぞ!ばかり言っていますが、日本オリジナル楽曲も負けてはおりません。『抱きしめるの』は、聖母っぷりがすごくて「いいんですか、聴いて…?」という気分になってしまう。特にイントロが。そのタイトル通り「抱きしめられた」ような温かさを感じつつ、そこに甘えさせない厳しさがなんとなくミミちゃんパートを聴いていると存在していて、それは私の「ミミちゃん観」故なのですが、彼女めちゃめちゃ強いというか、ちゃきちゃきっとした器量よしのお姉さんじゃないですか。にゃはははって大口あけて太陽の光のようにぴかーんと笑っている人で、ぴしっと決意滲ますミミちゃんパートを聴くと自然としゃきっとせざるを得ないという、一体私は何を書いているのだろう。ミミちゃんのパートが好き好きの好きです。

 そして『Touch My Heart』です。これが個人的脳内溶け溶けソングなのでおすすめしています。ずっと聴いてしまっている。まず開始3秒でこれです。

  

 なんでしょう。ちょっとシュワっとした感じが入っている「もぉしもし?」で、溶ける。この「もぉしもし」に会うためにエンドレスリピートしてしまう。

 そしてサビは、ビニちゃん→スンヒ嬢→キャンディリダのトリプルコンボだドン、ですが、ここの流れも「うーん♪」とメロメロにならざるを得ない。

 私はおまごる楽曲におけるビニちゃんの存在は無くてはならない(もちろん誰もが欠けてはならんのですが)声だと思っていて、そのビニちゃんの声の良さが存分に出ているパートだと思います。ちょっと高めのパートを何度も何度もリテイク重ねて作り上げていった、そんな積み重ねを感じるその歌いこなしが好きです。声の抜け加減とか好きなんです。「ドキドキするほど~♪」の「ほ」のところとか。

 そして安定の上手さ、スンヒさん。スンヒは先ほどの「みんな知ってるよね~♪」のように、語尾にスンヒらしい可愛さが詰まっているのが最高に好きです。サビだと「離さないでね~♪」の「ね~♪」のところとかスンヒすぎると思う。溶ける。

 そしてラスボスはキャンディリダことヒョジョンさん。まずはこちらの呟きを。

  もうここが珠玉のパートといっても過言ではない。聴いてて毎回楽しみすぎる。ヒョジョンさんというのも、もう気持ちが良いほどに上手く伸びやかに歌う人ですが、スンヒのパワーさとは別で私はもう少し現実的というかぱっきりしている声だなと思っています。形があるというか、線がくっきりしている感じ。なのでちょっと力をこめちゃうと本当にくっきりなる。このパートでいうと「ゆずれないわ」の「わ」がちょっと力が入っているのでそれだけで優雅に歌っているけれど「マジ譲れないぜ」感が出て最高なんです。にっこり「んふふふ」と笑っているのに目が笑ってないヒョジョン姉さまが浮かんで良いですね。

 ユアたまについては「知らないあなたを~♪」の持っていき方がすごくユアたまらしくてうううと呻いてしまいました。ユアたまって歌い方?流れがすごくユアたま。アリンちゃんはあれですね、一歩二歩がすごいなと思いました。

 日本語になっても、やっぱり可愛い、それぞれの歌い方がちゃんと楽曲に染みこんでいるのに発音が滑らかってこと、おまごるはいいぞ。

 

一歩二歩について

 きっとおまごるファンの誰しもがドキドキわくわく胸躍らせたでしょう『一歩二歩』についても、やはり触れなければなりません。正直に言えば期待が大きすぎて、あるいは、原曲が名曲すぎて少々肩透かし(という表現はあまり好きではありませんが)でした。別の言葉で表現するなら「驚き」はなかった。完全に私の聴き方なのでスルーしていただきたいのですが、一番初めに聴いたときちょっとだけブツ切り感を感じてしまいました。期待が大きすぎたっぽい。あるいは原曲を聴きこみすぎた。音が途切れるのか意味が途切れるのかわかりませんが。ドゥバドゥバ以前と以後で分断された感じに聴こえるのかなと思いましたが、個人的感想です。にしてもサビはすごく歌いにくそうなのに綺麗に歌っているなぁ…ボーカル陣。

 そしてこの曲で「あ~~~~~」ととろけたのは、ラストサビへのつなぎの部分、アリン嬢の「あとちょっと Oh もうちょっと」というところ。アリンさんがアリンすぎる。アリンさんのボーカルの良さが十二分に出ていてその糖分たっぷりふわふわな「あとちょっと」に溶けました。皆さんぜひ溶けてください。

 

 

 ということで、感想はこの辺で終わりにしたいと思います。たくさんの溶けポイントがあるアルバムとなっています。溶けましょう。私はTwilightからのSixteenが好きです。マジでいい曲なのでいいから世界、聴け。聴いてくれ。

 

※アルバムジャケット 、7人!って感じだし綺麗だなぁと思うのだけれど、それこそコンセプトが不在で本当にもったいないというかウズウズする。おまごるちゃん、宝石とか熱帯魚コンセプトやってくれませんか?でもおまごるちゃんは、物質的なものじゃなくてもうちょっと抽象的な、概念をコンセプトする方がなんだかしっくりくる。

 

OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM(初回限定盤B)(DVD付)(特典なし)

【VIXX】Nさんの『Cactus』にちょっと救われた話

 休日なのに。休日だから。

 げんなりしてしまうのは多分私だけじゃない。

 休みなのに休まらない。休みだからこそできることをやらなければならない。そんな風に無意識に自分を追い込み、わかっているのに床から起き上がることすらできない。そんな自分が、嫌いで、嫌で、ますます気が塞ぐある休みの日。

 小さく小さくどんどん小さくなって、もういっそのこと肉眼で見えなくなるまで小さくなってしまったら楽なのかもしれないなー。

  

 うん?

 エンさん?(エンさんというのは私が好きなアイドルグループVIXXのリーダーです)

 

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  • provided courtesy of iTunes

 

 とだとだ?(エンさんの自作曲(でしたっけ)披露はされていたけれど音源としてリリースはされていなかった曲)

 はぁ…(頭を抱える我)まったく、この人は…。どこまで徳が高いのだろう。

 エンさんは6月30日が誕生日なのですが、ここ数年は祝われるべき本人が逆にファンにプレゼントを持ってくるという、なんという徳の高さ。エベレスト以上の御仁であります。

 枯れた流木のように床に倒れていた私は、そこでむくりと顔を上げ、エンさんの贈り物を聴くことにしました。えねねん、可愛い。とぅだとぅだ~♪

 エンさんの贈り物のおかげで少し元気になりました。そこで思い出したのでこの曲をかけてみることにします。

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 ・・・。(嗚咽)

 心にじわっと沁みるとはこのこと。滋養強壮。内側からなんだかぽかぽかしてきました。ええい~。大丈夫、かも。大丈夫…。うん、とりあえず大丈夫そう。なんというのでしょう。この曲「私素敵な休日を過ごしているわ!」感がとても、ある。相変わらず床に這いつくばっているけれど、気持ちは温かな紅茶を飲みながらワッフルでも頬張って、口に広がる甘さといい感じに時間を使えている自分良さげだわ…と自分に酔うあの感じ!えええい。エンさんありがとう、私元気が出た。

 ということで、本当の本当な話、気がなんとなく塞いでいたとある土曜日、エンさん(とVIXX)の音楽に救われたわ、というお話でした。

 

 気が塞いでいたのは多分連日はしゃぎすぎていてスタミナゼロ状態だったからだと思いますが、まあ、そういう日もありますよね。

 

 エンさんが作った、そして日本オリジナルアルバムにはVIXXとしても歌ったものが収録されている『サボテン』という曲。

 前々からもちろん知っていて好きな曲ではあったのですが、なんでしょう、あるタイミングでばっちり合ってしまってさらに好きになっちゃうこと、ありますよね。『サボテン』に限らず。

 エンさんは色々な面を持っている方だなぁと思います。人間なのだもの、様々な面を持っているのはそれはそうでしょうがなのかもしれませんが(そうかなぁ)例えばダンスパフォーマンスの世界観と作る音楽の世界観が、全然違うのでは…?なんということ…。エンさん、面白いなぁ…(今気がついたか)。

 

 エンさんはその歌声もパフォーマンスもアイドルとしても大好きな人ですが、私はさらにVIXXの6人のボーカルの絡み合いが好きなのでこちらを推させていただきたく(日本語verなので意味を捉えやすいってのもある)。Nさん名義の『Cactus』も公開されていますのでそちらもよろしくお願いします。

 

サボテン

サボテン

  • provided courtesy of iTunes

 

 この曲、以前から歌詞が素敵だなぁと思っていましたが、改めてじっくり聴くとサビで一気に音が厚くなるところとかVIXXのメンバーが柔らかく柔らかく歌い上げる様にほろっとくる感じとか異なる歌声を持つメンバー6人がちゃんと6人!という感じがするところとか、だいすきだよ!おい、みんな聴いてくれや!世界、聴いてくれ!となる。

 VIXXは全体的に声が高めな4人と低音2人というグループで、こういう曲になると本当に強い。そうだよ、これが好きなんだよ。だから今の私、超寂しいです。(VIXXはリーダー含めこれから兵役ラッシュに本格的に突入しグループ完全体としての活動はしばらく見られない)

 優しく温かく強い曲を聴いて、ゴロゴロ坂道を転がり落ちる心のスピードが弱まったような、そんな気持ちになりましたとさ。心が洗われるような、とはまさにこの曲。ありがたいことですね。好きなアーティストがいるって、本当にありがたい。

 

 エンさん誕生日おめでとうございます。好きな歌声の新しい曲が聴けないのは悲しいですが(といってもソロ活動がたくさんありますね)思ったほどあんまり寂しくないです。VIXXの他のメンバーも色々活動しているし、エンさんからの定期的な便りも届きますから。これからもVIXXの音楽をしみじみと味わえるのだろうなぁ…今日みたいに、と思うと一層寂しくありません。

【映画】濃い/『海獣の子供』ごく簡単な感想

 ラストシーンが終わって、映画館の照明が徐々に明るくなって。まず私が思ったのは「何故、今、私はこのふわふわの座席に座って目の前のすっかり暗くなったスクリーンをぼんやりと馬鹿みたいに眺めているんだ?」であった。さっきまで私は海の中にいたのに。海岸通りに家々が並ぶあの町にいたはずなのに。

これが『海獣の子供』という映画のすべてである、と思う。少なくとも私にとっては。

 ずっと見たいと思っていた。映画館で見るか、見ないか。その二択しかなくて、つまり家でレンタルDVDで見るなら、なんとかロードショーとかで放送されるくらいなら、ちょっとお金払っても映画館で見たるわ。そんな気持ちだった。

youtu.be

 

 「考えるな、感じろ」という感想は、もしかしたら安易なのかもしれない。でも私はあまり考えずに見てしまったな。海は大きいな。海は怖いな。知らないことがたくさんあって、だのに「知っている」と思ってしまう人間はやはり傲慢だな。江の島らへんに行きたい。水族館行きたい。世界は濃い。感想を書くとすればそれぐらいなのです。

 『海獣の子供』を見終わると、青空が妙に綺麗に濃く愛おしく思えます。これは本当。うきうきしちゃって、映画館が入っているビルを出てスマホのカメラでパシャパシャ街を撮ったのはここだけの話。

 

【SF9】SF9『RPM』の感想と神の一手

 突然ではございますが、ここで私の嫌いな言葉、多分たくさんあるうちの3つご紹介します。

 1つ目「整合性」。仕事の領域ではむしろ大切だよね、私も言うかもしれない「これ整合性取れてる?」って。でも会社から一歩外に出たらもう言わないでくれお願いだから。「言っている内容に整合性が取れてない」とか言われたことは無いですけれども、言われたら多分凹む。わざとじゃないんだよ、1分経ったら考えが変わっているだけなんだよ。整合性なんて取れるわけないだろ。だから二度と私に向かって言わないでくれ。

 2つ目「何言っているかわからない」泣きたい。頑張ります。

 3つ目「迷走」(用語例「このグループ、迷走しているよねーーー」)

( *´艸`)

( *´艸`)

( *´艸`)

  

 でも。この文脈でこの話題って、つまりは私はSF9は「迷走しているところがあるかもしれない」と思っているってことですよね…。うむむ。違うんだ、迷走が悪いって言っているじゃない。むしろ迷走万歳!みたいな文章を書きたいと思っているのだが…そうつまりは、コンセプトが定まらないってのは別にいいじゃないか、音楽が素晴らしければ、何がコンセプトだそんなコンセプトが大事か定まることが尊いか、あ!?(あれ、治野さん「コンセプトドル」と呼ばれるVIXXを夢中に推していませんでしたっけ?)んー。つまりはこういうことです。私が好きなのは攻撃的なコンセプトドルであって、守りに入っちゃうアイドルはつまらんって思っているだけなのだよ多分…。

 

 さて。何から書けばいいのか。単刀直入に言うと、SF9のManma Mia最高じゃない?ってことなのですが、新曲『RPM』差し置いてそれはちょっと論理が飛躍しているので、まずはこちらから行ってまいりましょう。ちなみにようやくSF9の興味が高まってきました。フィヨン君だけじゃなくちゃんと全員覚えたいぞ。

 

SF9『RPM』感想

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タイトル曲「RPM」は心臓が脈打つ様子をRPM(Revolutions Per Minute)に喩えた楽曲で、前より一層勇壮で緊張感あふれるサウンドが耳を魅了する。 

SF9、新曲「RPM」MVを公開…さらにパワフルでセクシーなパフォーマンス - MUSIC - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

  

 絶妙なダサさというか(すいません)、こう、いいところ突いていて「好き…」になってしまう曲。

 これに尽きる。「最近のK-POPは~」と一括りにはできないけれど、結構風通しが良い曲が多いなあという印象を受けるのです。音楽のジャンルの問題かなと思いますが。ただSF9は「風通し」という言葉を知らないんじゃないかという見事な「箱庭」ぽさというのですが、閉じられた空間、閉鎖空間、と言う感じがしていてとても好きなのです。VIXXとか本当にこの部分をピンポイントで突くミュージックビデオを撮ってくれてね、だからSF9君もこんな感じなのかーと嬉しくなってしまいました。映像的にめちゃめちゃ凝っているというわけでもないこの塩梅が安心するって言うのは悪口じゃなくて本当に安心するのです。

 曲の感想としては

  これです。それにテヤン君?がどどーんとセンターに来るBメロのところのねっとり感がたまらないです。テヤン君、目がぱっちりしていて濃い~~~たまらん~~~~。ここは君のパートだ!

 ただ残念だと思ったことを1つ挙げるとすればTeaserでめちゃめちゃテンションが上がった「9人いる!」感がMVではやや散ってしまったところです。このTeaser、うおおおおおおってなったのだけどな。

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 あとダンスパフォーマンスがすごく難しい。技量的に難しいというか、もったりゆっくりな動きなので合わせるのが難しいし、これ相当大変そう…というRPMです(ド素人の意見です、すみません)。そしてここでも登場テヤン君、1人だけ踊りが違うぞ…メインダンサーなんだね、すごいなぁ。

 RPMでも嫌いじゃありませんが、私はもっぱらEchoばかり聴いております。どこかのラジオ番組でもいいから踊らなくていいから披露してくれ。「Echo生で聴くまで死ねません」な曲です。この曲好きだ。

 まだ一人ひとりの声がよくわからないので、どうにか聴き分けられるようになってEcho、再チャレンジしたいところです。

 

神の一手となる曲はあるか?

 話は変わりますが、私はいわゆる「伏線」がどんどんつながっていく物語が好きです。そういう話が好きならそうだな、米澤穂信作品なんかは本当に良いと思います。個人的には《古典部シリーズ》の中から『クドリャフカの順番』を推させていただきますがそれはさておき。序盤で何気なく置かれた石が、差された一手が、後半になるにつれみるみるうちに存在感を示し始め、やがては無視できない存在となる。そういう話、例えば将棋やチェスなどボードゲームの類にはあるのでしょうか。私は詳しくないのでわからないのですが。そういうのが《K-POP》のジャンルにもあると思うのです。

 

K-POP神の手論

 同じグループの歴史を見ても「何故この曲が?」と思われる異質な作品って時々あって。それを「迷走していたんだね」という言葉で終わらすにはあまりに勿体ない。むしろそのグループの様々な面を楽しめるとても素敵なことじゃないか!?というのが私の主張でして、これは結構奥深い。

 何故なら、ある程度の「歴史」=「作品」がなければならない。3作品では比較する元ネタが足りない。多くの作品があってそれらを分類し、その中で「異質」と思われるものがあって初めて成り立つ話です。そしてその「異質」と思えてしまう作品は全力でなければならない。真面目にストイックに、例えば「冗談半分でやってみました、てへ」みたいな温さはたちまち「その他大勢」に倒されてしまうでしょう。力が、強さがなければならないのです。

 ここまででわかるかと思いますが、私はSF9の『Manma Mia』を神の一手と呼ぶにふさわしい曲だと考えています(まあ「神の一手」というのは大袈裟な表現だとは思いつつも)。ただその前に、SF9以外で同じように思える好きな作品を語りたいと思います。

 

混沌な甘さに酔いたい/gugudan『Chococo』

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 劇団ドルとしてリリースするたびに様々なコンセプトを提示していくgugudanですが、その根底には健全まっすぐな自己肯定感があると私は考えます。それは余談ですけれど、今までミニ&シングルアルバムとしては5作品リリースしていて、Chococoは3作品目。この曲今でも時々引っ張り出して聴くのですけれど、どちらかというと綺麗で彼女たちのかっこよさを出していくスタイルとは一転、お揃いのコスチューム、ちょこここ、どこか素っ頓狂で愛くるしい、その悪魔的可愛さがやっぱりgugudanの作品の中では異質…と思っています。で、この曲を聴いて、そのあとに例えばNot That Typeとは聴くと、もう味の系統が異なりすぎて楽しいのです。甘い!辛い!やっぱり甘い!比較してお互いの良さがわかるといいますが、まさにそれ。こうして今日も飽きることなく甘いも辛いも楽しむのです。gugudan聴いてみてね。

 

怠さ抜群/UP10TION『Catch Me!』

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 怠さ抜群。元気がない日もとりあえずまったり行こうや、なUP10TIONのよぎよぎぶとら。UP10TION元気にしているか。こちらは確かデビュー曲をリリースしてその次の楽曲だったと記憶しています。やべえオプテ超面白いじゃないか!と当時ものすごくテンションが上がった記憶がある。こちらもまたデビュー曲『So, Dangerous』の圧倒的ひりつき感があってこその曲で、それぞれ交互に摘まみながら聴くと本当に楽しい。2曲目でこれ持ってきたオプテすごいと思うのだけどなぁ…なんなんだろうなコンセプトって、なんなんだよコンセプトって。

 

 他にはCLCの『Where are you?』とかもいいなぁと思うし、そしておまたせしましたSF9の『Manma Mia』です。

 

素っ頓狂な太陽/SF9『Manma Mia』

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 いや~楽しい~。『RPM』があって『Manma Mia』もあるSF9すごい~~~。この温度差。お互いを聴けばさらにもっとお互いの良さがわかる良曲たち。様々なスタイルを模索し、どちらもこなしてしまう地力。つまるところ『RPM』活動やったらもう一度『Manma Mia』活動しない?と思わせる楽曲の良さ、素敵!なのです。(ダウォン氏のヘアスタイル最高…)

 『Manma Mia』のようにリリースされた当時はこうなることはわからなかったけれど、リリースされてしばらく経つとなんだかさらに無視できない存在になっている…?というのが神の一手楽曲であり、この「蓋を開けてみないと」=「その後さらに楽曲がリリースされてグループ史が出来上がってこないと」わからないのが最高に面白い。

 SF9は私のぼんやりとしたイメージ、かっこいい綺麗めひたすらダンスが似合う曲!というもので、そのイメージと『RPM』はまったくズレないけれど、『Manma Mia』はそこから大幅にズレる。この「大筋のイメージ」とズレる楽曲というのも条件の1つかもしれません。

 

 

 ということで、なんだか最近どのグループも広く大きく風通しがよく良い子な曲が多くて、暴れ曲があまりないのでこんな文章を書いてしまいました。こんな神の一手楽曲が生まれるのも事務所のある程度の資本力やグループの柔軟さや野心があってこそのものだと思います。おんなじことするのも楽しいけれど(その「おんなじこと」が、ある人間の琴線にダイレクトに触れてしまったらその人はきっと優良顧客になるのでしょう)好きになったグループの色々な一面も見たい。アルバム楽曲でそれは補えるのかもしれないけれど、しっかりと気合を入れて作られて映像も撮られた「活動曲」としても味わいたいではないですか。難しいところだなと思います。また素敵な曲に出会えますように。SF9『RPM』活動頑張ってください。私は『Manma Mia』も聴くし、メンバーもちゃんと覚えます。