根津と時々、晴天なり

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【EXO】なんにせよ続けることは尊い/『Obssesion』感想

 カムバック当日の当日までさほど関心が無くて「へーEXOカムバックするんだ」という感想しかなかった。「なんだかコンセプト極めたTeaserぶっこんできたぞ」とか「なんでこれを兵役組がいたときにやらなかった?」とかそう言われたりしていたみたいだけれど、蓋を開けてみたら、

 

 こうしてすぐサブスクリプションで聴けるのありがたいですよね…きちんとアーティストにお金が還元されればいいのだけれど多分されてなさそうだから聴ける分ちゃんと出会って感動したら然るべき手段でお金を落としたいって思ってはいるのだ。

 

 がっつーんとやられた模様。

 

 

 まだ買ってないですけど年が明けるまでには買います、絶対。

 

 タイトル曲「Obsession」も好きだし、アルバム総じてとても良い…アルバムとしてとても聴きやすいなぁと思いました。マジでこれ兵役組がい(以下略)

 

 

 EXO対X-EXO。自分と同じ能力を用い、自分と似た容姿を持つX-EXOとEXOの対決模様がミュージックビデオで描かれていて、4分足らずの動画なのにマーベルの映画を見ているような、そういうコンセプト。これ、もう少し尺を長くして映像公開してくれないかな?それぐらい良いし見ていてわくわくした。でも即座に思い直す。この良さは、限られた尺で作られた音楽のプロモーション映像だから得られる良さなのかもしれない。なんと贅沢なことか。

 なんというか、今回のアルバムで思ったことは大きく分けて2つで、その2つは結局1つのことに行き着くのだと思う。まず1つめは《成熟》ってのはいいもんだなーということ。

 今回のミュージックビデオでは「ここが!!!ここの○○が!!!」というポイントがそこかしこにあって、挙げたらキリがないのですが、伊達に撮られ続けてきた人たちではない映え方。一番を挙げるならば、1番と2番の間、セフンがセンターにくるパート。ここ、めっちゃ良いなと思いました。あれはきっと音楽番組とかのステージで見てもこれ以上に感動はしないのでは?という映像ならではの良さで。背中を向ける姿は色っぽいなぁと思うし、そこにカメラが寄ったかと思えばくるりと回転し顔が正面に来たタイミングで横に流れるカメラワーク。伏し目がちなセフンを撮ったの本当にカメラマンさんありがとう!!!な瞬間でした(オタク故一息にまくしたてる)。第一線でやってきただけのことはある映像だったと思います。どぎついメイクもそれほど違和感がないんだよな…すごいわ。

 2つめは、それぞれソロ活やユニット活をしたことが活きていると思ったこと。具体的にどういうこと?ってなると難しいのだけれど、このアルバムすごく聴いていて楽しいです。バラバラで活動していても集まればEXOであることができること。すごいなと思います。不思議と聴いていると「ここの○○のパートが~」とかそういうことを思わなくなったのでした。これは私のEXO観が変わったのかもしれない。以前はもっと各メンバーの「らしさ」を注目していた気がするのに、「全体」を楽しめるようになっている。

 総じていえばこれまでずっとEXOとして活動していることがぎゅぎゅっと詰まったアルバムってことです。もうこの辺りは「SuperJunior」と別事務所だけど「VIXX」と、あとあんまり聴いてないけど「神話」はさらに長くグループとして維持しているアイドルだと思っていて。諸般の事情でメンバーが離脱することはあるのだけど、グループとして形を維持していて比較的音楽もリリースしている(しようとしている)ってのは、挙げたグループが目立つところではないかと思います(まあ、私VIXXのファンなので贔屓目もありますけど)。「続ける」ということそのものが価値があることなんだな、と切に思います。ただ続けるのではなく、その場その場で挑戦し続け、適切かはどうかわからないけれど「成長」してきたからこその重み、充実感、満足感。すごいなーと思います(何度目)。

 アルバムが聴きやすいなと思ったのは、なんというか、あんまりガチガチしてないからだと思います。ちょっとラフ?というか肩の力抜けてません?あんなメイクしておいて肩の力抜けているってどうよ?って感じですけど、なんか気合入れて動画見なくていいし音楽聞かなくてもいいんだよなー。生まれ直したような、そういう楽しさ。活動曲ってアルバム全体の顔、みたいな位置づけでやっぱりアルバムの中でどうしても浮いて聞こえるイメージがあるのだけど、今回のはアルバムに馴染んで聞こえる。頑張らなくて聴けるのだけど、とてもコンセプトコンセプトしているこの矛盾。面白い。曲調、ジャンルの問題なのかしら。

 EXOと言えば世界中にファンがいる大きなグループ。とはいえ、多分今世界で熱いのは防弾少年団なんだと思います。そこら辺の事情は知らないのであくまで私個人の感覚として(怒らないでください)。EXO vs 防弾少年団という血で血を洗うような戦いが勃発しそうな(というか以前から既に起こっている戦い?)雰囲気がありつつ、もうそういうのやめましょうよ、と、そういう力の良い抜け具合。そんなことは言いつつアメリカ受けを狙っているアルバムなのかな、とも思いますが。そこはEXO、体力があるというかわちゃわちゃしたグループらしさがあるというかなんというか。EXOもついにこのゾーンに入ったのか、という気持ちです。微妙…なんかじゃ全然ないですよ。

 

 ということで、EXO楽しーEXOありがとう!!!な一週間を過ごしました。お気に入りは悩むけれど、物悲しげな曲調が好きなオタクとしては「ButterFly Effect」に一票です。これでライブ締めてーーーーーーーー。カイくんパートの声が好きーーーーーーー。