根津と時々、晴天なり

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【VIXX】4th MINI ANBUM『桃源境』感想

 さて、VIXXの4th MINI ALBUM『桃源境』をこの度購入させていただきました。ふぁーーー!だって良いのだもの。あまりCDを買うことにこだわらない性分ではありますが、この感動をぜひ形に残したいという意味も込めて、私にしては珍しく買うことに躊躇はありませんでした(そう驚くことにどんな好きなアイドルであっても、アーティストであっても、CDを買うことをものすごく躊躇う人間なんです)。今日は、VIXXの素晴らしいアルバム『桃源境』について、思う存分、文章を書いていこうと思います。

VIXX 4thミニアルバム - 桃源境 (誕生花バージョン)

 アルバム『桃源境』パッケージ

 今回私は2バージョンあるうちの「誕生花」verを購入させていただきました。理由はそちらの方が衣装が好みだったからです。

メンバーの誕生石をイメージした衣装の「誕生石」verはこんな感じ。

 

反対にメンバーの誕生花が添えられたものが「誕生花」ver

 衣装の個性を味わいたいのであれば、前者が良い様な気がします。

 

 それではいざ開封。

 パッケージとしては薄っぺらい冊子の中にCDやらカードやらが入っているスタイル。冊子が「桃源境」と書かれた縦の白帯で留められているのは菓子折りを想像して、流石VIXXと称賛を声を送りたいです。K-POPのCDアルバムのパッケージってグループによって本当に違うからそれだけでコレクション欲が掻き立てられるのずるいです。日本のアーティストさんもしてくれないかなぁ。大人の事情で難しいのかな。

 それでは本題に戻るとして、ここからは「誕生花」verの中身、という前提を理解の上でお願いします。私が買ったのは「誕生花」verです。あ、ちなみに付属でポスターもついてくるのですが、私は部屋に飾らないのでレジの段階で店員さんに要らない旨をお伝えいたしました。もっと欲しい人がもらえばいいと思いましたので。

 冊子はそのまま歌詞が載っていたり、写真が載っていたり、クレジットが載っていたり。内容は細かく伝えられませんが、上の「誕生花」」verの他に違う衣装での写真もありましたー(全然「桃源境」関係なくて、ナンダコレハと思いました。何をイメージした衣装なんだろうか)「誕生花」verの写真は外れがない~~~というのが率直な感想です。みんな素敵。

 冊子のページとページの間には

  • 何かの案内っぽい紙(多分サイン会か?)
  • ご丁寧にこちらも帯で封をされているフォトカード(私はキムラビ仙人でした)
  • そして白い厚紙のやつ(しおりか?)

 が挟まっており、CDも入っておりました(入ってなかったら大問題だ)。

 で、気になったのは「しおり」なのです。私メンバーの漢字読みがよくわからないので、メンバーの名前らしき漢字三文字が解読できなくて、5分くらい推理しておりました。これなんですけれど。

 

「鄭 澤 運」

 

???メンバーの本名ですよね。キムウォンシクはポストカードに書かれていたので違うってことがわかります。あとの5人のいずれか…?

 ホンビンとケンは「李」だと推理。残りはチョンテグンかチャハギョンかハンサンヒョクか?一文字目「鄭」が苗字だとして、二文字目「澤」っていずれの方々も微妙に合わないような気がするのだけど。「澤」の音読みってなんだ。「さわ」は訓読みだからーーー音読みってなんだ????

 ・・・はい。すぐ調べれば一発でわかりますよね。人類の英知wikipediaさんを召喚!

VIXX - Wikipedia

 ということで、私のしおりの主はレオさまでした。おいでませレオニム。漢字の勉強になりました。「運」という文字でまあわかりそうなものですけれど、難しいものですね漢字。

 

トラックリスト

  1.  桃源境(←活動曲)
  2. INTO THE VOID
  3. Black Out(←準活動曲)
  4. 1,2,3,4,5(ハングルで書いてあったけどAppleMusicではこちら)
  5. To Us(上に同じ)
  6. 桃源境(Inst.)

 安定のインストで締めるVIXXのお決まりスタイル。好き。

 こちらをバーっと聴いてみて思うのは、非常に雰囲気が統一されたアルバムだなということ。個人的な感想だけれど、1~4が統一された「このアルバムの曲よ!」って感じで、トラック5の曲は5周年を意識した曲なのではないのでしょうか。和訳された歌詞をちらちらっと見た限り。5も含めて「桃源境」と捉えることも十分可能でありますが(そもそもアルバムは5の曲も含めてなのだから、1からインストまで含んだ6曲が『桃源境』というアルバムなのです)私は4で一旦切ってみたい欲に駆られるのです(後述)。

 VIXXの曲はタイトル曲だけでなくアルバム収録曲もお気に入りの曲が多いですが、今回はどの曲も捨てがたく、アルバム全体を通して楽しめる作品だと感じました。故に私はリリース後ずーっとアルバム『桃源境』を聴いております。飽きない~~回数を重ねるごとに一押しのアルバムが変わっていく~~~。

 ということで、次は1曲ずつ喋っていきたいと思います。

 

アルバム『桃源境』細かい感想

 1.桃源境

 琴や打楽器の効果音が非常に美しく全体を彩っている一曲。 

 あとは締まりが非常に素敵だなと感じました。1番サビが終わり2番につながるときも音が引いて琴の音が広がり小休止。締まる。ラストサビ前のえねねんパートも音が引いて余白が生まれる。引き締まる。ラストも鈴の音みたいなもので締める(私はここが大のお気に入り)。これがとても綺麗だと感じています。

 また聞いたところによると、この曲は一切英単語が入っておらず、世界観を維持するための制作サイドのこだわりも感じます。素敵。歌詞を見ても、とても美しい言葉の羅列(これは訳によってニュアンスが変わるところなので難しいところですが複数の訳のバリエーションを拝見しても美しい言葉の数々)。上品な言葉でもって官能的な想像を掻き立てる、でも厭らしさがまったくないところは、VIXXの健康的なところが由来なのか否か。2016年三部作を踏まえた上で成立する世界です。とてもチャレンジングだけど既存のVIXXを裏切らない。この絶妙なバランスはなんなんだろうか。考えた人天才すぎでは?

 そしてメンバーの実力もさらに上がっているところが素晴らしい。特にヒョギ!ケン&レオに次ぐ第3のボーカルとして一気に飛躍しました。すげー。2番から時々挟み込まれるヒョギのバックコーラス、ここぞというときにしっかり歌い上げる確かさが、その成長を物語っております。ボーカルが安定することで、メインボーカル2人の歌声もより効果的に活きるというか(私はその効果をINFINITEの『The Chaser』でひしひしと感じたことがあるんです。ウヒョンの満を持しての登場によるラスボス感がたまらんねえ)。メインをメインボーカルが歌わないけれど、聴きごたえがある1曲、という可能性が生まれました。すごい。えねねんは歌い方が安定してきたと云うか、最近は見事に曲にばっちり合っているような気がします。今回も素晴らしいし生歌の安定感もあるし、えねねん独特の優雅さというか抜け感というかそういうのが私はもうたまらないです。ケンちゃんについては歌が上手いのは知っているのですが、開幕のレオ→ヒョギからのケンちゃんの低めな声という流れがとても好きです。でもケンちゃんはトラック4が好きなのでそこで語ります。ホンビンくんについては、なんだろうな、VIXXだとこういう使われ方が多いだろうけれど本人が思いっきり歌ったら超面白いよなって感じが最近しています。「VIXXでのホンビン」はある時期まで手探り案件だったけれど、最近安定しちゃったなって(別に悪いとは思わないけれど)。難しいですね。レオさんは歌っていると気合が入っていて好きです。レオさんの歌い方は気合だよな。なんか。何か込められているし。この人が歌うとほんと引き締まる。ラビは、なんだろうなぁ、すごいストイックだなって思います。自分がやりたい音楽もありつつ、VIXXの音楽も考えられてそれに徹することができる姿勢が既に好きです。以前も書きましたが、今回のラップは曲そのものに非常に馴染んでいて素晴らしいです。アルバムを通してラビのラップを意識して聞くと全然違うので面白いですよ。

 

2.INTO THE VOID

 私大好き病み曲。「きりみーきりみーきりみー」って何だろう「kill?(ドキドキ)」ってわくわくしていたら本当に「killing」で飛び跳ねました。

 この曲はぜひインストも手に入れたいところです。ピアノの旋律が素敵なんです。アルバムには入ってないので無理だけど。物語がとても詰まっている1曲なので、これをベースに小説があったら素敵だなと思いました。歌詞を見ているとずっと感情を抑えつつサビで爆発しながら、彼女に向かって語り掛けるみたいな感じなのだけど、ラビのラップで抑えていた感情がボーンと抑えられず自棄になっていくような感じをイメージしていて面白いです。好き。

 

3.Black Out

 VIXXは意外とエロい曲が多いですが、このアルバムは特にエロいです。表現がきわどいというよりは、なんだろう雰囲気の描き方なのかなぁ。これは特にエロいです。

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 サビがメインボーカルじゃなくて、ホンビンヒョギで攻めているのが好き。2といいホンビンくんが目立つ曲は雰囲気があって好きだなぁ。印象的なパートを固定したメンバーで歌っていないところ(「I'm thinking your body」とか)は層の厚みがなければできないところ。ぜひ「I'm thinking your body」はホンビン、レオ、ケンちゃんの歌い方を比べてみてください。レオさんのぬるぬる加減が私は最高だなって思っています。えねねんは昇天系(私は勝手にそう呼んでいる、音がふぁーと広がる場面のところ)が最高にマッチしていて、この曲はほんとそういうえねねんが楽しめます。ちなみに私は2番のBメロのケンちゃんのパートで毎回昇天しています。CANDYって、キャンディーって、、、、、「君の口にあげたいCandy」って、、、、(´;ω;`)ケンちゃーーーん。うわーーーー(意識がない)。

 

4. 1,2,3,4,5

  別れソングと言えば、『Zelos』に入っていた『手の別れ』(Badbye)に一時期ハマりまくって

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狂うように聴いていた覚えがあるけれど、この曲もそういう感じ。

 『近づいてくる』というタイトルらしいこの曲は、AppleMusicでは『1,2,3,4,5』というタイトル名。謎。徐々に近づいてくる2人の別れを淡々と歌い上げた1曲。エモい。ケンちゃん爆発の曲(個人的感想)。ケンちゃんの歌がとても上手な1曲です。この曲はぜひライブで聴いてみたい。生で聴いてみたい。みんな自分の声で歌っていて上手です。そしてここでもヒョギのパートがとても増えているので感激します。何がここまで私の狂わせているのかと言うと、最後の最後にケンちゃんが低い声でぽつりと「goodbye…」って言って締めるんですね。もうそれに心がずぎゅんってやられて何回も何回も聴いてしまうのです。皆様はいかがでしょう。ちなみに私はほんびんペンです。

 

5. To Us

 私は最初の方で4で一旦切ってみてアルバムを考えたい、みたいなことを言っていますが、なんだろうなぁ。この曲はメモリアル的なファンソングだと思うのです(歌詞をちらちらっと見た限り)。びょるぴの皆様はぜひ歌詞を見ながら聴いてみてください。これだけ全く別!という認識で私が聴いちゃっているからですね(苦笑)幸せにアルバムが終わるのは、とても素晴らしいことです。という意味では今回のアルバムは曲順もしっくりきます。

 

まとめの感想

 ということでここまでつらつらと書いてきました。

 今回のアルバムは前半3曲が非常に似ているイメージで、こう詩的な情景がぱーっと広がっていくのがとても素敵だと思いました。4曲目までは具体的な情感が浮かんでくるのでマジで小説とか書けるような濃密な世界観でした。

 VIXXはThe Closerから感じるのは、一見そうは見えないけれど実は結構エロい的なポジションに片足踏み入れた感があるなぁと、今私は考えています。これがこの先も続くのかはわかりませんが、年齢的にしっくりくる無理のない要素を織り交ぜてきているのかもしれません。なんてことない青年たちなのだと思いますけれどね~。デビュー5年目にして、まだまだ尽きることないネタのオンパレードは、本当にVIXXって面白いグループだなぁって思わせてくれます。ホンビンの世界ランク7位ネタとか、この期に及んでまだ君たち面白いのかよどんだけネタあるんねん、って笑っちゃいました。

 

 ああ。彼らにはいつまでも健康でいてほしいし、舞台の上で輝き続けてほしいです。とりあえず音楽活動もゆるゆる追っていきます。素敵なアルバムをありがとうございます。