その動画を見終えたとき、思わず「はぁ...」と息をつき、「ぱちぱちぱち」を拍手をしてしまいました。素晴らしかった。すごいものを見てしまった。すごい良かった。今日はその辺について見ていきたいと思います。そう、KNKの新曲「Rain」について、です。
KNKのアルバム『GRAVITY, Completed』および「Rain」
今回のKNKの新曲「Rain」は『GRAVITY, Completed』に収録されております。このミニアルバム、K-POP界における謎システムの１つ「リパッケージ」アルバムに属するようで、5/25発売のシングルアルバム『Gravity』にいくつか曲を加えたものとなっております。ほんと「リパッケージアルバム」通称「リパケ」については謎でしかない。
『Gravity』に活動曲であった「Sun, Moon, Star」も個人的にすごく良いなぁ...と思っておりました。MVには色々なモチーフが使われていて、とても上品な作りなんです。
まあ、でも今回の「Rain」の衝撃は、すごいですよ。いいもの見ちゃったなぁ...へへへって感じだしそれは何度も観たあとの感想で、初見は絶句しましたよね。言葉が出なかった。うわわわわわあああああああ。ですよ。
まあ観た方が早いと思うので、動画貼っておきます。
ミュージックビデオ、じゃないんですよ。違うんです。ステージパフォーマンスがすごいんです（あ、MVもいいですよ。悪くないです。でも「これ」がすごいんです）。
すごくないですか？もう私びっくりしちゃいまして。なんだこれは、と。
KNKの今回の曲は（まだ聞き込んでないこともあるけど）そこまで好きなわけでじゃない。だけどパフォーマンスについては今年1番にしたいくらい作りこまれている。KNKのダンス構成は派手さも技量の押し付けもないけど絶対良い。感動した。好き。https://t.co/3zKGRWAPE2
— 治野 (@harunote2016110) 2017年7月22日
目新しさはないんです正直。ところどころのダンスは過去に他のアイドルがやっていたりするものなのか既視感を感じるけれど、
「衣装」「メイク」「髪型」「ダンス」「歌唱」そして「小道具（この場合「傘」）」そして「バックダンサー」。
すべてが文句がない。強いてい言えば曲がもっと、こう、なんというか...って感じだけれど別に悪くないし、むしろずーっと聴いていたらどっぷりはまったよ＼(^o^)／という感じですし。もう、すごい。傘を使ったダンス。全く無駄になっていないバックダンサーの使い方。そしてギミックに富んだと言いますでしょうか、「遊び心」盛りだくさんのダンス構成に、もう私メロメロ。すごいぞKNK（クナクン）！とりあえずもっと売れるべきだぞクナクン！
ということで、ここからは私の個人的なツボの話ばかりします。ご了承ください。
ちなみに、今のところMカウントダウンが総合的に好きなのでこちらの動画で見ていきましょう。
雑踏は黒色
Mカウントダウンのカメラワークでよかったところは、冒頭この部分を上から映したところだと思っています。ここ、メンバーがそれぞれバックダンサーが差している傘に駆け込むのですが、こう、突然降りだしてきた、雨、って感じありますよね。ここすごい良かったなぁ。もう物語は始まっているぞ、と。どきどきしちゃいますね。
で、バックダンサーさんは没個性。黒帽子にサングラス、黒のシャツにズボン、と徹底的に「個」というものが剥ぎ取られております。確かに、自分に余裕がないほど感情が揺さぶられた時、街を歩く人々はただの構造物の1つに成り下がる感じ、わかります。人じゃなくてモノになる感じ。この舞台でもバックダンサーは雑踏であり、主人公視点で見ると個性が失われた人々の象徴なのです（多分）。
傘は色々な人を隠す
ジフンさんが舞い
傘にふらっと駆け込むと
ユジンさんがあらよっと。
ここの仕掛けで、観客は「あっ...」となるはず。カメラめいいっぱい傘が映ることで入れ替わりが劇的に映えるのです。ここもカメラさんグッジョブだなと思いました。ありがとうございます。この発想も、新しいという感じはなかったけれど、とても自然に流れるように切り替わったので私はびっくりしてしまいました。
ヒジュンさんがやつれておる
そして最年少のヒジュン。今回は青みがかったやつか灰色なのかカラーコンタクトを入れております。これは私の勝手な感想ですけれど、ヒジュンさんのビジュアルがちょっと疲れている感じがありまして、やつれていると言いますか。リアルにお疲れなのか疲れていないのか私の幻想なのかわかりませんが、このやつれ具合（私の妄想含む）が良い味を出しておりまして。彼が物語の主人公って感じがします個人的には。ジフンが前に出てくるところが多いなぁと思ったのですが、物語の主人公はヒジュン君ですね。まだお若いのに...泣
そしてインソンさんがサビでは哀愁そそるボーカルを見せます。インソンさんはサスペンダー率が高めなのですが、これもいいなぁ。インソンさんはどちらかというと目がくりくっりして愛嬌あるお顔だと思っているので。あとは、Mカウントダウンではインソンさん腕時計をしていらっしゃっていて自称小道具フェチとしてはここも見逃せません。多分革ベルトの腕時計なんだよなぁ（ベルトが茶色っぽかったので）。ううう。ありがとう衣装さん。ここは革ベルトだよね。この衣装ならそうなの。というか全体的に衣装素敵。英国紳士なのかな。ううう。痩せすぎてもいなくて180㎝オーバーの体格だからスーツが本当に映えるよね。これ見て羨ましいと思う他グループのファンいると思うなぁ。だって私はVIXXにスーツ着てほしいもん。でもねVIXXは結構腰が細い人多くてさ（6人中4人）。これぐらいのがっちり感があった方がいいと思う。最高にスーツ似合うじゃんクナクンって...。
…こほん。（話が長くなった）
ヒジュンさんは崩れ落ちる
私が好きなのはここ！
前後左右から人がぶつかって来て崩れ落ちてしまうところ。素敵。崩れっぷりが素敵。そうなのよね。自分がどうなっていようがどう思っていようが街中を歩く人たちはお構いなしなのですよね。
時計
見たことはある感じですけれどこっちは音ハメが効いていて良いなぁと思いました。印象的。とても。
あとは、2番サビの傘を使ったダンスも素晴らしいし、ラストサビに入る前の入れ替わり立ち替わりも流れるようだし、まだまだポイントはたくさんあるのですが割愛しますね。皆様それぞれ楽しんで下さい。最後に1つだけ。
手で終わらせたカメラさんは出てきてください。金一封差し上げたいぐらいどきどきしちゃったので自己申告制でお願いします。
ということで、いかがでしたでしょうか。雰囲気が濃密で世界観が出来上がってしまっているKNKのパフォーマンスです。非常に素敵だなと思いました。考えられているし、こう、物語が広がります。
ダンスの技量がすんごいことになっていたり、ハイトーンでものすごい歌唱を見せたり、ダンスが揃っていたり、ラップがすごかったり。音楽が最先端すぎてよくわからなくなっていたり。どれも素敵だと思うし何が劣っているとかもありませんが、こういう緻密に作られた舞台構成というのも素晴らしいものです。というか私はこういうパフォーマンスがとっても好き、ってだけかもしれませんが。
それにKNKは5人組ということもあり、まず5人が傾向が被らない顔立ちをしているのも魅力。大人数のグループが何かと目立っていたりする最近のトレンドとは違う感じで、KNKはじわじわときます。骨太な感じ、重量感があるのがすごく良い。デビューが2015年というわりには平均年齢は高めですからね。
また「雨」というものの風情についても考えさせられました。雨っていいですよね。いいなぁ。雨降らないかなぁ。傘持って出かけてみたくなってしまった。
ということで、KNKの「Rain」についてのお話でした。
