舞台『罪のない嘘』を観に行ってきました。
楽しかったな~。今度の辰巳さんの舞台当たらないかな~(応募した)
— 治野 (@harunote2016110) 2019年11月20日
【ふぉ~ゆ~】Winter Paradise 2019 ~ふゆパラ~ 参戦の記録 - 根津と時々、晴天なりhttps://t.co/8mYLCrqIyO
何の因果か、ジャニーズのグループ「ふぉ~ゆ~」を知り、ゆるーく彼らの情報を追いかけることとなった2020。その最初を飾ったのはメンバーの一人である辰巳さんが出演する舞台でありました。といっても、いくら好きだからといって無条件で行くわけでもなく、興味があるやつは行くという緩いオタクです。三谷幸喜作品だったということもある(古畑任三郎は好きなのです!)
内容はあんまり話すつもりがなくて、家族に感想を聞かれたとき「私が楽しめない感じの話だった」と話したら「あー(察し」と返されました。もちろん私は私なりに楽しんだのでこれから観に行く人も楽しまれたらいいと思うのだけれど、物語の前提がまず苦手なのだから仕方ないのです。
じゃあ、何故こんな文章を書き始めているのかと言うと、やっぱり面白かったから。
舞台ってのは自分の中ではまだまだ新しくて慣れていないコンテンツ。もちろん舞台に行くのは初めてではないのだけれど、どう楽しめばいいのかよくわかっていないところがある。
なのだけれど、今回の「罪のない嘘」を観に行って「あ、舞台とは「人間」を観るものなのかもしれない」というところに着地したわけです。
音楽のライブに行き始めたとき、不満に感じることが1つあって。自分が日ごろ関心を持ち好きで音楽を聴きテレビや雑誌、映像で見ている好きな人たちと、目の前のステージで踊ったり歌ったりしている人たちが全然掴めないということ。実際に生で見たら「やっぱり彼ら彼女らは人間だ、そして生きているんだ」ということが実感できる、それがリアリティでしょう、と思っていたのに。全然そんなことはなくて。どうしてなんだろう、おかしいなぁ、と燻る思いでライブに何度も行って。でも結局確かな感覚は得られなくて(アイドルとハイタッチしてもよくわからなかったから私は「リアリティ」とやらを求めるのは諦めた。無理だ)楽しみ方を変えることにした。
話は変わるけれど、私の家族はサスペンスドラマが好きで、その流れで私はサスペンスドラマを見て育ってきた。教育上好ましいかどうかと聞かれたら好ましくはないね。おかげで出演者を見て犯人の検討がつくぐらいはできるようになってしまった。サスペンスドラマ好きとしては「森村誠一の終着駅シリーズ」も例に漏れず、片岡鶴太郎さん演じる牛尾刑事(通称「モーさん」)の渋い人物像がまあ好きなのである。だから「罪のない嘘」で鶴太郎さんが舞台にパっと現れたときも「あ!!!鶴太郎さん!!!」となったわけだ(私は一応「ふぉ~ゆ~」推しとしてこの舞台を見ていたはずなのであるが)。なのだけれど、結局はテレビで見ている鶴太郎さんでしかなく、なんというか「実感」なんてものは最後までなかったわけであった。そもそも実感ってなんなんだ。だって、自分の身近な人たちのことだってきちんと理解できているかといえば「No」なのだ。私が求めている「実感」とやらは、多分ありえないのではなかろうか、と最近は思うようになってきた…まあ、それはそれとして。
「実感」とやらの夢に破れた私は、シンプルにこの舞台を楽しむこととした。といっても、前述通り流れとしてはなかなか苦手な作品だ。さてどうしたものか。
でもやっぱり人間が人間を演じているってことなわけで、舞台の良さというのは、「後戻りできないこと」「編集できないこと」「その場で立ち現れるということ」なのではないか、ということを考えていた。人間が人間を演じるということ。誰か別の人間になるということ。人が人を演じるその瞬間「人間が立ち現れてくる」のではないか。うだうだ。
なんというか、日々生きてきて「鬱陶しいな」と思うことはあれど(あるんだなーこれが。基本的には多分人嫌いなのだ私)こんな風に(舞台を見て思うように)「人間面白いなー」と思うことはないのではないか。そう、舞台とはつまりは「人間面白い!」と思う空間なのです。
そうだね、シンクレアの時もそうでしたけど、舞台を観ると人間が好きになるというか「あ!人!」って思うのかもしれないね。それは劇場は不可逆的な空間で編集もできなくて人が他人を演じている瞬間を目撃しているからなのかね
— 治野 (@harunote2016110) 2020年1月17日
じゃあ、どうして日ごろ生きていて「人間って面白い」と思えないのか、ってのはまた別の問題提起になるわけでここでは掘り下げないけれど、多分どんなにシリアスな話でもきっと私は舞台で観ると「人間面白い」と思う気がする。演じることで何かズレみたいなものが生じるからなのかな。そこらへんは演劇論とかを読めばわかるようになるのかしら。わかりません。
ということで、結構楽しかったです「罪のない嘘」。ふぉ~ゆ~推しとして辰巳さんに言及するならば「リア恋」という言葉に尽きるのではないでしょうか。辰巳さんに恋したい人生だった。以上です。
さて、2020年、舞台の方にも関心を広げようかしら…と思えたのであれば、今年最初の現場はこれで良かったなと思います。(次の現場は未定です。好きなアイドルなんかイベントやって!!!)