根津と時々、晴天なり

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【ワートリ】一週間くらいで8000円を溶かした話/『ワールドトリガー』にハマる

 タイトルそのままなのですが、一週間くらいで8000円が溶けるようになくなりました。ワールドトリガーの話です。

(あらすじを記載している箇所があります。ご注意ください。)

 

 書籍は圧倒的紙派である一方で、漫画は電子書籍で読み始めています。hontoの毎週ログインみたいなやつ(あしあとポイント)をコツコツ毎日やると、1か月ごとに200円OFFクーポンみたいなものがもらえます。毎日じゃなくても20日頑張ると100円OFFもらえます。なので、私のなかのルールとして、毎月一冊、読んだことがない漫画を読んでみる、みたいなことをしています。まあ、ワールドトリガーでそのルールは破綻しましたが。

 5巻までは読んでいたので、今月は6巻を買おうと思ったのが11月初め。そこから最新刊22巻まで揃えるのに、なんと一週間。は。電子書籍なので紙より若干安い。460円(およそ)×17冊=約8000円。ま、まあ、ほら、K-POPアイドルのライブなんてこんなもんじゃないですか、だから、ね、まあ、ね。

 値段どうこうというよりは、自分の中で歯止めが効かなかったことに衝撃を受けています。欲しいって思ったら確かに動くタイプではあるけどさ、いくらなんでもさ。普段あんまり買い物しないからいいけどさ、お金の使い方考えようね私。

 ということで、無事にワールドトリガーの民になりました。おめでとうございます。かつて少年ジャンプ連載時、本誌で読んでいたはずなのに、ここまでの面白さは見いだせていなかった。一体過去の私は何を思って漫画を読んでいたのだろう。謎だ。

 ここまでドはまりしてしまったワートリ。何が私をここまでさせたのだろう、と考えてみました。

  1. 重ねていく楽しさ
  2. おもちゃ箱
  3. みんな好き

 こんな感じです。

 

重ねていく楽しさ

 ワールドトリガー、読んでいてとても頭を使います。正直一度読んだだけでは理解ができない。武器の種類、性質、ボーダー隊員のスキル、性格、すべてを押さえることは容易ではなく、その為何度も読み直し気づき自分の中の情報を修正させながら読んでいく。

 2020年10月時点のストーリーは

  1. 邂逅編
  2. 黒トリガー奪還編
  3. ボーダー入隊
  4. 大規模侵攻編
  5. B級ランク戦編(その1)
  6. ガロプラ侵攻編
  7. B級ランク戦編(その2)

 という構成。ストーリーを追うごとに少しずつ登場人物たちが増えていきます。

 例えば2の黒トリガー奪還編でちょろっと登場した出水公平という人物は、最初は主人公たちに敵対する勢力として、4以降は頼れる仲間として描かれ方が変わります。彼の性格や能力などは基本的に変わらないにも関わらず、どの立場で出水公平を見るかによって微妙に印象が変わるのです。

 黒トリガー奪還編ではよくわからなかった彼のすごさが、大規模侵攻編で明らかになるところは読んでいて本当に痺れたし、もう一度黒トリガー奪還編読まないとな…と思わされること間違いなし。これが、登場人物ごとに生じてしまうので、つまり登場人物が増えるたびにもう一度最初から読み直したくなる、それがワールドトリガーです。

 ワールドトリガーという作品は、焦点の調節がすごく上手なのかなと思います。情報の出し方が巧み。

 

おもちゃ箱

 おもちゃ箱みたいだなと思います。

 ワールドトリガー、ものすごく残酷な世界設定なはずなのに、それが前面に現れてこないところがより残酷さを増強させている感じ。この不気味さを忘れてはならないなと思います。「これ試してみたい」という好奇心を叶えられる場所。トリオン体という発明により、いくらでもシミュレーションができてしまう、私たちのおもちゃ箱、それがワールドトリガーです。おもちゃ箱と表現してますが、好き勝手するものではないのは承知しています。ただ、なんというか、ワートリ、とてもシミュレーション要素が強くてこういう表現になってしまうのよね…B級ランク戦と三門市は、「置かれている状況は異常だけれど、人々は陽気で楽しそう」という、このワールドトリガーという作品を象徴している物のような気がします。

 

みんな好き

 驚くことに、このワールドトリガーという作品、100人以上登場する登場人物たち、全員好きになれる恐ろしい作品です。本当に、嫌いになる登場人物たちがいない。大規模侵攻編で侵攻してきたアフトクラトルでさえ、嫌いになることができない。嫌いになるための情報がまだ少ない、と言った方が正しいかもしれない。

 そう「嫌いになるための情報が少ない」と思わせるのがこのトリガー。何故。黒トリガー奪還編で登場した三輪隊とか、圧倒的ボスキャラ、目つきが最悪な二宮匡貴などがその理由です。物事を一面だけ見て判断するのは不可能なんだなと改めて思うこととなりました。嫌な感じのキャラの知らなかった一面を見ることでその評価を変えたり変えなかったり。まあ、人を直感的に嫌いになるのは駄目だよ!というつもりはありませんが。直感は大事にしていいです。

 

 ワートリ、耐久性が強い漫画だと思います。読み返すたびに発見があります。んんん???と思うことも無きにしも非ず。空想にとりあえず浸ってみてもいい。違和感はそのままに、何故違和感を感じるかを見つめてみたらきっと新しい世界が広がるのでしょう。

 

 2021年1月からはアニメ二期が始まる模様。那須隊長の活躍、早く見たい!!!

 

 にしても、電子書籍ってのは体の制約が無い為(紙は書店まで買いに行くなり、注文してそれを受け取るなり、時間的肉体的制約がかかるものです)ポチっとクリックで買うことができてしまう電子書籍、恐ろしい。その利便性と恐ろしさ、天秤にはかるとどうなるか…。