キオプことKISS OF LIFEを知る2024年冬。
YouTubeで漁っていたらたまたま目に付いたIglooのパフォーマンスに感動しました。
韓国の音楽番組の動画も最近は本当に観なくなってしまったけれど、新鮮にびっくりして血が沸きあがる感覚を覚えたのは、XGのLEFT RIGHT以来かも。
これは視聴者側である私が必要なく期待値を上げてしまっているからなので良くないことなんでしょうけど、「その楽曲をステージで披露する」だけじゃ満足しきれないみたいなところ、ある…(これは良くない。パフォーマンスを見れているだけで本来であればとても豊かで有難いことなのに)。
音楽番組のパフォーマンスが予定調和的に感じるというのは、どうにも困った事象です。裏を返せば、そこに何か一つイレギュラーなことがあると、簡単に心はぐらついて今の私みたいに「その曲の虜」みたいになり果てる可能性がある。
Iglooは音楽番組のパフォーマンスを見て初めて知るのですが、何が「最高~~~~!」って思ったかって、サングラスではないかしら、と。
「イケてる」を演出するためのサングラス。私の庶民的な感覚で語るならば、サングラスというのは今もセレブのアイテムなのであります。メンバーもバックダンサーもサングラスをつけて、その中でデザインの差別化を図ることでメンバーにスポットライトを当てる。サングラスをかけるということは、目で語るということが難しくなることと同義だと思うのですが(サングラスをかける者の目は掴みづらい)Iglooでは要所要所でサングラスをずらし目を見せるという演出をすることで、逆に彼女たちの目を引き立てることに成功している。う、美しい~~~~!目を隠すことで、目以外の要素に注目させる。例えば口とか手の動きとか。クールな表情をベースとしつつ、要所要所の妖艶な笑みがそれはもう映える映える。気がつけばこの曲から逃れられなくなっている私がいる。
というのが、Iglooのパフォーマンスの感想になります。カッコよさを基調としつつ、どうにも漏れ出てしまう個々のメンバーの特徴みたいなのを感じられるのもまた良い。そもそも4人メンバーって頭に入れやすい人数で本当に助かる。メンバーのことはあんまりわからないのですが、ジュリーのショッキングピンクが似合いそうな、エネルギッシュな気配とか、ナッティの隠しきれない情熱的な感性とか、逆にベルは薄い色彩がべらぼうに似合いそうな気配を感じるし(なんかユニコーンとか合いそう)ハヌルは、あれだなあ、ひたすら引いて引いて引いた末に残る白雪、みたいな、AOAのソリョンに似た何かを勝手に感じています。
これをきっかけに、キオプの過去の楽曲を聴いたりMVを見たりしています。なんかこのグループ、というか事務所、賢い? やるからには絶対それが結果になるよう、インパクトを残せるよう、効果的に作用するよう、ちゃんと考えてそうな気配があるのですが、それは穿ちすぎでしょうか。
多分、ちゃんとメンバーがびびっとに映るようになっているからかもしれません。それは逆に言うと、それだけ光を跳ね返せるだけの個性がメンバーにあるからなのか。
「キオプ」自体は聴いたことのあるグループでしたがまだまだ知らないことも多いし、そもそもここから私の関心が続くかは未知数、けれどもIglooのパフォーマンスは最高だってことはこの胸に刻んでおきましょう。キオプの夏!みたいなイメージだったけど、図らずも私が彼女たちと出会ったのは冬でした。冬のキオプも、いいぞ。