「奇跡」って、奇跡なはずなのに既にたくさんのところで使い古されているようで、すっかり手の届くところにあるように錯覚してしまい、そこまで好きな言葉ではないのかもしれない。「奇跡」って、なんだ。身近で本当の本当に「奇跡」を感じることは、私は無いし。運がいいな、ぐらいはあるかもしれないけれど。
「ゴルチャ」ことGolden Childがついにサブスクリプションに登場してきました。私個人としてはかねてから望んでいたことだけれど、最近の星野源さんの解禁の折にも考えた。この仕組みは私にとっては嬉しいことだ。けれどミュージシャンにとってはどれだけ良いことなのだろうか、と。私はサブスク解禁しても解禁しなくても滅多にCDを買わないからお金を落とす消費者でないことに変わらない。むしろ音楽に触れる機会を増やしてもらった方が、遠慮なく「好き~~~~~~~~」と言えるし、そこから他の人に伝播してお金が動くならそれはそれでいい、と思っている。ということで、遠慮なくいかせてもらう。
Golden Childをガンガン聴こう。
今感想を書きたいアルバムはゴルチャの1stとドボイズの2ndなのだけど、今回そのどちらでもない。ゴルチャの2ndミニアルバムであります。特にイントロのMiracle、活動曲のIt's U、そのあと後続曲として活動したLadyの流れが想像以上に、良い、と思う。
1. Miracle
この曲を聴きながら、私は冒頭に書いたことを考えてしまったのだな。奇跡ってなんなのだろう。でも、奇跡にBGMをつけるなら、それはこの曲のイメージなのかもしれない。そう思わせるめちゃめちゃ良いインスト。何より春の日の陽光みたいな、ぽかぽかした温かさを感じられるから好きです。ここから『Miracle』というミニアルバムは始まります。
ゴルチャや先輩ガールズグループは今もミニアルバムにはinst.をつけてくれていて、私はこのインストなる存在が大好きなのである。K-POPのアルバムをきっかけに知ったのは、アルバムというのは一つの世界であり丁寧に(丁寧に?)作りこまれ構成された作品なのだ。K-POPを聴いていると活動曲のみに注目しがちなのだけど、アルバム全体をひっくるめて考えるのも、すごく、楽しい。これはK-POPに限らずJ-POPもその他の音楽についても言えることだと思う。楽曲それぞれも大切だけれど、それを並べ替えた存在もいるはず!最近芸術祭に行ったこともあって、作品だけでなくキュレーションも気になってきたことも関係しています。あとはライブ構成なんかも考えると面白いですよね。
2. It's U
「ええい~~~~うるさい~~~(良い意味で)」となる切り出し。でもそのうるささに救われることもある。それにこの曲は最後に音程?ピッチが一段階あがるじゃないですか、これが大好きの大好きなんですね。終わり方も見事だ。
3. Lady
奇跡のA面がIt's Uなら、B面はこのLadyという曲なのでしょう。あとこの曲はとにかくYさんの無双っぷりがすさまじいのでそれを聴いてゲラゲラ笑いつつ、ラストサビのジュチャン君の「You're just be my love~♪」の声にどっぷり溺れて咽び泣くという、オタクの喜怒哀楽が激しい楽曲でもあります(何言っているかわからなくなってきた)
4. Crush
ゴルチャ、こんな曲歌うのか〜〜〜いいやんか〜〜〜となる曲です。ジャンジュンがいい感じ。あとジボムさんかな。ライブでやったらさぞかし楽しそうだ。できればバンド形式とかでやるとテンション上がる〜〜〜。演出してみたい。ここらへんのバンド感のイメージだけMVに投影されたのがLet Meですかね…。
5. All Day
Crushでテンションどーんと上げたところで、まったりとミディアムバラードな曲ぶつけてくるの幅広いですよゴルチャ。ゴルチャ、とにかく人が多くみんなそれなりに歌えてしまうので、バラードになったところで層が厚いんですよね…。CrushではYさんいた?って感じですけど、こういう曲だとすぐ見つかるYさん。
6. I'm Falling
これぞアンコール曲きました。Tシャツを着崩してタオルを首に巻いてステージを縦横無尽に駆けるゴルチャ、サビでぴょんぴょん跳ねるゴルチャ、見えました。ライブはいつやりますか。
こう考えると、Miracle推しの人格で記事を書き出してしまったなという気がしないでもないですが、ゴルチャ良い曲たくさんありますので、これをきっかけに聴く人が増えたらいいな~私もアルバム曲とか全然聴けてないから聴く~という感じです。みんな幸せになろうね、私も自分で自分を幸せにするね。