根津と時々、晴天なり

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【お出かけ】リー・キット展「僕らはもっと繊細だった。」

リー・キット展「僕らはもっと繊細だった。」に行ってきました。

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美術館に行くと、他の美術展のチラシとかがよく置いてあって、この写真で映っているものと同じチラシに魅かれて「よし行ってみるか」と思いました。チラシの連鎖で美術展を知ることが今のところほとんどです。あとは駅のポスターとか。宣伝というものについて考えさせられる。

原美術館は元々は私邸だったようで、建築としても魅かれる建物でした。ドアとか床板とか階段とか。これが閉館になるなんて…建物は他に使われたりするのでしょうか。どうなのでしょう。

 

「僕らはもっと繊細だった」という言葉にじわじわ考えさせられる展示会でした。

「もっと」ということは、昔よりは今の方が繊細ではない、ということですよね…。まあ自分のことを考えると間違ってないような気がする。

とにかく静かな展示会で。どこからが展示でどこまでが展示なのか、境界が曖昧というのが面白かったです。多分建物の入り口を入った瞬間、いや違うな、それより前から美術展は始まっている…?敷地の中に足を踏み入れた時からか、銀杏が立ち並ぶ歩道を歩いているときからか、品川の駅に降り立った時からか…。

僕らはもっと繊細だった。余白を愛していた。静寂を好んでいた。時間に囚われないで生きていた。

ほわーととりとめもないことを考えてはそれが消えていって。不思議な時間を過ごすことができました。行って良かったと、思います。

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敷地に入ったところ。

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電話。魅かれる。

 

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床板!!