根津と時々、晴天なり

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【VERIVERY】輝ける時を覗き見/VERIVERY「From Now」感想

 どんどんかっこよくなる君が好き。見れば見るほど知らない君が現れるのが好き。

 アイドルとは、生き急ぐ人たち、ということを痛切に感じる作品となりました。人生の縮図なんだよなぁ、ぎゅぎゅっと濃縮された人の一生のきらめきが具現化した存在。永遠などない。引き留めようとも、一刻一刻と人は変わり続けることの素晴らしさと残酷さ。

 今一番注目しているアイドルグループVERIVERYが新しいアルバムを出してくれました。感想文、行ってみたいと思います。アルバムは買おうと思うのでそれが手元にやってきたら、アルバム全体の感想文も書きたいな。

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頑張ったな

 このグループ、私からすると全員年下になってしまうグループなので(ついにそういうことになってしまった…)姉目線みたいな、どうしてもそんな気持ちにさせられてしまうのが悲しいのです(笑)いや、別にそれはそれで良くて、だって舞台の上で輝く君たちが好きなのだからいいのですけれど、ついこんな感想が漏れてしまう。

「VERIVERY頑張ったなぁ…」

  つまり、1集に比べて「お!?」「変わったな!?」と思うところがあるというわけで、その辺りから分析してみましょうか。

 

運動量が多い(気がする)

 今までで一番踊っているような気がする…メリハリが効いているので静かなところも多いのだけれど、腕を広げたりステップしたり。いや、多いな。なんでこんな踊っているんだ。デビュー前からVERIVERYのダンスパフォーマンスは好みだと思っていてその期待を裏切らない。たくさん練習されたのだろうなあ、という気持ちです。

 ついでにそれぞれのダンスの良さについても言ってしまおう。リーダーでありダンサーであるドンホンは、やっぱりそのクリーンな踊りが好きである。他のメンバーより微妙にキレ良く動くのだがなにぶん癖がない。ダンスが上手いと言われている人は、個人的にその人の「色」みたいなものがあるのだが、ドンホンはあんまり色がないような気もするのだ。ダンスが上手いのだが突出しないという良さがあるので7人で踊ったときに変に目立ちすぎずまとまりの良さを生み出している…気がする。あとは知らないけれどグループ全体のダンスパフォーマンスの底上げをしているのはこの人の指導だと思われるのでまあすごいなという感想。

 ホヨン氏は軽さと抜け感が絶妙なのが好きです。変に力が入りすぎてないのですべての瞬間がダサくならずかっこよく見える天才だと思われます。あとは表情演技が相変わらず良いので見ていて楽しいです。軽い軽い。ふわっと飛びます。怪我をされないことを毎度祈りたいと思います。

 ミンチャンはこちらもそんなに癖がない、手本に忠実そうな踊りをするのです。ちなみに私は割とダークな、爽やかさというよりは重ためな曲のミンチャンの踊り及び雰囲気が好きです。というのもこの人無自覚だろう素の状態に影を招いちゃうからなのだな。ヨノとかケヒョンやカンミンは明るさが滲みでちゃうのだけれど…。一生懸命なミンチャン素敵よ…。

 ケヒョンはそのスタミナと運動神経の良さが+10cmの動きに現れているというか、すべてにおいて動きが元気なのが好きです。

 ヨノは、多分私が「ヨノ可愛い~~~~」と常に思っているからでしょうけれど、動きが可愛いな。本人のフォルムの問題なのか。あとヨノに限ったことではないのだけれど、特にメインボーカルとしてめちゃめちゃ歌うということもあるのか絶えず目線が観客に向いているの偉いなぁと思いました。

 ヨンスンは、私的最高ポイントを叩き出すのに定評があるメンバーで見せ方が決まるメンバーなのですな。振りが細かくなるとヨンスンの良さが出るのではないかと思いますがいかがでしょうか。ヨンスンは斜めの角度の見栄えが良いのでその辺り注目すると良いと思います。う~う~う~の肩回しポイントとか。

 カンミンはマジで頑張っているよなぁという感想。運動神経は悪くないと思うのでどんどん吸収しているのだけれど、それにしてもよく踊れるものだ。カンミンの良さは下手とは違うちょっとした「余分さ」なのでこれからどんどんそのブレがある動きが洗練されていくのかと思うとは寂しいとも思ってしまうこの心。嗚呼、矛盾。

 そして1番2番の合間にダンスブレイクを入れたのは今回意欲的だと思われます。Ring Ring Ringじゃねーか?と途中までは思っていたところはあるのだけれど、ここで一気に吹き飛んだ。ダンスパフォーマンスへの自負もあるのは素晴らしいところです。あとミュージックビデオでここの部分、背景を明るくしメンバーをあえて黒くしたのは大正解です。

 

声の重ね方がやばい

 パート割が分かりづらい(気はする)。誰だか知らないがVERIVERYの歌はキーが高いと言っていた気がしていて(ヨノかな?)高いキーで集中するとまとまりがよくなる分個々人の声の印象が残らない気が私はするのだな。と思ってモヤモヤしていたらトラック2のLove Lineで払拭されたのが流石の守備範囲で「好き…」になっています。From Nowはそういう曲だと割り切っていきましょう。ただ流石の聴き分けのしやすさで、ここの事務所のアイドルは本当に誰も自分の声を持っていて私は嬉しいです。そしてラストサビの声の重なり方がおかしいので、早く生歌のパフォーマンスが見てみたいです。できれば踊り抜きのボーカル動画が見たいのだがな。ケヒョン君がシャウト担当だとは恐れ入ったよ私は。そしてラップ陣がまた違う声なのが驚きました。引き出したくさんあるなぁ。Get Readyとか良いよね…それはまたどこかで書くけれども。

 

 頑張ったなぁと思ったのは取り急ぎその辺りでしょうか。準備期間的にもそれほど時間はなかったはずのリリースなのに(デビュー前にある程度曲は準備されていたのか?)空白期間の短さの割に成長幅みたいなものがでかい。実力がプラスされ新しい君たちを見られた嬉しいな、という気持ちです。

 

う~う~う~で我々を殺しにかかっている

 音とダンス共に一番好きなのが「う~う~う~」と肩回ししている部分なのだけれど、これがあることでただの「さっぱり爽やか明るい幸せソング」にならないのが大好きです。このパート、なんだかすんごく切ないんですよね…。ああ、夢だこれは、みたいな悟りを得る。ミュージックビデオだと最後になればなるほどなんだか切ないなという気持ちになるけれど、音的にはこの真ん中のパートが一番切ない。。特に2番で横一列になるのすごく良い。7人!という感じがしますし、一気に空間が広くなるし個人の癖もよくわかります。ドンホン見てみ?キレがすごいっぞ。

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 思えば「この曲はこの作品は今だからこそのものなのだな」と思わせるアルバム作品って私はあまり無くて、あ、こういうコンセプトなのね、とか、かっこよさを見せたいんだなぁとか、アルバムの色を毎回楽しんでいるわけだ。「今だけだな」と思わせてくれていたのが私にとってはSEVENTEENというグループだったのだけれど、徐々にテーマ性みたいなものも強くなり、せぶちは「今+テーマ」みたいなのがミックスされた状態なのかと思っている(個人的意見だが)。VEIRVERYにはせぶちのMansae期っぽさを感じます。私の熱中の質がその2つで似ているのかもしれませんね。その「今だけのもの」を特に感じさせるのはカンミン及びヨンスンであって、あと1年くらいは「今だけのVERIVERY」というメッセージが強くなりそうなVERIVERYです。せつねええええええ。私の気持ちがもたないいいいいいいい。何故カンミンとヨンスンかというと、成長と見せ方の底が知れないからです。もちろん他のメンバーもまだまだ底知れぬ引き出しを持っていることと思いますが。

 

 彼らの輝ける時を見させてもらっているのだなぁ、ありがたいなぁという気持ちになりました。行かないでと叫んだところで時は残酷なまでに平等に流れていくものです。それを悲しむのはつらいですから、今曲を聴きたいし存分に楽しみたいなぁ…と思います。

 どんどんかっこよくなっていく姿は見ているこちらとしても嬉しくなり、自分もちょっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。健やかに、怪我なく、活動していただきたいものです。すり減るなよVERIVERY。

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惑星をイメージしたチョコがあるのだが、このシーンどうもチョコが爆発しているように見えて仕方がない


 

 あと今回応援動画が公開されて、色々色々ツッコみどころはあるのだけれど、誰よりも大きな声出してるヨノのうるささが愛おしいです。可愛いなぁまったく。VERIVERY癖が無いようで癖しかないグループで、各メンバーのツボポイントがまったく違うの楽しい。。

   

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