根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【文房具】5本の万年筆をくるくるさせる

 MDノートジャーナル(ミドリ)というノートを手に入れてから、マジで毎日日記(内容はその日の出来事を書かないことも多いので「日記めいたもの」と呼んでいるけども)を書いています。もう少しで半年です。

 その「日記めいたもの」と併せて書かせないのが万年筆で、このノートを書く用に、5本の万年筆を日替わりで使っています。元々そうしたかったわけではなく、逆に5本の万年筆を使うために「日記めいたもの」を書いていると言っても過言ではないです。

 

LAMY safari skeleton

 私の万年筆デビューはたぶんコクヨのカクノで、次がラミー。2016,17年あたりか。元々MかFの青のラミーを使ってて、少し太い書き味だなと思ったのでこいつを購入。スケルトンなのでインクが見えるというのが好きポイント。このペンと併せてブルーブラックのインク瓶を使っていて、これがいつまで経っても無くならなくて「こいつサイコーな奴らだな」と思いながら日々使っています。好き。使い終わったら一回洗浄して、今度は暖色系のインクを使いたいところ。また4年ぐらいは同じ色と付き合わないといけないか。

 他の万年筆は結構むらっけがあるものもいて、インクの出が悪かったり質感が一定でないときがあるのだけど、safariについては常時一定出力で、安定感があるところも好きです。お値段5000円くらい。当時はもうちょい安かった気がするな。

 

プラチナ万年筆 プレジー

 次はプラチナ万年筆のプレジール。値段は1650円。細字。2017年ぐらいには買っていたけど、万年筆の打席に立ったのは遅め。それまでは引き出しの奥にしまっていた。

 文字は結構細いので「可憐」という印象を抱く。中字でもいいかもしれない。結構むらっけのある子、その1。ページを指で押さえていると、皮脂で書けなくなるような気がしていて、最近は書くとき注意しています。とはいえ、値段的に文句なしの万年筆で、万年筆スターターとして購入してもいいと思う一本。

 

プラチナ万年筆 センチュリー#3776

 インターネットで安い手帳を買ったらキャンペーンに当たって無料でついてきたやつ。お値段2万2千円。やばい。ボディがシュノンソーホワイトで気に入らないけど、文句を言うことはできないし言うつもりもない。加えて手帳メーカーのロゴが印刷されていて、もう3年くらい使っているので剥がれおちつつある。私の勝利も近い。

 価格帯を裏切らない、めちゃ良き万年筆です。これ買っとけって思っちゃう、万年筆らしい万年筆です。こいつのターンが回ってきたとき、日記を書く気持ちが一段ぐんと高まるパワーを持っています。インクの出量がちょうどよい塩梅で、綴られた文字がなんかかっこいい!って思っちゃうのですよね。このペンを壊さない、放置の末のインク詰まりを起こさせない、という固い決意から、この日記運用が始まったといっても過言ではありません。一定期間使わないと万年筆って書けなくなってしまうので…(洗浄すれば大丈夫とはいえ)。

 

セーラー プロフィット ライト 万年筆 ゴールドトリム

 2022年初春に自分で買ったお高め万年筆。1万5千円ぐらい。私の好きなVIXXのペンライトの色と一緒の、夜空に似た深い藍色とラメがめっちゃアゲです。このペンずっと機嫌が悪くて書き味最悪だーと思っていたけれど、最近やっと落ち着いてきた気がする。正規のインクを使っているのでインク詰まりとかは無いと思うけどなあ。このペンにはブルーブラックより明るい青のインクを詰めているので、このペンで書くページは明るい雰囲気になります。良き。

 

kaweko クラシックスポーツ万年筆

 新参者。2023年冬、自分の冬のご褒美で購入。値段は4千円ぐらい。

 このペンの特徴は小ささ。蓋をくるくると外してペンの尻につけることで完成。蓋をすれば私の手のひらの四分の三ぐらいのサイズに収まって、ジーンズのポケットにも余裕で入る。まあ、万年筆にコンパクトさを求めるかというと私はそうでもないけど…。むしろ安定や重厚さが欲しい。コンパクトだから何か劣るということもなく、書き味は柔らかめ。順調に仕事をしてくれる新参者という印象。

 

 

 経過時間を無視して金額だけ考えるならば「結構万年筆に使っているなあ」という感じだけど、買ってから壊れたことがないしずっと使い続けているので、「むしろ無料!?」みたいな感覚に陥っている。多分悪い考えだけどそれ。今はこの5本を、日替わりで日記を書く用に使っています。あと2本くらいはパーティーに追加できると思っている(悪い企み)。でも、7本にすると曜日固定になっちゃってそれは嫌だなあ、だからあと1本かしら(再びの悪い企み)。

 

 「万年筆の何がいいんですか」と言われたとき、答えることは難しい。じゃあ「シャーペンで日記書けますか?」と聞かれたら「I don't want」と答えられる。それとこれとは違うのだ。ここから万年筆の良さを考えるなら「しっかりと思考を綴ることができる確かさを持ちながら、疲れにくい」というのを挙げることができるのでしょう。万年筆で計算問題は解けないしなあ。これは個人の感覚で、勉強についてはもっと気軽にうだうだするためにシャーペンじゃないと無理だ。

 日記めいたもの以外で定期的に書く事柄で万年筆にぴったりの案件があれば、もうちょっと万年筆の領土を拡大したいところですが(それは万年筆が好きなので)逆に、日記用と他の用途で差別化をすることに自分が納得できるかはわからないです。

 ちょっと何を言っているかわからない話をしていると思うのですけど、「日記めいたものを書く為の」という共通した用途(場所)があるからこそ、価格帯がばらばらな個性豊かな万年筆たちをそれぞれ愛せているような気がしてですね…。だから日記を書くことと同じように、新しい使い道を好きになれたらその問題は解消できそうです。でも、日記を書くことと同じくらい好きになれる使い道って見つけられるかなあ、ああ、あるかも(想像一時停止)。

 

 ということで、万年筆について考える文章となりました。書いていて楽しかったな。