打ちのめされたい、という欲求があります。
がっつーんと頭を鈍器で殴られたような衝撃を味わいたいと常々思っていて、だからこそ私は自分にとって新しいエンターテインメントを無意識のうちに探しているし、これだけ世の中の人が音楽やら舞台やら文芸やら映画やら様々なものを楽しんでいるのだと思う。でも、毎回毎回がっつーんとやられるわけでもなく、また後からじわじわと効いてくるパターンもあるのでして「がっつーん」てのはなかなか遭遇する機会がない。ないのだけれど、私は今日、飲み屋が軒を連ねるとある街の一角のカラオケ屋でそれに出会ってしまったわけです。ふざけたハートの形をした机、ウーロン茶に300円以上かかるってちゃんちゃらおかしい(それで利益を上げるシステムなのは知っているので文句はないけれどさ)壁紙は煙草で茶色くやけてて、何故か私が入ったらすでに冷房のスイッチが入っていた(すぐ消した。そういうシステムなのかもしれない。)そんなカラオケ屋の一室でまさかがっつーんとやられるなんてさ、想像していないじゃないですか。
シンデレラガール!!!
以前からこの曲については騒いでいて
シンデレラガール ちょっとだけ歌ったのだけどめちゃめちゃ良い曲の気配がしている。どこのグループの曲だ?キンプリ?
— 治野 (@harunote2016110) 2019年11月18日
ふぉ~ゆ~のお兄様方のコンサートに行って、何故か他グループの楽曲良いな?と思った次第。ウケる。(もちろんふぉ~ゆ~のオリジナル曲も最高だったんだから!音源化切に願います!)
ただこういう時CDを手に入れないとなかなか楽曲にアクセスできないってのが厄介でして、モヤモヤと消化不良な気持ち。
シンデレラガールがただ聴きたいだけだというのに…
— 治野 (@harunote2016110) 2019年12月6日
早くちゃんと聴きたい。これは、やるしかない。労働してお金を稼いでいるんだ、いいか、こういう時こそお金を使うんだぞ私。
ジャニーズが音源売ってくれないことにしびれ切らしてとうとうキンプリのCDを買う
— 治野 (@harunote2016110) 2019年12月6日
買いました。ええ、買いましたとも(ちなみに自分からジャニーズのCDを買ったのこれが初めてです。マジか)自分で言うのもおかしいですが、私にそこまでさせたこの楽曲、シンプルにすごくないですか。非ジャニオタですよ、CDあんまり買わないんですよ私。まあ猪突猛進癖が時々発揮されるのでその勢いでといえば自然の成り行きなんですけれど、キンプリ、おそるべし…。ちなみにレンタルショップで借りればいいじゃないですかーって指摘はもっともで、その通りなんですけれど、会員の期限が失効してしまって更新するのが面倒なのでしてないんですよねーだから借りれません、これはこれで持久戦を余儀なくされています。
話は逸れましたが、そういうことでして、シンデレラガール、好きだ。好きであります。好きだからカラオケで歌おーっと思って入れましたら、
本人映像だ!!!
ちゃんとミュージックビデオ見るの、初めてだ…うわぁ…。
ま、眩しい!!!(>_<)
まぶしいいいいい。まったくもって眩しい。目が眩む。出てくる人みんなかっこいい。かっこよくてキュートだ。何その純白の衣装。王子様?あ、そういうグループ名だもんねなるほどね。というかこれ歌うの難しいですね初見殺しだわ(初見っていっても何回も聞いているじゃないですか、まあ歌うのは初めですけどね)6人で歌うことを前提に考えられた、おひとり様殺しの楽曲だわこれ…。とか思いながら歌ったんですけど、舌がまわらなかったですねー。音程的には丁度良いことが救いでした。いやー。本当に楽しかった。本人映像で良かった。ミュージックビデオ初めてみた。終始キラッキラしていてかっこいいし、なんか自分のいる場所(薄汚れたカラオケ屋の一室)までもが赤い絨毯敷き詰められた教会かと思うような錯覚を抱いてしまいましたもん(酒は一滴も入れてません)ぜひ、これからカラオケする方はDAMを選んでいただいて(私はDAMだったんですけど、ジョイサウンドでも対応しているのでしょうか)もはやシンデレラガールを歌えなくてもいいので本人映像を見てもらいたいなと思います。損はさせません。良いです!!
CDを買ってしまったあの熱にうかされて以来、どうして私はこの曲を「良い」と思うのか、うまく言語化することができません。King &Princeというグループ名にぴったりの「覇者感」というか、「無敵感」が一つはあるのかなぁと思うのですがどうでしょう?なんかすごく絶妙な立ち位置なんですよねこの曲。「俺について来いよ」でもないし「一緒に頑張ろう応援しているよ」な友だちな感じでもない。歌詞にもあるように「ずっと隣にいて君を守るよ」というシンプルなメッセージに、おとぎ話「シンデレラ」に絡めた "魔法が解ける日が来たって" がトドメの一撃なのか。 "魔法が解ける日が来たって" ってすごい歌詞だなぁ…と思います。いわゆる惚れたときの熱病にうかされたようなあの感じが消えたって、って意味で捉えているんですけれど、キラッキラな風に見せて冷静な一面ものぞかせるところがこの曲面白いなと。なんだか隙が無い。パーフェクトな感じ(歌詞がパーフェクト、だとは言ってません)。そしてメロディについてもスピードが落ちるところがないから、無敵のまま最後まで突っ走っていく感じ。ああ、なんてデビュー曲だ!と、ここまで書いてますが、私はどういう気持ちでこの曲を聴けばいいのかよくわからないので、感想を「キラッキラしているなぁ」で止めて楽しく聴くことにしています(苦笑)
そして!!ミュージックビデオを見て改めて思ったのですが、あの、衣装、ずるくないですか!?!?あの、白衣装に、メンバーカラーの帯みたいなやつがついてるやつ!!
私、戦隊ヒーローが幼少期から好きなんですけど、戦隊ヒーローヲタク、キンプリ好きになる要素あると思います(無いかもしれない)。戦隊ヒーローと言えば「色」。レッドにブルーに、イエローにピンクに、ブラックにグリーンに、ホワイトにゴールドに、とにかく挙げたらキリがないカラーバリエーション。色がそのまま個性につながっていて、顔も名前もよくわからなくても、個性が色と直結して覚えやすい。クールな感じはブルー、リーダーシップがあるのはレッド。(もちろん、色のイメージと性格の相関関係は「作られた」ものであり、その人となりを断定する根拠とはなりえないんですけれどね)ジャニーズにもメンバーカラーというものがあることは知っていましたが、デビューにこういう形で(=衣装)効果的に用いたのは天才なのでは?となりました。ジャニーズは、この色が○○らしい、という見せ方を強く押し出してはいないので(その人の性格と色はつながってませんよね、多分)キンプリの場合は単純に「顔も名前もわからないけれど、なんか青い子かっこいい!!!(by私)」という感じで、そのグループについて全然知らない人間が少しでも覚えるために、助っ人として役に立ってはいないかなーと思いました。
キンプリのあの衣装を褒めるとするならば、衣装の型は全員同じで(微妙に違うところはあるかもしれないけど、おおよそは同じだと思う)違うのはメンバーカラーのところだけってのが、メンバーを序列付けない、6人のKingでありPrinceなんだ!と思えて、私は好きです。ダンスも素敵だと思うのですが、練習動画とか出す予定は…ないですよね、はい知ってます(「練習動画が見たい」←K-POPオタクにありがち)。
楽曲が好きだったけれど、ミュージックビデオという視覚から改めてその良さを訴えかけられてしまいなんだか熱が入ってしまいました。楽しかったので3回も歌ってしまいました(笑)
「いつになっても」そう、期間限定の気持ちではなく、もっと深い部分、その人の本質的な部分で魅かれたのだということ、それが素晴らしいということを歌った曲だと思うので、「ガール」という言葉には囚われず愛しいと思えた人すべてに贈ることができる曲なのではなかろうかーーーー、ということでいいかげんこの文章を終わりにしようと思います。最後に一言感想を言って筆を置きます。岸くん、歌が上手い!!