根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【VERIVERY】これは最終回のエンドロール/2st Mini Album『Veri-Able』感想

 はー良い。良い。何がって?VERIVERYのアルバムが、です。もはや事務所推しなのかというぐらい、ここの事務所のアイドルの曲が好きなのは一体なぜなのだ。「合っている」という言葉にしてしまってOKなのでしょうけれど、とにかく曲が好きなんだよなぁ…。

   ということで感想いってまいります。

 

 ちなみに季節や気分に応じてだいぶ順位に変動があるかと思いますが、現在のVERIVERY楽曲好き好きランキングは

1位 Super Special

選考理由:何故これがデビュー曲ではないのか。いやデビュー曲じゃないから良い。活動曲ほど肩の力が入っていないけれど一切手を抜いていないこの奇跡のバランスが好きなのとシンプルなところが好き。非常に聴きやすく、聴きどころ満載なのも素晴らしい。原点にして伝説。(とは大げさではあるが)

2位 Flower

とりあえず「デビューアルバムでこれを入れてくれてありがとう全世界」な気持ち。この微妙な年頃の感性がぎゅぎゅっと詰まった曲に弱い社畜な私。このくらいのテンションの曲がVERIVERYは最高に似合うというか、素朴な感じがイイよね!

3位 Light Up

トロピカルな感じに最初はあまり食指が動かなかったのだけれど、痛いところを突いてくるというか、声のフェチズムを的確に押さえるようなところがとっても好きです。

 

アルバム開封の儀

 曲が好きなのでアルバム買いました。1つの作品につき1バージョンという己の掟が破られそうになったのですが、我慢して今回はDIY.verじゃないほうを買いました。

 K-POPアイドルのアルバムの楽しさって、アルバム開封40%ぐらい占めていると思っているので(その割は買わないけど)ひゃーひゃー1人で騒ぎながら開封しました。

 どん!

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 どん!

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 いらっしゃいー!!!カンミンちゃんミンチャンさん。基本誰でもいいので、誰でもいいです。この文章自体は5/4に書いているのですが前日に投稿された悪魔の動画を見た後に見ると、色々感慨深いですね。キャラとスペックがカンストどころの騒ぎじゃないミンチャンが私は好きだよ。

 ブックレットの中身は買った人の楽しみということで載せませんが、Teaserでは載ってなかった写真のうちケヒョン君とヨンスン君のそれぞれ一枚がとっても良かった、とだけ言っておきましょう。画質がクリアだからくっきり見えるケヒョン君のアイメイクをしげしげと見てしまって一人照れちゃったのはここだけの話。アイドルとはそういうものだと言ってしまえばそれまでだけれど、消費者である私が照れちゃうくらい、まあ、すごい仕事だよな。米一俵差し入れたい。

 

 さて、ここからはアルバムの楽曲の感想になります。楽曲のクレジットは以下です。

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1. From Now(きっぱりと言って)

youtu.be

 「きっぱり言って」?私の思想的には「いやお前が言えや」になるけど、細かいところは気にしない。MVにはご丁寧に日本語字幕がついているので、意味をこれからも楽しみたいと思います。結構歌詞も面白い。「どうなのどうなの?僕は君のことが好きだしこう思うけど君はどうなの?」というアプローチ。面白いなと思うのは、君に「きっぱりと言って」もらった答えを微塵も疑っていないところでしょうか。No, Thanksな答えをまったく予想してないある程度の自信があるならあなたから言え、とか思っちゃうけど…。歌詞における恋愛観考えるの楽しい~(ここで唐突にVIXX先輩のOn and onを聴く我)。うひ。

 音楽のジャンルのことはわからないけれど、スパスぺ、Ring×3と同じくニュージャックスウィングというジャンルらしいです。好きだなぁ。他にやっているめぼしいK-POPアイドルっているのかなぁ。TXTのBlue Orangeadeもこのジャンルなのかな、違うのかな。まあいいや。私はドツボな音楽なのかもしれないです。

 今回特に面白いなと感じたのはラップパート。個人的な意見だけれど比較的ラップは弱めだと感じるVERIVERY。ドンホンとホヨンがどちらかといえばダンスが似合う(少なくとも私はダンスを踊っている二人がめちゃめちゃ好き)ラップ担当なので「ラップ、頑張れ…」となるところが逆に味が出て良いという(ここら辺は好きだからこその楽しみ方かもしれない)。ホニさんのラップパート好きです私。

 そしてやっぱりヨンスン&カンミンの使いどころが好き~~~。ヨンスンの歌い方めちゃめちゃ安心する声ですよね。特に音楽番組にイベントにで披露する看板曲はある程度のインパクトが必要だしエネルギーが必要なのかなと思うのですが、ボーカル陣がごりごり前線に立ち曲を引っ張っていくなかでヨンスン&カンミンのパートは落ち着くし緩急がつけられる箇所かなと思っています。逆にそこまでごりごりしなくてもいいアルバム曲になると、パートが無くなっていく…(後述)。

 

2. Love Line

 作詞にドンホン、ホヨン、ケヒョン、ヨノ、作曲にケヒョン、ヨノが入っている楽曲。

 VERIVERYって「クリエイティブドル(アイドル自身が作曲や作詞など制作にも主体的に取り組むみたいな意味)」と謳われているけれど、思ったよりクリエイティブしてるな彼ら、と最近思っているところなのです。

 アイドルが楽曲に携わろうがなかろうが、世に出てきた作品がすべてである、ってのが偉そうなのですが私のスタンスで、楽曲の良し悪しが大事だと思ってます。アイドル自身が楽曲に携わるのはあくまでアイドル側の利益というか本人たちのやりがいに繋がっていればいいよね、アイドルが見せたいものが曲にも表れているということをこちらも楽しむけれど、という思想、なのだけれど。ドンホン&ホヨンが作詞に参加するのはなんとなくわかるのです。ラップ担当しているし。だけれども、ケヒョン&ヨノ、君たちも作詞作曲できるのは聞いてない聞いてないぞ!歌えるのに曲も作れるのか。どんだけ才能があるのだ!そして、彼らが参加しているからではなく、曲を聴いてちゃんと曲を好きになれることが嬉しいなぁと思います。

 アイドル自身が楽曲づくりに参加するのは何も珍しいことではないのだけれど、もう少し、なんというか「プロデュース」的なイメージを持っていた私としては(例えばVIXXのラビとかSEVENTEENのウジとかB.A.PのヨングクとかB1A4のジニョンとかPENTAGONのフイくんとか)メンバーの3分の2以上が既にクレジットに載っているVERIVERY、率直に意味が分からないな?になっています。それを殊更推すわけでもないし。音楽機材を使いこなすヨノ君とか見たいぞ!(私が)作詞だけでなく、特にケヒョヨノコンビが作曲に参加してるのは個人的には驚いているところなので、これからも頑張って欲しいなぁと思います。あと、ドンホンさんは踊れるけど曲も作れるってことでいいのかなぁ。その辺り謎なんだよなぁ…なんかまだまだ引き出しある感じですね。

 と、前置きが長くなった。Love Lineはメンバーも参加している曲です。

 正直なところを言うと、From Now、ミンチャンのパート少なくねえか?ってちょっと怒だったのだけれどLove Lineで怒りが静まりました。ミンチャンの声大好き人間としては本当に素晴らしい曲…(そうでなくても好きな曲ではある)。ヨノが楽しそうに歌っている曲。これだけ歌えると楽しいだろうな…と思わせる気持ちの良さ。メインボーカルとしての力を見せつけてやるぜ!とばかりの伸び伸びとした歌い方。流石だなと思います。ミンチャン音域が広いのだろうか…ようこの曲のサビ歌えるなこれ。

 

3. All I do(僕、家に帰らないから)

  作詞にドンホン&ミンチャン(のみ!)作曲はドンホン、ミンチャン、ケヒョン、ヨノ、そして信頼のMELODESIGN様!

 はーい。デビューアルバムではF.I.Lの作曲家さんであります!

 超細かいけれど1番と2番のつなぎの部分の「Whatever happens I'm gonna by your side」が誰が歌っているのか判別できないけれどVIXXのラビさんっぽくて胸がドキドキしました。1番はボーカル陣で回しまくって2番でラップやらヨンスンやら入るのは面白いなぁと思いました。メリハリつくね。サビで歌っているのはカンミンちゃんかな。

 

4. Get Ready

 1st Mini AlbumのAlright!枠な曲。ヨノが目立つ曲。楽しいなぁ。この曲はラップ陣が面白いのだなぁ。跳ねるホヨンペ、しっとり低めを飛ぶドンホンさんという対比がちゃんとできている。後半に向けてどんどんテンションが上がっていく感じが聴いていて楽しいです。

 

5. Light Up(照らしてくれ)

 この曲今急上昇で好きになっている曲なのですが、本当に~良い~。ケヒョン君の曲ですね!「声のフェチズムを的確に押さえる」と前述しましたが、本当にそれで、ヨノの語尾がぎゅっと締まるところとかカンミン&ヨンスンパートとかホヨンペのラップとか。でも一番好きなのは2番が終わってラストのサビに繋がるところだな!ここが本当に良い~。ミンチャンの声に、惚れる!好き!shine~♪shine~♪shine~♪shine~♪の奥深さすごくないですか。声が良いって才能だなぁ…と思わざるを得ない見事なパート。あとはラストサビが終わったところ(I just want You~♪)。ここが~すごく~良い~。ここパート割的にAllとなっているけれどベースはケヒョン君とヨノ君だと思うのだ。ここ二人の声だ~と認識できるあの瞬間が好き。あと、ドンホンが裏で「へい!」とは「ほ!」とか言っているのがもう、好き。めちゃめちゃにドンホン。ドンホンの生き様と私は勝手に考えていて(生き様ってなんやねん…)愛おしくて仕方がない。ホニさんよく勝手に「よ!」とか「ほ!」とか掛け声しているじゃないですか。あれ大好きなんです私。

 

 

総評:ジェリピイズム満載なアルバム

 ジェリピイズムとは「事務所であるJellyfishエンターテインメント所属のアイドルにありがちな、思い切った采配により著しくパートが少ないメンバーが時として現れてしまう非情ともいえるパート割の背景にあるとみられる思想」のこと(私の造語ですすみません)。

 これ、一体どういう意図でパートを割り振っているのかディレクションしているのか私には知る由もないのですが、ここの事務所本当にパート割が思いきっているんですよねえ。私はそれが曲をもっと良くするために必要だと判断されてのことだと思っているので、この人のパート少ない!でムッとすることはあれど、それでも曲が好き!素敵!になります(例えそれが推しでも)。でも言う人は言うだろうな、というレベル。特にこの『Veri-Able』というアルバムは結構気になるところでありました。要は「俺のヨンスンとカンミンちゃんのパート、どこ…」なんですけれども。それは二人の実力が足りないとかそういう問題でもないような気もします。曲のイメージ、音の流れ、繋ぎを考えたうえでの割り振りじゃないかなぁ…。ミンチャンの使いどころを結構私は楽しんでいるところがあって、彼の中低音ボイスをどこでどう使うのか。それが面白かったりします。現に、From Nowだとミンチャン、パートあんまり無いんですよね。

 これは個人の聴き方の問題なのでさらっと流してもらえればと思いますが、個人的には何度も言うように、ヨノが芯は太いけどスッと入ってくる声、ミンチャンが中低音の深みある声、ケヒョンが結構特徴的でぎゃびっと尖っている声、ヨンスンは素朴でちょっと曇っているけど温かみのある声、カンミンは、これが一番言葉にするのが難しい、面白い歌い方するのだな…、なんだろうな、形容する言葉が見つからない、と。ラップ除くと手札は5枚あって、それぞれの実力や特徴、強みがあって、それをぺこぺこ組み合わせながら多分曲は作られていくのかな、そういうイメージを勝手に持ちながら聴くとなんだか楽しいですねー。あ、これが言いたかったみたいです。聴いていて楽しいです。

 パート割厳しいなぁと思うけれど、歌わせられると思えばちゃんとパートを設けると思うので(例:VIXXの「桃源境」)その点これからの楽曲でもどうなるのか、楽しみなところが増えます。(カンミンちゃんが未知過ぎるね!)

 

いつだって最終回のエンドロール

 アルバムを聴いて、そこから膨らむイメージを言葉にするのが密かな私の楽しみで。もはや言葉遊びというか、絶対的な正しさなどあるはずもなく、どちらかというと自分の中の「ラベリング」に近いこの楽しみ、VERIVERYに関してはまだあまり言葉を見つけられてなかったのですけれど、2集を聴きながらふと思った。あ、これは最終回なんだ。

 リアリティ旅動画のOSTとしてリリースされたSuper Special、デビューアルバムの活動曲Ring Ring Ring、なーんか、雰囲気がある(音楽的ジャンルが同じという共通点以外に何か)、と思ったらあれです。最終回のエンドロールにぴったりなどこか切なさを帯びた曲なのだ。今回のFrom Nowも、出だしのヨノ君パートでもう最終回。どこが最終回?いや最終回なんだ。正直1番のサビまでしっかり最終回モードです。ああ終わっちゃう。寂しいけれどこれで終わる。そういう物寂しさがあるのだ。それがこの音楽のジャンルに共通するものなのか、音作りの問題なのか、私の妄想なのか(多分それが一番可能性高い)。本人たちのイメージもきゃぴきゃぴしてるのに、どこか落ち着いちゃっているこの雰囲気。えー、好きじゃないか。(○○なのに、というギャップにめっぽう弱い人間)。VERIVERY輪廻転生して最終回をひたすら繰り返すグループなの…?新人グループなのに…?この最終回っぽさが、新人なんだけど、明るいのだけど、上がりきらない、良く言えばどんな精神状況でもまあ聴ける音楽、のポイントなのかもしれません。祭りだやっほい!という曲ではないですよね…?そういうところが私は好きなのですが、一般的にはどんな評価なのでしょうか。

 

 よくわからないけれど、ゲームミュージック歌ってみましたな曲も最近リリースしたみたいで、これはニュージャックスウィングじゃないのだけれど、やっぱりちょっぴり物悲しいのなんでだろうか(そして曲が良いんだよなぁ…)。いよいよ最終回なのか。

 

 こんなVERIVERYが見てみたいってのはあるのですが、それは脇に放っておいて、充実したアイドル生活をしていただければと思います。まだまだわからないのですこのグループ。