宇宙的我…宇宙キテイル。
PENTAGONの新曲「SHA LA LA」感想です。
これに尽きるといえば尽きる。
最初の3音で好き!!で
— 治野 (@harunote2016110) 2019年3月28日
サビ ぬー となって
ラストサビでさらに ぬー となって
和訳されたものを見たら
好き!!!(*゚▽゚)ノってなった。
特にイントロが好きで好きで好きで好きです。
これから曲が始まるぞという予感。仄暗い場所から向こう側にうっすらと見える光に向かって歩き始める感じ。何が好きといえば、きっと「低いところからのスタート」だと思えるからでは。テンションは低くここが自分の底に近いけれど、あとはじりじりと燃えてひたすら歩くのみ、みたいな強さが好きなんですよね。ひやっほーーーーー!!!な開幕パーティーナイトだぜ、な気分じゃないのですよね今。
そのイントロからつながるフイくんのパートも好きで好きで。
話は変わりますが、私の好きなチャットモンチーの曲に「ここだけの話」という曲がありまして。歌詞を引用します。
今から歌うこと
ここだけの話にしておいてね
欲望は心に
隠しておきたいの 本当は
秘密秘密
「これは秘密なんだけどね」そう言って時々秘めたる思いを告白する人がいます。秘密はそれだけでスパイス。本当の話は何故かドキドキします。人間の日常は建前でできていて、意識的にも無意識にでも人は演じる生き物だから。みんな、本当のことは隠しているから。違うな、本当じゃなくても人は何かを見せ何かを隠すからかな。
ということで、フイくんパートに戻ります。
最近イライラすることがある、と。
堪えて、
悪口ぶつけて、
月を見ます
という歌詞らしい。
「あーイライラする」なんて、きっと秘密ではない。世の中のたくさんの人がカジュアルに「イライラするわぁ」という言葉を吐いている。でも、人に内緒にしたい「あーイライラする」って奴、私はあると思っていて。もう体の奥底から本気で「あーイライラする」ってこと、ある。簡単に口には出せないイライラ。それこそ本人にとっては人生を形作ってしまうもの、大切な部分に触れているイライラ。このフイくんのパートは、そのイライラに近いのではないか。秘密のイライラ。普段はおちゃらけて仲間の間では軽口叩いて「悩み?そんなもん無いね」な姿勢でいるけれど、ふと一人になった時誰とも共有できないイライラがやってきて、困惑して月を見ます。
というイメージがパッと広がり、私はこのフイくんのパートが好きです。やっとのことで絞り出された言葉、って気がする。
このSHA LA LAという曲、緩急のつけ方が見事というか、出だしのドキッとする重さ、このままの捨て鉢で行くのかしら?という雰囲気を引きずらない構成もまた好きです。以降はただ駆け抜けるのみ、みたいなキャッチーでリズムが取りやすい、自然と体が揺れるメロディ。真面目に聴きたいしダンスも見たいけど、なんか、適当に音楽に乗ってただただ揺れていたい気もする。ダンスパフォーマンスもいたって真面目な内容ですよね。好きなところたくさんあります。
PENTAGON、色々とコンセプトは変わってきていて私はそれを迷走とは思わない。少しずつPENTAGONらしいを探りながらShine以降は、なんとなくだけど「日常のちょっとした毒」を混ぜ込んできてる気がして、それは料理に入れられた輪切りの唐辛子をたまたま口に含んでピリッと辛さを感じるあの体験に近い。最近のPENTAGON、ドキッとします。あと、ちょっとおどけるところもある。遊び心、ひねくれ者が顔をのぞかせてますね。
この曲、好きだなぁ。
馬鹿みたいな飲み会を馬鹿みたいと思ってしまう自分が駄目なのではないかと一瞬ちらりと考え、切り替えようと空を見上げたらそこには月が見えて SHA LA LAのイントロが流れた。これこそ風情だと思って改めて聴いている。https://t.co/pL3wEAfUlD
— 治野 (@harunote2016110) 2019年4月12日