根津と時々、晴天なり

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【女王蜂】祝祭の空間「単独公演 「十」-Introduction-」感想

 女王蜂のライブに行ってきました。

 超初心者。数曲しか知らないという体たらくでしたが楽しかったので感想文です。

 

それは祭り、祝祭、宴、そして祈り

 端的にどんな感じだったかというと「祭り」。

 祝祭とか宴という言葉が似合う。あとは祈り。女王蜂の曲って聞けば聞くほど振り幅がデカくてカテゴライズするのが難しいしそこに拘らない印象を感じるのだけど、特に私が知った曲たちについては普段聞いてると「うわー祭りっぽい」というコード?を感じる。introductionとか火炎とかHALFとか催眠術とか。それらをセットリストに入れてるからそりゃあそうじゃん。でも今回のライブで恥ずかしながら知った曲たちも祭り感が強い、むしろもっとぱーりーぴーぽーな曲なのである(観客も超盛り上がる)。

 ライブなどのイベントは非日常な空間でありそれだけで祭りなのかもしれない。が、女王蜂についてはさらに祭りなのでとても楽しかった。

 私は行ったことがないジュリアナ東京でとにかくひらひら舞ってたであろうジュリ扇がペンライトのポジションでぶんぶん舞ってたのもはじめての女王蜂の現場では驚きの驚き。中野サンプラザ、後方の席だったし私の前の人はジュリ扇ではなかったけれど、あれぶんぶんされたら席や身長によってはステージ見えない人もいるのではないか…と思ったけれど、まあどこの現場もそういうことはある。眼下でジュリ扇がふわふわ舞ってるのが面白くて結構見入ってしまいました。赤青黄色。

 

《再会》の場所

 再会も何も、初めてのライブなわけだけれど、コンサートやライブってある意味《再会》の場所でもあって、そのアーティストが好きな人たちが集まる同窓会みたいなところもある。そして私にとって《再会》ってのは、私が好きなアーティストを同じように愛する人たち、同志(勝手にそう思っているけど)を見ることができる、というところでもある。知人で音楽の嗜好が合う人がいない私の交友関係も大いに関係しているが。特に女王蜂ってのはどんな人がその音楽を好きになっているのだろう、客層が掴めない…という興味もあった。結果的には老若男女だった。みんな女王蜂好きなんだね…。

 

ストイックな公演

 とにかくストイックだった。とにかく歌いとにかく踊る。ボーカルのアヴちゃんが飛んで跳ねて最高にかっこよかった。MC無し、アンコール無し、一気に1時間20分を駆け抜けた。びっくりした。女王蜂、多くを語らないバンドだとは思っていたけれど結局ライブに行ってもよくわからなかった。その音楽で、パフォーマンスで感じろってことだろう。問題ない。

 これは言わねばならん、というところはアヴちゃんの音域の広さね。音源は編集され加工され整えられた状態の音楽だから、と思っていて、さてどうなるのか?あのパート、と臨んだ公演でそれらを悉く歌ってのけるアヴちゃん。正直女王蜂の曲はカラオケで歌える気がしません。アヴちゃんしか歌えないってのは弱みでもあり強みでもある。圧倒的な個性と存在感。

 

失楽園

  スピード感あふれるギターがたまらない楽曲。Where is paradise?のコールで、ああ女王蜂のライブに来たのだと思った。

 

 Introduction

 飲み会帰りの山手線でぐるぐるしながら出会った楽曲。早くも3曲目で登場とは…。

 

dorian19.hatenadiary.jp

 

 本当に踊らないと損だな、って思う。

 

 これを書きながら楽曲をもう一度聴いているけれど、女王蜂、ギターがかっこいいな。めちゃめちゃライブが盛り上がるやつ。ヴィーナスも最高だった。繋ぎも本公演すごく良かったし、照明も良かったのです。もうちょっと大きな箱でめちゃめちゃ凝ったライブに行きたい(幕張行っちゃう…?行ければだけど)。

 

HALF

 感無量~~~。聴き入る。

 

火炎

 「先生」から「火炎」に入る流れがかっていて私鳥肌立ってしまったよ。

 

 ここからすごかった。

 火炎で祭りのクライマックスを迎えたと思ったら、第二部。祈りのゾーン。天に聞かせるようにしっかりと美声を轟かせるアヴちゃん。Qは実はライブで初めて存在を知る曲だったのだけれど、すごく良かった。ガンガンきた。

 女王蜂、負けないって気持ちと踊ろうという心意気を感じる。それは日々に忙殺され消耗した誰かの支えになる一方でそこに拘泥しちゃいけない、忘れるくらい踊り明かそうというもう一つの道を提示してくれるような気がする。と、これは実際に嫌いな飲み会に参加して酔ってぼろぼろになった私の実体験なわけですが。そういうやさしさと強さが素敵なバンドだなーと思いました。まだまだわからんけれども。

 

 

「いつか笑える日がくるさ」という言葉は救いだと思います。

 

そして「金星」でもう一度踊る世界へ戻ってくること含めてセットリストが素晴らしかったです!

 

セットリスト

  1. Serenade
  2. 失楽園
  3. Introduction
  4. ギラギラ
  5. スリラ
  6. ヴィーナス
  7. 催眠術
  8. デスコ
  9. HALF
  10. くちづけ 1コーラス
  11. 先生
  12. 火炎に続く繋ぎが神
  13. 火炎
  14. Q
  15. 聖戦
  16. 金星

 

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そういえば初・中野サンプラザ