根津と時々、晴天なり

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【K-POP】MAMA in Japanでのお披露目について考えた/fromis_9「Glass Shoes」MV感想

アイドル選抜番組というべきか。「アイドル学校」という番組を通して選抜された9名の女性から構成されたガールズグループfromis_9がデビューをしました。

「アイドル学校」から誕生!ガールズグループの名前が「fromis_9」に決定…集合写真を公開 - MUSIC - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

 

私は「アイドル学校」は全く見ていなくて、イ・ヘインやナッティ(TWICEを選ぶ「SIXTEEN」に出演)が落ちたなんでだ!という声を聴いたぐらい。このデビュー曲もYouTubeでふと目にしてマウスをクリックして初めてその存在を知りました。

www.youtube.com

結論から言うと、この「Glass Shoes」という曲が私は好きです。

 

デビューという初々しさと、煌きと、儚さと、爽やかさと、若さと、何より「失うものは何もない」という事実が最高のスパイスだと思います。既にデビューしたグループが、2曲目以降にこの曲を発表することとはまるで違う。彼女たちのこれまでを踏まえてこそ、この曲は輝く。要は既にデビューしたグループがこの曲を仮に歌ったとしてここまで惹きつけられるだろうか、ということ。良曲じゃないかなーと思います。

特に、「びんぐるびんぐる~♪」と歌っているパートの中毒性がハンパない。これでこそK-POP。胸がキュンとなる。

 

さて。曲についての感想は以上でして。

 

これ以降は、この曲が先日行われた「MAMA in Japan」で披露された、という事実を絡めて思ったことを書いていきたいのです。

この曲を初めて聴いたことと、MAMA in Japanお披露目!が私の脳内で合わさって弾けてしまった、というわけ。これは私の個人的感想で、先入観に塗り固められた知識不足の状態での感想、ということを踏まえた上で読んでいただきたいのです。多分これ正しくはないよな...と思いながら、私自身この文章を書いています。

 

このfromis_9の「Glass Shoes」を初めて聴いたとき。

J-POPっぽいけれど、K-POPっぽいな。和洋折衷ではないけれど、J-POPとK-POPが上手く混ざったような曲だな、という感想を抱きました。

J-POP(アイドル)っぽいなと思ったのは、

  • 音楽的にメンバーの個性が出てない
  • まとまりが良い
  • メロディ自体も聴きやすく刺激が少ない、とげとげしくない、均されている

一方K-POP(アイドル)っぽいと思ったのは

  • 韓国語だからできそうな音と意味の面白さ
  • 中毒性あるパート
  • なんだかんだ一筋縄では聴けない曲の構成

なんかがあるのかなと。

 

「アイドル学校」を観てきた人はまた違うと思いますが、初見の私は全然メンバーの区別がつかないのです。そこが「音楽的にメンバーの個性が出ていない」ということです。初めて知るグループは大概メンバーの区別はつかないし「誰この人」「同じ人たくさんいない?」「私の認識と実際の人数が合わないのだけど」という状況が発生するのだけれど、何人かは見分けがつく人がいるんです、それでも。ビジュアルとか、声や歌い方が特徴的な人がいるな、とか。でも、flomis_9はまとまりが良すぎ。全然手が付けられない。声の識別がしにくい。この点は多分グループの成り立ちも関係してくるところだと思います。

 

日本のアイドルについて触れると、私は日本のアイドルの曲って個性ごり押し、というよりは「合わせる」曲が多いよなぁと思うのです。この点は多分知識不足で間違った理解をしていると思うのですが。サビは全員で歌うし、もちろんメンバーは個性的だなとは思うけれど、楽曲については個々人がそれぞれ目立つというよりは、みんなで歌おうという印象を抱く。K-POPの好きなところは「適材適所」の姿勢が強いというところ。個人が総合的になんでもできるというよりは、それぞれ強みを活かしまくるスタイル。

flomis_9にはなんだか日本っぽさを感じてしまったんですよね…めっちゃこの人目立つ―みたいな人が少ない?もしかして。もちろんラップを入れていたりするのはあるのだけれど。どうしても比較対象になるI.O.Iとは違い、みんな統一感があるなぁと思いました。

 

K-POPの楽しいところって色々とあるけれど、今は「音」と「意味」が楽しい。日本語は冗長的というかまったりしているというか、音の数に対して意味が少ない。一方韓国語は少ない音でより意味を伝えられる?気がする。というのはTWICEとか、防弾少年団とか聴いているとそう感じる。そうかもしれない。「Blood Sweat & Tears」の「うぉね まに まに まに~」とかね。 繰り返し多用しても音として耳障りじゃないというか。むしろ中毒性があるというか。日本語だと「まに まに まに~」みたいなパートは作れないと思うのです。もちろんJ-POPも大好きなんですけれどそれはさておき。

 

そんな要素を持つ「Glass Shoes」がMAMAで披露されたことは、実は無視できないことなのかなどうなのかな、というのが私の考えです。

MAMA in JapanではI.O.IとAKB48がコラボしたとかしていないとか、どう考えても双方の違和感が生じてしまうステージが生まれてしまったわけですが(そしてそれは、別に悪いことじゃない。その違和感が双方の楽曲とグループとの魅力を気がつかせてくれるから)、この日韓のコラボレーションの中間点にfromis_9の「Glass Shoes」という曲は存在するのではないかと思うのです。要は、よくK-POPを知らない日本の人がI.O.Iのステージを見ても「およよよ、また日本とは違うアイドルグループだな」と思ったとしても、flomis_9のこの楽曲なら「どことなく日本っぽさを感じる楽曲やな...」と思うのではないかな、ということです。妄想。本当かどうかは知らないけれど。

 

ということで、へーMAMA in Japanでこの曲が披露されたことは、少なからず無視できないことなのかな、制作側ってそこまで考えていたとしたら(あるいはそれ以上の事を考えていたとしたら)すごいわね...と思った。というお話でした。

 

youtu.be

 

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