【最強なワタシ計画(仮)】は就職して以来水面下で着々と遂行している極秘プロジェクトである(少なくとも誰にもきちんと話したことがなかったので今この瞬間までは【極秘】だった)。
【最強なワタシ計画】というのは「ある程度自由にできる金がある段階で、そのジャンルにおいて「これが好きだ!」と胸張って言える1点ものをキープしよう」というものである。金がない時に買うのはつらい。金が多少あるときにちまちま買えば財布にもそれほどダメージにはならない!ということでちまちま買っている。自分は何が好きで何が苦手でどんなもの囲まれているとウキウキするかということを考えようね、ということである。例えば、
- リュックサック
- ボールペン
- 辞書(国語英和漢和を一通りそろえる)
- カメラ(もうよそのカメラに振り向いたりはしない)
はこの計画の下自覚的に買ったもので、今のところ他のものに切り替える予定がない。私は同じカテゴリのアイテムを複数持つことが得意ではない。洋服もできるだけ同じものを着まわしていたいし今日はAで今日はBの鞄という切り替えが難しい。ものを捨てる時はとても悲しくなってしまう。「好きかどうか」というよりは、単純に「決める決めない」の問題だと思っていて、一旦は浮気をせず、使えるところまで使おうと思えるものを買う、ということなのかもしれない。
さて、その計画を前に大きく立ちふさがる存在が一人いた。その名は、トートバッグ。トートバッグは好きだ。荷物多めな私にとって、自分の肩を破壊しうる危険なバッグではあるのだけれど、ふらっと出かける時にぼんぼんと財布やら鍵やらを投げ込んで取っ手をがばっと掴めばそれでよろしい、その軽さが好きだ。
が、長年私はいいかげんにトートバッグを使ってきた。貰い物、とか、なんとなく買ったもの、とか。もう少し愛着を持ってトートバッグを使いたいのに!しかしなかなか良いトートバッグが見つからない。世の中にこれほどの数のトートバッグがあるのに、何故ピンとくるものがないのか。そもそも優先度としては低めだから気合を入れて探すわけでもないし、そもそもトートバッグって気合を入れて探すものなのか?リュックは機能性やデザインなどである程度候補を立てることができるのに、トートバッグではそれができない。人類はトートバッグをやや軽んじているのではないか?
そして、何故世の中のトートバッグはこれほどまでに白が多いのか。何故。白は汚れる。汚れるのは嫌だ。洗えばいいけど、それでも汚れるのが嫌だ。どんどん色あせていくトートバッグをみるのは悲しい(もちろんそれを味と捉えることもできるけれど)。
ということで、ずっと「白ではないトートバッグ」を探してきた。そして見つけた。私はこれを使い倒すと誓った。
https://www.official-store.jp/akg/products/detail.php?product_id=376
行く予定がないASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブ「酔杯2 ~ The Song of Apple ~」の公式グッズである。3000円。トートバッグ事情を知らないけれど、若干高めの値段設定か。いや、値段はこの際構わない。むしろ値段がある程度高いほうが「これだけの値段がしたから使わないと!」という気分になっていい。財布事情にもよりますが、意識的にちょっと高いものを買うってのは戦略としてアリです。
実際に現物を手に取らないで買うのは非常に冒険ではあるけれど、そこは賭けるしかない。色が白じゃなくてワンポイント可愛い絵があしらわれているトートバッグにこの先出会えるだろうか?ネイビーは珍しい。黒は見かけるが。ええい、ままよ、と秒で買った。
Beautiful-xのパフォーマンス(つまりはKCON)を切り捨てて私はトートバッグを買いました。秒で買った。
— 治野⚡️ (@harunote2016110) 2020年6月24日
KCONTACTの参戦 <<<<< トートバッグ!!!
荷物多め人間、トートバッグを軽やかに使いこなせる女になる2020
— 治野⚡️ (@harunote2016110) 2020年6月24日
私はなる!!!
そして届いた。
でかい。
思ったよりでかかった。あとマイバッグみたいに中ポケットにしゅるしゅると収納できてコンパクトになるところが胸キュンポイント。旅行先とかで持っていくのぴったりな予感。お土産とかでどうしても帰りの手荷物が多くなる問題を解消してくれる気配がする(ま、今年はどこも行けないけど)。あとはもう少し取っ手がしっかりとしてくれたらパーフェクトだった。そこは妥協する。私は持ち手の部分がしっかりしているトートバッグが好み。
ただ、でかい問題は魅力でもあって、巾着のように両側から紐でひっぱると口の部分がしぼむ作りになっているので(トートバッグとしては珍しい)実は思ったほどでかくならない。大きなものを入れる時は口をすぼめずに使えるし、アイドルのうちわも余裕で入るだろう(アジカンにうちわは存在しない)。コンパクトにしたいときは口を閉じちゃえば体にぎゅっと沿う大きさになるので良い。素晴らしい~~~好き~~~。
ということで、また私は一つ、トートバッグを決めることができた。このトートバッグを打ち倒す強者に出会わない限りは、私は新しいトートバッグを買うことはないだろう。こうして私はまた一歩【最強のワタシ】に近づいたわけである。