根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【読書】ホワイトボードで管理する読書

 ホワイトボードを持て余していました。

 ホワイトボードというのは、フリップ芸ができるあのサイズのホワイトボードです。

 

 

 そもそも何故ホワイトボードを買ったのかというと、やりたいと思ったこと、やらなければいけないことを容易に忘れるからでして、ノートに書いたところでノートに書いたという事実を忘れるので結局漏れてしまうことが悲しく、一体どうしたら、と思っていたところに「ホワイトボードに書き出して机の上にでも置いておけば嫌でも目に入るから大丈夫だろう!」と考えたのでした。

 結果的には、書き出したところで、今度は書き出したものが嫌な切迫感をもたらし、気分が落ち込むという事態になりましたので(「私はこれだけやらないといけないことがあるのに何一つやってないわ、さめざめ…)」やめました。

 で、しばらくの間、埃をかぶっていたこのホワイトボードですが、ついに有効活用できる使い道を見出したので書いておきます。すなわち、読書管理です。

見えないと存在を忘れる脳味噌なので(ほんとこれ良くない)とりあえず読んでいる本は積まない(表紙が見えないと本を認識できないので)背表紙を晒す、という方向でまとめたい

https://twitter.com/harunote2016110/status/1436842154383470593?s=20&t=8JydpejsMgSK0Uwq7IUEpQ

 私は図書館を利用していて、定期的に5冊前後の新しい本を「仕入れ」てきます。そして自分で購入した本もあり、優先度の違いとその時々の自分の気分に応じて読む本を捌いていかなければなりません。

 優先度の違いとは、図書館の返却期限のこと。延滞するわけにはいきませんので、返却期限が迫っているものから手をつけなければなりません(それでも延滞してしまうことはあるのですが)。

 時々の気分というのはそのままで、「今は読みたくないなあ」と思うこともたくさんあるのです。そういう時はその時の私が比較的読みやすいと思う本を読むことにします。2週間前の私が嬉々として買った本も、今は読む気分じゃないの、というのはざらです。

 数冊を並行して読むので、食べ合わせならぬ「読み合わせ」も大事になってきます。小説と小説ではなく、小説とエッセイにしたいなとか、そういうことです。

 これらの情報は、手持ちの本をすべて並べて初めて適切に判断できるのだ、ということを私はホワイトボードを活用してから、驚くことに、初めて気づきました。初めてです。

 

 では具体的な話に移ります。

 現状ホワイトボードに書いているのは、

  • 読書中
  • 積読(図書館本ではなく、家の本で読めていないもの、次に読みたいと思っている本)
  • 図書館
  • 感想

この4つです。これらを線で区切り、それぞれのエリアに本のタイトルを書いていきます。本を特定できればいいのでフルネームでなくて構いません。

 「読書中」のところには、大体3冊から4冊程度書くに留めます。それ以上は厳しい。「積読」のところは全部書ききれなくても構いません。でも確実に読めていない本、読みたいと思っている本を書いていきます。なるべく多く。何故なら選択肢が多い方が良いからです。「図書館」のところは当然図書館で借りた本を書きます。本を返却すること自体は忘れないので、あえて書きません。最後に「感想」ですが、これは感想をまだ書いていない本を書きます。基本的には「読書中」の本を読み終わったら、消して、「感想」のエリアに書きます。そして感想を書いたら、「感想」のところからタイトルを消して終わりになります。

 この運用をするようになってから良かったことを書きます。

  1. 自分がどの本を読んでいて、どの本を読んでいないのかが明確になった
  2. 自分の気分に応じて読む本をチョイスできるので読書ペースが上がった
  3. 借りたのに読まずに返却する、ということを減らせた

 やはり可視化というのは大事で、見えないと存在を忘れる人間としては「見える」というのが大事みたいです。困ったことに、本を読まないでいると自分が何の本を読んでいるのかわからなくなるのです。それをホワイトボードが一気に解決してくれます。選択肢をなるべく作った上で、そこからできることを選ぶ。これは昔からやってきたことなのでおそらく私に合っているのでしょう。

 書いたものを消す、というのも大事です。そこには達成感が生まれます。本を読むという行為は誰に強制されたわけでもない私の楽しみのひとつではありますが、そこに「この本読んだぞ!」という達成感が付与されると嬉しくなるようです。時には「読めない」ということも発生しますが、その際も消すことで未練を断つことができます。諦めですね。

 また、積読することに負担は元々感じない人間ですが、まだ読めていない本、読みたい本を羅列することで、これから先のお楽しみを可視化することができます。テンションが上がりますね。

 

 ということで、ホワイトボード術はいまのところいい感じだと思っています。挫折するかもしれないですが、その時はその時。一番避けたいのは、読書が停滞してホワイトボードをメンテナンスできなくなるということです。そうならない為にも、花壇の雑草を定期的に抜くように、細かなメンテナンスが必要そうな気配がします。このあたりはどうしましょうかね…。ホワイトボードのマーカーの色を替えてみる、とか?

 まだまだ発展の余地あるホワイトボード管理術。これからもやっていきます。