根津と時々、晴天なり

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【VERIVERY】上がるも下がるも/『Super Special』を改めて聴きながら

 思わず「あ~~~~めっちゃ面白い」と呟いてしまって、そこからこの文章を書き始めます。VERIVERYの『Super Special』についてです。

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 何の気なしに、久々にミュージックビデオを見ていたのですが、え、この部分めっちゃ面白いね?というところがあって。2番が終わった直後なんですけども。歌詞は公式MVに貼られているものそのまま持ってきますね。

  Up up up(カンミンちゃん)

  君は僕の理想を上げる 理想を上げる(ミンチャニ先生)

  君だけしか見れないように(カンミンちゃん)

  Down down down(ヨンスンさん)

  君はまた僕をどこまでも落とす

  君から逃れられないように(ヨノ)

 

 以前からミンチャニ先生(私はミンチャンさんのことをそう呼んでしまう)パートの「理想を上げる」という言葉、面白いな~~~と思ってたんですね。

 

理想を上げる

 「理想を上げる」って表現、なかなか自分の中には無いなあと思って。

  そもそもこれは翻訳されたものであって、本来なら原曲に則って韓国語の中で解釈していくべきだと思うのですが、まあ、それとは別で直感的に自分の中でかみ砕くと「理想を上げる」って何だ?ってなってしまう。

 

  このパートは結構色々解釈できるなと思いますけど、現状の私の解釈はこんな感じ。

 カンミンちゃんの「君だけしか見れないように」が無ければ「君がめっちゃ素敵な人なものだから、今まで僕が抱いていた理想的な人を凌駕して、一気に理想が上がっちゃったよ」で解釈できるかなあと思ったんですけどね。「君だけしか見れないように」がかかっているのはどこ?という問題になります。

  1. 君だけしか見れないように(カンミンちゃんパート)
  2. 君は僕の理想を上げる(ミンチャニ先生パート)

 なのかしら。

 でも、そう考えるとめっちゃ面白い。「君だけしか見れないように」「君は僕の理想を上げる」なんだ。「僕は僕の理想を上げる」ではないのだ。

 だから私のtweetの解釈も微妙で、もし「君だけしか見れないように」が理想を上げる部分にかかっているならば、「君という人が素晴らしすぎるそのことが、僕の理想を勝手に上げてしまうのだ」って解釈の方が自然かもしれない。

 ほーーーーーーーん。

 おもしれーーーーーーーー。

 

「上がる」と「下がる」

 もうめちゃめちゃ聴いた曲なのに、この期に及んでまだ新発見がある。やっぱり聴けてないなあと反省する一方で、いつまで経っても新しいことが見つかるのは嬉しい。

 この一連のパート、カンミンちゃんが「Up up up」と歌った直後に、ヨンスンが「Down down down」と歌うことで対比の関係になっているんですね。面白。上がるのか下がるのかどっちだよって感じ。いや、どっちもだよ恋はという話。多分。

 結局「君というSuper Specialな人から逃れられないんだぜ」ということを「上がる」と「下がる」を用いて表現してて、上がるも下がるも対比なんだからそれって矛盾じゃない?と思うけれど(実際は同じことを別の切り口で表現しているので矛盾ではないと思うが)そういう混沌とした感じがSuper Specialな人に出会ってしまったことの衝撃をそのまま表現しているようで、めっちゃ好きです。面白ーーーーー。

 

魔力

 こうして考えると、この『Super Special』という曲で描かれているのは「SuperでSpecialな君が、僕に、そうさせるんだ」という他動的な歓びの感情で、ホヨドンのラップパートでようやく、自動的な「僕がこうしたいんだ」という欲が出てくるところが、やっぱり面白いです。ちゃんと考えられているなあという気がします。

 終始、SuperでSpecialな君の魔力をただ歓びのまま爽やかに歌い上げているけれど、同じモチーフで全然闇落ちしてる曲も作られている事実がもう刺激的でドキドキします。ほんと物事捉え方だよなあ。

 

 ということで、面白かったです。スパスぺ、良い曲。

 

Super Special (From NOW VERIVERY [Original Television Soundtrack])

Super Special (From NOW VERIVERY [Original Television Soundtrack])

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