根津と時々、晴天なり

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【gugudan】まるっと好きになる/『Act.5 New Action』感想

仕方ないから電車の中でごそごそと鞄を漁ってB5の紙を挟んだバインダーを取り出してペンを走らせる女がいたらそれが私です。

ということで、今日はgugudanちゃんの3つ目のミニアルバム、音盤としては5枚目の『Act.5 New Action』の感想です。私は普段、大体活動曲と呼ばれるアルバムのセールスのための看板曲の感想をつらつら書いて、アルバムも印象深かったらそちらの感想を書くスタイルなのですが今回はすっ飛ばします。

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最初に言っておくと、今回唯一不満なのが「コンセプトの作りこみが足りない」ということです。というか私はいまだにわからん。コンセプトは「オーシャンズ8」という噂を聞いたのだけれど、いや見てないしな私。でもShotgunはそういう要素ある気がする。駆け足カムバックのような気もするし、そうでもないような気もします。The Bootsのあのプロモーションは一体何だったのだ!!!と、まあ思っている。思っているからJellyfishには検討をお願いしたいところであります。作りこんじゃうとオタクついていけなくなっちゃうからかなぁ…。簡単なほうがいいの?私は難しい問題の方が好き。

ただ、それ以外は実はとっても好きで、はっきり言おう、今のところ2018年No.1アルバムである。

もちろんそれは私がgugudanのファンだからって言うことに集約されてしまうのだけど6曲の配置と粒がそろった個性豊かな音楽が素晴らしいと思っております。それが言いたくて「Not That Type」だけの感想ではなく、アルバム全体の感想をリリース日の夜に眠い眼こすりながら書いているわけですが。

とりあえず個別の曲の感想行ってみますか。

Not That Type

Teaserの時点ではどうなるのかまったくわからず楽しみにしていました。楽しいです。ミュージカル「ライオンキング」っぽいなと思いました。楽しいところもそうだし、とにかくこの曲は音の重なりがすごくて楽しむとしたらそこだろうと思います。私は曲としてはgugudanの主要な曲の中でこの曲が一番聴いていて楽しいしびっくり箱みたいなエンターテインメント性がある曲だなと思います。つまりgugudanはデビューからどんどん変化できているグループということです。あ、違うことができるようになったな、あるいは、違う一面を見せてきたなと思わせてくれるグループということです。ようやく劇団ぽくなってきました。良い感じです。

今回のアルバムはナヨン姐様を楽しむアルバムといっても過言ではないナヨン無双なアルバムです。ナヨンのボーカルに注目して全曲聴いてみましょう。Bメロのセジョンとナヨンのパート。ガツンときますね。セジョンとナヨンの為のパート、という感じです。ハードでスタミナがある声で力強くて。他の誰もが歌ってもしっくりこなさそうな見事な歌いっぷりです。ソイちゃんは今回それほどパートがないという噂ですが、確実にキメてきています。ソイちゃんは歌い分けているなという感じはしないけれど、曲によって聴こえ方がまったく違っていて。例えば「Rainbow」だと溌溂でちょいと移りげな女の子像を作ってくれているけれど、今回はとにかく甘ったるいのに媚びてなくてただただ可愛くて最高です(褒めている)。声が可愛いのは才能。ハナちゃんは多分ダンスパフォーマンス面で効いていると思いますが、2番のパートで少し低めにぬらぬらしてくるのが良いです。無理に高めに歌うのではなくこういう雰囲気の方が活きる気がします。ぬらぬら。ミミちゃんは出だしの退廃的な言い捨てている感じがいいです。なのに所々可愛いのがずるいです。セリ嬢はビジュアルとダンスがちょっと天井突き抜けていてそこら辺を語りたいのですが、ちゃんとパートもらっていて嬉しいです。1番のセリちゃんのパートは全世界パフォーマンス見てください。ミナちゃんはgugudanの顔なので顔です(←え?)セリ嬢との駆け引きシーンは良いもの見たって感じ。ミナちゃんについてはDo itで存分に語るからよろしくね。そして我らがヘビン嬢。2番の最初!!!素晴らしい!!!ヘビンさんも色んな歌い方ができるもんだなぁ…と思った曲でした。本当に驚いた。曲は好きだけれどヘビンちゃんの歌声がもっと聴きたいからお祭りフィーバーな音楽ちょっと黙って!!!って思っちゃったりして。でも、ショーケースのパフォーマンスは一番顔が気合入っていて怖くて最高でした。今回の曲はヘビンちゃんの色々な面が見れそうだ。

 

パワー系セジョンとナヨン。ストレートに真っすぐ響くヘビンに、甘さを加えられるソイちゃんにミナにミミさんに、低音でぐっと温度低めなハナ様やセリ嬢、gugudanはそれぞれが良い声、良い歌い方を持っているのが魅力的なグループです。

 

Be Myself

正直最初聞いたときは「退屈…かも」って思ったのですが、丁寧にじっくり聞いておくと非常に多彩な音が織られていることに気がついて一気に好きになりました。車の音とか話し声とか本当に邪魔。じっくり聞きたい曲です。背景の音を聴いているとビートが効いていたりピアノの音色や金管楽器が響いていたり、面白いですよ~。ミナちゃんのラップがさらっと上手くなっているようで胸が熱くなります。

 

Dear

です。これがgugudan。アルバムに1つや2つはこういう曲を入れてくれるので本当にgugudanは好き。これはセジョンが作詞した曲でしたかね。そして全員がきちんと歌っている曲ですね。安心して聴けるなぁ…素晴らしい。

これは異論があると思いますが、私は例え看板曲でパートが少なくても、こうしたアルバム曲でみんなの声を拾っていくのが好きです。だから不足を感じたことがなくて、確かに看板としての活動曲でどれだけ目立てるかパートをもらえるかって大切だと思うのだけれど、トータルで考えたときにgugudanは決して誰かを極端に蔑ろにしているグループではないと思うのですね。(そう思いたいってのもあるけど)。それぞれの良さは出せていると思うし、もう私はアルバムを楽しむしか楽しむ方法が無いのでこれからもそうしていきたいと思っています。ナヨン無双のアルバムと評しましたが、この曲も無双ってて最高です。あのパートをナヨンが歌うの本当に良いです。みんな聴いてね。安心して聴ける好きな曲だよ。

 

Shotgun

くらげ会社頭おかしい、と頭抱えた曲。Hightlight Medleyの時点で気になってはいたのだけれど、この曲が頭おかしいのはその配置なのですよね。よりによって超癒し 優しくなれるハートフル曲であるDearの次にこの曲を配置してくるの絶対確信犯。最高だな。ナヨンのあの超良いところで胸が熱くなったところで、この曲のサビでは気だるげまったりなナヨンさんを聴けるんだよ!?意味わかんないでしょ。

あとは最後になるにつれどんどん音が重なって畳みかけていくのが素敵です。サビが印象的なのでそこに引っ張られるけどこの曲の神髄はラスト近くの畳みかけです。私はヘビンちゃんの声を探すのが楽しいです。

 

Do It

開始10秒のセジョンで優勝。本当に良い歌いっぷり。そしてそれに引き継ぐハナちゃんも良い歌いっぷり。そしてナヨンさんのハハッて…神曲じゃんか。ラビさん(VIXX)ありがとね。ラビさんがガイドボーカルしているのかなこの曲、って思ったら別の観点でドキドキワクワクしてきた。というかこの曲、神曲です。Not That Typeに満足できないgugudanの声フェチ勢はとりあえずこの曲は好きですよねだってこんなにたっぷりそれぞれがそれぞれのスタイルで歌っているのだもの。そしてミナちゃんラップ!!!上手くなったなぁと思う。ド素人の意見ですが。Hightlight Medleyでミナちゃんラップを切り取ってくれたのは嬉しかったです。音の発音の仕方とかバキバキしてませんか前よりも。これラビ先輩のレッスンでもあったのかしら、カンミナちゃんの後ろにキムウォンシクの影が…。これはライブでのパフォーマンスが楽しみだなぁ絶対楽しい。

 

Pastel Sweater

そしてNot That Typeで始まったこのアルバムも、これで終わりです。温度差が激しくてつらい(好きです)。グレた少女の心の中に広がる虹、みたいな感じがしてやっぱりgugudan意味わかんないなー面白いなーと思っているところです。エンディングにふさわしい幸福ソングです。これがあると、あーgugudanだなぁと思います。というか良い曲です。良い曲です(大事なので2回)。そしてミミちゃんのソロ、本当にありがとうございます。

 

ということで、勢いそのままに書いていきました。

やっぱり私はgugudanが好きですね。何が好きって、アルバムをマルっと好きになれるところです。相性とも言えるのかもしれません。思うのは、K-POPって活動曲の引力がすさまじくて、これは私も反省したいところなのですが、活動曲という蜜に吸い寄せられた蜂がアルバム曲をとりあえず聴く、みたいなところがあるとすれば勿体ないなと思うところです。私はK-POPを聴いてK-POP問わず音楽が好きになったなと思うのですが、聴き方で変わったこととすればアルバム全体を昔より聴くようになりました。ということで、gugudanの活動曲も好きですが、gugudanのアルバムそのものを好きになってくれる人が増えてくれればいいなと思いました。今回もNot That Typeのガールズクラッシュな感じが印象としては先行するでしょうけれど、それだけでなく優しい曲があったり活動曲をさらに深く煮詰めたようなコンセプトを体現しているShotgunという曲があったりってことを知ってもらえたらいいですね。まあ、そういう売り方をそもそもK-POPはしていないのかなよくわからないや。

こんな気持ちがあって、今回はアルバム丸ごとの感想を書いてみました。楽しかったです。

 

今度はダンスパフォーマンスや衣装の方も楽しみながら、これから始まるgugudanの活動を見ていきたいと思います。

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