根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【アジカン】今の私が大好きなアジカン楽曲8選

 まったくもって選びきれないのですが。ブログを始めて早何年。ようやく書きます。今の私が好きなアジカン楽曲8選ということにさせてください。多分明日になったら変わっているので。

 括弧書きで書いている収録されている作品は「私が初めて出会った音盤」ということで記載しています。例えばシングルとアルバムどちらにも収録されているやつは、「出会った作品」を。挙げてみるとすごくわかるけど私は『ワールド ワールド ワールド』っ子なのだろうか。確かに一番聴いている自負がある。「曲が特に好き」というのと「アルバムが好き」というのは一致しないこともあるし、私がどのアルバムが今一番好きかってのは内緒です。順番に意図はあまりないです。文章の量と好きの熱量もあまり関係が無いです。文章が多いのは単純に「語れることがある」ってことだけ。


転がる岩、君に朝が降る(『ワールド ワールド ワールド』より)


 イントロを聴くと泣いてしまう。そんな曲。勇気が湧く曲。朝日の美しさ!という感じがするので好き。


ムスタング(『未だ見ぬ明日に』より)


 映画『ソラニン』と言えば劇中で種田が作った『ソラニン』を思い浮かべる人が多いのかもしれない。私も好きだ。めちゃめちゃ好きだ。好きすぎて何回も聴いた。今も時々聴く。特に冬のきりっとした寒さの下で聴くと良い。缶コーヒーがあると尚良い。だけど、私は『ソラニン』だけでなく『ムスタング』もあの映画を見てどどーんと印象に残った曲で。エンディングテーマが『ムスタング』なのである。黒の背景、下から上へ流れる白地のスタッフクレジット。ムスタング。映画の余韻と、ムスタング。そこからずっと大好きな曲である。
 『ムスタング』を聴くと、ああ、言葉が面白い、と思う。言葉って、韻を踏むって、すごく面白い。この頃はまだ「意味偏重」モードで、それは今も同じだけれど、「意味」と「音」という2つの要素があるとして、どちらを重んじるかといったら、昔よりはだいぶ「音」に傾いてきていると思う。そんな比較、意味がないとは思ったけれど、事実私はそんなふうに「音楽」を捉えているところがあるから致し方あるまい。意味も好きなのだけれど『ムスタング』は特に解釈が難しい。解釈って、必要?と思わせる言葉並び。つながるようでつながっていないように思えて、あとは聞き手が自由につなげてごらん?と言われているような言葉のオンパレード。アジカン楽曲の中でも難しい曲だなぁって思っています。


ケモノノケモノ(『今を生きて』より)


 アジカンはロックなバンドなのでピアノの音色を取り込んだこの作品はある意味「異色」なのかもしれないけれど、私は好きだ。大好きだ。満月の夜が似合う。気弱な狼。うじうじしているけれど陰湿じゃない、愛すべきうじうじ加減が好き。そして弾むようなピアノの音色が私を楽しくさせる。


長谷サンズ(『サーフ ブンガク カマクラ』より)


 これも言葉遊びの妙。最初の「どぅん!」なドラムが超好き。自分がバンドを組んでいたら、この曲絶対カバーしたい、そういう曲。あまり歌詞を意識してなかったけれど、改めて歌詞を読んだらもう一度好きになった。


或る街の群青(『ワールド ワールド ワールド』より)


 「最初のアジカン経験は何ですか?」と聞かれたら私は「それは『或る街の群青』です」と答えると思います。『遥か彼方』も『リライト』も『アフターダーク』も。どれも私の好きなアニメの主題歌でだから知っていたし「あー同じバンドの曲なんだ」とは思っていただけれど、「好きなアニメの好きな曲」という枕詞がない状態で「この曲がただ好き」と思ったのは『或る街の群青』が初めてでした。実はこの曲映画『鉄コン筋クリート』の主題歌なのだけれど、それは曲を知ってから映画とつながっていることを知ったので…。
 なんというか、「あの頃」のどうしようもないむしゃくしゃした感情とダイレクトにつながってしまった曲だったのでしょうね。


荒野を歩け(『荒野を歩け』より)


 生きるって、楽しいのだろうな、なんて思える曲なので。『今を生きて』はもっと「祭り!」って感じがするけれども、これはお散歩ソングに良いのでより好きです。あとはやっぱり真ん中のギターがなぁーいいなぁー。「演奏している!」って感じが。


架空生物のブルース(『マジックディスク』より)


 まぁー好き。夜に聴きたい。


アフターダーク(『ワールド ワールド ワールド』より)


 アジカンのドラムは伊地知さんという確かな腕を持つドラマーさんによるもので、その安定感たるや、このドラムの音が好き!という感じでして、ドラムが楽しめる楽曲というのは他にもたくさんあるけれどもアフターダークの最初のドラム、胸がきゅーんとなりますよね、なります。たんたんたたん、としたこの軽快さ。この音がやっぱり好きなんや…。
 余談だが、この曲が使われたBLEACHのOP、何だっけ虚圏(これで「ウェコムンド」と呼ぶ)編のあのオープニング映像めっちゃ好きなのですよね…アニメのOP/ED、本当に良いものたくさんある…。

 

 

 「好き」にも色々あって、「今こんなに好きで、いつか好きじゃなくなったらどうしよう」と思うときもあるにはあるのだけれど、あの時好きだったことはちゃんと「好きだった」という形にして生きていきたいなと思うのですよね。憎む必要もないし恨む必要もない。もちろん好きなようにしていい。なかったことにしたいならそれも良し。でも、私は、あの時の心の動きは確かにあったと、それは嘘ではないと、きちんとはっきりさせておきたい。

 その点、いつも立ち返るたびに「やっぱり好き」と自然に準備しなくても思わせてくれるアジカンの存在って私は本当にありがたい。ずっと好き。ごく自然に好き。なんかバタバタしてツアー逃してしまったけれど(むむむん…)それでもまあいっか、これからも気が向いたときに聴きたいなぁと思っています。