根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【Lovelyz】少女よ前へ進むのだ Lovelyz『今、私たち』

 少女たちはふわりと、軽やかに、私の予想を超えてきました。あまりの軽やかさに、私は感無量です。泣きたい。感動の涙です。

 

 ということで、Lovelyzがリパケを掲げて戻ってきてくれましたーーーーうわーー!

 興奮冷めやらない私ですが、遅ればせながらLovelyzを知ったのは前作『WoW!』からなのでね、、、昔からのファンの人からは怒られちゃうかもしれないけれど、いいなぁLovelyz。これはハマりたいぞ。連休中に過去の楽曲を聴き漁るぞ。(でもLovelyzってiTunesにないんだよなぁ…なんでないんだろう...どうやって聴けばいいんだろう...)

(追記:5/3の時点で、なんと!リパケだけiTunesに入っていましたありがとうーーーー!これで聴きまくれるぞ!)

 

 今日は思いっきりカムバ曲『今、私たち』の感想を喋ります!(注、非常に高いテンションでお送りします)以下目次。

 

 まず曲を聴いた感想

 イントロに夢と希望が詰まっていた(ははあこんな感じか…)???あれ、ちょっと落ち着いた感じでイェインちゃんの声から始まった。…!?ちょ、これ、キー高くないか!?そうでもないのか?歌えんのかこれ。ふむふむ。ビートがちょっと細かく刻まれたサビの疾走感と、しかし微かに残る切なさが超エモい。これは、、、、胸がぐっとなる。切ない、、、ぞ。そういう感覚をぶった切らないで最後まで駆け抜けたね、、、、いいぞおおおおおお。

 (…私、放心)

 

 天に召されました(嘘です)。

 なかなかに挑戦的な曲だなぁ。魂がきちんと身体に戻ってきてから、冷静に私は考え始めます。どこが挑戦的かというと、「均されている曲だな」って部分なのかなぁ。キーが高いのか歌い方なのか(これって声高めの曲ですよね、多分)裏声を多用しているから、メンバーの声質が割と均等に聴こえるのかなぁって。まあ私の耳が悪いって可能性も大いにあるか。ケイ嬢様の声がよく聴こえるような気がする…。『WoW!』の時は逆に、個々の歌声・歌い方がぱっきりした曲だなって思いますねそこが楽しいところだと思うけれど。あと、高音で叫ぶ(叫ぶって、ちょっと違いますね。あれ、なんていうんだ。シャウトっていうのかな。バックコーラスで叫んでいるやつです)ボーカルの聴かせどころを(あえて?)失くしているところも。なるほど。でも、それもありなような気がするなぁ。まとまりがいいなぁ。スパッて終わるなぁ。余韻を残さないで潔いなぁ。…いいなぁ。

 ということで、私はこの曲をだいぶ気に入ったようです。これはずっと聴いていられる爽やか(だけど、センチメンタルな気分にさせられる)ソングやで。

 

意を決してMVを見る

 MVを見ます(最初は曲だけ聴いて、あとからMVを見るスタイル)。

www.youtube.com

 

 うおおおおおおーーーー。(語彙力の放棄)

 ここまでミュージックビデオを見てときめいたのはgugudanちゃん以来(割と最近もときめいていた)。あれも前作とミュージックビデオとサウンドのギャップやらコンセプトやらで頭をガツンをやられた衝撃だったけれど、これは、この曲は、それをも上回る衝撃。…なんでこんなにガツンとやられたんだ?私。放棄した語彙力を総動員して、今度は、言葉にしてみましょう。

 

WoW!の流れを継いだ作品であること

 ビビットな色を多用した『WoW!』の世界に比べ、今作のMVはもう少し柔らかくもんやりとした色づかいだなぁ、って感じです。そして時々現れる鮮やかな黄色と青がポイント。これがあることで、あの色鮮やかな『WoW!』の世界が呼び覚まされるといいますか。この青と黄色が、私は好き。

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くぅーーーーー!たまりません!(川平慈英さん風)

 

 あとは、顔じゃなくて手や足の動きに注目して、そこから想像させる、ってのも『WoW!』だよね。

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これが『WoW!』で

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これが『今、私たち』で。

 うー、いいですねぇ。確かに顔の表情からうかがえる感情ってのもあるけれど、それ以外の身体の動きから心の動きとか動揺とかでるものですもん(緊張なんかは、顔以外の動きとかの方が良く出ている)。

 

前へ踏み出す曲

 さらにお見事だと思ったのは、このMVはちゃんとストーリ性があることで。一見なさそうに見えた映像だったけれど、隠れミッキーみたいな感じでよくよく見ていると、そこには物語が広がっているという。単純に「超かわいいーーーーー」って楽しむことも良し、自分で物語を広げるのも良し。見れば見るほど楽しむ要素が隠れている、そういうMVなのかなと思います。

 

 この曲は、私的解釈だと

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内なる世界に籠っていた少女が

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勇気を出して

あるいは何かが背中を押してくれて

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思わず一歩踏み出す曲なのだ、と考えています(やばい涙が出てきた)。

 

 自室のベッドの上に座り、空想を膨らませるイェインちゃんに(←ふわふわとかわいい小物が漂っているところから連想)

 部屋の頭上から光がちょっとだけ差し込む天窓が気になるスジョンちゃんでしょう?(意を決してやがて彼女ははしごを上る)

 彼の手をとろうかとるまいか、手がうろうろしちゃうジスちゃんに(そしてちゃんと手をとることができた)

 シャボン玉をふうふう膨らませて、彼の背中を見つめるジンちゃんに(そのうち思いきって巨大シャボン玉を作り始める)

 花占いでひたすら恋の行方を占うジエちゃんに(花束は尽きず、足元には散った花がどんどんたまっていく…)

 彼の後ろをうろうろ、いつ気がついてくれるかしら…とばかりにニコニコしながら自分では一歩が踏み出せないケイちゃん(ここらへんで、あまりにもかわいすぎて卒倒しかける私)

 べびそる姉さんは何だろう、、、不安の象徴なのかな。がじがじがじがじ、手が震えていたり足を揺らしていたり。彼女とミジュはちょっと面白い。ミジュは好奇心の塊って感じなのだ。開けたいけれど、肝心の鍵がどこにあるのかわからない。探して探して探しているうちに、実は探していた鍵ってのは自分が見えていなかった自分の近くにあったんだ。そして、もう鍵を使って開けられたから、前に進む力があることを知ったから、鍵はいらないんだ。だから鍵を手放した…。

 こうして書いてみると、6人の少女たちの2つの感情って感じにも考えられなくもない。他の人の考察も知りたいし、これはもう少し深堀する余地がありそうです。

 

 とにもかくにも、彼女たちは曲の中で一歩を踏み出したことがわかる楽曲であることがわかりました。くうう。素敵です。

 WoW!の歌詞を見ていると、『WoW!』ってのはその一瞬の火花みたいなものを捉えているなぁ~って気がします。ある一点からある場所までの時間の流れというよりは。その楽しさ可笑しみが魅力の1つだろうけれど、じゃあそこからどうしたいの?という動きにはならないのかな、と。でも、『今、私たち』で踏み出せそうな予感です(歌詞をまだ読んでいないので、どういう内容を歌っているのかわからないのに早々と決めつけちゃうのはダメですけど、少なくともMVを見る限りでは!)

 

そして青と黄色との対比 

 あともう1つ気になったのは、青と黄色の話ですよね。

 

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 ところどころで出てくる、青のタイツに黄色の靴。私ファッションセンスに乏しいので、言っていいのかわからないけれど、多分このタイツこの靴色と、彼女たちの服は「似合わない」と思うんです。この服にこの靴とタイツは合わせないだろう、と。違和感の創出です。でも、これ、多分象徴的な意味があって。その根拠は、例えばダンスシーンでは使われていないし、冒頭のイェインやべびそるやスジョン最初は履いていない…?これをなんと説明しようか、と考えたときに、私は「少女の中に生まれた、一歩前へ進む意思」と考えることにしました。

 話は変わりますけれど、確か童話『オズの魔法使い』で登場する銀の靴は3回かかとを打ち鳴らすとどこでも連れてってくれる力があるとかないとか。他の作品でもなかったかなぁ、思いだせないや、靴に力が込められている物語。私は銀の靴を連想しました。MVのなかで靴を見たとき。多分、制作者は考えてなかったと思いますけどね(汗)私の妄想です。

 おとなしい内になる世界にこもりがちの少女(と断定するのも妄想です)(それが衣装)に芽生えた、好きな人に対する前向きな気持ち(青のタイツと黄色の靴)。くううー。楽しいー。

 

まとめ

 さてと。ここまでぐだぐだと書いてきました。

 Lovelyzの新曲、非常に楽しい曲です。これからの活動が楽しみだし、もっともっと彼女たちの曲が聴きたいなぁと思いました。グループとしての総合力がないと、高いレベルでまとまっている曲ってのは出せないんじゃないかと思います。個々の魅力爆発♪な曲も好きですけど、こっちもたまらないなぁ。ステージでのパフォーマンスでどれだけ魅せられるか。ダンスもすごい良さそうな感じだったので、期待が増します。

 

 さーて。聴きまくるぞ。