その日、私は砂漠の中を歩いていた。
太陽の日差しは容赦なく降り注ぎ、蓄えていた水はとうに尽きた。できることはただただ目的地を目指して足を動かすことのみ。
脱水症状によって意識は朦朧としてきた。私はこのまま生きて帰ることができるのか…。
と、眼前遠くに泉のようなものが見えたような気がした。まさか…?気のせいだろうか。いや、違う。あれは泉だ。砂漠の中にこんこんと湧き出る透き通った水のありかだ。
私は持てる限りの力を振り絞り、足に力をいれる。1歩1歩、泉との距離は短くなる。そして、ついに、水が湧き出るところの淵へたどり着いた。
私は喉をごくりと鳴らし両手を手のひらにつける。そして掬った水を、口元へ…。
みたいな感じでした、あの日の私は。
2月27日の18:00に公開だったgugudanちゃんのミュージックビデオは、さながら砂漠の中のオアシスのよう。気力・体力共に消耗しきった私にとっては、命の水とも言える存在だった…!gugudanちゃん最高。
ということで、gugudanの新曲ミュージックビデオ見ました。
wifi環境じゃないのに、速度制限を恐れずYoutubeで3回くらい見ました。良かった。渇きは一瞬で満たされました。鮮やかな色彩の瑞々しさとか、中毒性ある音楽とか、ガンガン頭の中で鳴り響く低音ビートとか、メンバーの9通りの魅力を咀嚼するのとか、頭が追いつかなかったです。目の前で見ているものが奇跡だと思った。ありがとうございます、gugudanちゃんの今回の曲、好きです。
今回はgugudanの『A Girl Like Me』のミュージックビデオを語りつくしたいと思います。ガーッと一気にいきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
- gugudan『A girl Like Me』のミュージックビデオ
- MV初見の感想
- gugudan『A Girl Like Me』を聴いた感想
- gugudan『A Girl Like Me』のミュージックビデオを詳しく愛でる
- 議論「gugudanは、4MituteやMiss Aになるのか」
- 最後に
- おまけ 私だったらgugudanをこうしたい
gugudan『A girl Like Me』のミュージックビデオ
MV初見の感想
- 開幕ナヨン姐さん⁉ありがとうございます!超かっこいい。活きてる!
- ヘヨンちゃんのパートの韻の踏みが好きそしてかわいいよ
- 待ってミミちゃん超可愛いんですけど個人的にこのスタイル好き派手派手
- そしてこのセット、チーズなの?
- ソイちゃん大勝利
- セジョンは安定のかわいさ
- ハナ嬢の美しさよ
- サリちゃんの富豪感似合いすぎ
- いやはやナヨンさんも大勝利ですわパートがナヨンさんに合いすぎて…気が引きしまる重要な位置
- ヘビンさんのセットが素敵衣装も素敵彼女の魅力が損なわれてないと思う
- ミナちゃんにピンクを合わせた人天才だしヘアスタイリングも良い自分大好きエンタテイナー
- 結論:おもちゃ箱みたいにわちゃわちゃしたミュージックビデオは、妄想族には最高の材料です
gugudan『A Girl Like Me』を聴いた感想
まず感激したのは、サビ。中毒性あるフレーズも好きになったけれど、数人のメンバーに固定せず色んなメンバーが実は代わる代わる歌っているのです。正確なパート割は把握できていないけれど、前作に比べかなりバランスがとれたパート割なのではないかと感じました。「gugudanはみんな歌える」ってことをこれからも主張していってほしいし、レベルもどんどん上がっていってほしいなと思います。
にしても、開幕ナヨンさんはテンションが上がります。ナヨンの声はどうにも特徴ある声なのか歌えるメンバーなはずなのにパートが少ない、ってことは確かに私も不満ではありましたから。ナヨンだからこそのパートなので、音楽番組活動でも強気でガンガン攻めていってほしいです。
メインボーカルの聞かせどころも盛り込まれていると思います。が、もう少し長めにとっても良かったのかなどうなのかな。が、短めにしておくことで曲の疾走感を損なっていないのかもしれないので、それはそれでいいか。歌唱力云々なら、アルバム曲でもしっかり堪能できます。
マンネのヘヨンちゃんは、色んな声が出せるというか、かわいらしい声で歌っていたと思えばガッツリ聴かせてくる子なのでこれからも楽しみ。ヘヨンちゃんは目立たないかもしれないがすごいぞ。
gugudanの歌唱力は人数の割に高いと思っています。ヘビン、セジョンが頭1つ抜けていると思うのですが、その次にソイちゃんがいるんだぞ!というばかりのソイちゃん祭り。ソイちゃん何気に良いところ歌っている。アルバム全体を聴いていてもソイちゃんソイちゃん(まあ、ソイちゃん推しになりつつあるので贔屓目かもしれないけど)。ソイちゃんだけでなく、ナヨンやヘヨン、さらにはハナやミミもそれなりに歌えるものだから、gugudan恐ろしいです。ナヨン、ヘヨンあたりは他グループだったら普通にメインボーカル!と張れるぐらいのものだと思うけど、それは褒めすぎか。
gugudan『A Girl Like Me』のミュージックビデオを詳しく愛でる
ビビットな色を多用していて、とても私好みのミュージックビデオでした。
ミュージックビデオを見ていく上では「自分大好き人間」ってのが1つのキーワード、ですね。曲自体のテーマでもあります。
「自分大好き」画家
バッグに色鉛筆を大量に持ち込んでいたヘヨンちゃんに、画家設定はピッタリすぎる。かわいい。自画像よりヘヨンちゃんの方がかわいいけどね。
「自分大好き」SNS人間
ミミちゃんのセットが個人的にはかなり好きです。Facebookのいいね!なんだろうな、これは。こういう発想は浮かんでこないわ、と。コピー機に挟まれているのはEXIDを彷彿しますが、すごい良かった。ただセットがおいしそうなチーズにしか見えないところは、難点?さながらミミちゃんはいたずら好きのネズミさんに見えなくもない…。
「自分大好き」私は花
多分、花をイメージしているのだと思われるセット。VIXXの『Chained up』のケンちゃんを思いだす、色とりどりの花々。これまたソイちゃんに合っている。顔立ちがはっきりしているから合うのだろうか?ソイちゃんはパステルカラーってイメージだったのだけど(本人の雰囲気も併せて)艶やかな色も合いますな。
「自分大好き」化粧でおめかし
セジョンは化粧のファンデーションのコンパクトの上に座ってるセット。セジョンがびょんびょん飛び上がるたびに、煙が出ているっぽくて芸が細かいなと思いました。で、セジョンはとにかく表情豊かですね。かわいいです。
「自分大好き」鏡で見つめていたい
コンセプトである「ナルキッソス」に一番近いような気がする、鏡のセット。水面を彷彿とさせる大きな鏡をうっとりと眺めるハナちゃんです。またスカートが人魚の尾びれのような気もして、前作ワンダーランドと勝手に共通項を見出そうとする私。
「自分大好き」モデル
シンプルにモデルさん。ナヨンのかっこよさが引き立って良いです。スタイルも良いもんなぁ~。かっこよく凛々しいナヨンやヘビンと、キュートなミナやヘヨンが両立しているgugudan is 最高。
「自分大好き」ファッションショー
超かっこいいヘビンさん。歩く場所の周りには靴が置かれているんですね。こういう細工大好き。超素敵。この青の色づかいも大胆でかっこいい。あとヘビンさんの衣装も素敵。噂によればGUCCIだとか。
「自分大好き」私の部屋は私だけ
ミナだから狂気を感じないセット。むしろかわいい。ピンクの部屋、良い。ちょっと昔っぽい(?)ヘアスタイリングも似合っているんだよなぁ…。
「自分大好き」貴族
サリーちゃんは孔雀の羽根の扇子を優雅に持ちます。この貴族感は彼女だからこそである。鶏が乱入してきた時はちょっと笑ったけど。いや美しいです。素敵。
自分大好き、ってのが強調されている今作。
身のまわりにこんな人がいたら…ちょっと・・・アレですが(察し)可愛い子がはきはき言っているのは不思議と許せちゃうものですね。VIXXだったら、「ナルキッソス」の負の面を強調すると思うのですが(つまり自分に酔いしれてやがて身を滅ぼしちゃう路線)gugudanはそこをポジティブなままで昇華したって感じですね。曲でも悲劇の予感は欠片もない。しばらくは今回の活動を楽しむとして、gugudanはこれからです。今年もう1度カムバックするとして(←勝手に決めつけている)次、一体どうなるか。ホップ・ステップ・ジャンプで飛躍できるのか否か。ドキドキ楽しみにしていたいと思います。
あとは、大したことではありませんが、gugudanすごいなぁと思ったのは、カムバックまで少しずつ小出しにする情報をきちんと考えているというか。
この当時公開されていた、モー娘。っぽさ感じる衣装からの、ミュージックビデオ。このギャップといいますか…すごいいいじゃん!っていうのを感じさせるのが上手いような気がしました。最初からミュージックビデオの衣装を出したら、ここまで「わぁ~~~」ってならなかったと思います。良い良い。
議論「gugudanは、4MituteやMiss Aになるのか」
gugudanについてひとしきり語ったところで、自分の中で少し気になったことについてつらつらと書いていきたいと思います。
お題は、ずばり「gugudanは4MinuteやMiss Aになるのか」です。なお4MinuteやMiss Aという既存のグループはそれぞれ存在感があるグループだと思っていますし、それ以外のグループや個人を侮辱するつもりは毛頭ないことを書いておきます。むしろもっともっと活動してほしいわ。
4MiniteとMiss A。
私はそれほど知っているわけではないのですが両グループ共、心惹かれる好きな曲があります。
『Hush』はミュージックビデオが狂気じみていて最高だと思います。改めて見てもすっごく良いな、と。ジアさんやフェイさんが好きなんだよなかっこよくて。
4Miniteはこれに衝撃を受けたんだった。
これも振り切れていてかっこよい。ラップの子が特に良い(緑髪の人)。
比較的最近の曲しか知らないあたり、まだまだ私のK-POP遍歴は大したことがありませんね。
両グループ、色々ありました。
この2つのグループで共通していることで、1つ私が挙げたいのは「圧倒的に人気のメンバーがいる」ということです。4Miniteはヒョナ、Miss Aはスジ。彼女らは極端に人気があります(と少なくとも私は思っている)。ドラマとかデュエットとか?なのかな、ソロ活が充実しているなぁと。 ただ1人のメンバーにあまりに人気が偏っている、メンバーそれぞれの活動量も違う、当然稼ぐお金も違う。そういう「違い」が、はた目から見てグループ活動にも影響していたのかな、そんなことを思わせてしまうグループの幕切れ、という意味でも共通点。(実際のところMiss Aは解散はしていない、が今後は個人活動へと発表)
さて、gugudanはそうではないと言えるのか?特定のメンバーに人気が集中していないか、活動が集中していないか、そこに頼りすぎていないか。
そう、セジョン嬢のことです。
私はgugudanについて難しいなぁと思うことは
「セジョンは実力があるのだからもっと出せ」ということと
「セジョンの人気が独り歩きしてグループダメじゃん」ということ。
この2つの無理難題を突き付けられているところです。
要は「セジョンをもっと活かせ。そのためにグループの人数は少数に絞るべきだった」っていう事です。グループはあいにくデビューしてしまったため、後者はよほどのことがない限り実現はされないでしょう。前者の「セジョンを活かせ」を極端に突き詰めれば、「特定のメンバーの人気ばかりがどんどん高まる方針」を認めることになります。果たしてその先は…?あまり歓迎すべき状態にはならないような気がしています。
gugudanの事務所がすごいなぁ偉いなぁと思ったのは、「セジョンごり押し路線」に易々とは進まない、という選択をしたように思えたところです。
デビュー曲のセンターはハナちゃんだと、私は思っています。ハナちゃんは先輩グループVIXXのミュージックビデオにも出ていたし、もしかしたら事務所的に推したい子なのかもしれない。一方、セジョンのパートは彼女の魅力を最大限活かすのには少々物足りないものでした。それが逆にファンの反感を生んだのかもしれませんが、『ワンダーランド』はかっこよさの方が合っている人(ハナちゃんもかっこいい方が似合いそうですが、この場合はヘビンやナヨン)はあまり映えない曲だった気がします。なので物足りなかったのはセジョンだけではありません。ちなみに「ワンダーランド」は声の質的にもかわいい系の方が良さそうな、ミナやヘヨンが目立ってたなと思ってます。かわいいもん。
事務所であるジェリーフィッシュは「セジョンだけではなくgugudanを売りたい」
仮にそういう心意気があったとしたら、gugudanというグループが存在しそれをデビューさせた以上は、事務所にはずっと持ち続けてほしいと思います。(上に挙げた他グループの事務所がそういう「心意気」を持っていなかった、とは言っていません。色々と苦心されたのではないかと思います。売れるってことは大事ですから。)
言いたいのは、事務所がセジョンをごり押ししないのはグループの長期的な存続のことを考えれば、まだ良いことなのではないか、ってことでした。(偉くても売れなかったらダメだけど)
余談ですが、プロデュース101関係で言えば、ヨンジョンが加入した宇宙少女やチェヨンやケシ(ヒヒョン)が戻ったDIAとかですけれど、ここは番組後プロデュース101メンバーをごり押しすることで人気が加速しているところ、あると思います。私はそれが嫌いじゃないです。DIAはわからないけれど、宇宙少女についてはヨンジョン以外にもソンソとか他に人気のあるメンバーがいることで、良い感じだな、と。曲にも恵まれているような気がしますし。ただヨンジョンに押される形でパートが減った既存メンバーの心境がどうなのか、それがグループ運営にとってどういう影響を与えるのかまではわかりませんが。
ということで、私はしばらくは「セジョンごり推しせよ」という提言は後回しにして色んなものが「gugudanに馴染む」のを待つのが良いのでは、と思います。待つというか、「gugudanというグループとして」活動してほしい。そういうところ、私は保守的なのでしょうかね、まあいいや。それで人気が落ちたらその程度のグループだったのかなってところですが、新曲で路線変更し前作で物足りないところをきちんと修正してきたところを見ると、まだ大丈夫だと思いたい私は。思いたい。
最後に
ここまでウダウダ書いてきましたけれど、私も「プロデュース101のセジョンの活躍すごーい」からの「gugudan気になってきた…」が入口の人です。セジョンのすごさ、ナヨンやミナの存在感を感じてきたわけで、その感激を言葉にもしてきました。が、gugudanが9人じゃなかったら…とは不思議と思わないのです。だってgugudanって9人でしょう?それの何が悪いのかしら、と(答えになってないけど)。
そもそもプロデュース101の出演って、メンバー9人が既になんとなく構想されていて、そこから練習生が送りこまれた、って気もしなくもないのですよね…気のせいかな。3・3・3に「ビジュアル&モデル」「ボーカル」「ダンス」とメンバーを分けて、そこから1人ずつ送りこむ。その人材はセジョン・ナヨン・ミナじゃないとダメだったな、と他のメンバーを見ても思うのです。ま、全ては後付けか。
本当にウダウダ書いてしまいました。
gugudanはこれからが楽しみなグループです。どうなるのかなぁ…。今回の曲が好みだけに、売れてほしいと願わずにはいられません。ま、楽しみます。まだまだ今年はこれからです。
おまけ 私だったらgugudanをこうしたい
夢は膨らむ「もう○○だったら」妄想。
私が神様で、売り上げのことを考えずにgugudan好きにしていいよ、って言われたら、手始めに最強バラード集団を作ります。(←え?)女版2AM。バラードのレジェンドになってほしい。あとはガチで演劇アイドル極めさせたい、かな。面白そうなので。アイドルという舞台に演劇要素をどうにか入れさせられないか。それでパフォーマンス面で極めたいな。ライブとかもそういう感じですごい演出してみたい。そしてやはりソロ活動が充実しているグループになってほしいので、セジョン以外のメンバーにも活躍できるものを用意したい。ここは未知すぎて怖いな。