ポケモンを初代から遊んできて、ポケモンにニックネームがつけることができても、私は長らくニックネームをつけることがなかった。ポケモンの本名が唯一無二のかっこいい名前であり、私がつけるニックネームはそれを「汚す」ことになるのだ、と思ってきました。
ニックネームをつけたら、かっこよくない。この美意識はどこから来るのかわからないけれど、とにかくそうでした。
そんな私が、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」でポケモンにニックネームをつけるようになったのは、どういう心境の変化なのか。自分でもよくわかりません。ただ、ニックネームをつけるということは、今の私にとって「連想ゲーム」のような、遊びの感覚があるということ、それがとても楽しいことであるのは、確かです。
今回は、そういう私の、私的好きなニックネームをまとめます。ダジャレを嬉々として連発する誰かさんのような、そこには自己満足の気配が横溢しておりますが、私がここで言いたいのはただ一つ。ニックネームをつけるということは、遊びなのであり(そしてもちろんそこには愛情がなくてはならない)、ニックネームを考えるあの瞬間に一瞬に脳内に駆け巡る電流のようなものは、ある種の快感である、ということです。
(メグロコ、ワルビル、)ワルビアル
さばくワニポケモン。
ワニ→あの緑のワニのブランド→LACOSTE→「らこすて」に決定。
カタカナにするか、ひらがなにするか、というのは重要なポイントです。ひらがなの方が柔らかい感じがするので、メグロコをつかまえたときに、その小ささも鑑みて、ひらがなの「らこすて」にしました。そういや、どうぶつの森に同じような名前のラッコのキャラいなかったか。「ラコスケ」でした。
ミガルーサ
きりはなしポケモン。
きりはなしポケモン? 無駄な肉を削ぎ落し、プレイヤーに突っこんでくる諸刃の剣みたいなぎりぎりのポケモンみたいだ。魚&名前の「身軽」な感じ→サンリオから「おでかけ」したとかしていないとかの「きりみちゃん」にぴったりかもしれない→「きりみちゃん」に決定。なお、つかまえた個体はオス。
他の候補としては、回転ずしで見かける、あぶりサーモン(文字数足らず)とか、キハダマグロとかがありました。
コイキング
さかな→今食べたい魚料理→アジフライ→「あじふらい」に決定。
なお、この名前は進化させてギャラドスにすると似合わないので、進化させないでコイキングのまま「あじふらい」でいてもらう予定。やっぱりカタカナよりひらがなが良い。
(カゲボウズ、)ジュペッタ
ぬいぐるみポケモン。
カゲボウズから進化させる。ゴーストタイプで、てるてる坊主がふよふよ浮いているように見えるカゲボウズ→白いおばけでふよふよ浮いているマリオシリーズに登場するテレサ→「テレサ」だけだと短くて収まりが悪いから「キングテレサ」に決定。
ジュペッタに進化させると思いのほかでかい人形だったので、「キング」をつけて良かったなと思いました。ジュペッタのたかさは1.1mとのこと。存在感はんぱない。ちなみに、野生のジュペッタがうようよ歩いているベイクタウン周辺は、好きなポケモンがたくさんいるので、ポケモンSVのフィールドの中でも好きなエリアのひとつです。
(ヤトウモリ、)エンニュート
どくトカゲポケモン。メスのヤトウモリしかエンニュートに進化せず、メスのヤトウモリの出現率はオスに比べて低いので、オスのヤトウモリをレベル上げして「進化しねーなー」と首をかしげた人は私だけではないはず。
ヤトウモリ→やと→八戸(青森県)→ハチノヘ→「はちのへ」に決定。
単純な言葉遊びの連想ゲームであれば、これが一番好きなルートだと思う。「 」と「イモリ」からのヤトウモリという名前かと思うけど、ヤトウモリのモデル、語源はなんなのか気になる。
(タマンチュラ、)ワナイダー
トラップポケモン。
タマンチュラの、毛糸玉みたいなビジュアル→毛糸玉→手芸用品→ユザワヤ→「ユザワヤ」に決定。
毛糸玉要素は、ワナイダーに進化するとなくなってしまったけれど、糸を罠に使うワナイダーのスタイルは依然として「ユザワヤ」適性があるので、このままで違和感はない。
ニックネームをつけよう
ポケモンにボールを投げてつかまえるまでの数十秒で、私はここまで書いたような連想ゲームをしている。楽しい。思えばこういう連想ゲームをして、その結果を残せる機会もあんまりないのかもしれない。結構楽しいので、みなさんやりましょう。
なお、大量に同じポケモンをつかまえる際は、察しの通りきつくなります。出会うたびに「もう出会えないのかもしれない」と思うのでつかまえるコレクレーのニックネームのネタが尽きそうです。苦しい。のびた。これこれ。のっぽさん。などなど。