根津と時々、晴天なり

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少年が少年に出会う物語/THE BOYZ「Boy」感想

少年が少年に出会う物語


 「覚えられねえよ」と言い捨てたのはさて1年前ぐらいでしょうか。今じゃいい思い出です。皆さんは覚えられましたか?私は無理でした。Giddy UpとRight HereのMVを見て覚えられました。しかし改めてこのミュージックビデオを見てみるととても良いなぁ…と思ったのでこうして筆をとっています。

 今日はTHE BOYZのデビュー曲「Boy」のミュージックビデオの話です。

 

 THE BOYZの「Boy」のミュージックビデオが好きであります。
 何が好きっていうと物語が一貫して存在しているところ、ではないかと思われます。
 ここで描かれているのは、各地に散らばった少年たち(青年と言ったほうが良いか)が偶然にも出会い集まり「THE BOYZ」というグループが生まれるまでの軌跡なのです。少年ジャンプ愛読者よ、好きだろうこういうの。ワンピースと同じだよ!!!ルフィが麦わら海賊団のメンバーを見つける過程と同じだよ!!!(ルフィ的主人公はいませんが。何故なら12人全員が主人公だからだ!!!)そこに気がついたとき、つまりこのミュージックビデオとは何たるものなのか言語化できた時、脳内には稲妻が走り、私は途端にこのミュージックビデオを好きになっていました。
 加えて、全員分とは言えないのだけれど各パートでかなりメンバーのキャラクターに迫っているのも良いのではないかと思います。デビュー曲のMVとしてかなりわかりやすい。この子はこういう子なのですよ、ときちんと提示している。事務所もわかっているなぁ…と思いながらニコニコこのMVを見てしまいます。楽しいですね。

 私が好きなのはスティックを耳に当ててドヤるケビン先輩の顔とエリック君の今どきおしゃれボーイなところですね。口にサンドイッチを加えているところが最高です。
 

 当時「ぜんっぜん覚えられない!!!」と思った記憶があるのですが、今思うに自己紹介でもあるデビュー曲のMVとしてはとてもよくできたMVだと思っています。先にも話した通り、個々に焦点を与えたソロカットをきちんと用意している一方でTHE BOYZの強みでもある「12人という人数の多さを利用したインパクトの強さと、徹底的に揃えたパフォーマンス」を強調するダンスのカットも用意しているからです。この住み分けがきちんとされていたのに、ダンスパートばかり目に留まって(何せ人数が多いのに乱れたところがない気持ちが良いパフォーマンスだから)「覚えられねえ!!!」ってそうでしょうよ。そこで主張したいのは覚えやすさじゃないんだから…。
 デビューしてから1年、だいぶ垢ぬけましたよね~髪色も明るくなって個々のメンバーらしさみたいなものがどんどん内から滲み出ています。一方、デビューの時は髪色も揃えているし衣装も均一で、「個性」というのをあえてMVのダンスパートではあまり出さずに「集団美」といいますか、THE BOYZらしい組体操みたいなパフォーマンスを強調しているんだなぁと思ったのです。
 THE BOYZの絶妙なところは、「12人の唯一無二の少年たち」を推しつつそのパフォーマンスはとてもパズルのように細かく一人一人が部品のように全体を構成しているような瞬間があるところです。一糸乱れぬダンス。切り取った瞬間、揃った角度。個性的であるようで無個性的でもあるようなないような。ボーカル面でも同じくで飛びぬけて引っかかる独特な歌い方をする子がいない分(これはあくまで個人的な感想です。みんな歌えて極端に歌えない子がいない。)すっと流れるように身に染みてくる音楽。不思議なグループであります。

 ということで、2019年の楽しみとしてはこれからどんどん個人としてのブランド価値を付与していくような売り方をしていくと思うんですけれど、それがTHE BOYZというグループの活動になったときのそのパフォーマンスにどう影響されるか私は密かに楽しみにしています。さて、12人は足並み揃えて歩んでいけるでしょうか?どんなグループを作りたいのか、事務所がどう思っているのか、駆け抜けた2018年とはまた違った活動が見れるのか、私は楽しみにしています。俳優班だとジュヨンやヒョンジェ、班長あたりはいいんじゃないかなって思っていますがいかが?ハンニョンの無邪気な感じは学園ドラマで映えそう。

 

THE BOYZ「Boy」感想

www.youtube.com

 

 というわけで、次はそんな好きだな~と思うMVに迫りたいと思うのですが、THE BOYZってなかなかにMVもパフォーマンスも楽曲も外れなくて、でもそれが「俺ら神曲ばっかだぜ?」というバズり方をしていない微妙な塩梅なもので、本当にちょうどいいんですよね…活動の多さだと全然ちょうどよくなくて本人たちの疲れを想像すると悲しくなってしまうので本当に休んでほしいのですけれど。

 

ここが好きだポイントその①

 各メンバーの色がわかりやすい(比較的)。

 まずはここです。比較的と加えたのはジュヨンとニューくんはもっとできたことがあるだろう、でもファル君を発見する人が誰か必要だから致し方あるまいか。まあ、屋上でドローンを操作しているイケメン2人ってことで覚えやすいっちゃ覚えやすいけれど…とぼやかす意味で加えました。その他はとても覚えやすいです!!!(私は当時覚えられなかったけれど(説得力がない))

 音楽性豊かなカナダ組とそれらにキレることが許される最年長の班長。イケメン集団THE BOYZの中でもバミューダトライアングルとか呼ばれてるらしいヨンフンとヒョンジェの巌流島の戦いばりの緊迫した決闘シーンや(決闘違います)ダンスの鬼なキューちゃんとわんぱく愛されマンネの邂逅シーンは「くぅー」と唸ってしまいますし、アングラな感じが似合いすぎるソヌ君と地下鉄の中ではしゃいじゃうハンニョン君とか「らしさ」が演出されすぎていてやっぱり良いぞ「Boy」。

 今をときめく様々なグループのデビュー曲をふと見てみると、路線変更して最新の曲と比較すると変わってしまったものもあるけれど、やっぱり準備に準備を重ねた楽曲らしく「ああこのグループらしいな」と思うところは1つや2つは見つかるような気がします。そういう意味では、THE BOYZの「Boy」はこれがTHE BOYZだ!!!というある種の誇りのような堂々としたものを勝手に私は感じてしまいます。タイトルも「Boy」だし。やっぱりわかりやすいMVなんだよなぁ…。

 

ここが好きだポイントその②

 門出の日にふさわしい。

 少年たちが同世代の仲間を集める物語。同志を集め、今から大海へと船を繰り出すのだ…目標はただ一つ、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)!!!じゃなかった、新人賞おめでとうございます。別に到達すべき場所が新人賞ってわけではないでしょうけれど、獲れてよかったですね。スキズが獲ったりドボイズが獲ったり、大人の事情によるものなのか何なのか各グループのファンはやきもきしたこともあったのでしょうか。しかし12/31の歌謡祭(他各種祭典)では両者圧巻のコラボレーションを披露し、丸く収まった感じがする2018年、ありがとう神様、不要な流血はやっぱり避けたいものです。・・・。話が逸れた。

 とにかくこれからK-POP界でばっさばっさと活躍してやるぜ!!!という心意気がガンガン伝わってくるスカッとする曲であり、気持ちが良いMVだと思います。その無敵スター獲ったような怖いもの知らずな強気が気分を高揚とさせるので、私の気分高揚お散歩プレイリストのトップバッターはこの曲です。大都会は俺の庭、とばかりの演出が憎いね。

 

ここが好きだポイントその③

 やっぱり運営サイドは、THE BOYZの団体芸にそれなりに自負を持っていると思うのですね。パフォーマンスの撮り方が良いんだな、と何十回目の視聴で気がつきました。

 個々の判別をあえてさせたい。誰がダンスが上手いとかを殊更に強調はしない。そういう撮り方はあれです、逆光の室内でダンスパフォーマンスを撮るところとか、照明を暗転させて顔をあえて見せないで撮る手法とか(参照「Right Here」のMV)。

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おおおっと思うのです。

 意図がなかったとしたら単なる私の妄想になってしまいますが…。まあいいです。そこがかっこいいなぁ…と個人的に思っているポイントです。

 もちろんTHE BOYZに魅力がたくさんあるように、他のグループが持っていてTHE BOYZにはないものもあるとは思うのですが、全員ある程度踊れる、練習できる、かっこいい、スタイルを維持できる、全員きちんと歌えるという要素を考えるとTHE BOYZは限りなく極地に近いところにいるグループなのではないかと思うんですよね…。この方向で攻めても生半可なことをしたところでTHE BOYZを超えられるとは思えません。THE BOYZやべえな…。

 

 色々と書いてしまいましたが、何が一番好きって物語性があるところです。そしてその物語の書き出しは多分間違っていない。そういう安心感があるのが好きなのかもしれません。THE BOYZ安心して大海に船を浮かべなさい、って思えるの、見ていく上でもとても心強くないですか?もちろんそんな理由だけでアイドルグループを推すわけでもなく、音楽が好きだったりビジュアルが好きだったりダンスが好きだったり色々とあると思いますが。この安心感も結構魅力の1つではあると思うんだよな…どうなんだろう。

 

 ということで、今回はこの辺にしたいと思います。No Airもとても好きですが書くタイミングを見失いました。好きです!!!お気に入りポイントはアルバム『THE ONLY』の最初を飾るBreath to Breathに氷の世界を彷彿とさせるような寒さを感じるところです。このイントロ好きだ~。イントロ芸人としてきちんとアルバムの色を提示する素敵なイントロを作るTHE BOYZに好感を抱きます。その調子です。

 

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