根津と時々、晴天なり

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【LOONA】Flip Thatのダンスが良くも悪くも気になる

 LOONAの「Flip That」が最近のお気に入り楽曲です。

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 何が好きなんだろう。涼やかなところだったり(つまりは清涼感)要所要所の音が好きなのだと思います。私は電車に乗って遠い場所まで揺られ揺られ運ばれるのが好きなので、そのときの相棒としてもぴったりだと思いました(音だけを聴いたときに思った感想ですが、MVを後から見たときに列車が登場した際は思わぬ偶然に驚きました)。

 

 で、本題です。

 Flip Thatのダンスってどうしてこんなごちゃごちゃして見えるのだろう?(個人的感想)です。別にそれ自体がこの曲の良さを損なうことはないけれど(なんだったらずっとYouTubeでループしているわけで)引きの定点カメラでダンスパフォーマンスを見るのも好きなので、それで見るときどうしても首を捻らざるを得ない。

 ということで、Flip Thatのダンスはごちゃっとして見えるなら、そこには何があるのか考えてみました。

  • そもそもLOONAは多人数グループである(12人)
  • Flip Thatはパートが細かく割り振られている
  • 細かいパートの割り振りをかなり丁寧に拾っている
  • 移動と振りの間が曖昧(はっきりしてない)

 ざっと考えてみた限りで思いついたのはこんな感じ。

 大前提として、LOONAは12人と人数が多いので、そりゃあ人が多い分情報量も多いでしょうと。同じ振り付けでも7人グループがするのと12人グループがするのとでは、人数の差以上にごちゃっとした感じは増えると思います。

 同じ多人数グループとしてTHE BOYZを挙げることはできると思いますが、

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 やっぱり激しい動きができる、できないという違いもあって、比較しづらい。ただドボイズの方は、少人数だけをステージに残したり、群舞のところは群舞、そうでないところはギミックつきで遊ぶ、みたいな工夫が見える気がします。あとは群舞にしても、パートの人を端にして、その人だけ動きをスローにしたり違う振りにしたり、とスポットライトの当てる場所をうまく作っていて視線の導線も考えられている、気がする。

 そういう意味だと、10人ではあるけど、PRISTINのダンスはドボイズと似ているとふと思いました。

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 と、ここまで考えて、いや、このダンスはLOONAじゃないんだよなあ、と思ったときに私が感じる「ごちゃっとさ」は、そのままLOONAの(特にFlip Thatの)音楽の振り付けにとっては最適解なのかもしれないなと思いました。

 PRISTINのダンスは言ってみれば「手が届く「私たちの」世界のダンス」ですが、LOONAのコンセプトは「手が届く」より遠い座標にある感じ。幻想的で非日常的なテイストに強みがある分、ドボイズやPRISTINが得意な(得意だった)ギミックを多用したダンスは向かないのかなと思いました。つまり、ギミックに意味を持たせづらいということなのか。意味を与えてしまうと、手に届く世界の匂いがつく(これは私の感じ方ですけど…)。

 また、Flip Thatの特徴として、パート割が細かい気がします。一人が長めに歌うこともあるけど、サビやその近くになると、かなり細かくパートを区切っていて、それを振付で全部拾っている(音楽番組でカメラに撮られるようポイントを作っている?)。となると、やはりごちゃごちゃしてしまうか。

 あとは、サビで全員で踊るときの隊形もポイントかもしれない。逆三角形の形ではなく横に広がる形をFlip Thatは採用しているけれど、もしかしたらこれがごちゃっとして見える一番の要因かと思いました。でもこの隊形が意図するのもわかる気がする。LOONA全員の歌だから。

 で、あれ、PTTのときはこんな印象受けなかったよな?と思って、見直してみたら、全然こっちはごちゃついていないので、なるほど、同じグループでもやはり振付によって印象がこうも変わるのだなと驚きました。

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 (LOONAやればできるじゃん…いや、知ってたけど。多人数だけど動きの統制が取れているグループなのは知ってたけど。)

 

 そう、やはり見やすい(ごちゃついていない)というのは、動きと動きの間にメリハリがあるということなのだと思いました。移動するときは移動する。踊るときは踊る。Aの隊形から移動してBの隊形になる。AとBの形が違えば違うほどクリアに見える。そういうことなのかな。

 PTTを見た後に改めてFlip Thatのダンスを見ると、むしろこれ踊る人にとってはめちゃ難しいダンスかもしれない。振り(隊形や移動含む)を覚えるのむずくない? 結構何回も見ているけれど、パートと隊形の結びつきが覚えにくい…かも? でもそれは私が踊らない人間ゆえの感想かもしれないので、この辺で留めておきましょう。

 

 書きながら大体自分の中で納得してしまったので(特にPTTの存在を思い出せたのは大きい。楽曲によってコンセプトは違うからね!)これぐらいで筆を置こうと思います。

 ちなみにFlip ThatのMVの好きポイントは、ラストのサビ手前の自パートを歌うジンソル嬢の自信たっぷりの強気(かわいい)を味わえるところです。LOONAにヤンキーコンセプトしてほしいです、私(可憐で神秘的なLOONA様にそんなこと言っているの地球上で私一人の可能性がある)。