根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【食】幸せになりたいか、ならばあんバターを食べよう

私は自分の味覚というものをあまり信用していません。著しく、これはちょっと世間とギャップがありすぎるな? と思ったことは無いのですが、「これ食べてみてよ、おいしいよ」「うんおいしいねおいしい」みたいな体験がすごく少ない。なんというか「おいしい」を共有することがすごく苦手みたいです。なんだか恥ずかしくなってしまうようで。なので「あなたが勧めてくれたもの、すごくおいしかった!」と言われてもあまり嬉しいと思えず、そのくせおいしいものは買いたいので、死球か?というぐらいぼーーーんと放り投げるように買ってしまいます。

自分の味覚を信用していないので「あくまで私はおいしいと思っており、あなたさまが同じように思うかはわかりませんけど」という前振りをした上で私は、「幸せになりたいのなら、まず銀座木村家総本店のあんバターを食べてほしい」と言います。本当においしいのです。銀座にある木村家総本店の入り口入ったところのカゴに積まれてる白い袋のやつです。オンラインストアだと「あんバターホイップ」ってのが売られてますが、同一商品かはよくわからないです。

何がおいしいかというと、ちょうど良い甘さの小倉餡とバターの濃厚さ、そしてそれを包み込むフランスパンのハードな食感でむしむしっと噛みちぎりゆっくり味わえるのがいい。これ、一般的なあんぱんのあの柔らかい生地だったらどうだろうと考えたけど、そうするとあんもバターもパンも柔らかくていまいち張り合いがないような気がします。ソフトフランスパンだからこその良さである気がする。

もちろん毎日食べられなくていい。時々思い出したときに食べたいあんぱんです。死ぬ前の最後の一日に食べるなら、ベンチに座って暖かい日差しを浴びながらこのあんぱん食べたいなあ。