根津と時々、晴天なり

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【VERIVERY】円環を2周する/SERIES 'O' [ROUND 3:WHOLE] 感想

 御託はいらん、書くぞ。

 

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1. Moment

  • いいオープニング(メドレー映像内の演出も素敵)
  • 大人な雰囲気たっぷり

 1曲目にふさわしい曲だなと感じました。弾けるような展開もなく、ぐらぐらと弱く煮えているようなそういう曲。カンミンちゃんの声とケー様(ケヒョンさん)の声が次第に似てきているような…。流石最愛、か。前々から書いていることだけれど、ヨンスンとカンミンちゃんのボーカル力が増しているのでグループとしての選択肢も増えているようで私は嬉しい。サビの質感がマスキングしてあるような(つまりは誰が歌っているのか判別しづらい)ざらっとした仕上がりになっていて「匿名性」みたいなものを感じて、Undercoverとのつながりもスムーズだなと思いました。溌溂としたパートを歌うカンミンちゃんの良さも素晴らしいものがありますが(そういう弾けた屈託のなさを出せるのは彼の良さ)繊細なパートを歌わせてもいいものがあります。丁寧に歌っている印象を受けます。

 

2. Undercover

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  • Teaserで聞いた限りだとそこまで好きじゃない気配だったがなんだかんだ好き
  • 雨の日も曇りの日も嵐の日もぴったり
  • 特に風が強い日に聴きたいね

 思えばVERIVERYというグループは曲を出すたびに新しいことをしてくるグループで、そういうところも好きなわけですが、今回もまた系統が今までと違う感じ。VERIVERYの、いつぐらいだろう、2020年以降か、もっと後か、彼らのスキルが磨かれていくにつれて理解しておきたいのは「VERIVERYにとってそれが最善だった」ということです。これは主にパート割の領域にかかるわけですが、このパートはこのメンバーじゃなきゃ駄目なのだろうな、というのがわかります。私はサビのCamera is on~♪というケー様のパートが好きでして、これは別にヨノも歌える音域だけど、ケー様じゃなきゃ駄目なんだろうなと思うわけです。それがケー様の声の良さであり、同時のヨノの声の良さでもあるわけ。そのような「各パート誰が歌うのか」というのが、以前より選択肢が増えた上で(つまり全員のボーカル力が向上したということ)パズルのようにはまっている曲だなというのがUndercoverの印象です。ミンチャンさんの奈落の底みたいなパートもめっちゃ好き。

 

3. Coming over

  • 様々な「癖」が詰まってるヤバい曲
  • 故に連続で聴けないというデメリットもある(個人的意見)

 イントロが好き。そして冒頭のヨンスンのパートで「うっっっっ」と胸を押さえるじゃないか。ダメージ9999。やってくれるじゃないか。そこからサビに至るまでの怒涛の流れ、芸術の域では?と思うぐらいなんですけど皆様どう思われますでしょうか。私はドンホンさんのラップがドンホンさんのイメージでいちばんしっくりきていたりします。こういう歌い方するんだな。「癖」の強さならカンミンちゃんが良い味を出しております。2番のラップパートの裏で鳴っている金属音は、ポケモンの敵アジトのBGMっぽくてたまりませんね。ギンガ団アジトとかこういう曲鳴ってなかった?(完全に空想です)そしてブリッジパートのミラクル感、たまんね~~~好きだ~~~。

 

4. Wish U were here

  • 出だしの実家感がすごい
  • Coming overとの落差(褒めてる)

 歌わないサビ楽曲です。ラフに聴けるいい曲。ヨンスンの声、そういう風に使いたいよね~~~助かる~~~な曲。ヨノ、ケヒョン、ヨンスンの誰を軸にするか、イメージを誰にするかという択が楽曲製作で発生してそうで私は嬉しい。と油断していると、ミンチャンさんの綺麗な高音パートが飛んできてびっくりしちゃう。ほんとこのアルバムはそれぞれのメンバーの新たな一面、新たな声を発見できるというアルバムに尽きると思うのよな。ヨノやケヒョンのパートも歌うの難しそうだなと思う。休めると思ったら感想が次々に浮かんでくるWish U were here。

 

5. Candle

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  • ホテルの上層にあるバーで夜景を見ながらカクテルを飲んでる背景に流してほしい曲

 他のグループの曲を持ち出して申し訳ないけど、SEVENTEENのこれまた正規1集(だよね?)「First 'Love&Letter'」に入っている「Say Yes」を思い出してしまった。役割として似ている。サビのおしゃれサウンドに「うううう」と胸押さえる。好きだ。1番のサビをストレートに、そこから盛り上げて盛り上げて、よっしゃあああ!と鳴るサビが大好き。その盛り上げに一役買っているヨノの歌声に乾杯。綺麗でパワフルという、そうよそうよこのヨノの歌声が聴きたかったのよという満足感がすごい。そしてケヒョンさんの細い鉄骨のような声ががっちりと骨組みを作る最後のサビ。見事です。そして最後の最後のミンチャンさんの念押し高音パート。すごい曲。そう考えると、このCandleが前編の終わりという印象ですね。このアルバム、よくできているかもしれない。1周目終了。

 

6. O

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  • おそらく私的2022年の曲になる
  • 安・心・感

 デジタルシングルとして先行で公開されていた効果がここにきて発揮されておる。このアルバムはOから2周目に入る、という解釈をしております。

 

7. Fallin’

  • イントロ馬鹿じゃん(言葉が悪くてすみません褒めてます)の曲
  • ここまでアルバムを聴いてきて、飲み会だと1時間は経ってだいぶ温まってきたときの曲

 ホヨンさんのラップって私的には「小癪な」という言葉がしっくりくる、上品な煽り方だなと思っていて、なのでこの曲のホヨンさんのラップの感じが好きだなあと思います。UndercoverのHot hot hot hot~も煽りレベルLv.64くらいなんですけども(MAX Lv.100)。そして油断しているとカンミンさんのよくわからんパートが襲ってくるという、ね。なんなんだこの曲。

 

8. Childhood

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 VIXXの「Time Machine」、gugudanの「Diary」の文脈に位置付けたい(ただ、曲調は外れてしまうにしても)じぇりぴ印の過去懐かしソング。牧歌的な曲が似合うVERIVERY。薄味だっていいもん、素朴な味の君たちの声は素晴らしいのだと快哉を叫びたい曲。あと私はミンチャンさんの声が好き。

 

9. Emotion

  • ケー様がムードを作った上でカンミンちゃんスタート!?

 すごく感想が書きづらい曲だなと思う。なんだろう、過度に引っかかるところがないからか。

 

10. Velocity

【私とVelocity】

以上です。Velocity大好き。あ、アルバム版はミンチャンさんの低音がより効いててもっと好きです。大好き+もっと好き。

 

11. Our Spring

 サビを丸ごと一人が歌うという面白い曲。縫い目がないからなんかいいよ、みたいな洋服っぽさを感じる。VERIVERYの声が好きだなあと思わされる曲。ただ聴け、以上。

 

12. Fine

 これにて一件落着♪\(^o^)/みたいな曲。サビのヨノの歌声のギアが上がってて興味深い。鋭さ、強さが増した歌い方をしている。と油断していたら、ドンホンさんとホヨンさんが歌った!?(ガバリ)となる曲。素晴らしい。ホヨンさんに絶対歌ってもらいたいオタク(ドンホンさんはちょっとキーが高いだろうな、と思ったのでもう少し低めのパートで何卒)。

 

 ということで、実際に音楽を聴きながらここまで書きました。書いてて楽しかったです。とっても楽しかった。それがこのアルバムなのだと思います。いいアルバムです。というより、思っている以上に驚きが隠れているアルバム、でしょうか。

 

 唐突ですが、BLEACH20巻の最後の方に、東仙要というキャラがこんなことを言っております。

 私のこの眼に映るのは最も血に染まぬ道だけだ

 正義は常に其処に在る

 私の歩む道こそが正義だ

 は、何言ってんだてめー、って感じなのですが(自分の歩む道こそが正義だなんてありえない)それはさておき、この「私の歩む道こそが正義だ」という言葉を思い出しておりました。

 何が言いたいって、VERIVERYの歌う曲こそが、彼らなのだ、と。

 私としては彼らのこの先は荒野です。それは具体的な、あるいは直感的に懸念材料があるというわけではなく「何もないから」こその荒野です。でも彼らがまた新しい曲を歌ってくれるなら、それがVERIVERYなのだろうという気持ちなので、再び待ちたいなと思います。その間、彼らのこれまでのディスコグラフィーを思い返したりしたいと思います。(余談ですが、私は「O」のときのビジュアルイメージが好きだったので、C.verを買いました。しっかりとしたハードカバータイプのブックレット、満足感があります)

VERIVERY SERIES 'O' ROUND 3 : WHOLE 1st Album C Version CD+PhotoBook+16p Film PhotoBook+1p PhotoCard+1p PostCard+1ea Ticket+1ea Headshot+Tracking Sealed