根津と時々、晴天なり

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【VIXX】さらにVIXXが好きになる、そんな空間/VIXX LIVE 「LOST FANTASIA IN JAPAN」感想

レポを書きたい人間です。

この度VIXX LIVE「LOST FANTASIA」IN JAPAN 東京公演に行ってきましたので、その感想文です。何を書くのか自分でもわからないまま筆をとります(正確にはカタカタキーボードを打っています)。

目次を立てたので気になるところから読んでください。

 

私は今回1階会場後方右のゾーンでの観劇となりました。

実は最初の3曲ぐらいはステージが見えなかったため(身長が低いので結構そういうことがある)音のみ聴いてました。惜しかった…けれど、いつかライブDVDが出ることを信じている。その時パフォーマンスは見るのでよろしく。

 

0. オープニングムービー

真っ白な画面。四方八方からやってきてはどこかに去っていく黒い人々。そして真っ白な衣装の6VIXX。時を刻むカウンターが止まり、LOSTFANTASIAが始まります。正直よくわからなかった。時が止まった、ということぐらい。時は世界の崩壊へのカウントダウン、くらいに考えておけばいいのだろうか。

 

1. Odd Sense

ということで、泣きたい私は音を聴くことに集中しました。

今回はセトリをまったく知らない(意図していたわけではないけれど結果として何も知らないまま当日を迎えることになってしまった)状態でしたが、まさかこの曲を最初に持ってくるとは…と。考えれば新しいアルバムの中ではこの曲が一番オープニングを飾るにふさわしいような気がしますが、それでも意外に思えました。アルバムを最初から通して聴く、というスタイルが自分の中で定着してしまったがために、Scentistが一番先頭じゃないと受け付けない体になってきている。でもScentistがオープニングじゃなくて本当に良かったよ。

公演が始まったことによる興奮状態かつ自分の状況を把握できていない混乱から、あんまりこの曲は聴けなかったですねぇ…もったいなかった。でも1番と2番のあいだをつなぐほんびんくんの声が大変良かったです。この曲はほんびんくん目立つよねえ。

 

2. Escape

ほんびん君色っぽいなぁ…と思いながら聴いていた(一応ホンビンファンのため)。あとはやっぱりEAU DE VIXXはほんびん君大活躍のアルバムなんだなって思った。

 

3. Silence

ラビのラップパートが好きで、生で聴くことができて嬉しかったです。ここの怒涛のラップ、音の運び方とっても好き。自然と体が縦に揺れてしまう気持ちよさがありますよね。

 

4. MC1

今回のLOST FANTASIAはソウルコンの際の進め方も同じものなのかどうか知りませんが、3~4曲披露したら会場の照明が少し明るくなりメンバートークをする、という作り方でした。この時点で私は「・・・。LOST FANTASIAの設定どこいったんだよ。ちゃんと世界観作れよコラ」と思わなかったと言えば嘘になるのですが、結論から言うとそんなことはどうでもよくなる良い公演だったなと思いました。

1つは、多分私が思ってる以上に1曲のパフォーマンスをするだけでも相当体力を持っていかれるということ。ひたすらMC無しでぶっ続けでパフォーマンスしまくるより、合間合間にブレイクポイントを入れたほうが総合的に見て公演のパフォーマンスの質は上がるのかなぁ…違うかなぁ…云々思いました。

このLOST FANTASIAのパフォーマンスのまとめ方、つなげ方が良かったこともポイントに挙げることができます。とにかくつながりが良かった。ブレイクタイムは作られていたけれど、3~4曲の統一感をきちんと把握してまとめていたように感じたので、あんまり集中力は切れなかった気がします。

先の3曲はEAU DE VIXXに収録されている曲。公演の空気を見事に作ってくれたのではないかなと思います。

 

このMCでは、それぞれ自己紹介をしていた気がします。ケンちゃんがいつもの「VIXXのキュートメインボーカルKENです~」の前に「ケンちゃんでぇ~~~~~~す」と言っていたのを聞いた私は「(世界で一番「ケンちゃん」が似合うケンちゃんだ!!!!)」と感動しておりました。間違いない。

近況トークもここで挟まれていたか。6人それぞれの近況を話しておりました。確かヒョギが最後だったのだけれど、お兄様方が「ドラマで~~~~」「ソロ活動で~~~~」「番組収録で~~~~」と語っている中私はドキドキ。ヒョギ君、言うことあるの…大丈夫(←失礼)。ヒョギ君は作曲したりしてまーす。あとはお兄さん方の応援ですね、ほんと末っ子って大変です、はー。という溜息をついていました。笑った。レオさんは俺だけ応援しに来い、みたいなことを言っていた気がする。気のせいか。がしっとヒョギの肩をつかんで。ひゃー。最近弟に対するデレ具合が半端ない。あとは、こちらも私の聴き間違いでなければヒョギ作曲(?)の曲が日本アルバムに収録されるとかないとか。間違いでなければ。本当か。イントロを披露してくれたけれどまるでわからなかった。ぽんぱんぽんぱん言っていた。

ここで私がとてもとても感動したのは、メインボーカル組がそれぞれのソロ活を少しだけ披露してくれたこと。レオさんはすんなりとTouch & Sketchと嬉しいことにNowadaysも歌ってくれた。当たり前だけれど歌が上手い。感性ボーカル。スーッとあのバイオリン声が会場に響き渡りました。ケンちゃんも遅すぎる後悔を披露してくれて、おま、この動画全然再生数伸びてないじゃんか、みんな聴いて!!!と思いながら貼ります。

youtu.be

これがすごかった。会場がメロメロになったのが分かった。CD音源より上手かった気がする。早くもここで泣きそうになってしまい涙をこらえておりました私は。

あとでまた言う機会はあるけれど、VIXXのボーカルの状態が良い公演でした。よく歌うし「ん?」とツッコみたくなるポイントがあまりなく聴くことができて。昔より間違いなく一回りも二回りもボーカルが上手くなっています。ああVIXXって歌が上手いグループなんだよな、もう踊らなくていいからずっとハンドマイク持って歌ってくれない?と思っている自分がいました。

ケンちゃんの歌が終わり会場がわ~~~~と盛り上がっている中ホンビンがさらっと「ケンさんは歌が上手いですね~~~」と言っていたことに胸が熱くなるオタクがここ一人。VIXXは互いがライバル心を抱くよりはリスペクトする雰囲気のグループだなと思うのはこういうところ(もちろんお互いから刺激はもらっているとは思うけれど)で、お互いの持ち味がまるで違うところにあるから競っても仕方がないというか、それぞれ違うことをやっているよなぁ…と思いました。会場の声援をうけてケンちゃんがほわほわ笑っているのが良かったです。

今回はカンペを見ながらできるだけ日本語で進行しようとメンバーが頑張っている公演でもありました(5月に行われたVFFと同じ雰囲気)。ラビさんは職務に忠実でそういう生真面目さが生み出す素っ頓狂さが私は大好きなんですけれど、わ~~~となごんでいる中で「さてそれでは~(以下略)」と見事に棒読みで会話をぶった切ってくるところを笑われておりました。ほんびんは「ロボットみたいwwww」「あまりに棒読み過ぎてwww」ってゲラゲラしていた。で、ここからが今のラビ君の素敵なところなんですけれど、「ハイソレデハ(以下略)」とロボット口調でほんびん君のゲラに乗っかるところが最高でした。今のラビ君、すごいよ。

 

5. Fantasy

この公演、とんでもないことになった。そう気が付いたのは、MCが終わってFantasyが始まった時のことでした。床に伏せて重苦しいイントロが流れる。私の大好きなあのメロディが聴こえる。さて。1分前に和気藹々ほのぼのとトークしてたVIXXは、どこに?この冷気は、どこから?

8/26は偶然にも初めてマックグリドルを食べてそのヤバさを味わってきたのですが、そのマックグリドルを思わず思い浮かべてしまいました。メープルシロップひたひたの甘いパンがMCのVIXX。ハードでこってりなチーズと塩気の強いソーセージがゴリゴリパフォーマンスするVIXX。こ、これじゃこちらの心臓がもたないのだが…?これあと2時間半ぐらいやるの?マジで?

えねねんとヒョギががしがし踊っておりました。流石です。私は5分前のほわほわケンちゃんの面影がすっかり消えた、刺すような鋭いその歌声に痺れておりました。この温度差がある歌を当たり前にこなせてしまうVIXXがすごい。観客である自分がついていけていないと思いました。が、頑張る。

 

6. ラビソロ→INTO THE VOID

ラビソロ。今回それぞれのソロが前後の演目と繋がっている(橋渡しをする)面白い構成になっていますが、一番初めのソロ。ラビ君のソロを見て「ああああラビソロ行きてぇぇぇぇぇぇ」となりました。次日本で何かやる際は行きたいです。全然違う。VIXXのラビとソロのラビは。すごくかっこよかった

 

INTO THE VOIDは私も大大大大好きな曲で、ああ、この曲本当に世界観がきちんとしているし静かだし絵が描けるものならイラストにしたい、そういう想像力が掻き立てられる作品ですけれど、本当に良かった。階段に座って歌うものだから難しそうだなぁ…と思うのだけれど歌声最高でした。もう1回聴きたい。

Fatansyですべては幻想だったと嘆いたうえで、いっそ俺を殺してくれと歌う。和訳されたものを見ると、Fantasyが割と情景と心情をリンクさせながら美しく悲劇を歌う中でその悲劇の中身を補完する存在がINTO THE VOIDなのかなぁ…と思いました。こちらの方がより具体的でネチネチしています。Fantasyで幻だと気が付いた主人公が、どうしてそんな事態になったのか、INTO THE VOIDで描かれているのかもしれませんね。この2つの曲異なるアルバムに入っているのにね。すごいなぁ…。

最後Killing meで一列になって頭に銃口を向ける演出は、次の曲へと繋がります。私の記憶違いかもしれませんが、まだ銃声は鳴ってなかったのがグググっときますね。そうか、自分で自分の引き金を引くんだ…。

 

7. MC2

もうどんなことを話していたか記憶がない…。次の曲をセクシーに表現してくださいって無茶ぶり(台本通りなのか?)されてヒョギがコミカルな動きをしていた気がする。正直セトリを知らない私は「(そんな振付の曲って、あったっけ・・・・?)」と思ったけれどヒョギは間違ってなかったです。私が知らなかっただけ。

何故かKilling meの声に合わせて各自が銃を向けるポーズを披露するという謎企画があったけれど、右端のケンちゃんが面白いポーズしていたのに誰にも拾われてなかったから、あれは面白さを狙ったのではなくて素のポーズだったのか?と今でも考えている。こういう突発的な振りにレオさんがきちんと対応しているところに成長を感じてしまった。そしてKilling meの掛け声のタイミングやスピードは観客の皆さんにお任せしますということでえねねんが一言「皆さんで好きにしろよ!!!」に星の光様一同「きゃあああああああああああああああ」歓声が湧いたこと湧いたこと。

 

8. Trigger

これ、良かったぁ~~~~~~。まず衣装が良かったぁ~~~~~。Fantasyからずっとこの衣装だったと思うのだけれど、上下白でベルトが体に巻かれているエロい衣装です。それがこのTriggerによく合うのだ。振付の問題でしょうね。本当は「ダメ、絶対」なファンカム(ソウルコンのやつ)も転がっていたので行けなかった方は見てみてください…(ひそひそ)。多分体を真正面に見せる振付があるからなんだろうね。ヒョギのがっちりボディにベルトがみしっと締まって見えて、ほんと良いものをみました。これ、VIXXのファン以外の世間の皆様にお見せしたいパフォーマンスだなと思いました。私がめちゃめちゃ好きという贔屓目もあるでしょうけれど。

帰り道はこの曲は絶対聴いて帰ろうと思ったし、DVD発売されたらこのパフォーマンス見るために絶対買おうと思いました。

 

9. Beautiful Killer

そしてこちらへの繋がりもとても自然。5年前の曲名なのに…。すごい。Triggerが上品かつ色っぽく幻想的な感じにも思えるまとめられ方に対して、Beautiful Killerは荒々しく強気とか男っぽさとか力強さが押し出されている音ですよね。この対比もすごく良かったです。何度も何度も聴いた曲ですけれど、新たな一面を見させてもらった気分。

あと間違いでなければ振付が変わっていた気がする。レオさんのソロ、こんなにくるくる踊っていたかなぁ…と思ったらバックダンサーさんの不在のせいだと気が付きました。ここはバックダンサーさんを入れないアレンジに切り替えたようです。レオさんがくるくるふわふわ(ふわふわ?)踊っているのはソロデビューもできたレオさんの今までが重なって見えて、なんだか目が熱くなる軽率なオタクが一人。過去の曲が入っていると、その間どれだけ変化したのか時間の流れを楽しむことができるからいいですよね。

 

10. 映像その1

香りをイメージしたであろうソロ映像が流れました。

レオさんエロかったなぁ…でもなんかベッドでごろごろしている猫に見えなくもなかった。漢えねねんはすごく良かったのでそういう冷徹で有能なIT起業家みたいな役をやってほしいなと思いました。あるいは殺人鬼か。・・・。あ。INTERVIEW・・・。(←申し込んでない人)一番ドキッとしたのはケンちゃんかなぁ。目と表情が死んでたし最高でした。彼にはいつもほわほわくしゃっと笑っていてほしいけれど、こういうの好きです。あ、えねねんの映像の最後、視点に向かってバシャっと液体をかけて終わるのですけれど、その演出がシュールで「(何故水かけたよ?)」で思わず笑ってしまっている星の光さまがちらほら。確かにね。

 

11. ホンビンソロ→Scentist

映像がホンビンくんで終わりその流れでホンビンソロに流れる時、「ふわわわわわぁ~~~~」と心の中で私は叫びましたとさ。またソロがScentistのインストをアレンジしているものなので、そこからScentistにつながる流れも良かったですね。あとでいじられていましたけれど、私もホンビンソロの最後の最後が好きです。一生懸命だなぁ…素敵だなぁと思いながら見ておりました。ホンビンはとにかく一生懸命なのが素敵なんですよね。振りの正確さや表現に全振りすることなく余分に(余分に?)外に放出されている感じ。ちょっと不器用さもうかがわせるそのパフォーマンスが好きです。例えばえねねんとかはエネルギーが表現力に全振りされかねない力配分って気がして無駄がない完璧なダンスだし、ヒョギはエネルギーがパワーに全振りされかねない力強さだし。

そして待ちに待ったScentist。いや~~~~いい曲だよこれ。そもそもイントロがすごい良いのだよ。香りがしんしんと漂ってくる音。香りに音があるのなら、この音じゃないかと思われる音。低音がズコズコするのにあくまで静かな曲だから体にも優しい。パフォーマンスも好きだけれど何回も何十回も映像でダンス動画を見てしまったので専ら彼らの声を聴いておりました。ねっとりしている音楽が、ただただ好き。

 

12. レオソロ→Circle

アダルトでしたね...(吐血)床に伏せて体をウェーブしたり長い手足をぶんぶん回してダンスをしたり。手足が長い人ってその恵まれた体を持て余すダンスをしてしまうこともあると思うのですが、レオさんのダンスは「レオ印」みたいなものがあって良いですね。

そしてCircleに繋がります。私はライブを経てCircleがさらに好きになりました。ライトで光るマイクスタンドを目の前にメンバーの体が揺れ、くるりと回り、色気がすごい空間。多分マイクスタンドは単なる物体でヘッドセットのマイクで声を拾っているのですが、忠実にさらりとマイクパフォーマンスをするえねねんやケンちゃん、ほんびん君、ヒョギに対して、マイクをがっしり掴み傾けて熱唱するレオさん(そのスタンドマイクは声拾ってないですよねレオさん?めちゃめちゃがっしり掴んでいますけれど)とハンドマイクで同じく熱唱しスタンドからも体が離れちゃう職人気質なラビさん(もはやスタンドマイクの演出が意味をなしていない)にちょっと笑った。えらーるのそういう真っすぐなところが良いです。

 

13. MC3

そろそろ本当に覚えていないMCの内容。

ほんびんくんとレオさんがソロを披露したのでその話題になりました。

そして伝説の「ホンビンさんは顔が上手ですから~~~」の流れはすごかったですね。VTRの夜の森に佇むほんびんくんはもちろんかっこよくて、相変わらずかっこいい人だなぁ、本人の雰囲気を知っている分嫌らしさを感じない正統派イケメンだよなこの人…とうっとりしていた私ですが、えねねんに「顔が上手」のくだりを言われているほんびんは本当に渋い顔をしていて泣いたですよ私は。謙虚を通り越して「コンプレックス」という説は私も納得できるわけで、それならば私は顔だけでないほんびんくんの好きなところをたくさんたくさん言おう、と思いました。

レオさんはソロたくさん練習していましたよね?とメンバーから言われていて、多分伏せてウェービングしているところの練習(多分)をほんびんは「床拭きしていた」とツッコんでいて、この人の言語センスに私がひれ伏しました。この観客を置いてけぼりにするほんびんくんの切れ味を楽しむことができました。

 

14. My Valentine

来てしまった。ついにこの曲が。ずっとずっと楽しみにしていました。曲の感想に入る前にこちらをどうぞ。

曲はもちろん良かったですね。この曲を聴く際は目標を3つ立てていて

  1. ほんびんくんの「よろじょ~~~」の高音の抜け具合を聴くこと
  2. 2番終わってラストサビにつながるところのケンちゃんパートを聴くこと
  3. えねねんの御足を刮目して見ること

きちんと達成することができました。

この曲のサビでバッと腕を斜めにする振りがあると思うのですが、ピタッと角度が揃っていてさらには皆さん腕が長いので見ごたえがありましたね。

 

15.  Love Me Do→ヒョギ

本当に曲と曲のつなぎが本公演は完璧に考えられていてオタク唸る。この大人ムード漂う曲が続くセトリですが、パフォーマンスからいってもMy Valentineでえねねんの足にぐおおおおおと声にならない悲鳴を上げたところで、同じように足の振付が注目ポイントのLove Me Doを当ててくる演出ですよ…好き…。

ただここですごく思ったのですが、VIXXって座ったり寝転ぶ振りも要所要所にあるじゃないですか。今回のパシフィコ横浜国立大ホールの仕様だと見にくいなぁ…と思うところがちょっと残念でした。しゃがんでその長い足をひけらかすあのパートがあるじゃないですか。あれはむしろ2階3階の方がよく見えたのではないかなと。VIXXのダンス、俯瞰して見てみたい。My Valentineも本当は本当は円形ステージで見てみたいです。

そして、My Valentineと共通する点として「くるぞ…くるぞ…」ポイントが設けられていますね。両方奇しくもえねねんですね。あの乱舞がやってくるーーーーーーとドキドキして待っていたら、直前で音楽が止まって!?!?!?!?!?!?と困惑したところに遅れてヒョギソロをぶつけてくるあの演出がひたすら憎かったです。最高ですか。

私はVIXXのメインダンサーとしてグループを牽引してきたのはえねねんだと思っているけれど、それに負けず劣らずえねねんの魅力を吸収しながら独自のパワフルダンスをするヒョギ、という構図が大好きでして(Hydeぐらいから)それが体現されていたヒョギソロに感無量でした。えねねんのあの乱舞を、ヒョギが代わりに自分のダンスをする。ううううううう(泣)。VIXXを今後も頼むね…。

 

16. 映像2

バーにメンバーがぞろぞろ集まって懐かしの映像を見ながらトーキングタイム。私は最初「グータンヌーボ」かと思いました。雰囲気が。

過去の懐かしの映像を見ながらメンバーがリアクションをとるという、「どこにLOST FANTASIAが?」とツッコまざるを得ない企画ですが、そこはマックグリドルのパンケーキだから細かいところは気にしない気にしない。実際見ていてとても楽しかったです。

印象的だったのは、ヒョギが「最初は僕はパートが少なくて~~~云々」と言っていたところ。そっか…自覚していたのか。そりゃそうだよな。でも頑張ってましたとかなんとか言っていた気がする。偉いなヒョギ。そんなヒョギが映像の最後の方で涙ぐんでしまうシーンがあったけれど、それを横で愛おしそうに眺めている5人の兄さま方が最高に良かったです。ヒョギって初めて1位を取ったときも「僕は泣かないです」って言ってたしあまり弱っているところを見せなさそうだから。でも、VTR後のどこかのMCで「あれは、いつもラビ兄さんが泣くから(ラビに)「今度はお前が泣けよ」って脅された泣いたものなんです」って言ってて笑った。隙あらばやりすぎない程度にパワーバランスをひっくり返そうとするなこの子は。

あとは、ラビが自然とMCポジションに落ち着いてしまうところとか(この人はぽわ~~~と魂が抜けているところもあれば率先して会話の中心にいることもあって不思議な人ですね本当に)SUPER HEROを見ながら「一生懸命だったね」、Rock Ur Bodyを見ながら「この時はコンセプトドルの序章って言われていたけれど、何にも考えて無かったです。」って言っていて「(ほ~~~)」となったり(卒・試行錯誤期みたいなテロップが当てられていて面白かった)「呪いの人形は今見てもかっこいい」と本人たちが自分の作品に感動しているのが嬉しかったり、Fantasyでイントロ聴いたとき感動した、良い作品になると思った的なことを言っていて「(わかるわかる、あなたたちもそう思っていたなんて嬉しい)」とFantasy好きとしてウルウルしたり。

改めてVIXXはいろんなことをしてきたし、そのどれもが私は好きだなぁ、こんなに当たり前に好きになれるアイドルがいて幸せだなぁ~~と思いました、私は。

最後に、辛い時も心が折れたときもファンの人がいるからやってこれた、みたいなことを誰かが言っては「うんうん」と頷くVIXXの面々。ヒョギかな、「僕たちが幸せにならないとと思うようになりました」みたいなことを言っていて、この境地にたどり着けたVIXXってすごいなと思いました。そうなんだよ馬鹿やろー。

自分が誰かの希望であること。それを引き受けることは喜びでもある分、もしかしたら負担になるのかもしれない。けれど、それらすべてをきちんと引き受けていそうなVIXXが私は本当に大好きです。

私もVIXXに恥じない人間でありたいし、いつまでも続く限りVIXXのことが好きになれたらいいなと思いました。私、幸せになろう。そう思いました。

 

17. ケンソロ→バラードメドレー

そうしてしんみりしたところで、怒涛のバラードメドレーになります。心臓がもたない。

まずはケンちゃんのバタフライエフェクト。バラードメドレーは背景の映像が素晴らしく綺麗で感動的だったのですが、ケンちゃんからパタパタとたくさんの白い蝶が飛び立つ演出が綺麗でした。会場にたくさんの蝶が舞っていって私たちを魅了しているんだろうなぁ…とか考えていました。ケンちゃんの歌声が素晴らしい。

はえねねんが作った曲Resemble。この曲の和訳を拝見すると、絶望も過度な期待もしない自然体な歌で本当に好きです。当たり前の尊いことを歌っているんですね。ああ、バラードメドレーはメンバーがそれぞれ光に囲まれて星々の中を歌っていたように記憶していますが、メンバーが歌っている顔も映し出されていて、えねねんが聖母のまなざしでした。優しく強い視線。

そして私の大好きな曲「1, 2, 3, 4, 5」この曲のホンビンくんの声に胸がすごく痛くなって、好き…となるけれど、悲しい。ラビのパートがいつもの情熱的なラビさんを知っている分諦念が混じっている歌い方にもグッときます。ほんと、良い曲…。

お次は「手の別れ」。こちらも大好きな曲。すごく優しく歌っている曲なのだけれど、優しさに泣く。これはラストほんびんくんからのえねねんで終わるけれど、音を外すことなく見事に歌い切ったほんびんにも泣いた。君は5年前より確実に歌が上手くなったよ。自信持ってよ(一応ほんびんペン)。

そして「冷たい夜に」。レオとケンちゃんの高音の抜け具合がすごかった。よく高音が通ること通ること。改めて音源聴きながらこれを書いているけれど、めちゃめちゃ良い曲だな。ライブに行って魅力を再確認すること何億回って感じだ。タイトルの通りさらにVIXXが好きになる公演...。

 

18. Love Letter(日本語ver)

そろそろ書くのに疲れてきたけれど、まだまだ書くことがあります。ほんとボリュームたっぷりな公演です。

日本語版にして神曲であるLove Letterです。社会人になると一層重みが増す(個人的感想です)曲です。「仕事が増えた~僕の毎日~」とか。ううう。

レオさんは踊らずにしっかり歌い上げる時その歌い方はまるで祈りのようだな~と毎回思うのですが、本当に魂込めて歌っている感じがビシビシきます。バラードメドレーで心を揺さぶられボロボロになった我々に、最後の最後で君をずっと愛していると歌うVIXX。はー。東京公演ではここでイベントカードを掲げました。

 

19. MC4

サプライズイベントの話になりました(イベントカードを掲げるやつ)。えねねんが、「皆さんがごそごそとカードを取り出すところがすっごく可愛かったです」と言っていました。わざわざご丁寧に物真似もしてくださって。カードを「む!!!」と腕で突き出すときの表情まで良かったです。今回総じてえねねんのMCが突っ走ってましたね~。メンバーに弄られることもあまりなくて、初期VIXX TVのひたすら無茶ぶりとハイテンションで場を作っていくあのえねねんの片鱗を見させていただきました。えねねん、マジで沼。

 

20. Chained Up

公演の終わりは近づいています。次はChained Upですね。ひゅんひゅん鞭がしなっているあのイントロで、MCのほのぼのとして雰囲気が一掃される。この切り替えの良さがVIXXの魅力でありますね。Chained Upはイントロから不穏さ・禍々しさがドドンと出る曲で聴いている側としてもシャキッとなりますね。あーかっこいいなぁと思っていたらいつの間にか終わっていました。

 

21. Nソロ→Hyde

そしてNソロ。はい。

youtu.be

 ホラーってあまり見ない人間なのですが、そんな私の人生で怖い存在BEST3に入るくらい背筋が凍りました。本当に、怖かった。

Hydeは嬉しかったですね。今のVIXXの歌唱力でHydeが聴けたらどんなに良いだろうと常々思っていたので感無量でした。もうヒョギ→ほんびんの掛け合いのところの安定感がすさまじかったです。ヒョギは本当に歌が上手になったね。そしてメインボーカル組の声の伸び方も昔とか格段にレベルアップしていて、余裕が見られていました。安心して聴くことができました。あ、あと個人的にめちゃめちゃテンションが上がったのは、ラビの最初の最初「We just do it now, ah. Just follow」のah!?が当時は「ん゛あ゛!?」みたいな野郎っぽさと圧の強さを感じたのですが、今回のは大人の「んあ?」でめちゃめちゃドキドキした。ドスが効いてなくて、スタイリッシュにお洒落な細身のスーツに身を包んだやくざのボス、みたいな大人みを感じました。

 

22. MC5

えねねんソロが弄られていました。ラビさんがえねソロの狂気シーン(きゅきゅきゅきゅ鳴って顔がカクカク不気味に動くところ)の音の物真似が上手くて会場が「うおおおおお(感嘆)」となっていました。面白かった。というかみんなお互いのソロ見ているし把握しているんだなとじわじわ胸が熱くなるオタクがここに1人。いいよねそういうの。

そろそろ終わりで~~~~ということで。メンバーからの長い長い挨拶はこのMCタイムでされていたけれど、きちんと伝えたいのかメンバーは一人ひとり韓国語で言葉を伝えてくれました。あのえねねんでさえ韓国語で丁寧に挨拶する中、レオさんは日本語でゆっくり挨拶してくれました。どちらも嬉しい。本当に。あのレオさんが。日本語を喋ってくれている。嬉しい。

少し記憶に残っているのは、ほんびんくんが「今回の公演の準備をしながら少し考えることがありまして。でもダンスなどに取り組んでいるとそういった雑念が払われていった気がします(みたいなこと)」と言っていたこと。ほんびん君、考えることがあったんだ…どんなことなのだろうね。本当に忙しい中、こうして準備してくれて良い公演を披露してくれていることに感謝しかありません。観客として精いっぱい楽しむことが彼らにできる1つの方法?意思表示?だと思いました。本当に、楽しかったのだから。伝わっていればいいけれど。

今回えねねんが前に出てちゃきちゃき進行していたわけですが、最後に公演が終わってしまうことを名残惜しむ星の光様が終わらないで~~~~となっているなか、えねねんの「仕方ないですよ~~~~~~~~う」(両手を広げて肩をすくめる仕草)がいい感じに腹が立って良かったです。この野郎。大好きだ。

 

23. Reincanation

えねねんが振付を担当した箇所があるようで、皆さん探してみてくださいね?と振られたけれどごめんなさいわからなかったです。全部えねねんの振付?とも思ってしまった。コンセプトは「花」なのですって。また上手いコンセプトを見つけたものです。初見だとやっぱり注目するポイントが散漫してしまってあまり記憶に残りませんでしたね…。残念だこれは。私の記憶力の馬鹿野郎って感じです。

 

24. The Wind of Starlight + 桃源境

そして最後の最後に、この曲が登場しました。感無量です。思い残すことがありません。バックスクリーンの映像も綺麗だったし、照明も良かったです。光を散らすことなくメンバーだけをまっすぐに当てた光がシンプルにVIXXを光らせてくれて良かった。ラストサビの演舞のところは照明を落とされてしまって見えづらかったのは残念ですが、まあいいかな。本当に綺麗でした。桃源境って私の中で難しい曲ですが、すごい曲になってしまいましたね。ここまでの3時間をまるごと美しく夢のような空間、桃源境に飲み込んでしまいました。終わりにふさわしい。見事でした。

 

アンコール

25. Navy & Shining Gold

マラカスじゃなかった、びょるぴ棒の絵がスクリーンに映されたと思ったらいきなりイントロがかかって予想できなかった私は「ふぁ!?」と声をあげてしまいました。一番、聴きたかった曲。心の準備ができていない。

メンバーが1階中央から出てきて会場に散っていきます。正直見えないし画面見ていいのかメンバーを探すべきなのか混乱した挙句、とりあえず体を縦に揺らして踊りましょうというところに落ち着きました。

ほんと後悔しました。思いっきり光るうちわじゃなかったペンラを振りながら飛び跳ねたかった。そうするべきだった。ということで泣く泣くこぶしを振り上げながらとにかく踊りました。楽しかったな。

 

26. Heaven

天国でしたね。

良くも悪くもVIXXのパフォーマンスは魅せられることが多いのでロックのライブみたいにひたすら音に酔い音に乗るのではなく、観劇するスタイルじゃないですか。えねねんがよく不満げにする反応がうすーーーーーーい、というのはシャイな日本の星の光様というのもあると思うけれど、つい魅了されてしまって反応が薄くなってしまうというのもあると思うんですよね。

そういう意味では、このアンコールはひたすら音に乗りまくる時間なので楽しいですね。そういえばラビ君が席の近くまで来てくれましたが、めちゃめちゃ顔が小さく、背が高く、同世代(VIXXは私にとって同世代の人たちです)の人間としてもこんなにかっこよい子がいるんだな…と惚けた顔になってしまいました私。あれは、抜群にかっこいい。

 

楽しかったね。

 

最後の最後、各関係者に挨拶をしてバックダンサーさんたちも舞台に呼んで、一列になって、深々とお辞儀して、VIXXは今度こそほんとのほんとのほんとのほんとのほんとに、舞台から去っていきました。えねねんとレオは最後までステージに残って観客席を見ていたし最後の最後一人で舞台の袖に立ち挨拶をするケンちゃんに噛みつき(嘘じゃありません事実を言っています)本当に舞台から去っていきました。

 

お別れ(お別れになるのかな)も言えないまま、VIXXは去っていきました。

 

さらにVIXXが好きになった

好きなんて当たり前じゃん。もはやVIXXが私を作ってくれたのだから。でも、公演前より間違いなくVIXXが、VIXXの音楽が好きになる3時間でした。本当に良かった。特に何も考えず開演を迎え、特に落ち込むこともなく公演が終わってしまいました。

これからどうなるのかはわからないけれど、VIXXのことを好きであり続ける限り私はVIXXの音楽を聴くしパフォーマンスを楽しむだろうと思います。それしか、無いです。それ以上もそれ以下も無いです。

本当はもっともっと書けることがあると思うけれど、これを書かないと私は先に進めないのでこのあたりで感想を終わりにさせていただきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

終わりに:みなとみらいの喧騒の中で

暑さが残り明かりが煌々と輝く眠らない街の中を歩きながら、私は4か月前になるあの日のことを考えていた。

あの時もこのぐらいの時間に同じ場所を歩いていたけれど、違うことがいくつもある。

4か月前は私の心の中を映すように雨が降っていた。そうだ。あの日天気が崩れるという予報を見ていなかった私は道中でビニール傘を買ったのだった。透明な傘から見える街並みはぼやけていてそれが涙のせいなのか雨のせいなのかわからなかったけれど、対向からやってくる車のライトが幻想的だったのを覚えている。今日は視界がクリアだ。泣いていないから。はっきりと明かりが見える。ぼやけていない。

あとは、気持ちも違う。惨めじゃない。すがすがしくさえある。来る日常がやや面倒だなと思いつつ、既にその日常とどう折り合いをつけていくかという算段をしている。それなら大丈夫だ。

悲しいとすれば、今、この気持ちを永遠として留めておけないことぐらいだろうか。悲しいかな、私は生きている。いつか忘れてしまうのかなと思いながらそれを防ぐ手段を思いつけない。せめてもの思いで、拙いかもしれないけれど記憶の鍵になればいいなと思って今日この日のことを書いておこうと思った。

 

変わることを恐れないでおこう。

恐れるぐらいなら、今、たくさん聴いてたくさん見るのだ。

そして今日この日を境にして、明日は今日より幸せになることを誓うのです。

 

幸せになりましょう。みんなも、幸せになってくれ。

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