私は、過去の私がやりたいと思ったことを頼りに生きています。GRISもその一つで、過去の私が「遊んでみたいなあ」と思ったのをここまで溜め込んでて、それをふと思い出し、年末年始のセールで安くなっていたので遊んでみることにしました。以降、ネタバレは控える形で感想を述べていきます。
とにかくグラフィックが綺麗でした。毎秒毎秒スクリーンショットを撮って飾りたいくらい、それは誇張でもなんでもなく、そう思うくらい絵が綺麗です。ほんとすごいです。
荒野？
森の中？
洞窟？
ゲームのカテゴリとしては、2Dマリオと大体一緒で、ギミックを解きながら先に進んでいくスタイルかと思います。正直あんまり得意なカテゴリではないですが、世界観に魅了され細切れに遊んでたらいつの間にかクリアしてしまいました。先が気になるような見せ方も多かったです。
道中、「あーマジでわからんイライラする」みたいなギミックもあったのですけど、そういうときは少しゲームから離れて、また戻ってきて、試行錯誤してようやく進むことができたときのちょっとした喜びと、挫けないで良かったなという安堵が、印象に残っています。やっぱり先の景色が見てみたかった、主人公がどこに辿り着くのか見てみたかったという気持ちがエネルギーになりました。
このゲームを遊びながら、私が美しいと思う物事について考えていました。このゲーム然り、私には好きなものがたくさんあって、それらがあるから今日もやっていける、私が私で在ることができる、というのがあります。私はどこかで美しい景色を知っている。それだけで生きるに足ると、本気で思っていて、GRISというゲーム体験は、その「美しい景色」のひとつになるだろうと思います。
深くは語れませんが、このゲームを遊ぶことで遊び手の心もまた回復する、そういう作用があります。よし、また生活をやってみよう！と、力が湧いてくるゲームというのは珍しい。この主人公のように、私もやっていきたいと思いました。
