前置きは不要です。VERIVERYの新しいミニアルバムに収録されているHeart Attackがすごい。
TRIGGERが熱いのでTRIGGERをたくさん聴いてたけどほんとHeart Attackいいな…聴きどころがたくさんあって胸がいっぱいになる
— 治野 (@harunote2016110) 2021年8月26日
活動曲(プロモーション活動を引っ張る核の曲)は『TRIGGER』であってそちらもまた違った良さがあるのだけれど、先に語りたくなったのが『Heart Attack』なのでこちらを書きまするるる。
今日この曲を聴きながら歩いていたとき考えていたのは「最善とは何か」ということで、一つひとつのパートに関して、そのパートを歌うメンバーのことを考えていました。
冒頭のミンチャンさん。ああ、ミンチャンさんが歌っておられる!(今年6月に休養から復帰したばかり)その嬉しさよ!出だしって大事よね、だって3分だか4分だかの物語を突然始めなければならないのだもの、陸上のリレーは1走から4走まであって、やっぱりそれなりに各走順に適したタイプがあると聞きます、ミンチャンさんは1走にぴったりの声なんじゃないですかね、存在感ある落ち着いた声なので。
そんなミンチャンさん、私のポンコツ聴力で頑張って聴いても、パートが冒頭しかない気がするのです(他にもパートがあったらごめんね)。
そこで、先に書いた「最善とは何か」という話に繋がります。
音楽のド素人である私の意見を言うと、パート配分というのはその曲の完成度を高めるために徹底されるべきで、パートの多寡に一喜一憂するのは受け手として勿体ないというスタンスです(まあ、そう思わないと推しのパート不足に耐えられないということでもある)。例えば「推しは運営側に嫌われているのかしら」とかは考えるだけ精神を摩耗させるだけなので無駄です!
ということで、私は出された料理をそれが最善だったのだと思って食べます。パート配分から演出側の意図を、曲の奥深さを感じようと努力します。その方が楽しいもんね。(何回も聴いていたら、サビでうっすら低音が入っているのはミンチャンさんかなあ、どうかな)
では、今回の曲のポイントは何だったのか。
それは、ケヒョン様のご活躍並びに、ヨンスンさんカンミンちゃんの躍進でしょう。後者については曲がリリースされる度に言っている気がしますが、今回はさらに一段階二段階飛躍されたと思います!おい、2019年の私よ、これが2021年だ!(デビュー曲とかはほんとヨンスンさんパートが少なかったんですよ…彼の声の良さが目立つパートではあったものの…)
まずケヒョンさんのご活躍。
VERIVERYの楽曲には時々、ケー様(ケヒョンさんのこと)大活躍ソングというのが出現するのですが(ほんとこの現象面白いです)Heart Attackもご多分に漏れず、です。最近だと、アルバム『FACE YOU』のSKYDIVEなんかはそうですね。この曲とかサビはケー様一強体制です(最後のサビはヨノのボーカルの裏でケヒョンさんが思いっきり跳ねてます)。
そういえば、最近のショーケースで披露されたSKYDIVEで、サビはケヒョンさんのボーカルにミンチャンさんが下の音程で入っていることが判明(!)して、改めて奥深いなと思いました。公式定点画像だと補正されてしまっているので、fancamやVLIVEのライブ映像の方がミンチャンさんの低音がより聞こえてきます。探してみてください。
Heart Attackはサビの中盤をケヒョンさんががっつりと持っていっています。1番はヨノ→ケヒョン→ヨンスンで締めてます。ここも、デビュー当時だったらヨノ→ケヒョン→ヨノになっていたんだろうな…なんて思いますけれど、それは後ほど語るとして、「Ooh- like a heart heart heart heart attack」のパートがケヒョンさんじゃなかったら誰になるのかなあと考えたら、やっぱりケヒョンさんの声が一番しっくりくる気がします。
ケヒョンさんの声は、私個人の感覚ですけど、かなり特徴がある声だと思っていて、語弊がある言い方かもしれないですけど「歌が上手いか上手くないかよくわからん声だな」と思っていて、つまり、普段喋る地の声に近いというか、あからさまな歌唱モードにならない声というか、不思議な歌い方する人なんですよね。だからこそ、めちゃめちゃめちゃめちゃ印象に残る声で、ヨノをメインボーカル、ケヒョンをリードボーカルに据えたのは「わ、わかるう~」になります。
これはケヒョンさんの歌、という印象を持てるのは、ケヒョンさんの特徴的な声質だったり歌い方に起因するのだろうと思います。つまり、彼は、はまると効果が倍増するタイプ。ヨノは無色透明なタイプ。曲を引き立てる出汁みたいな声。そう考えると、ケヒョンさんは加算タイプ、ヨノは引き算タイプの歌い手なのかなあ。まあここらへんは引き続き考えていきます。
私が個人的に「宇多田ヒカルモーメント(なんか宇多田ヒカルの曲の展開っぽいから」と呼んでいる2:32あたりからの一番の聞かせどころは、サッカー漫画なら、ゴール直前、ゴールキーパーと一対一のシーン、ボールを持つケヒョンさんの後ろでメンバーが「ケヒョン、行け!」と目配せするパートだと思います。VERIVERYのこと知らないやつらに、一発かましてやれ、と。いやー、しっかり歌い上げていて聴きながら嬉しくなってしまいました。ずっとずっと努力されているのだなあ、また新たな力を見せていただいたと心震えるパートです。
さて、ケヒョンさんの話をしたところで、次はヨンスンとカンミンの話です。
ほんとこの二人がボーカル力を上げていることで、VERIVERYは楽曲の中でとれる選択肢が増えたなあと思います。昔のVERIVERYなら出せなかった曲がごろごろ出てきている感じ。特に、ヨンスンが高音域でも自分の声のままぶれることなく歌えるようになったというのが大きいかなと思いました。ただ歌うのではなく、自分の声のまま、聴く人が聴けば「あ、VERIVERYのヨンスンが歌っているんですね」という存在感を放って歌えていることが大切かと。それできないとVERIVERYの事務所って歌わせない気がする…勝手な印象ですけど。
宇多田ヒカルモーメント後のラストサビも、私が間違っている可能性が大いにありつつも、ヨンスン→カンミン→ケヒョンで歌って、ヨノで締めているんですよね多分。え~~~これ昔じゃ絶対できなかったやつやん。総合力、上がってます!
特に私が興奮したのはおそらくカンミンちゃんですけど、綺麗な裏声でthirsty歌ってる~~~渇きなんて~~~、です。感慨深いにもほどがあるだろ。
ヨンスンさんカンミンちゃんの声はどう考えているか。ヨンスンに関してはご本人の印象にだいぶ引っ張られてますけど、少年漫画のほのぼの優しい主人公の声だなと思います。素朴というか、無加工という感じ。カンミンさんは形容するのが難しいです。毛玉みたいな声?ほかほかと籠っている感じですかね。音に対してほわわんと覆っている何かがある感じです。そう考えると、ヨンスンとカンミンさんの声は比較すると違いがわかりやすいかもしれないですね。ヨンスンの声は素朴できりりと端麗なので(何言ってんだ)。
さて、だいぶ書きましたが、ラップについて感想はあるか?あります。
ドンホンさんとホヨンさんの役割分担をどう考えるかというときに、今回のアルバムに限った話ではないものの、低いドンホン、高めをホヨン、という切り分けができると思いました。あと攻撃的なドンホンと優雅なホヨンという分け方もできる。Get Awayのサビ終わりの歌い方の違いなんかもそれですね。
あとHeart Attackについては、つなぐラップとかき回すラップという違いがあって面白いです。2番の最初とかは初見だと絶対「んんん?」と困惑する一方で、曲の流れに馴染んで「あれラップってどこだっけ?」と違和感がないパートもある。この違いがあるのは面白いなあと思いました。
書きたいことは書きました。Heart Attack、既に振付がある説に期待を寄せつつ、ゆるゆるとHOLE活を楽しみたいと思います。TRIGGERの感想もそのうち書くぞ!(多分)