根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【NCT127】Punchと地下通路

感想を書く上で、曲の感想ではない話なんて読む側からしたら邪魔だろうなぁと思うのだけれど、なんだか最近自分の個人的エピソードと絡めないと曲の感想が書けないというか、むしろ、ホットケーキミックスが曲の感想だとしたら、そこに入れる卵と牛乳がその時の私の状況だったり曲を聴いているその時の心情みたいな感じで、それらをさっくりと混ぜて混ぜて焼いたパンケーキを私は積極的に作っていきたいみたいな、そんな気持ちがある。だから、一般的「○○の感想」とは呼べないんじゃないか、ということで今回はそういうタイトル付けはしなかった。

 

今のスマホを買ってそろそろ一年半。一度歩道にスマホを叩き落してしまいディスプレイを割って以降は特に傷をつけずやってきたのだが、最近バッテリーの消耗が激しくなった気がする。傷はつかないけれど、ぽこぽこ落としていたツケが回ってきたのだろうか。残りのバッテリーの残量は15%といったところ。20%を割ると危機感が増してくるのだが、他の人はどうでしょう。

さて、そんなスマホのバッテリー残量を眺めながら、気がつくと時刻は2020年の5月19日23:57であった。そして私は地下通路をひとり歩いている。色々あってこの時間まで働いていた。

「許さんからね!!!」と心の中で仕事諸々に毒づきながらも、実は楽しかったりもする。高校の文化祭当日に間に合わせるべく駆け込みで追い立てられるように準備していた時の興奮と、少し似ている。もちろんそれは非日常の興奮であり、毎日だと忽ち疲弊してしまうだろう。私だって終電帰りは御免だ。

だだ広い地下通路。私の歩く先には誰もいないことをいいことに、立ち止まってスマホでパシャパシャと誰もいない地下通路を撮っている(ああバッテリー残量が…)。そういや、5月20日はNCT127(イリチル)のリパケのリリース日では?あれ、18時かな、どうだろ…と思ってチェックしてみたらどうやらミュージックビデオは0時ちょうどにYouTubeでプレミア公開されるらしい。あらま、あと1分じゃないですか。ということで、ながらスマホはNGだから音だけでも聞こうか~~~とYouTubeを開いた。

プレミア公開の機能にカウントダウンというものがあるらしく、私が見たときは残り14秒を切っていた。そうか、この画面を見ながら私だけでなく世界中で彼らの新しい音楽を聴こうと待っている人がいるのか。そう思うと、また違う興奮が迫ってくる。この瞬間を誰かと共有している感覚。

この感覚って別に珍しいものではなく、それこそK-POPアイドルはVLIVEというSNS?でリアルタイム放送を定期的にしているし世の中にはLINELIVEなりインスタLIVEなり様々なツールがあるわけで、ライブだってつまりは同じ時同じ場所を共有している出来事に他ならないはずなのに、私はこの2020年5月19日23:59以上に自分の興奮がきっと誰かのものと一致しているだろうという連帯?を感じたことはなかったかもしれない。私は疲れていたのだろう。きっとそうだ。

youtu.be

音がでかい。これから何十回だってこの映像を見ることはできるというのに、一秒一秒が惜しくて仕方がない。これを聴く私の一秒前は未知であるという感覚。K-POPには好きじゃないところもあるけれど、これだからカムバックという祭りは嫌いになれない。

掴めない曲だなぁと思った。機械音みたいなぎーこぎーこ鳴っている硬質な音が、目の前の地下通路をより殺風景にして愛しく感じるから不思議。人がいないことをいいことに、これが世紀末の都市の地下通路だったらいいのになぁ…と思いながら、NCT127の新曲を聴き終えてしまった。早速Apple Musicに公開されているか調べる。

 

 

と、いうことでNCT127がいつの間にかリパケでカムバックしていた~~~。ロゴがダサい~~~(良い意味で)。配色が、小学校の家庭科で作ったナップザックの色なんですけど~~~(黒と青で黒い竜があしらわれているやつ)。でもTwitterでドヨチさんが3つくらい開封しているのを見たら、そんなデザインも可愛く思えてしまった。リパケかリパケする前かだったら、収録曲数的にリパケの方だけ買いたいな。まあ状況が落ち着いたらかな。

ほんっとうに!大衆に阿ることがない、それがアイデンティティじゃけんという意固地さでよくわからない曲を出してくるイリチルが私は好きです。イリチルの良さは、他が真似しようと思わないところだよなぁ、と思います。チェリボムのダンスとかカバーしているK-POPドルっているかなぁ、EXOとかはたくさん見かけるけれども。

今回記憶に引っかかったのはジョンウとかユウタかな。2番の入り、ドヨンの印象的なパートから始まりそこを引き継ぐ形でテイルぴょんじゃなくてジョンウなのが嬉しいなぁと。Punchではジョンウのスタイリングが黒髪でめちゃめちゃ普通なんですけど、この普通さがとても安心感を与えるというか、ご本人様は普通の人ではないんですけど、ああ、常に人を圧倒し困惑させるNCT127の中でも、そういうジョンウの空気感はいいと思うな~~~って感じ。ユウタは髪型がかっこいいんだよなぁ、あれですどうぶつの森靴屋であるシャンクさんみたいです。パートが少なめなのでそこは残念なんですけど、ダンスパートではググっと前に出ていたので早くパフォーマンスが見たいものだなぁと思います。NCT実は結構メカが登場しているもんだなぁと思うのですが(←チェリボムとかも)最近無機質メタリックなガチャガチャの存在感増してきていて彼らのトレンドなんでしょうか。

イリチルは、アルバム曲はまだ別として、活動曲が変にべたついていないところが好きだなと思います。そんな好きな部分がイリチルはずっと健在で嬉しくなってしまうと共に、アルバム曲は結構湿度たっぷりな曲も多いのでそのギャップを楽しめるのが良いとこです。

イリチルな~~~、最近好きな?というか気に入っている言葉が「方向性は間違っていない」でして(←なんで?)。イリチルこそ「方向性は間違っていない」なんですけど、じゃあ売れるのかというとまた別問題なんだよなぁ。でもイリチルしかないものが好き!!!と思う人は必ずいるわけで、それを本人たちには忘れてほしくはないなと思います。そういう「○○にしかできないこと」を貫いているってのは、私はすごく好きだし評価されてほしいことなんだけども、音楽性の好き好きは人それぞれであるので難しいところです。

こんなこと言っているなら、Beyond Live見ればよかったな。あれこそNCT127が得意そう、かつ、活路を見出せそうなコンテンツなのかもしれない。この状況でせっかくの楽曲を持て余している感が否めないイリチル…なので。

 

正直Neo Zoneすら消化できてないので、まずはそこから(Dreams Come Trueが名曲なのは知っている)。そして今回のThe Final Roundも時間があるときにゆっくりと聴きこみたいと思います。さて、これから先NCT127はどうするのでしょう。全然わからないな。

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家庭科のナップザック、もしくは遊戯王青眼の白龍の色