私は考えている。これは祝祭であると。自分で自分を祝福することであると。自分で自分を赦すこと。では。祝祭は「ドラマ」となるのだろうか。「彼ら」のその先は。ストーリーなんてものが人生には存在するのだろうか。連綿と絶え間なく1つのストーリーが私たちの人生であると?
否。私は否定する。人生とは細かなガラスの欠片。記憶の断片でしかない。因果関係で説明できるほど、人の生きざまは簡単なものではない。そう仮定して、私は改めて「彼ら」のここまでの足跡を見つめていこうと思う。続いていくストーリーのその先に、私は今のところ未来を描けないのだから。
相変わらずストーリーについて私は考えている。
ONFがカムバックしましたね!!!
ミュージックビデオの再生数もめっちゃ伸びとる~~~喜ばしい~~~、であります。
そして、厄介なことに、この私めっちゃ天邪鬼なんですね(笑)人と同じことが嫌。というか、多分「様々な考えがある」ということに魅かれがちで、盛り上がっているキャンプファイヤーの炎を見るとバケツに水汲んで思いっきりぶっかけたいみたいな、そういう迷惑すぎる性格で。だから「オネノプ売れた売れるしかないというか売れる最高マジでありがとう!!!」で盛り上がっている状況に混ざりたくない気持ちがある、もう人としてだいぶ良くない状態なんですけど(もちろんONFの新曲最高だからこその状況です)そこで、ぼんやりと考えていたことがあって。
ONF、どこに行くのだろう
この『Beautiful Beautiful』というのは、祝福の曲だと思うのです。自分で自分を祝福する曲。ONFはデビュー曲の『ON/OFF』から、『Beautiful Beautiful』まで、一貫して世界観が繋がっていると感じます。そして私は考察するのも面倒なので単純にリリースされた時系列で考えています(多少は前後入れ替わりがあるかもしれないけど)。では『Beautiful Beautiful』は結末なのだろうか?仲間を救い出し街を変えた彼らのハッピーエンドはここなのか?それは違うだろ(というか認めない)と思っている自分がいます。
これは曲の外にある流れも作用していて。デビューしてから、リリースの間隔は短いとはいえないけれど、着実に良作を出してきたONF。メンバーの脱退。同時期デビュー組(特にTHE BOYZやGolden Child、プデュseason2組、ガールズだとWeki Mekiやfromis_9なのか、へえ…あ、KARDの姉さま兄さま方もいらっしゃる)の活躍、良作良世界観の割にはいまいち知名度がないのか…?まあ、音楽番組の1位はとってない(知名度がないのかはわからん)。そしてRoad to Kingdomで点いた火花(ONFだったらあれくらいできるだろう、という感じではあった)。やっと世界が気づいたか?もう彼らはここから駆け上がるしかない!という、そわそわむくむくとした状況から打ちあがった大輪の花火。完璧である。そして完璧であるからこそ、流れが出来上がりすぎていて気にくわない(最低だ)。気にくわないという意味わからんこと考えている自分が、最低だ。「流れ」とか「ストーリー」とか知るか。ONFはここまで頑張ってきたんだ。ただそれだけだろう?
ONFは正攻法で勝ち取ろうとしていると思っています。素晴らしいことです。とても嬉しいことです。ONFはいつだって真面目だった。いつだって良い曲を確かな力で作り上げてきた。ただこの「正攻法」というところに、私は消化できないモヤモヤ感も抱いている?天邪鬼だから。言語化できている部分もあるしできていない部分もある。全部私の問題です(ONFくんらは何も落ち度がない)。
先ほど『Beautiful Beautiful』というのは、祝福の曲だと言いました。自分を祝福する曲。それは「自己肯定感」へとつながっていく。自己肯定感は行動の源泉にあるものだと思うから、つまりは『Beautiful Beautiful』はすべての始まりの曲。ここから始まる。ここが終点ではないのだ。でも、ここが終点であるかのような雰囲気であるという、このミスマッチが私の心をざわつかせて仕方がないのかもしれない(初の正規アルバムとか、そういう事情もある)。
ONFの物語はエンパワーメントの過程だったのか?でもそれは違うような気がする。ピンとこない。そこから、冒頭のテキストにもある通りすべてはつながっている(時系列が前後入れ替わり並べ替えるのも含む)と考えることの方が強引なのか?と思い始めているるる(そりゃあそう)。すべてが長い長いストーリーに回収されると思わない方がいいのではないか?個別個別の物語として解釈していく方がわかりやすいのではないか?
ONFの曲が良すぎて引っ張られるようにパソコンのエディタを立ち上げてしまったけれど、まだまだ混乱しているようです。その途中経過としてインターネットの海にこのガラス瓶を放り投げようと思います。
(私、新曲が出るたびに「次の曲が楽しみ!」って言っている気がする)