今日はSEVENTEENの話です。本題に入る前に、ちょっとだけ言わせてください。
私はビール好きじゃないのでその気持ちがよくわかりませんが、重労働の後のキンキンに冷えたビールをぐびっといただくのは、大層心地よいものだという話を聞いたことはありませんか。
例えばですね、あ、私以前山登りをしたことがあるのでその話にしよう。あのですね、唐突なんですけど、山頂で食べるゆでたまごって超美味しいんですよ。永遠と続くように思える斜面をひたすら黙々と登り、肉体の疲労も蓄積して死にそうになりながら登り切った山の山頂で食べるゆでたまごって、こんなにおいしいものが世界にあるのか!ってぐらい感動的なおいしさで。どれくらいおいしかったというと、それ以降ゆでたまごが超好きになってコンビニで毎日のようにゆでたまごを買うようになった(今は収まりましたけれど)ぐらい美味しいものなんですね。
・・・。
ビールとゆでたまご。この2つの話の共通点はなんでしょう。
それは「ある種の飢餓状態に陥った状態で満たされる欲求は、いつにもまして強烈な快楽である」ということです。これが言いたかった!
まあ、つまるところ私はこれが言いたい。
何故、よりによってVIXXとSEVENTEENのカムバックが被っているの⁉
これですね。これが私は言いたくて仕方がない。誰にも言えないこの文句を、今ここで私は言ってしまいたい。なんで君たち被るのさ!
私はVIXXの素晴らしいカムバックを、まだまだ味わいたいのだ(まあ誰に止められても味わうつもりだ)。まだまだこの余韻に浸らせてくれっ!なのに!なのに!よりによってVIXXのカムバックの1週間後にSEVENTEENの皆様がカムバックなんてさ、一体私はどうしろと!もうちょっと期間ずらして!私が「あーーーーつまらん」とか思って手持ちぶさたなときにカムバックしてくれ(超わがまま)!
・・・すみません。取り乱しました。とにかく両グループカムバックしてくれてありがとう。せぶちに関しては事前の段階でVIXXにときめきっぱなしだったから全然情報追えていなかったよ…。私のことなんて無視してカムバックしてくれてありがとう。それでいいんだ。本当にこっちの都合を言っているだけなんだから…。意味わかんないことを言っているのは私の方なんだから...。
ということで、前置きが超長くなりました。全然飢餓状態じゃないけれど、実を言うとVIXXを楽しんでいるけれど、SEVENTEENの皆様のカムバックは待ってました!ありがとう!!!
見た。
泣きました。
え...すごい成長している…(圧倒的母目線)
なんだろう、この感情。
…儚い?
すんごいキラッキラして眩しくてスケールが大きくて、そして儚い。
ああ、SEVENTEENというのは「今を掴む」のが上手いグループなんだな。
そう思いました。
『Don't wanna cry』の感想
1月から好きなアイドルのカムバックを立て続けに見てきて感じるのは、「既存のスタイルから少しばかりずらす」グループが多いのかなぁ、ということでした。
2017年から れどべるググダンらぶりずおまごるヨチン他 これまでの流れをちょっと変えるというか 自分たちの既存の流れに新しい風を取り入れるような雰囲気を感じている(れどべるはそうでもなかった)そして、とわいすも。ずっと同じってのは「停滞」という意識なんですかね…
— 治野 (@harunote2016110) 2017年5月16日
おお⁉今までとはちょっと違うぞ?みたいなことを感じることが多くて、世間的にはポジティブに捉えられたりその逆だったり反応はまちまちで。売れるグループというのは概して曲も良いグループが多いので、ちょっと既存路線と変えてこようがいい曲であることは変わらないような気もするのですが、それはさておき。
せぶちについても、そういうものなのかなぁ、って気がします。変えてきた。あるいは変わってしまった、か。
私は「そのグループらしさ」というものを言葉で的確に表してみたいなぁと思っていつも玉砕するのですが、玉砕覚悟でSEVENTEENについて考えてみると、わけわからなくなるんです。なんだかんだ色んなパフォーマンスをしている彼らなので。それでも考えてみると、私にとってSEVENTEENというグループは「掴んだ今を曲に織り交ぜる」ってことなのかな、というところに今は行き着いています。
SEVENTEENというグループは若く非常にエネルギッシュなグループです。人は常に変化していきますが、せぶちがデビューから過ごしてきた時間はまさにグーンと変わっていく時期だと思うのです。人間誰しもが大きく変化していく青年期を、彼らはアイドルとして過ごしている…(現在進行形...?)
「今」をふんだんに盛り込んだ楽曲を作れるというのがせぶちの強み。それは「自分たちで作る」という「自主制作アイドル」であるからに他ならない。今の自分たちを曲に込める。それが、せぶちなんだ。
それでは肝心のせぶちの「今」とは何だろうか。アメリカに渡ったことも大きそうだ。スケール感が明らかにでかくなっている。この曲を「野心的」と捉えるか「自然体」と捉えるかは微妙なところである。この曲を聴いて思いだすのは防弾少年団の『II NEED U』だけれど、INUほど「意図」とか「気合い」とかを感じないのは私だけなのだろうか。せぶち、読めない。なぜなら人がどうなるのかはその時にならないとわからないから。むむむ。
ということで、この曲についてウダウダ言うのはここまでです。思いきって言うと、この曲好きです。「おおおおおおーーーーー!」と燃え盛ることはないけれど、じわじわ来ます。パフォーマンス見たら感じることも変わるだろうなぁ。
あ、あと1つだけ。この曲は全体的に言葉が少ないというか、歌うところが従来に比べて少なそう、というのが私の個人的感想なのですが、おかげで(?)各メンバーは己のパートで全力で「魅せる」ってことを余儀なくされている感じが猛烈に好きです。一撃必殺。この曲はとにかく抑えたよね、無駄なところがないというか。贅肉そぎ落としてきたよね。せぶちって情報過多なところが活動曲についてはあったのだけど、今回はそぎ落としてきたところに、なんか凄さを感じています。
MV感想
人数が多いので一人1ショット。いきます。
耽美的エスクプス。
黒髪グッジョブ。クプスさんがごりごりしていないのがこの曲の面白いところ。そもそもこの曲、ひぽち感少なめな曲ですね。クプスも歌える。みんな歌える、それがせぶち。こういうことをさらっとできて、活動曲以外の部分含めアルバム全体で色々と挑戦できるところがせぶちの面白いところだよなぁ。意思決定のプロセス知りたいわ。みんなの合意がとれているのかな。
ジョンハンの頭皮と身体が心配な私です。げっそりしちゃって…まあ...。
そういえば、「ジョンハンがセンターだ」ってこの曲で初めて私は思いました。ミュージックビデオの空気感を作り上げる上で間違いなく核(コア)の役割を担っている、ユンジョンハン。ジョンハンこういうのもできるんだなぁ器用だなぁって思ったけれど、素の男らしいジャイアンなジョンハンを見ているものだから、やっぱり好きなのはMansae。でも、ラストサビ直前のジョンハン見てたら、なんか感動するなぁ。ありがとうホシ君(?)ジョンハンくんをセンターにしてくれて。ここはジョンハンでよかった。すごい。
ジョシュアの好きなところかつすごいと思っているところは、その安定性。この人本当に安定している。ブレなさ加減がハンパない。つかイケメンだ。ここのところジョシュア兄さんに対する感情を整理しかねていたのだけど、ジョシュアさんには「良い人そうに見えて実は鬼畜」という設定が似合っているなぁと思いました。どうでもいい話です。
ウジ、ジョシュア、ジョンハン、の使い方が印象的。ボーカルチーム!!!ってのを出してきたところがあります。ジョシュアのパートの機械的構造ダンスは失敗しないかハラハラしています。
今回のジュンくんのセンターを見ていて、表情を作るところ、目の流し方、顔の角度、諸々ものすごく印象的で、ジュンは現代舞踊とかすごそう...って勝手に思ってしまいました。舞台というよりは、1人で何かやらせてみたい。表現者としてどうなるんだろう彼は。
ホシくんは何だろうな、ホシくんが空気になっていてすごいなぁと思った。全然悪い意味で使っているわけじゃなくて。ホシくんはパフォーマンスチームのリーダーなわけだけど、パフォーマンスにおいて自分が出るところと出ないところの線引きがはっきりしているように思えるから。空気感を作れるのが本当にすごいなぁホシくんは。あと声も独特で聴き分けやすいから、すぐにホシくんのパートだってわかるのだ。ちなみに私はパフォチに感じる師弟関係にときめく女。
本国の人気がいかほどか、私にはわからないけれど、私がカメラマンだったらとしたらウォヌをまず撮りたいなぁ...とふと思う。今回はウォヌ無双の曲でした。落ち着いた髪色が私は好き。喪失が似合ってしまう男、ウォヌ。
ウジさんを必死で探しました。
とはいいつつ、まずミュージックビデオをみて感動したのはウジくんのソロダンスの場面です。ウジくんが踊れることは知っていたけれど、あれば綺麗だなぁ…。現代舞踊とかやってほしいなぁ。流れるような身の動きに、数秒間とはいえ魅了されました私。妖精さんなのかな。でも本人は妖精みたいに儚いわけじゃない。ウジくんはどっしりしていて、よーく考えて、的確に歌詞として言葉にする人ですから。
この曲の歌詞は個人的にドギョムさん=主人公として脳内補完が完璧にされている私です。君には泣いてほしくないけれど、不思議と泣き顔が浮かんでしまう。そんなドギョムくん。そしてこの人の歌声のブレなさは、とにかく「安心」の一言である。1番のBメロからのサビに入るところで、ドギョムくんだけ膝をつくタイミングがズレるのだけど、デビューから変わらないたくましい太腿も素晴らしいと思いました。
実際、ミンギュくんはいい男である。大型犬というのは気性が穏やかだとか穏やかじゃないとか聞いたことがあるけれど、ミンギュは心優しき大型犬のイメージが強い。明るいし素直だし、器用なところが逆に気苦労も増やしているような気もして見ているこちらとしてはハラハラすることもあるような。そんな悲しい顔なんでしないで。君にそんな顔をさせる世界なんてロクなもんじゃない。そう思わせる君は罪な男。
ディエイトくんのイケメン化が止まらない。そう言ったら、きっとディエイトペンの皆様はお怒りになるでしょう。そう、ディエイトくんはずっとずっとかっこいい子だった。私が単純にそれに気がついていなかったのだ。
実は、ディエイトくんの笑い方に私はめっぽう弱い。切れ目がちな目がきゅーっとなって、目元にしわが寄って、口がにーってなって。そういう笑い方が好き。それにバシバシ人の肩を叩きながら大笑いしているところも好き。でも、こんなディエイトくんも良いな。遅ればせながらディエイトくんかっこいいフィーバー中の私の眼には、ディエイトくんの周りの空気がかっこよくなってきている風に見える。雰囲気ができてきた。彼はもっともっとかっこよくなるぞ。
このスングァンくん、イケメンではないですか。
そういえばボーカルとしてのスングァン、バラエティ班としてのスングァン、MCブーとしてのスングァン、そういうスングァンはみてきたのだけど、あることにふと気がつく。パフォーマーとしてのスングァンは?スングァンがこの曲を歌ではなく振付の部分でどう解釈するのかな~どう踊るのかなぁ~ってことを楽しみにしている私がいる。なぜ?なぜだろう。スングァンはこの曲についてどう思っているのかな、と気になるからだろうか。スングァンは、実は沼である。見えてこない。何が見えてこないんだろうか。なんだろうなぁ。気になるなぁスングァンくん。
バーノンくんも、つくづく不思議な人である。
バーノンくんはゴーイングマイウェイな人だというのが私の認識で、どの空間も自分のものにしてしまえるのがバーノンくんだと思っているけれど、この曲はバーノンくんであるようでバーノンくんが見えてこないのが面白い。ちなみに、ウォヌ→クプスときてバーノンくんが歌うところ。空気80%ぐらいの声が一瞬バーノンくんに聴こえなくて、ほんとこの人不思議だわ!って思いました。うーん。わからない。すごい。
そうそうこの場面。私が惹かれたのはディノのキレッキレなダンス(くるっと回転するところの切れ幅はハンパなかった)でも、また大人びていく容姿でもなく、その手なんですよね。ディノの手ってこんな、こんな手なんだなって。別に男の人にはなりたくないけれど、肘より先の腕と手は欲しいなぁって思ったこと、あります(割と変態発言ですね)。ディノの手が印象的でした。あとは、ディノくんの角度がいいです。魅せ方が本当にお上手。
と、ここまで各メンバーに注目して改めて、この曲の統一感と調和性に感動した次第です。こんなに人数が多くて個々もバラバラなのに、見事に調和された音にダンスに。これはまた新境地。SEVENTEENとして新しい姿を見せてくれたのかな、と思いました。
まだアルバムを聴き込めていないので、時間があるときにゆっくり聴いてみようと思います。とりあえずミュージックビデオを見た感想は以上でした。