根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【文房具】愛しのSARASA(黒・0.5mm)

 基本的にはジェットストリーム多色愛用者の私であるが、時々「ねっとりした文字書きたい」と思うことがある。あれだ、家系ラーメン食べたい、二郎系ラーメン食べたい、と同義だ(ラーメン二郎とか一人で行ってしまうタイプの人間である)。

 そうなのだ、書きたい文字によって、用途によって、筆記具というのは使い分けるものなのだ。

 日記なら絶対万年筆だ。万年筆、最初の最初は慣れなくてやけにペン先がカリカリと紙に引っかかる感じがして一時期は使わなかったことがあるくらいなのに、今や欠かせない存在。長時間すらすらと流れるように書くなら万年筆でなければならない(じゃないと疲れる)。

 例えばちょっとした勉強というか自学というか、そういう物に関しては学生時代の癖が抜けない。シャープペンシルを使ってしまう。ボールペンを使うとインクが贅沢だなと感じてしまう。シャープペンシルコスパ!VIVA!シャーペン!アイデア出しとかも(そんなしないけど)シャーペンの方がいい感じがする。自由だもん。

 普段使いなら断然ジェットストリーム、そして太さは0.7mm。0.7の安心感を知ってしまったら、0.5mmには心細くて戻れない。包容力。信頼の証。

 他にも好きなペンはたくさんあるけれど、常連は今挙げたやつで、万年筆なんかは数本を使い分けたりしている。1万円以内で万年筆もそれなりのものを買える時代…。

 しかし今挙げた筆記具には欠けているものがある。それは「まったり感」。書きやすさに特化したペンであって文字の書き味については多少目をつぶっているというか、そこまで重要視していないラインナップ。これらをさっぱり塩系と表現するならば、確かに時々こってりとした豚骨ラーメンが食べたくなる気持ち、ある…。今の私がそれ。こってりした字を書きたい。

ZEBRA | ゼブラ株式会社 | サラサ

 

 SARASAの登場である。

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 好きだ。

 なんだろう、写真は0.5mmの黒だけど、ジェルボールペン特有のこってりさ。油性であるジェットストリームの鋭さ、安心感も私は好きだけれど、サラサのこのインク感がたまんねえ。万年筆になるともっと細くて不安定な書き味なのである。その不安定さ、掴めなさが万年筆の良いところなので、本当に筆記具というのはそれぞれの特性を伸ばした場所で勝負しているかっこいいアイテムなの~好き~~と私は呻いている。生き残ってきた猛者たちには生き残るだけの理由があるわけで、そこには必ずきらりと光る良さが、味があるのだ。手一杯になって買って終わりになるのが悲しいからあんまり文房具は買わないようにしているけれど、それでも。

 きちんと濃いので普段使いにはあまり使わない。例えば「写経」とか(=好きな本の文章をノートに書くとか、歌詞を書くとか、そのことです)に使っていたりする。日記にもいいかなぁ、横罫にみっちりとサラサで書く闇ノートも憧れるけど、ノート一杯に文章を書くって本当に大変なんだよな…書きたいことはあったとしても、それを書き切るには体力が必要。

 結論としては、も、文字を書きてえ!!!ってなったときは、サラサの出番、ということになる。

 こんなことを書いていたら久しぶりに文房具コーナーに行きたくなってしまった。今まで使ったことがないペンを買いたい。

  この時は多分しっかりと書きたかったからサラサにしたんだろうな…大事なことなので。