ついにSUPERJUNIORが帰ってきました。
今も特に解散することもなくアルバムをリリースしてくれていることに、まずは感謝。
そして活動曲「Black Suit」とっても良かった。MVも曲も。文句がない着地点でした。
曲の感想をガーッと語る前に、今回のSUPERJUNIORのカムバックは自分のなかでかなり楽しみというか、押さえたいポイントみたいなものがありまして...。
私はSUPERJUNIORがきっかけでK-POP沼に入りVIXXでとどめを刺された感じの人間です。K-POPを知るようになったときはSUPERJUNIORが精力的に活動していて、様々な賞も受賞していたことでして(多分2011年から2012年ぐらい)、勝手がわからず大して動くことができなかったものだからライブにも行けなかったし、アルバムも買うことができなかった。それは今でも少しばかり後悔しております。
私が知り始めたときのK-POPと、今のK-POPは、やはり少しずつ変わってきているのだろうなぁと思います。私より長くK-POPを好きでいる人はもっと感じているのではと思います。
これは私の個人的な意見ですが、今のトレンドは考えさせるMVだったり曲に物語が乗っかっていたり、グループのあり方にドラマがあったり、何だかいろいろなものがプラスされて、それらを含めて「アイドル」であり「音楽」という気がしています。SUPERJUNIORの「Sorry,Sorry」なんて、何も考えずに呪文のように勢いで聴き続けられる超絶スルメソングですもの。
この情報量のなさ。最高ですか。
そうか、今は情報量が多いのかもしれませんね。
そんなことで、長らくメンバーの兵役で空白期間があったSUPERJUNIORですが、その間にも様々なグループが出てきては売れて。その流れの中で果たしてSUPERJUNIORはどうするのだろう?と楽しみにしていました。別に浦島太郎じゃあるまいし、まるっきり別時代に飛ばされるわけでもないし、大袈裟ですが。
ただ、Vアプリ*1なんかは比較的最近登場したアプリですから、新アルバムのショーケースでは「自分らが活動しているときはVアプリのようなものはなかった」みたいな話もしています(http://www.wowkorea.jp/news/enter/2017/1106/10200820.html)。なんだか感慨深い。売り方も変わってきているのだろうなぁ...。
というわけで、前振りが長くなりました。SUPERJUNIORの新曲「Black Suit」を観ていきましょう。
最高だ…。SUPERJUNIORらしい、くすっと笑えてツッコミポイントも適度にあってめちゃめちゃで、しかし基本的に本人たちは大まじめで演技していてMV自体もストーリーがわかりやすいしよくできているし楽しめるし音楽的にもメインボーカル2/3いないのによく頑張っているし不足を感じないし元々ダンスはそれほどバキバキしていないしでもよく踊っているし本当この曲最高、です。
今のSUPERJUNIORがリリースする曲、という点でも良い曲だなと思いました。
スーツが違和感なく体に馴染む30代。20代とはまた違う雰囲気がたまりません。これはデビューしたアイドルが挑戦しても意味がないし、ここまでみんな頑張って!と言いたくなるような領域。良いぞ…。
今回「この人のこれは違うだろ~~~~」という違和感がまるでなくて、どのメンバーもメンバーらしくて良かったです。驚いたのはシンドンがちゃんとシンドンだったことです。体型はそのままに、でもそれがかっこ悪いとか一切思わない感じ。やくざのドンのような貫禄に、これを待ってたの~~~シンドン最高~~~~(´;ω;`)となりました。椅子の下でオロオロイライラしているの面白かったです。あとは兄さんことイェソンがエプロンしていたところとか、長めのヘアスタイルでより「この人何やるかわからねええええ」という狂気ぶりを叩き出しているところとか良いですよね。今思ったけれど兄さんの目つきって、「進撃の巨人」のリヴァイさんに似ているの気のせいですかね。そうそうイトゥクさんがMVの中でも仕切っていて、この人のMC気質はもう体の深くに叩き込まれているものなのだなと思ったし幸せになってくださいイトゥクさんと思ったし、ドンヘに関しては、あ~~~~この人こんな声だった、というかこの息60%ぐらい含まれている独特の声と歌い方は一体何なんだ、と思いました。ウニョクはどんどんかっこよくなって...ううう…丸眼鏡最高。かっこいいいいいい、ってなったし、ヒチョルはなんだかっこいい30代のおっさんなのかよ、思えばヒチョルは随分丸くなったものですね、この人本当にかっこいいいいいいとなったし、極めつけはシウォンがリアルでもお金持ちおぼっちゃまなのでMVの設定がしっくりきすぎて混乱して、あああ活動に参加できないの残念だわ...と思いました。
そんなに歌えるメンバーがいないのに、よくここまで頑張りました。
低音というかビートというかベースが安定して流れているのか、どっしりと地に足をついた楽曲。そしてサビで弾ける感じですね。特にラストラビへの盛り上がり方がすごいので注目して聴いていただきたいところ。まだ上がるの?これどこまで上がるの?とうくらい駆けあがります。テンション上がる。すごく聴きやすい。背景に流れる兄さんの美声をたっぷり堪能できるし、個々がちゃんと歌っているし、聞き分けやすいし、そうだ、変にラップを設けないところも良かった。ラップがあるとこう「俺は主張したいものがあるんだ!」という熱意を良くも悪くも感じてしまうから、今回の曲にラップが入っていないのも良かったです。
SUPERJUNIORというグループは、アイドルというよりはエンターテイナー集団のような気がしていて、統一感がまるでないグループです。顔のタイプも、歌声も歌い方もスタイルも性格も背景も色々な人がいて、そのSUPERJUNIORを見た後に他のグループを見ると、そのすんごいまとまりの良さにくらくらします。似ている人が集まってグループってできているのだなぁと。
パフォーマンスは、ウニョク&ドンヘコンビがよく頑張っておられますな...。一番はメンバーだけ、二番からダンサーさんを入れてくる構成も、なんだか感じるものがありうるうるときます。そうなの、メンバーだけ見たい気持ちあるよね。でもそれだどステージとしての華やかさだったりパワーにいまいち欠けるところもあるから、それで二番からダンサーさんを投入するっていい判断だと思う。私のお気に入りはシンドンのパートなので、へへへ、シンドン見られる~~~歌ってる~。「じぇんとるめ~~~ん」の歌い方が超好きなのです。へへへ。重役出勤のヒチョルもちゃんと出演してくれてありがとうございますという感じだし、ほんとかっこいい人だなと思うし、メンバー少ないけれど全然問題ない。寂しいから、次は参加できていない人も参加して、また彼らのステージを観たいな、ぜひまたアルバム出してください。解散なんて寂しいから...、ということを書いて、この文章を終わりにしたいと思います。
変に力を入れずそのまま楽しめる良い曲だと思うので、ぜひ。
(ちなみにアルバムはまだ聴いてない)