根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【TRIGGER】『バラツユ』に溺れてくれ

 11月も終わりに近づき寒くなってきました。『バラツユ』が似合う季節となりましたね。

 ・・・。

 え? 

 

 今日は好きな曲TRIGGERの『バラツユ』について書きたくなったので存分に書いてみようと思います。ちなみにアイナナ関係の記事を書くときは、書き手である私の情報を前置きとして書こうと思っていまして、というのも、「書き手、どういうスタンス?」ってのは情報として必要だと思うのですよね、ストーリーの消化具合で各アイドルの皆様に対する考え方も変わっていくと思うので。

  • アイナナ歴:6か月未満
  • アニメ:見てない
  • ゲーム内ストーリー:2部まで消化済み
  • 好きなキャラ:日替わりで替わる
  • 好きな曲:THE POLiCY(アニメ見てないけど)
  • アイナナをはまるきっかけになった曲:4-ROARとMONSTER GENERATiON
  • ウエハースで引いたキャラ:九条天(3枚中3枚)←NEW!

 

TRIGGER『バラツユ』

 スマホアプリゲーム『アイドリッシュセブン』から生まれたTRIGGERは、八乙女楽、九条天、十龍之介(「十」は「つなし」と読みます)で構成されたグループ。その2021年6月に発売された2ndアルバム『VARIANT』内に収録されているバラード曲が『バラツユ』です。

 そういえば、私がアイナナで最初に引いたSSR(ゲーム上のカードのレア度は高いほうからUR、SSR、SR、R、Nなので二番目に高いカード。始めたころににURカードを引くことはほぼないので、実質「なんか貴重そうなカード引いたで!」と驚くのはSSRか)は十龍之介[LOVE&GAME]なので、この十さん、個人的にとても印象深い人です。

(ストーリー序盤に引けば「誰だ」ってなりますわな)

 

 「THE POLiCYが好き」と言っているぐらいなので、明るく賑やかな、心洗われるような曲が好みではあるのですが、同じくらいしっとりと歌い上げるバラードも好きなのです。ということで『バラツユ』はめちゃ好きな曲リストにランクイン。

 なんか少し調べたところ「TRIGGER的にはバラード曲なんて挑戦的!」みたいな感想を見かけたのですが、そういうものなのでしょうか?わたくしTRIGGERを十全に知らぬまま『バラツユ』と出会ってしまったもので…。ただ聴いていると別にTRIGGERには似合わない、なんてことない。むしろTRIGGERというグループだからこそこの『バラツユ』を歌えるし、似合っているじゃろがい!と叫んでしまうのだが…。その辺を熱く語りたいところ。

 

トライアングル

 TRIGGERは八乙女、九条、十の3人なのでそれぞれ1番、2番、ラストのサビの終わりを分担して歌い上げているのですがそこがめっちゃ好き。

あぁ朝が来て どうして薔薇は泣いてる

今日も朝が来て どうして君は泣いてる

 この部分ですね。ここがとても聞かせどころでエモーショナルなパートでして、パートに差し掛かる前から「来るで…来るで…」とさながらジェットコースターのてっぺんに向かってガタガタ昇るときの心模様。

 3人という構成上、くるくるとパートが回ってくるのはまるでトライアングルのよう。最近、ああそうだ、二階堂・和泉三月・六弥のトリオ(俗にいう「ピタゴラトリオ」)にはグーチョキパーのじゃんけんのような(良い意味での)緊張関係があってだからこそ均衡を得られているのではないか云々、と考えていたのですが、TRIGGERにもその三角形の法則は成り立つのでしょうか。わからぬな。どっちかというと「2対1」がTRIGGERの基本スタイルではないのかと思うのですが、これはまた引き続き考えていきます。何が言いたいって、『バラツユ』のサビ(1番2番ラスト)においては見事な三角形、三者三様のスタイルが確立されていて私はそれが好きです。

 八乙女楽については、私は「スモーキーな声だな」という評価でして、端的に申し上げると「八乙女楽の声めっちゃ好き」。

 そうそう、過去の私良いこと言うではないか。八乙女さんの声は基本的に芯がありつつ周辺がもわっとぼやけている感じで(そこが「グレー」とか「スモーキー」という表現になる)力強いのだけれど、時々語尾が優しくなるように思えて、そのウルウル感に胸つかまれる。というか前提として声がかっこいい。いい声だー。

あぁ朝が来て どうして薔薇は泣いてる

 この「どうして」の部分がふるんふるんのゼリーを掬うように繊細に歌っている、と言えばわかりますでしょうか。『バラツユ』聴いてください。

 十さんは「THEストレート」という印象。まっすぐ射貫くような歌声でとても聞き取りやすく、スッと耳に入ってくる感じ。最初TRIGGERの曲を聴いたとき「八乙女さんと十さん、結構似たような感じだから九条くんが目立つなー」とか思っていたんですけど、よくよく聴いてみると、似ているといいつつタイプは異なる。

今日も朝が来て どうして君は泣いてる

 この「今日も」の「もーーーー」のところがとても十さん。高くまっすぐ伸びていく音が綺麗だなと思いました。目が覚めるとはこのこと。戸惑いつつぐっと両足で踏み込んで立ち続ける十さんのイメージ通りの歌声だ。

 九条さんは「麗しい」という言葉が似合う。うーむ、やっぱりこの『バラツユ』という曲において、真っ赤な薔薇を彷彿させるのは九条天、八乙女さんと十さんはその薔薇を守る騎士という感じなのですがそれは妄想ですね、さておき。九条さんの声はTRIGGERにおいてとても目立つのでトリッキーな立ち回りをしたりセンターに来たり、この声をどうするか?という点でTRIGGERというグループはいくらでも変わっていく、そんな気がします。『バラツユ』では「なんだか酸味ある果実のベリー系」って感じ。

あぁ朝が来て どうして薔薇は泣いてる

 奇しくも「どうして」の部分、八乙女楽と方向性が同じ歌い方ではないか。ちょっと弾む感じに歌っているのよな。そして「あぁ」の「あ」と「どうして」の「ど」が非常に九条天…。甘やかなんですねー。好きだなー。

 

 こんな感じで、サビの最後の歌い上げで3人を比較することができる面白さが『バラツユ』にはあります。これは3人だからこそ面白いのだと思っていて、それより少ない場合はまた違う比較が、それより多くなるとこういうすっきりとした比較ができないので、TRIGGERはめちゃ丁度いい人数でちゃんと比較しやすいパート割をしてくれる、その見せ場みたいなものを作ってくれるところがありがたいなと思います。

 

繊細なメロディ

 好きポイントその2。とにかく繊細なメロディ。

 綺麗なこの曲をしっとりと歌い上げるにはそれなりにイメージが伴っていないといけないわけで、TRIGGERだからこそできる曲だなと思うのです。「TRIGGERの何を知ってんねん」と言われれば「知りません…すみません…」なんですけども、知らないなりにTRIGGERの印象を答えるなら、それはやっぱり「優雅」なんですよね。「上品で力強い」ともいえる。これは「アイドリッシュセブン」のカラーではないわけで(「アイドリッシュセブン」は「全力」というイメージ、「Re:vale」先輩は「抱擁」で、「ZOOL」は「ワルでチャラチャラで実はホーリー」)『バラツユ』は完璧でプロフェッショナルなTRIGGERのものだよなーと思うわけです。もちろん、バラツユ アイドリッシュ.verとかも聴きたいですけれど。

 TRIGGERの「優雅」というのは私の勝手なイメージですが、人々の求める偶像をそのまま体現できる強さが彼らにはあるわけで。「優雅」であり続けるだけの体力気力志がなければ到底なしえないもの。彼らのプロ意識はストーリーの1部2部を消化した段階で既にひしひしと伝わってくるわけでして、『VARIANT』というアルバムはすごくいいアルバムだなーと思います。TRIGGERの強さがぎっちり現れている気がしました。

 そんなプロのプロのTRIGGERが『バラツユ』と言う曲を歌えば「え、珍しい…」と言われてしまうなら(ほんと?)それは彼らが挑戦した、そして結果的にも申し分ない素晴らしいものだったってことですよね。うーむ。TRIGGER、独自のスタイルを確立していらっしゃる。

 

声がいい、という快楽

 これは『バラツユ』とは直接関係ないことですけど。

 アイナナを始めて、「声がいい」ということのヤバさをひしひしと感じる日々です

 なんだろうな、普段生活を送る中で「声がいい」ということに対して私は無自覚すぎる。本当は「声がいい人」ってのは案外いるのだと思うのですが、声の良さ以上に会話の内容が生活では大事で、声の良さは正直どうでもいいのかもしれない。声が良くても要点を掴めない報告だったら「む」としてしまう気がする…(そもそも私自身が説明能力に欠けた人間ってのもある…)。要は、「声の良さ」をそのまま「声の良さ」として享受できるアニメとかゲームとか様々なコンテンツ、ありがてえな…ということ。

 八乙女楽の声はスモーキーでかっこいいし、九条天の艶やかで品のある声はぎゅーっとなるし、十龍之介のまっすぐな声に射貫かれるし…。『バラツユ』を聴いて「良い声で歌われた曲を聴く」ということの快楽? みたいなものに溺れかけるのが楽しいなと、そう思います。声優さんはそれを「演じている」わけですからね。まったくすごい職業だ…。

 

 ということで私の好きなTRIGGERの『バラツユ』について、ひとしきり書きたいことは書けたと思います。早う3部消化せよ、という感じなんですけど、気が向いたときにストーリーの方も消化していきたいと思います。ダンスマカブルはなんとか完走したので、後編についてもそのうち感想書く!

 

 最後に。

 冒頭に書いたけれど『バラツユ』ってのは個人的には冬の曲で(バラ自体は冬の花ではないけれど)凛としたイメージが冬の寒さと結びつくからか、真冬の幻のローズガーデン、しか月夜の下、誰もいない庭園で聴きたいなー(聴けないけど)なんて思ってます。もう季節は冬だ!『バラツユ』をこれからもたくさん聴きます。

 

参考

バラツユ

バラツユ

  • TRIGGER
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes