根津と時々、晴天なり

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【VERIVERY】瞬間冷凍したい/VERIVERY『Get Away』MV感想

 好きすぎて。個人的に性癖どストライクな映像にテンション爆上がりしている自分が嫌になるくらい好き。

 私はVIXXのことが好き。VIXXのどこまでも潜り込める深い世界観が好き。

 最初から彼らのことはそういう風には見ていなかった。逆に太陽のようであたたかく、風のように軽やかで優しい音楽に惹かれた。

私、ドはまり。ちょろすぎる。自分大丈夫か、と心配するくらいガシっと心掴まれてしまっています。

【VERIVERY】この街は俺たちのものだ/「Super Special」感想 - 根津と時々、晴天なり

 だけど、結局私は。

 呆然としている。やっぱり、結局はこういう路線が好きなのか?

 

長い長い前置き

 ということで、いつの間にかVERIVERYカムバックするってよ、ということでカムバックされました。正直本当にK-POPへの熱は冷めてて「へ~カムバックするのか~」ってぐらいの感覚でした。カムバックするのもわかる(何より時間がない)メンバーの一人であるミンチャンが欠けている中でもカムバックするのはわかる。ここら辺個人の考え方があると思うので押し付けるつもりはないのだけれど、私は、メンバーや会社とのコミュニケーションがうまく取れている状態であれば、活動するのはありだと思う。個人の不在がグループ活動に影響を与えることが吉と出るか、凶と出るかという話だから。その上で、メンバーの不在をどのように扱うのかという話は別になる。その辺は昨年のNiziUちゃんでも話題になっていた気がする。ここでは触れないけれど。

 何が言いたいって、期待してなかった、ってことだ。それはVERIVERYに限らずすべてのK-POPドルに私はもう期待してないのだ(期待という表現はどうも上から目線で嫌なのだが)。期待しないことにしたのだ。クオリティが劣っているとかじゃなく(んなのあるわけないだろ)もう漠然とした言い方だけど、「世界に期待したくない」のだった。

 ただ、新曲がリリースされる18時にちゃんと待機しているのは、それは期待だろう?と言われれば返す言葉がない。まあ、楽しみではあった。それぐらいのテンション感だった。

youtu.be

 

 え。 

 

 うむ。

 

 体調が悪くなってくる。

 

 好きだ。

 

 そして頭の片隅で計算し始める。これからどれくらいの時間で、このMVの感想をまとめることができるだろうか?と。私は書くことが好きだ。書きながら考えるし、考えながら書く。久々に「書きたい!まとめたい!」と思った。何が言いたいって?このGet Awayという作品は、そういう音楽であり、そういう映像だった。わかってもらえるだろうか?私にとってそういうレベルの「好き」だったのだ。

 

 VERIVERYがプレデビューした頃から線が繋がっている感覚はあるが、それら一つひとつ考察する力が私にはない。だからあくまでこの曲を見た直後の感覚を残しておきたいと思う。(多分見当違いのことも言っていると思う。まあいいさ)

 

MV本編

 読書感想文にあらすじを書くなんてそんな怠いことしたくない主義(というかあらすじを書くのが苦手)なりに書いてみると

「とある森にキャンプに出かけたVERIVERYのメンバー6人。その晩彼らが一つのテントで休んでいると、不思議な不思議な球体が木立の間から現れる。驚くことにその球体は一人でに浮遊し素早く動く。球体は彼らのテントに飛び込むとメンバーをまるで嘲笑うかのように飛び回るといつのまにか消えていた。不思議なこともあるものだと思っていると、ヨンスンのジャケットの内ポケットに見覚えのない封筒が入っているではないか。そこには晩餐会の招待状のような紙が一枚。彼らは外に出ると招待状に書かれている通り(書かれていたのかな、よくわかんない。解析班頼む)円陣を組んだ。すると彼らの足元はずぶずぶと崩れ落ち深い深い穴が。そこで全員の意識が途切れる。

 目を覚ますとそこは無機質な円形の空間。中央にはベッドが7床。それぞれが寝かされている。彼らはどうやら別空間へ飛ばされてしまったらしい。いつの間にか着ていた服装も変わっていて戸惑うメンバー。とりあえず光源がある方向へ移動するメンバーたち(何故かカンミンちゃんが弱っている。何故of何故)。時を同じくして、そんな彼らの姿をたくさんのモニターを通して見つめているのは、メンバーとまったく同じ容姿の人物たち。彼らの眼差しには何の感情もない。一体ここはどこなのだろう。《分身》は何者なのだろう。

 

 (あらすじ面倒…)

 

 光が差し込む方角へ向かうと、そこはまた別の部屋。先ほどの殺風景な空間と異なり、豪奢な照明に壁紙。円卓にはこれまた豪勢な食事に飲み物。ここがどこなのかもわからない彼らは各々着座し周囲を窺う。やることも無いのでめいめいがグラスに口をつけ丸鶏に手を伸ばしゆっくりと食べ始める。穏やかにこのまま食事の時間が過ぎるのかと思ったその時、6人の様子が変わった。あるものはケーキを素手でつかみ、あるものはロブスターを荒々しく引きちぎる。グラスに注がれた液体を飲む手を止められない。各々が立ち上がり、他のものには目もくれず、文字通り手あたり次第に円卓の上のものを口に運んでいく。一体どうしたというのだろう。何か神経をおかしくさせるような薬でも入っていたのだろうか。食べることに夢中な彼らは気づかない。周囲をぐるぐると、彼らを嘗め回すかのように浮遊する球体を。それは夜の森で見かけた謎めいた球体と同じ。あの時は感じなかったけれど、まるで人間の眼球のようにも思えた。

 どうやらその球体はカメラの機能を有しているようで、《分身》たちはモニター越しに本当のVERIVERYを見つめている。彼らが秩序なき晩餐に耽るのと同じように、《分身》たちの宴も始まった。《分身》たちは何を祝っているのだろう。そもそもそれは宴なのだろうか。わからない。まるで《分身》たちにとっての「もう一人の自分」をこの手におさめたことを祝うかのような…それは考えすぎか。とにかく《分身》たちも食べて飲んでの騒ぎである。

 と、赤髪と灰の髪を持つ者の間にある空気が乱れた。《分身》たちの目的は定かではないが、お互い友好的な関係でも無さそうだ。先ほどの宴の様相から一転して険悪なムードになると、一人が別の人間につかみかかり片手に握ったナイフを今にも振り下ろそうとしている!

 一方その頃本当の?VERIVERYの方はやはり薬でも回ったのだろうか、一人を除き昏倒している。残された一人となったドンホンも意識を保つのに精いっぱい。崩れ落ち遠くなる意識の片隅で、視線の先にあるのは末っ子カンミンの姿。最後の一人が陥落したのを見届けたからか、《分身》の一人が振り下ろそうとするナイフを止める手。

 《分身》側の6人は何かすることがあるのだろうか。モニターが置かれている部屋から立ち去る。彼らが向かう場所はどこなのだろう。そして意識を失った本当の方のVERIVERYは一体どうなったのだろう。」映像が良すぎてぜんぜん意識してなかったけれど、この先不穏すぎる終わり方!以上、Get Awayのまとまらないあらすじでした。

 

 好きすぎて、多分すべてのカットにコメントつけたくなってしまうので、今回は厳選して好きなカット5つに言及したいと思います。

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《分身》側の勝利の宴

 テーブルに足のっけてるのがケー様で優勝だし、瓶を煽っているのもドンホンで優勝。K-POP、晩餐のシーンが好きでニコニコしちゃう。どうして人類はかくも「晩餐」が好きなのだろう。

 

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ラメラメが中二病っぽくてたまんねえよ

 ラメラメ優勝だし、近いってば近いはさておき、真打は首だよ首。首筋好きなお姉さんお兄さんはおいでおいで?この《分身》VERIVERYの中でもドンホンさんはとても狂ってていいですね。演技できるもんだなあ(失礼)。このシーンはカンミンちゃんが身の程知らずにもBOSSのサンドイッチを取ろうとして怒られているシーンだと思えばそこまで怖くないです。

 

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わ~~~い

 こう「今から君を手に入れるからね」みたいな台詞が当てられるカットなのに、台詞がない贅沢なミュージックビデオ!ぐへへへへ。好きな人で好きなカットがあるの本当にうれしい。

 

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この挑発的なケーの視線がめっちゃ好き

 陽気なドンホンなのでこのミュージックビデオおもしろ~~~の人格が現れるわけだけども、短気なところはリアルなホニさんと相違なくて益々ニコニコしてしまう。そして負けん気が強いケーたまもその通り。

 

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私がいちばんゾクッとしたカット

 なんだろう。もう個人的な嗜好の話になるのですが、こう、全員倒れてしまいました、みたいなシーンがとっても好きなんですね。「推しには気絶してほしい(キリッ)」って言えば伝わりますか。言うことだいぶヤバいなという自覚はあります、はい。わかってますけど、まあ、だからVIXXの『呪いの人形』が好きなんですけども。まさかVERIVERYで叶うなんて思っても見なかったので感無量です。ふふふふ。

 その他にも『千と千尋の神隠し』の食い散らかしシーンとか、全体的にごちゃっとしたセットとか衣装とかホヨンさんの手袋とかケヒョンさんの強調された泣きぼくろとかヨンスンの凍る冷たさとかカンミンさんの仕上がりっぷりと演出される弱弱しさとか、そんな中でもいつまでもヨノなヨノとか、まあ、言いたいことは無限にありますが、ミュージックビデオはこの辺にします。

 

曲の感想:レベルアップしているボーカル

 ミュージックビデオがいかに好きかと言うことを語りましたが、実は曲もめちゃめちゃ好き。

 挙げたいポイントは3点あって、レゲエポップ?というのかな、Ko Ko Bopでおなじみのあのテンポなのに印象がぜんぜん異なるのが面白いです。ただBメロのひらき方はVIXXの音楽っぽくてニコニコ。そう、レゲエ?のリズムっぽい深い縦ノリパートと、そこまで強くないところのグラデーションがあるのが面白いのかも。ホヨンさんのラップパートとか。

 次は細かな音が好きということで、序盤のケー様のパートの「カッコン」という音とCメロ。ラストサビの手前、パートだとケヒョンの部分。あそこで鳴っている音、何。ばいーんと弦を跳ねる音。何の楽器かな。あの音が好きで毎回ケーたまのパートを楽しみにしている自分がいる。めっちゃ癖になる。

 最後はヨンスンとカンミンの躍進。ヨンスンは昨年から言及していたと思うけれども、もうすんなりと曲に馴染んでいるボーカル力。この人デビュー期はぜんぜんパートもらえなかったんですよ(これは歌の実力が足りないとかではなく、組み立て方の問題かもしれない)それが高いパートもしっかりとした声量で安定して出せるようになったのだと思う。すごい。ヨノ&ヨンスンの00lineがそれぞれボーカルとダンスで引っ張っていくのかしら?と思っていたら、ヨンスンがボーカルも侵食してきている(素晴らしいこと)。ヨンスンだけでなく、今回はカンミンちゃんに驚いた。え!?って声出してしまった。色んな風に歌えるようになったのね…。誰のパートだろう?と思っていたらカンミンさんで驚くこと多数。相変わらず安定してVERIVERYの曲の屋台骨になっているヨノや、繊細に磨きがかかってエレガントな味を出しているケヒョン様、ホヨンさんのラップはレイベック以降、さらに磨きがかかって安心するし、そこに低めのドンホンさんが入る。この辺のラップ周りも今回の曲は好きだなあ。歌の聴きどころも多い新曲です。

 昨年の末からミンチャンが活動休止になって、私はミンチャンというアイドルがとても好きだしその歌声に惚れている人間で。彼の歌声が無いことがとても悲しいのと同時に、彼の穴が目立たないくらいに他のメンバーめっちゃ頑張っているってのが一見したところわからないくらい、メンバー1人欠けていることを感じさせない仕上がりだと思います。それはミンチャン不在が痛手にならないじゃなくて(そんなこと断じてありません。だってミンチャンの中低音ボイスは唯一無二のものだもの)メンバーの実力が上がっているしできることが増えているからだと思うのですな。単純にパート量は増えますし。ただ特にLay Backなんかはミンチャンの色が強い曲だから、彼がいないことでこなせる曲がある程度限られるってのはあるかも。シンプルに寂しい。この曲にミンチャンがいたらどんな風になっていただろうって、思います。

 

ダンスもなんだかよさげ

 記者向けのステージを見たけど、こちらもよさそうだった。一番のサビで「ドンホンさんの体幹!」て叫んだ。はやく定点で観たいなぁと思います。

 

 

 ということで、やるべきことやることやらずにここまで書きました。疲れました。でも楽しかった。好きなアーティストができるだけ長く素敵な曲を作り出すことができる世界であればいいのに。私が願うのはもうそれだけです。ただ、それだけです。

 キラキラの髑髏も、テーブルを飾る絢爛な花飾りも、黒の手袋もラメラメもスーツも襟足もイヤーカフも全部全部大好き。大好きなこの気持ちを瞬間冷凍して保存できたらいいのにね。この気持ちの高鳴りがいつかは褪せてしまうことが、私はとても寂しいです。