根津と時々、晴天なり

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【戦隊】宇宙戦隊キュウレンジャー 第一話&二話感想メモ

キュウレンジャー第1話と2話の感想メモ

ちょうど戦隊を見てなかった空白期にやっていた作品のひとつ。当時認知はしてたけど気乗りしなかったのは、そもそも日曜朝が忙しかったのと、「生身の」人間だけでなく、いわゆる人間が中に入って演じるロボや人外もヒーローになるという斬新さもあった。私は生身の人間の、全身を使った演技を受けてあれやこれや感じ入るのが好きだと思っていたからで、今なら思うけどそれはとても凝り固まった考えだったと思う。恥。

ということで、ずっと気になっていたキュウレンジャーを、いま改めて見ることができて嬉しい。そして、己のステレオタイプを疑い考えを柔軟に変化させること、また過去に下した判断は、時に撤回し更新していくことの大切さを感じている。前段。

 

第一話

ラッキーという、大らかでパワフルでポジディブな男が既存のリベリオンに出会うことで物語が一気に加速していく。牛、カジキ、カメレオンとラプターちゃん体制では良くも悪くも堅実で安定していた中での突破口がラッキーたる人間。そしてラッキーだけでなく、狼人間のガルまで仲間になるというスピード感がたまらない。近年だとキラメイジャーの第一話にも同じ感想を抱いた。息つく間を与えない。わからないところは回を重ねるごとにわかっていくから、第一話のときにわかりきらなくてもいい。戦隊シリーズの第一話は圧倒的情報量なりがちなので、すべてをわかろうとするとしんどいというのが私の考えだが、キュウレンジャーはそのスピード感で以てこちらの理解を叩き折ってくれた。ありがたい。

変身後のビジュアルも素敵だなと思った。マスクがかなり印象的で、ラメが散りばめられた黒の部分は宇宙を想起させる。ナイスすぎる。

生身の人間(ラッキースパーダハミィ)と、ロボット獣人系(ガルチャンプラプター)の差が気にならなかった。声優の演技と俳優の演技、強調するところ表現で用いることのできる手段に違いがありながら違和感がないのは、なかなかすごいことなのではと感じる。キュウレンジャーで一番驚いたのは、浮いている部分がほとんどないということだ。

 

第二話

前回までに仲間に加わった人たちが登場する可変OPとEDにわくわくしかない。こいつ誰やねん?という人物たちがこれから明らかになる、答え合わせは自分の目で見ること!という粋な計らい。

今回は怪盗BN団という、バランスとナーガという二人の怪盗との物語。機械生命体のバランスが感情豊かでコミカルな性格に対して、人体を持つナーガは感情を理解しないという設定に唸る。天才やん。どうも信用ならない軽妙なバランスのことが好きになっちゃったし、一歩一歩自分の願いに向かって歩いていく(歩き始めたばかりの)ナーガくんに慈愛の笑みを向けてしまう。にこにこ。そういえば、バランスの声は声優の小野友樹さんなんだけど(BLEACHのバズビーやあんスタの大神晃牙)まじで???と驚く演技。声優さんってすごいなぁ…。

こうして9人と言われるキュウレンジャーも残り2人らしいですが、ハイテンポすぎて大丈夫そう? 大丈夫なのでしょう。これからが楽しみでしかないキュウレンジャーであった。