VIXXがカムバックするらしい。
帰ってきたVIXX。
左からラビ→レオ→ホンビン→エン→ケン→ヒョギ
かなぁ。あんまり自信がない。
Dynamiteでえねねんの手に刻まれたあの「目」ですね。これはえねねんの手なのでしょう。それが茨に覆われている、と。ダイナマイトでは、意中の人が自分のものにならない、そのことについて「自棄になっちゃうぞ♡」みたいな感じの心中を歌っているわけですが、それがどうなっていくのやら。ダークサイドに堕ちてしまうのでしょうか?現在のスマホの待ち受けです(笑)
K-POPアイドルにおける、カムバック=祭り、みたいな感覚、嫌いじゃない。
アートワークもきっちりしているので、こういうプロモーションができるのかな、と。
真ん中に描かれている男性。えねねんとレオのコラージュらしい。ダイナマイト期にいわば「恋敵」的な関係として描かれた、えねねんとレオがどうなるのか、つながっているのかいないのか、気になります。
この度VIXXがカムバックするということで、今から2年前の夏を思いだしております。そう、私がVIXXにドはまりする、あの夏です。今日は、あの当時の興奮を語りたいと思っております。
VIXX「VOODOO DOLL」
私がVIXXというアイドルを知ったのは、たまたまでした。
ニコ動では面白いことにK-POP関連の動画が色々とあって(ぜひ検索してみてください)そこにあった、色んなアイドルのパフォーマンスをまとめた動画を何気なく見ていたんです。私は当時、SUPERJUNIORが好きだったものですから(お兄さんたちの動画はユニークなものがたくさんあって飽きることなかったんですね)彼ら目当てで見てたのだと思います。そうしたら、めちゃめちゃ耳に残る曲があって、それがVIXXの「呪いの人形」でした。
当時のことは、良く覚えています。
圧倒的に、かっこよかった。
低音のビートがドコドコいっていてサビで一気に盛り上がる。切実なその歌声。整った容姿。一体誰が誰だかわからないけれど、音楽番組でのパフォーマンスと思しきその数十秒の動画に、私は一気に魅了されました。
私は急いでその曲とそのアイドルを調べ始めました。寝る前に軽く見ようと思っていただけなのに、気がついたら深夜をまわっていました。で見つけたこの動画。
あ、この動画↓グロいので苦手な人は
こちら↓をどうぞ。
このような重たい動画を、私は深夜に真っ暗な自室で見ているわけです。割と不気味な光景。
いや~惚れました。ほんとに。とにかくかっこよかったものですから。
この時から徐々に自覚し始めましたけれど、私は圧倒的なコンセプトだったり、独特の哲学を持っているものがとても好きです。人間、モノ問わず。多分物語が好きなのだと思います。小説でも漫画でもアニメでもドラマでも、丁寧に記述され構成された空想はとっても好きなのです。VIXXはまさにそれ、でした。
「呪いの人形」というテーマがはっきりと描かれたミュージックビデオの世界。振付もちゃんと見てみるときちんと意図があるように思われた。全員が統一した髪色で整ったスタイルにスーツは映える。そしてまがまがしい雰囲気で始まる音楽。サビで盛り上がり、切実な人形の願いをささやき、諦めという感情を歌う。
最高でした。
それ以降も、VIXXに限らず色々なアイドルの歌を少しずつ聴くようになりますが、この時のような衝撃はなかなかありません。
悲嘆を歌うことの魅力
私はネガティブでひねくれている人間なので、「幸せだぜ☆イエイ!」という曲が、実はあまり好きではありません。自分がそういう感情を経験したことがない、という嫉妬心なのだと思います。ハッピーソングを聴いていると「人間の本質はそこじゃないだろ?」と思ってしまう自分がいる。そんなきれいごと言わないで。違うでしょ、心の奥にある醜い欲望を見せてよ?と。いやいや、希望を歌うからこそ新たな希望を生み出すことができるのだと思うし、音楽はそれができる。だから思う存分幸せを歌ってほしいし、幸せは歌われないとダメだと思う。ん~ただ徹底的に己の心に潜む闇を歌ってもいいじゃないか、とも思うのでした。
VIXXの活動曲は、その多くがなかなか報われない恋心や恋故に狂ってしまう人間の闇を歌いますね。
VIXXの主な活動曲をピックアップ
【2012年(デビュー年)】
SUPER HERO
白馬の王子様的ソング
빅스(VIXX) SUPER HERO 뮤직비디오( [VIXX] SUPER HERO Official Music Video ) - YouTube
Rock Ur Body
ゲームのような恋をしよう
빅스(VIXX) - Rock Ur Body - YouTube
ここから一気に変わる。
【2013年(一気にコンセプトアイドルの階段を駆け上る)】
On and On
バンパイアメイクが目を引く。風景をうまく心情に絡めて歌った歌詞も秀逸。おしゃれ。
VIXX - 다칠 준비가 돼 있어 (On and On) MV - YouTube
hyde
ジキルとハイド(2重人格)。パフォーマンスだけならこの曲が一番好き。無駄がなく、ジキル役・ハイド役と分けて物語性があるダンスがお見事すぎる。
빅스(VIXX) - [hyde] Official Music Video - YouTube
G.R.8.U
爽やかホラー曲。hydeに至る前を歌った曲。PVがユニークかつ意図をもって作られているところがすごい。夏ソングといっても良い様な爽やかさが逆に怖い。
빅스(VIXX) - 대.다.나.다.너 (G.R.8.U) ◀◀ Official Music Video - YouTube
【2014年(大衆化を意識?)】
ETERNITY
それまでの奇抜なコンセプトを若干弱めた曲。しかしライブでイントロが流れたら一番高まる曲(私個人的には)。
빅스(VIXX) - 기적 (ETERNITY) Official Music Video - YouTube
Error
サイボーグコンセプト。自分の心の弱さをぽつぽつ語っている歌詞が私は好き。
빅스(VIXX) - Error Official Music Video (Lip&Dance ver.) - YouTube
【2015年 大人の色気感を少し出してきた感じ】
Chained up
愛の奴隷コンセプト。人間になる。呪いの人形と比較すると面白いかもしれない。人間味が増した。
빅스(VIXX) - 사슬 (Chained up) Official M/V - YouTube
私は2014年からVIXXを知ったので、残念ながら2013年の時の盛り上がりを感じることはできませんでした。SUPER HEROとRock Ur Bodyはどちらとも良曲ではありますが、VIXXの類まれなるスタイルの良さを生かす題材としては不十分なテーマだったのかもしれません。というか、明確なコンセプトを打ち出した人ならざる者、という題材との組み合わせが良すぎた、といった方がいいかもしれません。2012期の歌のような方向性は他のアイドルでもできそうだなぁと思うけど、奴隷やら人形やらはVIXXが一番輝いているような気がします。
VIXXはこのように、独特の、しかしVIXXの曲だよな、と思わせる曲をいくつも出してきました。
VIXXについて語ることをまとめようと思う
う~ん。まあ、正直K-POPアイドルを見て失うものこそあれ(時間なり金なり、色々)得られるものってあるのかなぁという気はします。趣味というものは、何かを得をしたいからやるものではないけれど。ですが。私はK-POPを聴いたり見たりするなかで、1つ大切だなって思ったことがあります。それは自分が何を持っているのか、それが人とどう違うのかきちんと把握することということです。
アイドルは売れないといけません。商品としてたりえるのは、それが他の商品と違うことです。故に、アイドルはみんな他と違ったものを見せていかないといけません。そもそも人間は違う生き物なので、自然に振る舞っていても絶対他と違うところはでていきますが、それでも、似たような商品を改めて買おうとは思わないように明らかに人と違うことをしていると目立つものです。目立つということは存在感があるということです。他グループに埋もれない、これって大切だと思います。
K-POPアイドルが、意識しているしていないはわかりませんが、アイドル界という世界でどう自身を差別化しようとしているのか、また差別化していく過程は大変興味深いですし、一般市民でも応用できることはありそうです。
VIXXはその差別化に成功したグループと言っていいと思います(いいよね?)。しかも強烈に。自分の持ちもの(この場合、全員スタイルが整っているところ、歌うまなメインボーカルが2人いること、カリスマとして牽引していくというよりは受容からの表現力がすごいこと、みんなマイペースなとこ、など)をきちんと把握した上で、それに合ったやり方をしてるのは、参考になります。
ま、差別化とかなんとか言っていますが、何よりVIXXの雰囲気が好きなんですもの。それ以上の理由なんてありませんよね?「直感で好きと思える」ということ以上に好きな理由なんて。
カムバ、楽しみです。