あんスタ好き曲シリーズ、これで5曲目となります。
今回はUNDEAD×紅月の「PERFECTLY-IMPERFECT」です。
知れば知るほど最初の印象に対して楽曲に対する解像度が上がる上がる…これぞ沼。
あんスタのMusicを遊ぶようになって最初の頃に知った曲になります。
怒られるかもしれないがサビがほんの少しダサいのが良い‥.なんだろうこのダサさはつまり泥臭さにつながるやつだと思うが…にしても朔間零の声が好きだな、増田さんだ https://t.co/RzAma4dgBl
— 治野 (@harunote2016110) 2022年6月1日
何をダサいと捉えるか、捉えないかってのは難しい問題でして、結局は多数決によって決まる非常に曖昧で不安定な評価だと思いますが、私は「PERFECTLY-IMPERFECT」のサビがほんの少しダサいって思ったわけです。そしてそのうえでいいなあと。呟いた通り泥臭い曲だなと思うし、こういう泥臭さ、あんスタの楽曲に触れれば触れるほど無いみたいということに気づきます。UNDEADも紅月も単独であれば彼らのフィールドでひたすら己の道をひたすら走るのみ。洗練という言葉が似合う道のりだから、なるほど、この両者が交差する地点はこういう仕上がりなのねえという感慨です。だって単体で見れば、朔間零も羽風薫も神崎颯馬も優雅なタイプじゃない? そんな彼らを地面に引きずり下ろしたこのコンセプト好きだなあというのは、以前よりか彼らのキャラクター性が頭に入った今だから言えること。
好きな歌詞
誰かの視線 刺さる皮肉に
焦燥 葛藤 がんじがらめさ
聞き分けのイイ生き方は 味のしない
ガム並みに不味い
この表現は初見でものすごく刺さりました。「味のしないガム並みに不味い」って表現、そうだね、そうだよね、と激しく同意。また例えが良くて、ほんと味のしないガムっておいしくないし、おいしくないのに口から出すのも面倒でずっと噛み続けちゃったりするんだよね、そういう歌詞なのでしょう。
変わりたいと願っているのに変われないのは、いろいろな要因があって別のその人だけが悪いわけではないと思うけれど、一方で変わらないことにより「利」があるのかもしれない。ちっぽけな「利」を採りますか、採りませんか、みたいなね。ああ耳が痛い。
不完全で未完成だと 誰かに嗤われても
歪なカタチで良い 己だけの正解
弾き出すのさ
これもいいなあと思う歌詞。一見するとUNDEADも紅月もPERFECTな人たちだなと思うけれども、彼らなりに悩みや葛藤があるだろうし、自分が掲げる理想に引っ張ってもらっているって感じもする。
あんスタのユニットは多種多様で、メンバー間のパワーバランスがそれぞれのユニットで違う。UNDEADや紅月は実はユニットの在り方で言えば似ているなあと思っていて、UNDEADは朔間零を、紅月は蓮巳敬人を、メンバーがものすごく慕っているのがわかる。その上で朔間零を守るUNDEADか、敬人の後ろにつく紅月か、ですごくユニット性が表れていて面白い。たぶんUNDEADのメンバーにとって朔間零は柱だし、それは紅月にとっての蓮巳敬人も同様で、朔間と蓮巳は自分を慕う人間たちが自分の支えになっている。「○○のようにありたい」で駆動し、「○○が慕う自分でありたい」で支えられている、というのは言い過ぎか。要は、ユニットの中で「こうありたいなあ」という関係性が存在するってのがUNDEADであり紅月ということが言いたかった。
"Just do it" しかないってハナシ
このパートも好き。潔い。サビの頭で勢いもあって、思わず「はい、そうですね」と言いたくなる。
好きポイント
音楽編
- サビの後半でぐっと感動ポイントな音があるのが好き
- 背景で鳴っている音が好き(ギターの運び?)特にAメロ
- どこか「檄! 帝国華撃団」を彷彿とさせる「圧」
MV編
- 神崎くんとアドニスくんがお友達ということを知りエモーいになりました(エモいは禁止)
- 蓮巳と朔間零がばっちばっちで最高
- きつねみたいなファーがふわっふわでいい
- どうしても「きつねが首に巻き付いている」と思ってしまうけれども
- あんスタは各ユニットの「らしさ」を抽出したうえで衣装に落とし込むのがうまい
- UNDEADらしく紅月らしい衣装に拍手
- 朔間零が終始楽しそうで何より
- 「えーめんどくさーい」とか言いそうな薫さんもちゃんと踊っているのうれしい
- 最後の横一列で誰よりも動きが大きい大神さん、"ロック"を体現してる、好き
- 足腰が強いってのが節々でわかる大将(腰を落とした時の安定感)
- 頭良いし自律心もある蓮巳敬人、でも結構直情的で喧嘩早いでしょ、好き
- 獣の素顔を、で後ろにあり得ない跳躍をする大神、人間ではないのかもしれない
歌詞も強くてパフォーマンスも強くて、「PERFECTLY-IMPERFECT」はこれからいっちょやりますか、という景気づけにぴったりな闘志アゲアゲ楽曲だと思います。落ち込んでいるときもこれから頑張りたいときも、背中を押してくれる曲だなーと思って、私はよくこの曲を聴いてストレスを軽減し、自分を鼓舞しております(だ・だ・だん・だん・だん!のテンポが本当に良いのよね)。
「"Just do it" しかないってハナシ」なんて呟きながら、色々なことに挑戦出来たらそれは素敵だ、きっと。