私は、「重たい音楽」が好きな気がしていた。
私にとって音楽は歌詞も含めてのものであり、人間のどろどろとした感情・欲望を歌う曲が好きだと思っていた。自己中心的・閉鎖的・執着・狂気などなどなど。
お気に入りの曲、気に入っている曲を並べて整理してみると、そういう傾向があるのではないかと思って生きてきた。そのはずなのに。
どうやら私、重たいの嫌みたいです。
あくまで一時的な現象だと思うけれど、特に最近のK-POPにおける男性アイドルの曲を聴いていると、なぜかしんどい(←当たり前)。みんな「愛がどうたら」とか「絶望だ」とか「俺には君だけだ」とかそんなのばっかだ(私がそれしか聞いていないというのもあるけど、でもそういう曲多くありません?)
そうやって、
真面目に
深刻に
かっこよく歌おうという「気負い」が、重たく感じる原因の1つではなかろうか?と思うに至りました。そしてその流れにとどめを刺したのが、防弾少年団(BTS)のカムバックであります。ああ彼らは大人になられた。ううう。ひ~泣ける。
そして新たに気づいたB.A.Pという沼の存在の予感。というか天国。
その気づき以降、私は
とっても好きなVIXXでも「平和でハッピー」な曲を選んで聞き
防弾少年団の過去の曲(I NEED U手前まで)を懐古厨かのごとき様相で聞き
B.A.Pの「Feel So Good」を聞いています、天国です。
今日はB.A.Pの「Feel So Good」好きだよ~という内容でお送りします。
私重たいの嫌なんです
連日K-POPの男性アイドルのカムバックラッシュで、色々な曲を聴いて好きになって、ふと思ったのです。
「なんか、重い」
まあ、そういうのが流行というか、流れみたいなものはあるような気がしますし、私が好んでそういう曲を聴いているってのもあると思います。
その当時はNCT Dreamちゃんたちの曲も
「かわいいさの中に毒が足りねえなおい」
とか思ってたんですけど、明るくていいんですよ。かわいくていいんですよ。それが救いになるんですよ、と今では思います。
「君が欲しい」とか「俺は君だけのもの」とか「君が振り向いてくれないもう終わりだ」とか、深刻な話ばかりなのです、皆さん。音的にもずっしりと低音を効かせて「男性的」な強さやかっこよさをひしひしと感じております。だけどね、そればかりだと疲れちゃうんだなってふと思いました。人間、どこかで息をしないとダメだ。時にはふざけたことをして大笑いして、大したことないと言えることは大事なんだと思いました、ふと。
そういう気分に、この曲ですよ。
ああ、幸せである。
画面が明るいよ。みんなが笑っているよ。楽しそうだよ。それだけでいいじゃありませんか。B.A.Pの「Feel So Good」です。
公開は2016年の2月ですね。B.A.Pは詳しく知りませんが、もっとゴリゴリしたHip-Hop系の曲調というイメージが強かったので、さらに爽やかだなぁと思いました。彼らの元々の得意(好む?)テイストではないのかもしれませんが、この曲とても良い曲です。
肩の力が抜けて、ポイントダンスもわかりやすい。私もこんな風に
足を振り出したい!軽やかに!みんな素敵!
みんなが笑っていて
おかしなことして、楽しそうで
それでいいじゃありませんか!
実際、深刻そうにつらそうに感傷にひたる姿も美しいものですが、人間的に魅力的でかつ人生楽しそうなのは、余裕があって軽やかな人じゃないかなって思うのでした。
この曲自体も、「君のことが好きなんだ」「君を見ているとときめきが止まらないよ」「君のような美しい人はいないよ」「気分がいいんだ」的な曲ですが、片思いだとしてもその受け止め方はだいぶ違うのだということですよね。
この曲に自分を否定したり君を責めたりするフレーズも表情もなくひたすらポジティブで、ある意味馬鹿っぽい底抜けの明るさがあります。
背伸びせず、気取らず、背負わず、かっこつけず、君が素晴らしいと歌い続けること。これもまた見る者・聞く者を幸せにする曲なのだと思いました。
歌うまくん
この曲は歌うまボーカル・デヒョンくんがとにかく輝く曲です。私がデヒョンが好きだからというのもありますが、とにかくデヒョンしか見えない聞こえない。気持ちがいい歌いっぷり。爽快です。この曲の明るさはデヒョンの気持ちがいい歌い方もあるのでしょう。ただ明るくはしゃぐだけでなく、ヨングク先輩のどすのきいた(失礼)低音ボイスでストレートな思いがガツンとやってくるし、ヨンジェのこれまた甘いかわいい系ボイスがいいし、ジェロさんのかわいい系ラップ(少なくともお茶目な印象を抱くジェロのラップ)もたまらないし、ヒムさんはやっぱりアクセントになるし、オプ歌えるやんもっと歌ってよ!って感じである。
色彩
とにかくMVが明るい。これだけで明るい曲だってわかる。パステル調の衣装、ハチャメチャとにかく暴れまわるメンバーたち、お祭り騒ぎ、光が満ちていて、みんな笑顔で、楽しい。衣装がセットがどういう色かで曲の印象もガツンと変わる。「セット感」もなんとなく良くて、いい感じに「非現実感」があって楽しい。
余裕
B.A.Pは2012年デビューということで、VIXXと同期。デビュー4年目ですが、まあ色んなことがあったようで貫禄があります。
このような曲は実際他のグループでもありますが、新人がやると私は「あざとさ」の方を感じてしまうのであります。下心といいますか、それはそれで「気負い」なのですね。頑張ってしまっている。だけど、B.A.Pは色んな経験をしてきて色んな曲を出してきて、今だから出せるしかっこよく映る曲なのではないでしょうか?
もちろん一生懸命、まっすぐにもがいて頑張る様子も素敵です。私はSEVENTEENとかそういうことばかり感じてときめいているけれど、時には肩の力も抜きたいななんて。
ま、その時歌いたいこと・歌えることを表現するのが一番良いと思うので、私はそれを楽しむばかりなのですけどね。ああ楽しい。かっこいい大人に私もなりたいものです。