根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【ドラマ】『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』を見ている

です!

ドラマ『SPEC』をリアルタイムで見る時代が私にはあった…。

今現在(2020/06時点)一部地域を除いて再放送されているらしいです。私はアプリのTVerでえっちらおっちら見ているわけですが、なんとTVerでは第一話の視聴期間が6月18日(木)までらしいので、それはいかんなと、どのみち書くのであればタイミング的には早い方がいいかと、こうして書いている次第です。

SPEC今も好きですけれど、リアルタイムで見たときとはやっぱり私も変わっているので、そこらへんで感想のズレ?があるのは面白いなぁと思います。かつて夢中になって見ていたドラマの再放送って、そういうところが面白いですね。

SPECの思い出話

当時私は学生でして、私が視聴する地域ではSPECは金曜の夜10時から放送されていました。その時通学を共にしていた友人が偶然にもSPECが好きであったことから、月曜の朝は毎回放送後のSPECの感想で盛り上がっていたことをおぼえています。

現代の警察が舞台なのに公然とガチの超能力が出てくる話に惹かれたし、何より物語の随所にみられるちょっとした遊び心が見ていて楽しかった。私が小さい頃『ミッケ!』という絵本が私たちの間で密かに流行して、あれはページから隠されたアイテムなどを見つける探索絵本なのだけれど、それみたいだなーと思った記憶があります。残念ながら根気よく探し物をする堪え性みたいなものは私には無くて『ウォーリーをさがせ!』もあんまり遊んだ記憶がないんですけど、絶えず流れていく映像から自分の気に入った何かを見つける作業は、もしかしたらSPECを見た体験が源流にあるのかないのか。

どっかの公園で牛丼を食べている当麻(戸田恵梨香)を見て、あれ私もやりたいなーいつか、と思って、代々木公園のウッドテーブルで牛丼食べたりとか(笑)そういえば撮影場所浜離宮庭園じゃね?と思って(もちろんそれだけが理由じゃないけど)遊びに行ったりとか、で、結局浜離宮庭園じゃなくて旧芝離宮恩賜公園で、そちらはまだ行ったことがないとか(笑)餃子をとにかく美味しそうに食べるシーンが頻繁に出るからその流れで中華料理屋好きだなーと思ったりとか(もちろん中華料理屋の定食が大好きってのもあります)。まあ、結構好きなドラマなんだなと思います。映画も観に行ったし、なんだか惜しくてパンフレットは普段買わないけれど買ってちゃんと捨てないで持っていたりします。

 

でも

でも、面白いことに、昔のように熱に浮かされたような状態にはならなくて(そりゃあストーリーは知ってますし)なんだか寂しい気持ちです。

なんというか、物事に夢中になるのはタイミングがあるような気がしていて、それは接する年齢とかもあると思いますが、それだけではない複雑な要因が絡みに絡んで何かに「ハマる」という現象が起こるのではないかなって思います。

 

少しネタバレなのですが、第二話乙の回では桂小次郎という死刑囚が出てきます。この話の終わり方は特に印象的でうわー満月がーーーーーと当時ものすごくグラグラした思い出がありますが、あれって、当時も思ってはいたと思うけれど随分と残酷だなと改めて思うし「死刑制度」の問題を考えると全然笑えないことなんだろうなとも思ったわけです。少し大人になったのだろうか私。死刑制度の是非を問うつもりはまったく無くて、瀬文さん(加瀬亮)のちょっとした台詞「死刑反対派が騒ぎ出しますね」に引っかかりをおぼえたりとか。あ、私の死刑制度に対する考えからモヤモヤしているわけじゃなくて、それが瀬文さんのスタンスであり彼の思想からしたら当然とも考えられる台詞だよなーーーふむふむ(思案)みたいな感じです。

その他にもSPECは部分部分「ブラックだなぁ」と思うところや「これ笑っていいのだろうか」と思うピンポイントなボケが結構登場していて、それらすべてに納得したり逆に文句をつける「白か黒か」の考えではなく、ちょっと心かき乱されるモードに自分がなっているのが面白いです。昔はそこまで細かく反応しなかったなーそりゃあ、物語の先が気になるもんなー、と。

だから、特に自分が夢中になったドラマの再放送を見るのは面白いなと思います。ドラマの再放送ですけれど、当然初めて観る人がいたり、何度も何度も観てきた猛者がやっぱり観たり、視聴層にもグラデーションが生まれているのではないでしょうか。知らんけども。

本を読むことは個人的なことなので自分一人の中に生じた感想のズレを追えばいい一方で、ドラマってのはどうも「私以外の人も観ている」という感覚が生じるっぽい。確かに行きつけの美容師さんはドラマを観るのが好きで「このドラマ観てる?」とか聞かれるもんな。SNSの普及で同時に視聴している人がどういう感想を持つのが追いやすくなったし。

 

ということで、ドラマ『SPEC』、「無理!」と思う人も「好きかも!」と思う人も間違いなく存在するドラマなので気になる人は見ていただき楽しんでもらえたらSPECに熱狂したことがある人間としては嬉しいです。最後に私の「細かすぎて伝わらないSPECツボポイント」を発表して終わりにしたいと思います。

第三位

全般「当麻の赤いキャリーケース」

本気で私もキャリーケースを使おうと思った。一瞬だけ。めっちゃ物入るし、ドラえもんの四次元ポケットみたい。

第二位

第一話「「シュレーディンガーの猫ウケる」な当麻が箸で本のページをめくるために紙に折り目つけてるところ」

これ、撮影上やむを得なくみたいなところがあるけどそこも含めて。食べながら箸で本のページをめくるという行儀の悪さも好きかな。

第一位

 (多分)第五話「スタンガン当てられたあと、当麻が意識を取り戻してペットボトルの水を飲むところ」

 顎の力強いな…と思った。美味しそうに(というか意識がまだ混濁しているからシャキッとしたいところもあるだろう)水を飲む様が好き。

 

おまけ

 主題歌『NAMInoYUKUSAKI』が全十話それぞれアレンジが別という意味の分からなさがもうSPECを好きになる理由足りえる。